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カテゴリ:高校時代
中学卒業の時、
私はもう、2度と、絶対に、だれも好きにはならない 心の中に、橘君がいるから… と思って入学した高校だったが。 すぐに、ひとりの上級生が、目に入った。 成績は、学年で5本の指に入り、知的で、真面目そうな、りりしい雰囲気。 無口だけど、やさしそうな眼差し。清潔そうな服装。 おっとりした、品の良い仕草。清らかで、すっきりとした立ち姿。 もの静かな行動。 「OO高校の宮様」というあだ名の牛山さんだった。 私は、橘くんのように、 半分大人のような、がさつな男の子を 何故好きだったのか、全く忘れた。 彼が属するコーラス部にすぐに籍を置いた私。 でも、 一度も話しをしたことは無かった。 一度も目も合わせたことも無かった。 ただ、 彼の通る、通り道を知って、そこを自分も歩けば、 たまにすれ違うことがあるかもしれないと、 その一瞬の出会いを夢見た。 どきどきしながら、どきどきしながらあこがれ、 どきどきしながら歩いただけ。 たま~~~~に、出逢っても、すれ違う時は、 うつむいて小走りになってしまった。 彼が、卒業して行った時、何を、どう思ったのかは、 全く覚えていない。 おかしいなあ… こんな大事件を忘れるなんてね?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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