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想い出は心の宝石箱に。。。

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2022.07.24
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カテゴリ:短歌・俳句・川柳
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    多感な青春時代を経て、河野裕子は同じ歌人の​永田和宏​と結婚します。

 そして一男一女をもうけ、子を思う無限の親心を詠んだ、歌を残しました。


 朝に見て 昼には呼びて 夜は触れ 

       確かめをらねば 子は消ゆるもの


​​


 しつかりと  飯を食はせて  陽にあてし

​             ふとんにくるみて 寝かす仕合せ





​​​​​ 幼子は親が四六時中、側にいなければ生きていけない​​​​​​​​​と思う、ある意味で母と

 なった責任と子に対する慈しみが、詠まれています。おくさまも、全く同じ気持ちで

 息子を大切に育てたと、感慨ぶかけに話しておりやした。




 ​京都うた紀行​は、近代短歌に詠みこまれた京都の寺や土地(​歌枕​)を、

 河野と永田で訪れ、時間・空間を超えながらその作者と重なる、想いを綴ったものです。



 亡き母とは違い、歌心をもたないわてにとっては、かなり難解な内容でした。




 乳癌が再発・転移し、化学療法の副作用でほとんど食べられない中でも、

 河野は二年に亘り永田と現地を訪問したそうです。其の後1ケ月もたたずに、河野は

 一人旅立つことになりました。


 

  本文の最後に、​永田と河野の対談​が掲載されています。




       




=====================


 河野

  あなたと一緒に行ったというのが、私には非常に大きかったですよね。こういう形で

  時間を共有できたというのは、私には非常に大きな意味をもっていたと思います。

  病気のせいで、あと何年生きられるかわからないというそういう状況の中で、

  非常に濃縮された時間を過ごすことが出来たから。


  あと何回この人と来ることができるのだろうか?だけど短い残り時間の中で、

  いま同じ時間を共有している、そういう思いが非常に強かったですよね。


=========================== 



 この歌枕が残り少ない二人の時間を刻んだ、かけがえのない想いの共有だったことに、

 心がうたれます。



  来年も 必ず会わん 花棟( はなあふち )

                岸辺にけぶる このうす紫

​​​​​​​​​
 



         
      河野裕子さん​​​​​​​​​​​​​




 ​ ​​ 今年の8月に、​​​母の​七回忌法要​を、執り行う予定。​
 


     母偲び 河野と歩む 古都の旅

             千年の想い  七年の祈り



 母が笑っています。


 ( ◎ ちゃん、なにそれ??? 

   一夕一朝で歌は、詠めるようになるものじゃないのよ・・ )


 はあ~~、んだすな・・・

 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏



​​​​​         

  走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ   ==  完  ==   走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ ​

 

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Last updated  2022.07.24 12:50:32
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