定年退職者の日々是好日

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• 人間ドック

  ５年ぶりに人間ドックの形での健康診断を受けてきた。病気の早期発見のために良いことは十分承知しているが、嫌なのが胃検診だ。バリウムか内視鏡か、かなり悩んだ末に今回は内視鏡を選択した。何十年か前の初めての人間ドックの時、前の人にならって内視鏡を選択して、大変苦しかったことを今でもはっきり覚えている。その後は全身麻酔の内視鏡検診かエックス線検診で通してきた。だから今回は、決断こそしたものの不安でたまらない。胃検診受付では、軽い麻酔の静脈注射をして不安を和らげる方法があることの説明を受けた。普通ではない私の身体のことを話してどちらが良いか相談した結果、やはり最初の決断通り麻酔注射なしでいくことに決めた。４つある検査室の入口で待つこと３０分。その間にふたりが意気揚々と入っていくのを見たが、出る時はふたりとも車イスに乗ってゲンナリしていた。不安は頂点に達した。後で分かったが、このふたりは静脈注射をして臨んだようだ。いよいよ呼ばれて検査室に入る。看護婦さんの指示通りにして始まったが内視鏡を操作しているのは男性のようだ。私は固定されていて全体がよく見えない。いったいどこから現れたんだろう。最初に細いところを通るらしく、その時苦しい思いをしたが、その後は看護婦さんの優しい声が絶妙の間隔で聞こえてくる。「今、十二指腸に入りました」「検査は順調に進んでいます」「今、お腹がよく見えるように洗浄しています。少しお腹が張りますがゲップをできるだけ我慢してください」等々また常に背中をさすっていてくれる。「はい終わりです」の声でベッドから起き上がると、内視鏡を操作したであろう男性がもういない。まるで月光仮面か漫画のドクター何とかのようだ。３名の女性の看護師が後片付けをしてくれた。全部終わったのが午後３時。思えば、どの検査も説明もすべて女性だった。こうして平常心で心地良く受診できたのも女性のおかげだ。女性の持つ力をあらためて感じた。

  2012.08.30

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• 初めての給料日

  継続勤務とはいうものの、正社員ではなくなって初めての給料日を迎えた。基本給は先月契約した時点で既に分かっていたが、手取りはいくらになるのかが一番気になるところである。覚悟して、パソコンから社内ＬＡＮを使って自分の給与明細を開いてみると、想像以上（以下？）の金額にビックリ。ショックの感動で「なんもいえねえ」状態だった。普段は見ていない社会保険料の欄を見ると、毎月こんなに払っていたのかと驚いた。厚生年金保険料は折半なので会社でも同額を払っているはずだ。なのに今は「受給全部停止」。おかしくないかいと思ってしまう。社会保険料は来月から安くなると聞いているが、住民税はこのままの額で1年間お付き合いするのだから重税感は付いて回る。所得税だけが可愛くなった。桁数が減ったのである。（これもショックだが）やはり実際に体験してみないと事の重大さは身に沁みない。孫も1歳になった。いよいよセカンドライフの入り口に立ったと実感した。

