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カテゴリ:高校時代
Mちゃんは、医学博士の娘として生まれた。
生まれると同時に母親が亡くなった。父は、この子が不憫だった。 しかし、3人の優秀な兄と姉がいたから、常にMちゃんは 守られて、可愛がられ、大切にされていた。 Mちゃんは泣き虫だった。 Mちゃんと私が知り合った高校生の頃も、 すぐ泣きべそをかいて、友人から顰蹙をかっていた。 高校2年の時、父も亡くなった。 ところが、父亡き後、急に人が変わった。 ものすごく強くなって、バレーボールクラブのリーダーになり、 下級生を連れて、 恐いくらいに肩で風を切って、校内をのし歩いていた。 卒業して、何年も過ぎたある日、出逢ったときは、 センスの良いお洒落をして、きれいな娘に成長していた。 Mちゃんのお姉さんは、学校一、頭が良くてきれいな女生徒だったが、 センスの上で、Mちゃんに負けていた。 それに、Mちゃんの方が背が高くすらっとしていたし、 女の子は、卒業すると、 センスが良い人は、特に美しくなるものだなぁ!と感心した。 彼女は、やさしい男性と恋愛結婚し、クラス会に来て、 姑さんとうまく行かないとこぼしていたが、 今は、平凡にしあわせだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.28 14:34:35
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