30代ともなり、世間のおつきあいのような事もあり
ほんの少し、お茶のお稽古に通った。
初めての大先生のお稽古をいただいた時だった。
お茶の道具を、入口において、
「不点前で、お薄をさしあげます」と、元気よくご挨拶をする。
すぐに、先生のクレームがついた。
「あのね、この小さな茶室に丁度よい声を出しなさい」と。
目からうろこが落ちた。
子供の頃から、いつも先生には、
「貴女は、いつも、はきはきと、大きな声で、すばらしい」と
褒められ続けて来た私。
大きな声を出すのは、最もよい事だと信じて疑いを知らなかった。
この茶室に丁度よい声。
それは、本当の大人への第一歩だったように思う。
周りに調和するありかたを教えられた瞬間だった。(ずいぶん遅いが)
でも、未だにKYの女で、ずびばぜん~