  2012.08.24

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• 豪雨

  昨日（18日）の午後、高速バスに乗って長野に向かっていた。更埴ジャンクションを過ぎたあたりでは夏の日差しが照りつけていて、外は暑いだろうなあと思いながら窓を通して景色を眺めていた。長野ＩＣあたりでふと長野市街の方を見ると、暗く厚い雲が発生していてビル群はかすんで見えない。強い雨が降っていることがうかがえた。そのまわりの全ての空間には入道雲と青空が広がっていて、まるでごく一部が襲撃を受けたような光景だった。夕立ちの場所全体をこれほどはっきり見たのは初めてだ。市街地に入る頃には雨は止んでいるだろうと思っていたが、予想ははずれ突然猛烈な豪雨の中に突入した。バスターミナル前の交差点で右折の信号待ちをしている時には、前の視界は十数メートルくらいしかなかった。車、信号、建物が良く見えない。道路や交差点には水たまりもできて、その中を強引に走る車によって水しぶきが大きく跳ね上がった。雨は止むどころか今までに見たことがない勢いで降り続けている。長野駅前で多くの人がバスから降りたが、傘を持っていない人が多いので、多くの人が頭に手をやりながら駆け足で去っていった。私も傘を持っていない。とうとう終点、私の降りるところまで来てしまった。乗客は私ひとりだった。降りたらすぐにビルの中に駆け込んで、雨が上がるのを待とうと思っていた。その時、「お客さん、傘を持っていますか。」とバスの運転手さんの声。持っていないと答えると、「この傘を使ってください。」と言ってビニール傘を差し出してくれた。助かった、ありがたかった。普段は無機質な車内だが、急に暖かさを感じた。ありがとう、運転手さん。

  2012.08.19

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• 信州検定

  ６月下旬に受けた「信州検定」の合格通知が先日届いた。これは長野県に関することを試験問題として出題し解答を求めるもので、信州観光文化検定協会が主催し長野県が後援している。出題分野は、観光、文化、歴史、史跡、神社、寺院、建築、庭園、美術、工芸、祭と行事、食物、ことば、伝説、地名、自然等となっており幅広い知識が求められる。といっても何かに有利になる資格とは違い、楽しみながら地元の学習をするという意味合いが強い。受験料の払い込みは必要であるが、ＷＥＢ試験ができるところが気軽で良い。当日は、事前に知らされた受験番号とパスワードを入力し試験開始。制限時間は1時間。いづれも４者択一で１００の問題を解く。私は親の職業上、長野県各地に住んだことがあるので有利なはずだと思って試験に臨んだ。しかし、寺社と音楽には極端に弱いことが分かった。この分野は全滅であろう。やはり関心がないと知識にはならない。また、各地に住んだことがあるといっても過去のことである。’今のこと’は強みにならない。６０％以上正解だと合格で、さらに点数によって２級から４級まで分かれるという仕組みだ。1級は会場試験ということになっている。私は「３級合格」だった。「合格」という言葉に縁が無くなって久しいので、りっぱな合格通知をもらって少しうれしかった。

  2012.08.17

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• 心のゆとり

  ６月初め以降２か月半もの間、このブログの更新が途絶えてしまった。忙しかったとか病気やケガで入院していたというわけではなく、単に文章を書く気になれなかった。今の私にとっては重たい事象が続いて、心にゆとりがなくなっていたのが原因だろう。５月に定年のお知らせメールが届いた。６月に入ってすぐに日本年金機構から年金受給の手続きをせよという郵便物が届いた。１０数ページの申請書だが目が悪いので読むのがつらい。記入部分は左手で書くので他人の何倍も時間がかかる。添付書類もいくつかあった。戸籍は今の住所地と違うところにあるので、戸籍謄本は郵送で請求するが、手数料として定額小為替なるものを同封しなければならない。郵便局へ行って、申請書を左手で書いて、ようやく定額小為替を手に入れた。住民票写しの証明も、歩いて市役所まで行って同様に申請手続き。手書きの苦労を改めて感じた。同日、年金事務所へ行って、待ち時間も入れて約1時間。ようやく受給申請手続きを終えた。会社関係では、7月末日に定年の辞令交付。その後に定年に関する諸手続きがあった。これも普段は行わない’手書き’ばかり。そして今月からは一種の契約社員で意識も待遇も大きく変わった。これは四六時中、私に付いて回る。めでたいこともあった。孫の1歳の誕生祝い、私の還暦祝い。このふたつを兼ねて行ったが、自分の祝いでも、新しい家族が加わると店選び予約等それなりに準備がいる。甥の結婚式も６月のことだった。先月、義父が亡くなった。危篤と言われてから1週間の病院往復、お通夜、葬儀、告別式・・・、悲しみの中であわただしく日が過ぎ去った。1週間近く会社を休んだので、仕事のペースを取り戻すのに数日間を要した。実家へもほぼ毎週行くようになった。ここに書けない重い課題もある。もう少し若ければ何でもないと思いつつ、後遺症の影響もあるのかとも思い、毎日が疲れていたのであろう。こうして過去形で書けたのは、この1週間、９連休の休みを取っているせいかもしれない。また、こうして書いていると、かえって自分を客観的にみつめることができた気がしたので、またブログを復活していきたい。

