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テーマ:今日のこと★☆(106276)
カテゴリ:ペット一般事情
ブリーディングの勉強をしている。
その一環で「ブリーダー(動物の人工繁殖士)になるために」という 業界の入門書を読んでみた。 ちなみに。ブリーダーを目指しているわけではないが。 一般向けの、ごく普通に流通している業界研究入門書を手に取った。 怪しい出版社の売れていない本ではない。 良く見かけるシリーズ本のひとつだ。 著者は現役のブリーダー氏。 犬猫の繁殖と売れ残りに関して、その本には書いてあった。 実際には焼却処分するブリーダーや関係者が多い、とあった。 良い条件で売れなかった犬や猫は、ブリーダーの手で焼かれて、 殺されているらしい。 金儲けのために、高等知能をもった動物を産ませては、 そして余ったら焼いて捨てる。ということだ。 その本には、ブリーディングに必要な、 施設の整備についても書いてあった。 ほとんど、犬猫版ブロイラー状態で、OKとしている。 個体が入る程度のスペースを保持すれば良しとしてある。 これらは、書籍などで公然と語られるほどに、業界では一般的な事実なのだろう。 また、つい先日、東京にある大保健所勤務の獣医の話しを聞く機会があった。 保健所に持ち込まれた、捨てられた、連れてこられた、任された …表現はなんでもいい、 ともかく飼い主や持ち主に見放された犬と猫は、 こういった保健所勤務の獣医の手で殺されているのだ。 一応弁護するが、獣医は、直接には悪い人でもなんでもない。 彼らの食っていくための仕事であり、それ以上の意味はない。 意識や動機も千差万別。 心ある人も、ない人も、それぞれにいる。 それで。獣医のはなし。 犬猫はペットショップで買われた後、 どれくらいの期間で「人間から飼育をギブアップ」されて、 保健所での虐殺を受ける羽目になることが多いのだろうか。 答えは3日。 ペットショップで買った次の日に、持ち込むケースも多いという。 多くはだいたい一ヶ月程度で、飼育が大変だと分かり 持ち込まれるらしい。 では、何歳くらいの犬や猫が、保健所に持ち込まれることが多いのだろうか。 病気になった場合が多いのだろうか? 老犬になって面倒に思ったケースか? 答えは、生後1ヶ月前後。 目が開き、ヨチヨチ動き出す頃だ。 現在の日本では、年間50万頭を超える犬と猫が保健所だけでも殺されている。 しかも、決して安楽に死んでいくのではない。 毒ガスを吸わせられ、 身体は痙攣し、呼吸困難に陥り、苦しみの中で死んでいくのだ。 40年前まではもっとひどく、水銀注射による毒殺方式であって、 保健所勤務の獣医の手で、一匹一匹、殺されていた。 先の獣医は、自分の手のなかで、 水銀の作用による痙攣のあと、 全身をピンと一直線に硬直させて死んでいった 大量の犬や猫たちの残酷な場面を 今でも良く夢に見ると言っていた。 売れなかったら焼いて殺す。 しつけで失敗したから毒ガスで殺す。 病気になったら、必要ないのに生まれたら、保健所で殺してもらう。 何らかの段階で、たくさんの人が間接的にでも加担していることといえる。 おおくのペット産業は、裏側で起こっているこうした現実を 容認して成り立っている。 ペットとして生まれてくる犬や猫の赤ちゃん達は そういった環境を危うくも通り抜けて私たちの手元にようやくたどり着き、 そこで晴れて幸せな一生を送ることになる者もいるが、 またさらに、そうでない道に進まされる者もたくさんいる。のだ。 生きるか死ぬか。 賭けのような道を通ってくるのだね。。 ブリーディング(人の管理下での動物の繁殖)の学習をしようと思って、 動物を殺すことを学んでしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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