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カテゴリ:はっちゃけ!楽しい課外活動
RhさんはワシントンDCエリアの日本人コミュニティにおけるみんなのお姉さまである。 彼女は15年以上もアメリカで生活し、庭付きの家を持ち、そして様々なイベントを企画してくれる。 私もアメリカ滞在での2年間、Rhさんには大変お世話になってきた。 つい先日も写真のスキャンをしてもらいにお宅にお邪魔した。 ジョージタウンの有名古着店での勤務経験を持ち、「地球の歩き方」で親切な日本人店員として紹介されたほどの腕前(?)を持つ彼女の部屋のセンスも抜群である。 あまり詳しく書けないのが残念だが(ね、Rhさん?)、究極のリアルアンティークと言っても過言ではないだろう。 そんな彼女が「見せたい物がある」と言って、押し入れから何やら出してくれた。 『最新世界大地図』と銘打たれたこの逸品は、Rhさんの京都にある実家の倉で見つかったものだという。 その下には「・・・・グンキ」の文字が。 ??? さらによく見てみると昭和8年(1933年)発行ということがわかった。 そうか、戦前当時は左から右に読んでいたはずだから「キング第九巻第一号付録」のことか! でも『キング』って何だ? ネットで調べたところ、大正末期から昭和の初期にかけての100万部雑誌だったようだ。 (詳細情報はこちらから) この同じ情報源によれば「大衆誌としての理想を追求したこの『キング』は、352ページのボリュームをもちながらも定価50銭という安価に加え、4大付録というサービス満点の内容で、当時の大衆の心をみごとにつかみとったのです。」とあるから、この地図も昭和8年の間に発行された分の付録の1つだったのだろう。 実に72年前の世界地図ということになる。 封筒から出して開いてみるとこんな感じ。 地形そのものは今のものと変わりがないが、国の名前や領土がやはり違う。 政治的にセンシティブな話題であるので深くは触れないが、日本の領土も現在のそれとは異なっている。 アフリカの領土も多くがヨーロッパ諸国の植民地となっている。 アフリカ大陸にこんな国を見つけた。 「ゴンコ」 こんな国あったっけなあ・・・。 ああ、そう言えば読み方が逆だったんだ!(コンゴだった(笑)・・・・) アメリカも「国衆合加利米亜」と書いてある。 ヨーロッパに目を移す。 スイスを「スウィス」と読んだり、オーストリアを「オーストリヤ」を読んだりしているのも時代を感じる。 そしてついに衝撃の発見をしてしまったのだ。 イタリア→イタリヤ、そして・・・・。 お盛んな編集者の暗号だったのだろうか(笑)。 お宝パワー、恐るべし!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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