  2012.08.15

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• ５月の出来事（４)・・・永年勤続表彰と定年案内

  会社にいると、毎日たくさんのメールが届く。その中に’会社員時代に１回だけ届く’メールがあった。「あなたは近いうちに定年を迎えます」というものだ。分かり切った事とはいえ具体的な文章になっていると受け止め方がずいぶん違う。メールで動揺することはあまりないが、ついに来るものが来たという感じだった。入社した頃は定年といえば５５歳で、遥か先のことと思っていた。その後は悠々自適の生活が目に浮かんでいた。それが、とっくに５５歳は過ぎて、まだ働かなくては将来が不安でならない。世は雇用延長時代。定年＝退職というのではなく、いろいろと選択肢があって、近い将来、当局との直接の面談で話し合う。その翌々日には日本商工会議所から永年勤続の表彰状が届いた。ありがたいことだが、３５年ともなると、こんなに永く勤めたのだから、そろそろ後進に道を譲ったら・・・というメッセージにも受けとれる。意識の切り替えが急速に進む昨今である。

  2012.06.02

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• ５月の出来事（３）・・・祝い

  孫が初節句を迎えたので、嫁さんの両親がお祝いの会を開いてくれた。孫とその両親そして祖父母４人。祖父母のひとりに私が入っていることになるのだが、まだすごい違和感がある。老舗料理店で食事をしながら楽しいひとときを過ごした。孫は座椅子をおもちゃがわりにして、我々の席のまわりを何周も何周も押して歩いた。笑顔を見せるようになったので本当に可愛い。そして下旬には社友の還暦祝い。歳を重ねるに連れて、毎年訪れる誕生日には感動しなくなっているが「還暦」は大きな節目だ。同年代になるはずの人の１割弱が既に亡くなっている。そんな中で６０年間、様々な体験、経験をしたり、知識を得ていることは幸せであり大きな喜びである。まだ長寿というのには早いが、大いにお祝いする気持ちになる。私自身も、もうすぐ還暦を迎える。今までの人生をかみしめてそして自分自身を祝いたい。８年前に大病を発症して、後遺症のある身になってしまったけれど、’生きている’ことに感謝し、幸せを感じたい。翌日は我が子の誕生日だった。もうプレゼントという歳ではないので、近くのホテルで食事をして祝った。また私の父親も、本人も分からないくらいの歳の誕生日を迎え、祝いの多い月となった。

  2012.06.01

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• ５月の出来事（２）・・・セニアカーに轢かれた

  セニアカーは高齢者や足の弱い人用に販売している電動車両(商標名)である。数年前に父親に勧めて買ったが、それも乗らなくなったので買い取りをしてもらうことになった。６月初旬に取りに来てもらう予定である。その時に車の調子が悪いといけないので、試乗をしてみることにした。その日は、母親がそばにいたので試しに運転してもらった。母親は初めての運転なのでハンドル操作が不安である。そこで私が横を早歩きして、時々ハンドルを修正しながら家の前の道路を走っていた。その時、めったに通らない対向車が来た。母親はハンドルに気がまわらないでアクセルを定位置に押し下げたままだ。だから止まるわけがない。あわてて私がハンドルを左の道端方面に切った。そしたら、後ろの左側のタイヤが私の右足の甲の部分に乗っかって、ごっとんといって通り過ぎた。セニアカーとはいえ’自動車’だ。私は初めて自動車に轢かれた。それほど痛くはなかった。

