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カテゴリ:高校時代
私がモダンダンスクラブを閉鎖に追い込んだ張本人かもしれない。
ある日、女の子達の為に体育の女教師が赴任してきた。 その先生は、ソフィストケイトな、すってきな人だった。 特別な美人ではないのだが、背筋が、すくっとのび、 髪は、茶色に染めてベリーショート。 お化粧した唇は、 そのころの女は皆、同じように赤い口紅を付けていたものだが、 何と!彼女は、 白っぽいベージュ色の口紅だった。 そして、 ぷんっと胸を張って、首をくいっと立て、 スカート! これがすごかった! まだ流行直前だった、落下傘の様にぱっとふくれたパニエ入りの スカートをはいて、さっそうと現れたのだ。 およそ、高校教師という範疇にないような、かっこよさ! その上、 宝塚の男役のような、さっぱりした動きと、物言い。 我がじゃがいも軍団は、よってたかって、新しいクラブ 「モダンダンスクラブ」に 我も我もと、どどどどっと入った。 クラブ活動では、先生のかっこいいおへその見える体操服姿を まねするやら、皆、喜々として楽しんでいた。 私は、体操クラブには、属していなかったが、 普段の体育の時間も、とても自由に、遊ばせてくれた。 皆、心から、先生が、大好きだったし、あこがれた。 ある日、 「もう、みなさんこのまま食堂に行っていいです」と ランニング後の現地解散をさせてくれた先生。 皆、きゃあ~~っと、うれしがった。 たまたま私が、日誌の当番だったので、このことを、書いた。 それが、問題になったらしい。 どんな時も、体操が終わったら、教室に帰って一礼する習わしを しなかったからだ。 先生は学校を去ることになった。 大人になってから、それを昔のある先生に聞いたら、 君のせいじゃないよ。それよりも、いろいろあったからだよ。 と、慰めてくれたが、 あの直後は、 モダンダンスクラブ員から、当分の間、睨み付けられた。 今だったら、ぼこぼこにされていたかもしれない。 あ~~昔で助かった~! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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