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カテゴリ:長女
最近世情は厳しく、
幸せを絵に描いたような人でも、欝に陥る人々が こころなしか多いような気がする。 次女は小さな頃、私達が忙しかった為に、 お手伝いさんにまかせて、あっちこっち走り回っていたためか、 登園拒否児から、 登校拒否児となり、小学校を暫く休学した事もあった。 中学になってからも、 登校同時に保健室で寝ている娘になってしまったが、 2年生の時トランペットがうまくなって、クラブ活動が楽しくなったことと、 高校生の時、地域の小さな英語弁論大会に優勝したことが きっかけになって、 すっかり立ち直り、 大学時代には爆発的に寮生活をエンジョイし、 OL時代は、最も華やかに生き生き暮らした。 結婚してからは、 子供の幼稚園や小学校で、ママさん仲間とイベントなどを企画して、 元気いっぱいに人生を面白がれる人間になったことは 私自身ほっとしている。 病が、早く発症したから終わりも早かったのかどうかは 解からないが、精神的に健康になってくれてうれしい。 自分が苦しみから立ち直ったのが幸いしたのか、 私にも周りにも気をつかえる、愉快な人間になったこともありがたい。 長女は、 高校生の時、 全国の英語弁論大会で代表出場したり、 学校ではリーダー的存在だったので、 長女のひととなりには安心していたのだが、 ある日、 ダンボールいっぱいに入れてあったお菓子が、 一晩で空になっているのを、私は、発見した。 次女が、心配そうな、小さな声で 長女がひとりで全部食べて、トイレで吐いたらしい と、告げた。 それを聞いた私は衝撃を受けたが 長女に聞き正す勇気は無かった。 それからは、時々、我が家のお菓子のストックには そんな事件が起きたが、 私はやはり、長女には直接聞けなかった。 次女とふたりだけになった時、 ひそひそと長女の行動を語りあって、心配し合っていた。 しかし、 大量のお菓子を一度に食べて、トイレで吐いているという 明確な証拠も見つからないまま、 30年近い年月が過ぎた。 私は、長女には、 本当に、本当に、そんな病気だったのかしら?とは いまだに聞けないでいる不甲斐なさだ。 彼女のそうした状況も日のもとにさらされないまま、 長女は、 ますます元気そうに、楽しそうに、明るく、 周りの人々にちやほやされながら暮らした。 その長女の長女は今、留学中で、長男は医学生だ。 子供達の精神面に関する悩みは、 私ほどでは無いだろうとも思えば、 私も少しは安心している。 だが、 普段は、メールを家族中で出し合って、 お気楽に色んな問題を垣根なしにしゃべっていても 本当は、本当に、あの時の病気は無かったのかな? と、 まだ、気をつかって本人に聞けない私がいる。 もう、 忘れていいのでしょうか。 我が家の男どもは全く問題のないたくましさがあるが 女どもは、私に似たのか、 毛色の変わったのが3匹ほど。涙 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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