  2012.05.31

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• ５月の出来事（１）・・・いぼ

  ５月は個人的に初日からの６連休で始まったせいか、月日が早く経過したような気がする。しかし、今月もいろいろな経験、体験があった。日記とはいえないが、思い出したことを何回かに分けて書いてみたい。まず第１回目は皮膚科医院での出来事。首のところに今にも取れそうな小さな球形の’いぼ’ができて、痛かったので皮膚科医院に行った。これが３回目だ。数年前に初めて行った時は、マイナス２００度の液体窒素の登場にびっくり。怖々治療を受けたが、液体窒素を当てる時に痛さを感じなかったので、もう平気。２回目の時は、余裕を持って、取ってくださいと言えた。今度もそのつもりで診察室の椅子にすわっていると、先生の手にはハサミが・・・。「あっ」と言う暇もなく、そのいぼをチョキンと切られた。麻酔もなくである。一瞬ではあるが痛かった。’治療法はいつも同じとは限らない’は、その日に得た教訓だった。

  2012.05.30

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• 孫が初めて歩いた

  昨日は１０か月になる孫たちと一緒に、ひいじいさんとひいばあさんいる私の実家に行った。写真は随時見せていたがひ孫本人を見ると喜び方がまるで違う。今回が生まれてから２回目のご対面となる。案の定、満面の笑顔で迎えてくれた。孫の方も、最近泣くこと以外に笑顔も出始めて可愛いらしさが一段と増した。孫はいろんなものに触れてみたりハイハイで部屋の中をはいずりまわった後、感動的なことが起こった。初めて歩いたのだ。立たせても足がよろよろして、すぐに座り込んでしまうのが私の最新のイメージだったが、今日は不安定ながらも片足が前に出た。右、左、右。３歩だけだったが、実家で大勢が見ている前で実現した。この子はスター性を備えているぞ。私が買って上げたビデオカメラで写していた我が子も感激したようであった。伝い歩きは１カ月ほど前からしていたが、支え無しで第一歩を歩んだ記念の日として記憶に残るだろう。ところで、我が子が初めて歩いた日のことは全然覚えていない。その頃は、私なりに毎日の育児に忙しくて、いちいち感動していなかったのか。今は見ているだけでいいのだから、精神的に余裕があるのは間違いないと思った。（2012.5.13）

  2012.05.13

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• スクワット１０００回

  「連休期間中に３キロ痩せよう」という目標があった。初日の「ヒメオドリコソウとの戦い」で１キロ、４月３０日のプールで１キロと順調に推移してきて、この調子では軽く目標達成かと思ったが、その後の富山旅行がいけなかった。せっかくの旅行だから飲食物制限などの気にもせず、久々の温泉１泊で一気に減った分を取り返し、その後上昇傾向が続いている。最後の新手に出た。今日1日は在宅なので、スクワットを実行することである。５０回を１セットとして今日中に２０回実行する計画だ。回数が分からなくなるといけないので、実行するたびに時刻を記録した。最後の方はさすがに飽きがきたが、毎週見ているテレビ番組「笑点」が始まる前の１７時１９分に２０回目を達成した。すぐには体重減に結びつかないと思うが、数日後に効果が表れることを期待して、連休最後の１日が終わった。

