沖縄戦:組織的戦闘終了70年
【政治】沖縄戦:組織的戦闘終了70年1879年、琉球王国が日本に併合されて66年後、このような耐えがたい苦痛を受けた沖縄。本土に追いつけとの徹底した勤王教育のもと、多くの沖縄県民は政府の指示通り動き、結果、県民の4人に1人が戦死した。沖縄は、状況によっては、日本兵の指示で自決したり、自爆したり、あかんぼうの口をふさいで殺害したりと、悲惨極まりない状況下におかれた。米側の火炎放射器や艦砲射撃によって多くの市民が犠牲になり、国内でもっとも悲惨な地上戦が行われた。一方、必死な思いで生き延びた人たちは、だんだん高齢を迎え、現在、沖縄県内の9割は戦争の知らない世代になっていて、歴史の継承が深刻な課題になっている。私は、こうした状況を2度と作り出してはならないと思う。憲法はWe have the right to live in peace(いわゆる平和的生存権)と明記している。政府は、いや政治は、すべての国民が平和的に生存することができる環境を整えることに尽力すべきだ。そして近世から「非戦」を貫いてきた琉球・沖縄にこれ以上の基地負担をさせるべきではない。そもそも、広大な敷地を有する米国の基地の返還を強く求めることこそ、政府・政治家の仕事である。沖縄戦で亡くなられた方、負傷された方、ご遺族のみなさまに深く思いをいたす1日にしたい。