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カテゴリ:まじめな課外活動
ビジネススクールの卒業式に出席した。 ここ数日は引越し(船便の発送)などで忙しく日記の更新ができなかったが、今日の報告は逃すわけにはいくまい。 当日はあいにくの、しかも激しい雨であったが、早起きをして出発時に卒業式用のガウンに身を包み帽子をかぶると気が引き締まった。 鏡に写る自分を見てふと思った。 「これって漫画に出てくるいじられキャラの通称『ハカセ』ぢゃん」 「でもいいんだ、長い人生でもハカセ役ができる機会なんてそうそうないぞ。むしろおいしいじゃないか!」 カメラ係の妻を助手席に乗せ、そんなことを考えほくそ笑みながらハカセ姿のまま卒業式会場まで運転したのだった。 しかし、ふたを開けてみるとそこは・・・・ みんなハカセで何の希少価値もなかった・・・・。 そうなのだ、経済学の原理に従えばどんなに高価な品物でも特定の小さな場所に同じ商品があふれてしまうとその価値は下落してしまうのだ! こうしてビジネススクールでの復習をすっかり終えた私は、厳しく楽しかったこの2年間をしみじみ振り返りながら自分が苦労しながらもここまでたどり着いたことを誇りに思うのであった。 まずは荘厳な国歌斉唱。 次いで1人1人名前を読み上げられビジネススクールの学長と握手をする。 この名前読み上げ作業のために、事前に名前のスペルと読み方を小さな紙に書かされており、その紙をその場で渡すという段取りである。 日本語と違って平仮名やカタカナで読み仮名をつけるわけにはいかない。 かと言って発音記号というのもまた違うだろう。 事実、アメリカ人は発音記号なんて読めない人も多いのだ。 私の名前は決まって読み間違えられる。 あくまで名前の一部であるが、Hideをハイドやハイディと読ませずにヒデと読んでもらうのにはけっこう時間がかかるものである。 サッカーの中田やメジャーリーグの松井が「Hide」の呼び名の知名度を広めてくれているのは確かであるが、それでも私自身はまだまだ間違えられまくっているのが現状だ。 しかも私の氏名は長く、そして英語に馴染みがない発音である。 そんな中、初めて私の名前を読む人にどうやって正確に読ませるのか。 私:「俺の名前の読み方に精通したお前にお願いがある!」 近くにいたアメリカ人のクラスメイトJにこの重要なミッションを委託した。 築いたネットワークをフル活用するということもMBAの課程で学んだ重要な教えである(笑)。 J:「よし、任せろ!そうだな~、まずHideの部分は、うーんと、Hee-dayだな」 なるほどね~。 なんて具合に私の氏名の英語読み仮名を発案してくれた。 そしてとうとう本番がやってきた! いざ、学長と握手!! (所有するデジカメの精度の低さと妻の巧妙な撮影テクニックにより本人の写真を掲載しております(笑)) 名前を呼ぶ係の人:「ヒデ・・・・」 おおおおおお、大正解!!!! 感動っていうのは日常の、いや非日常においても、何気なーいところに転がっているんですね~。 学長の祝辞にはこうあった。 「Maintain your Curiosity, and Develop your Wonder」 (好奇心を持ち続け、「知りたい」という気持ちを伸ばしていきましょう) その時やっていることの本筋から大きく外れない範囲内で(笑)、この姿勢を追い求めていきたい。 卒業、ありがとう!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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