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カテゴリ:中学生時代
中学を卒業するとき、友人の原田さんと、
お互いにタイムカプセルを作って、学校のポプラの木の下に、埋めた。 その時の約束は 5年間は、手紙をやりとりしないで、5年後にここで会う約束だ。 5年後の当日、 私は、約束通り待ったが、友人は忘れたのか?現れなかった。 タイムカプセルの埋めたところが整備されていて、 景色も変わっていたし、 どこに埋めたかわからなくなっていた。 だれもいない校庭でたった一人で待っていると、 しんしんと寂しさが降り積もった。 テストの日がくると、私はいつも早めに登校して、原田さんに 「何処が出るの~~?」と聞く。 原田さんは、カンの良い娘で、 「ここ、ここ、ここ、」と全部教えてくれる。 私は、急いで10分くらい復習をする。 ここが出るというカンはあっても、 原田さんは、ぜんぜん暗記してこないから、テストは、だめだ。 私は、全部暗記してるから、10分ほど、復習したらそれでよかった。 ウシシ… 原田さん、ありがとう。お世話になりました。 同窓会での住所の新リストを見て、お手紙を出したけど、 返事はなかった。何故なの? 卒業した日、原田さんと写真館に行って、正式に写真を撮った。 私と彼女とは、親友ではなかったのだろうか?不可解だ。 卒業して5年間手紙を出さないでいて、 再会した時に、お互いの変化にびっくりしようという趣向は 裏目に出た。 疎遠は、誤解の元だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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