  2012.05.06

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• 連休の後半は富山から始まった

  富山県といえば、自ら’地味な県’と言って目立っているが、２日間に渡って富山県を観光で訪れ、とても良い思い出ができた。まず向かったのは、砺波チューリップ公園。上信越道で少し渋滞があったが、昼食時間を含めて予定どおり約４時間で着いた。ゴールデンウィークを中心に公園全体で開かれている「チューリップフェア」は見事だった。会場にはパンフレットによると５００品種１００万本のチューリップが咲き乱れていて、思わず笑顔があふれる。今年のテーマも“笑顔あふれる　愛の花”だそうだ。チューリップの驚くほどの品種数。いろいろな形や色があり心から楽しめる。花壇の形、デザインにも工夫が凝らしてある。大きな池の中に島のように配置された花壇も印象的だった。特筆しておきたいのはスタッフの良さだ。砺波インターを降りてすぐに地図を配ってくれた。それから公園まで、迷いそうな所には必ずスタッフがいて案内をしてくれる。公園の中にも様々な役割のスタッフが笑顔で迎えている。カメラのシャッターを押してくれる人もいた。ミスなんとかさんが気軽に記念撮影に応じていた。毎年１回の開催がマンネリではなく、改善を積み重ねてきたのであろう。　非常に人気の高いフェアだということがうなずけた。会場をあとにして、宇奈月温泉で１泊。翌日はトロッコ電車に乗って黒部峡谷へ。魚津の海岸も走ってみた。飲食も富山名物を堪能した。シロエビ、ホタルイカ、深層水アワビ、マス寿司、宇奈月地ビール、・・・仕事、子育てと何十年間も過ごしてきたので、そろそろこういう楽しみもいいかと思った次第である。

  2012.05.04

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• 日帰りバスツアー

  有給休暇を取って日帰りバスツアーに参加してきた。行き先は栃木県益子町。ここは益子焼で有名な町で、春秋の年２回、陶器市フェアをやっている。春の部はこのゴールデンウィークの期間に開催されるのだが大渋滞、大混雑が予想されるというので、あえて平日の出発日を選んだ。出発日の１週間前までは催行最低人数に達するかどうかの逆の不安があったが、’催行決定’の連絡を受けて、がぜん楽しみになった。途中の北関東自動車道は私にとって初めて通る道なので、地図を見ながら、前橋、伊勢崎、太田、足利、・・・と群馬、栃木両県の都市の位置を確認して進んだ。曇りがちで遠くの山々が見えなかったのはちょっと残念だった。渋滞もなく益子陶器市の駐車場に降り立ってからは、人、人、人・・・、陶器、陶器、陶器・・・に町は溢れ返っていた。益子駅へ向かう道は、約２キロに渡って、両側とも益子焼屋さん一色。空き地にも約５００ものテントがぎっしりと立ち並び、度肝を抜くスケールの大きさだった。３８０もあるという窯元が競い合って作っているので、ジャンルも多いし、デザイン、形もいろいろ。とことん好きな物が選べる。短時間で目的の物を買おうとすると、迷ってしまって不向きかもしれない。だんだん陶器選びの楽しさが分かってきた。昼食を含めて４時間の中で、私は焼酎のお湯割りやビールに最適な容器を買った。印象が離れずに戻って買ったという私としてはめずらしい買い方をした。いかにも陶器らしい出来の、お気に入りの一品である。しかし、それを見た同伴の妻は、「まあ手頃でいいね」と言っただけである。妻が気に入って買ったコーヒーカップは私の３倍の値段だった。どちらも良さは同じくらいに見えるのだが・・・

  2012.05.01

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• 憎きヒメオドリコソウ

  連休の初日は、実家に行っての雑草取りから始まった。１週間前の土曜日に同じ作業をしたばかりなのに、このところの暖かさのせいか雑草は勢力を盛り返し、まるで私に闘いを挑んでいるかのようであった。後から知ったが日中気温２８度を超える中、ジョレンを使って、まずは畑の耕し。先週植えたジャガイモの場所は土だけで芽が出るのを待つばかりだが、その他の地面は再び雑草に占拠されている。しかも、嘲笑うかのように、どの雑草も花をいっぱいつけて咲いている。とりわけヒメオドリコソウの元気さには閉口する。’ヒメ’などという可愛い名を頭に持ちながらである。数年前までは私を癒す花として愛でていたが、今年は憎しみに変わった。私の感情は悪魔と化し、直立しているピンクの花をこれでもかこれでもかとことごとく倒した。庭も同様である。鮮やかな黄色のタンポポも、「ここに咲いては行けないよ」と’退治’した。相当に疲れたが、きれいになったという満足感が勝った。そして庭全体を見渡すと、永遠に愛するだろうシャクナゲのつぼみが膨らんで、もうすぐ咲きそうになっていた。

