室内環境
人口4万人の小さな市町村でも、我が家の前は国道が通り空気は汚れている。車の少ない山の田舎に行かない限り、部屋を開けて自然の風を入れることが困難になった。すべては敗戦後の復興期から始まった。公団住宅、システムキッチン、椅子とテーブルの生活。そしてサッシ。サッシが住宅にとりいれらるようになった冬がしのぎやすきなった。隙間風のない空間は快適になった。元来日本の住宅は夏型家屋と言って夏の暑さや湿度対策に重点が置かれていた。それは日本の気候風である高温多湿の対策でもあった。便利になって暖かくなった空間には瞬く間に機械的空調が浸透してボタン一つで冬暖かく、夏は涼しい室内環境が構築された。そして窓を開けない生活が始まった。我が家でさえ昼間はほとんど窓を開けない。車の騒音に窓を開けると室内が真っ黒になる。それほど外気は汚れている。現実はそうであるが、目に見えない汚染は進んでいる。機械的空調であっても多湿な日本の環境に変わりはない。細菌の繁殖である。カビの繁殖である。押し入れにカビが生えて困る。子供がすぐ風邪をひく。機械的空調によって厚さ寒さに弱い人間になった。そして室内の細菌はどんどん強くなって繁殖する。その菌対策にさまざまは洗剤や、消毒液が発売される。そして菌は強くなる。まるで鬼ごっこだ。人間は生きてゆくことで自然を破壊して地球を汚している。生きていければよかった時代は去り、欲望が渦巻き、限りのない欲望の渦の中でますます地球を汚していく。見t来の子供たちにしてあげれることは自然を残し、自然のきれいな空気が吸える環境を与えることだ。快適だからと部屋に閉じこもることには疑問を感じる。作られた部屋の環境が少なくとも人間の心に良いわけはない。室内環境は悪化している。可能な限り外で過ごす。アウトドアを楽しむゆとりと時間を持ちたいものです。森を散策する。空気はきれいでいつも小鳥がさえずっている。木々の葉っぱは一枚とて同じものはない。雨上りなどまるで宝石を塗り込めたようにきらきら輝いている。まだ残されている自然を大切に守っていきたいものです。