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カテゴリ:中学生時代
私が中学1年生の時、引っ越ししてから、
新しい町で 母が急に明るい元気な女性になった。 それまで、肺炎を起こして臥せっていることも多かったけれど 母に話の合う友人ができたのがきっかけだったのか、 明るく、台所で鼻歌など歌うようになっていた。 それまで、私は、大人の女性は、物静かで、おとなしく、 おだやかであるのが、上等な女性で、 大きな声で笑ったりしゃべったり、歌ったり、大げさな身振りをするのは、 下品だと思いこんでいたから、 学校から帰宅したときに、 その母の友人が来ていて、母と一緒に大声で笑っていたりすると、 (なんてヤナ友人だろう、品のない、ちゃらちゃらした女だ!母を堕落させて!) と、内心、憎たらしく思ってみていた。 ある日、帰宅すると、また、例の女性が来ていて 人の悪口を言って笑っていた。 その時、先生のお話を思い出したので、すぐ、二人の前に座って、 「あのね、人と仲良くすることとは、人の悪口を言わないことだって 先生がおっしゃってた!」 と、言った。 すると、二人が一瞬黙って、目を合わせ、 「すみませんでした~~~」と声をそろえて謝った。 それからは、私が帰宅する頃は、悪口を言わなくなった。 私も、だんだん話の中に入ったりするうちに、 大人の女性だって、 明るい人間のほうが、いいんだなと思えるようになった。 子供って、保守的なところがあるんだね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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