大手町と平将門
わたしは先月と今月、ある人に頼まれて外資系の銀行にお手伝いに行っている。5月は週2回、今月は週1回。論文を書かねばならず、本を読む時間が足りないのであるが、頼まれれば嫌とは言えず、なんとか引き受けている。そのなかで、業務がある日はかならず「日銀」に行くことが決まっている。そう、「日銀」とは「日本銀行」。自転車で溜池から首相官邸をまわり、国会前を通過して桜田門。そのまま内堀通りを通過して、、、。いつもは日比谷通り→永代通り→日銀か日比谷通り→永代通り→日本橋→日銀へ行くのだけれど、きょうは読売新聞社のほうからいって見ようかな、そうおもってコースを外す。読売新聞社といえば「箱根駅伝」。スタートとゴールのメインストリートは社の南に面した道路。斜めにはUFJ銀行があって、中大が32年ぶりに優勝した1996年、ここに選手が集まり、OBが校歌を歌っていたりしていた。その日比谷通りをはさんだUFJ銀行の北側にある旧跡を見つけた。「平将門の首塚」である。京都にさらし首にされた将門の首塚。東京に出てきて幾度か探したことがあったのだけれど、今日、たまたまふと気を変えたことでみつけることが出来た。12:40くらいについたのであるが、数人のサラリーマンなどがひっきりなしに手を合わせにやってくる。ひとがたえない。平将門に手を合わせる人の多さがその人望をうかがわせる。わたしはJR板橋駅東にある近藤勇の碑もいって、手を合わせたことがあるが、そのときも同様にひとの多さが印象にのこった。人の心に生き続けることの凄さを感じた1日であった。