昔からよくげっぷをする。
娘が「そんなに下品な人は外国にはいけませんよ」とよく怒る。
娘が怖いから、げっぷをしないようにしようと注意してるのに、
つい「げっぷ!」とやってしまっては、(あ、今の、叱られる~)と
娘を恐れる。
娘が結婚していなくなってからも、ずっとその繰り返しだ。
この間、お休みで遊びに来た時も、さんざん叱られた。
「貴女が怖いから、注意してるのよ~」と言うと、
「げっぷをした後で、びくびくするふりをするだけよね~」と、
言われる。見抜き見透しだ。
私の母は、ひどいげっぷの女王だった。
普段、家の外では、おすましなのだが 、
ひとたび私と二人だけになると、「うぐぐげ=!」
と、すさまじい。
「私のげっぷは、だれにも負けないわよ」と母は
ブラックジョークをかまして、得々としている。
入れ歯のカタカタいう音もすごい。
普段は何にも音をさせないのだが、例によって私と二人きりになると
カタッカタッ カタッカタッと音をたて、
「こんな音は、貴女にはできないでしょお?」と、
ブラックにかましてくるのだった。