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Nobody Knows?

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Oct 30, 2004
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カテゴリ:映画
今夜は「砂と霧の家(原題:House of sand and fog←そのまんまやんけ)」の
試写を観に行って来た。


事前にあまりこの映画を取り上げたメディアに遭遇してなかったため、
どんな映画なのか、「悲劇らしい」「アカデミー賞ノミネートされてるらしい」
(BY招待状より)以外は皆目検討つかないまま本日に。


スタート直後、いきなり闇の中を映し出す本編。さすが?は「悲劇!」
と銘打っている作品らしく、暗く静かな幕上げである。


その後も期待を裏切ることなく、寄せては来る悲劇の前触れ。場内に
非常に重たい空気が漂い始めます。


ここで簡単にストーリーのあらすじを。


物語の舞台はサンフランシスコ。海を眺められる高台に立つ一軒の平屋に
住む主人公。どうやらアル中で旦那に逃げられ、そのことを実の家族にも
打ち明けられずにいる。仕事もなく、日がな孤独に打ちひしがれる
毎日といった様相だ。


ほどなくその家は税金未納(他人事とは思えない)のため、即日我が家から
退去せざるを得ない状況に陥る。


しかし、現場に居合わせた保安官(妻子有り)が彼女に一目ぼれし、
(ここがフィクションですね)彼女に救いの手を伸ばす。


ここで状況は好転するかと思いきや、当局は直ちにこの家を競売にかけ、
そこにもう1人の主人公、中東のある国を亡命した元大佐がこの家を
投資目的に購入。本編の悲劇はここから怒濤の如く押し寄せるのであった…。


この後のストーリーはネタバレとなっていくため、割愛しますが、
結論から言って「救われない映画の見本」とも思えるこの作品。



やはり、誰もが被害者であると映し出す作品の視点が一番の肝であろう。


社会的弱者同士のぶつかり合い、そしてハッピーエンドとはほど遠い
エンディング。酒でも飲んでなければやり切れない作品です。


(実際、帰宅後にビール1缶と焼酎ロックで2杯飲んで書いてます)


でも、下らないロボット映画とかよりも、考えさせられる映画を求める方には
お勧めかも(アカデミー賞ってこんなジメッとした文学的作品好きだよね)。


お勧め度:☆☆☆☆(意外と好きです、暗い作品)






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Last updated  Oct 30, 2004 08:17:13 PM
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