大学病院を取材:ERの受け入れプロセス
ワシントンDCという土地柄もあるのだろう。最近、大学の最寄駅そばの露店では大統領候補両陣営のTシャツやらバッジやらが売り出されている。同じ店で(笑)。単に名前がプリントされているだけのものから建物やら顔やらごちゃごちゃしたものまで幅広いラインナップ。それを売ってるおじちゃんがアラブ系っぽいのもなんとなくミスマッチ。いや、おじさんに罪はないんだけどね。。。その駅の目の前の大学病院に授業の課題のための取材に行った。その課題とは病院内で行われる何らかのプロセスについて調べ、そのプロセスのフローチャートの作成、関係者の特定、問われるクオリティの内容とその指針などを調べるプロジェクトである。私は先日妻が過呼吸のためERに運ばれたという経験もあったので、ERのアドミッションプロセス(受付から退院または移送まで)を調べることにした。そこで、D教授の元教え子で現在大学病院の管理の仕事をしているJを紹介してもらったのだ。大学病院は380床のベッドを有し、年間10万人を越える外来患者が訪れる大きな病院である。ここでJに病院内をすみからすみまで案内してもらい、合わせてERのプロセスについても説明してもらった。ボードルーム(取締役会の行われる会議室)はかっこよかったなー。ERは緊急外来の受け入れ口であるが、あくまでそれぞれの専門の科への橋渡し役である。そして、緊急の患者が全てここを訪れるためにそれだけの数をこなせる回転率を保持しなくてはならない。Triage, Nurse Clinical Triage, bed board, transporters, case manager, social worker, Health Insurance Patient Privacy Act... 多くの情報量に頭がパンクしそうになった。さらにJはケースマネージャーを紹介してくれ質疑応答の時間を設けてくれたり、ボランティアとして働く人に挨拶がてら質問をしてみたりしてくれた。誰もが発するキーワードは-Team Work-Communicationであった。今回の取材は終了し、私が叩き台を作った上でまた質疑応答の場を持ってくれるということになった。彼女も昔D教授の授業を受けたことがあるため、そのタフさを理解してくれており、ものすごい親切で嬉しかった。協力してくれたJに報いるためにもこのプロジェクトを成功させるぞ!おっと、忘れる前にお礼のメールを出しておこう。