  2012.04.28

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• 時代は変わった。～栓抜きを知らぬ平成生まれ

  あるパーティーでのこと。乾杯が終わったので、テーブルに置かれているビールびんの栓を抜いてもらおうと、近くにいる平成生まれのある人に頼んだ。そうしたら、その人は栓抜きを手にしたものの動きがぎこちない。ビールびんの栓に栓抜きを近づけたが、どう使えば良いか分からないふうであった。聞いたら、「栓を抜いたことがない」と言うのだ。その時は、栓抜きがテコの原理でできているなんて想像もつかなかったであろう。居酒屋では店員がジョッキに入れて持ってきてくれる。家ではもっぱら缶ビール。これでは無理もないなと、驚きというより新鮮な気持ちになった。そういえば、いつのまにか酢、醤油などの調味料や他の飲料もほとんどが簡単にふたを開ける仕組みになっている。我々の世代では常識だと思っていたことが、時代の流れとともに、不要になっていることを実感した。今回は、私が知っていることを相手が知らないという現象だったが、反対に彼らにとっての常識を我々が知らないことの方が多いのではないかと思い、ぞっとした。ちなみに、私はスマホの使い方をまだ知らない。

  2012.04.21

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• 胴上げ

  英語が小学校でも必修になって１年経つそうだ。これから多くの孫たちに囲まれて、その孫たちに英語でしゃべられたらと思うと、うかうかしてはいられないなあと思っていた。そんな中で、今朝の新聞に小学生英語講座のような記事が載っていた。英文がたくさん並んでいたが、その中に１枚の写真があって、横に「They're throwing him over their heads！」という文が付いていた。その写真は、大学の入学試験に合格した男性を大勢の人が胴上げしている写真だった。へえー、英語には「胴上げ」という日本語に対応する単語がなく、ストレートに「頭の上に投げる」という表現をするんだ。英語は日本語に比べて事象を表現する単語が少ないんだなあと思った。しかし、日本語は語数が多いと言っても「胴上げ」はおかしいとも思った。上がるのは胴だけでなくて、手足や頭を含めた体全体なんだから「体上げ」と言った方が適切ではないか。いったい誰が「胴上げ」などと名付けたのであろう。どっちもどっちだ。

  2012.03.24

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• ゆとりたいあ

  これからのライフプランを考えなくてはいけないと思いながらも、日常生活に埋まっていく毎日。これではいけない。そんな時に最適なのがセミナーだ。刺激を受けて一段と意識が高くなり行動が具体的になる。今の自分にピッタリのセミナーがあったので参加してみた。標題の’ゆとりたいあ’は某証券会社のサービス名で、’ゆとり’と’リタイア’をくっつけた造語である。セミナーの一部として、そのサービスの説明があった。私が着席して、まわりの知人に「今の私は’た’を’な’にした方が合っている」と言ったのが異様にウケたが、正直な心境だ。説明会は大変ためになるものだった。将来どのくらいお金が要るのか、国内外の株式・債券の推移、ゆとりライフを送るにはどうしたらよいか、等々。サービスを利用すると、目標額の応じたシミュレーションやアドバイスもしてくれる。近々データをまとめて行動をしようと思った。それから、今後の人生についての講演もあった。冒頭で「障害になったらおしまい」みたいなことを言われて憤慨したが、全体的には良い刺激を受けた。地域とのふれあいや人間関係が下手な男性は要注意だ。料理を覚えて分担した方が良いなんて話もあった。その通りだと納得したが、妻は「迷惑だ」と言って絶対反対するだろうな。その場では出てこなかった事だが、将来の計画を立てる一方で、「整理していくことも大事だぞー」という自分の心の中からの叫びがあった。休みの日も少しづつ要らないものを片付けようと考えた。これが、さしあたっての具体的行動だ。

  2012.03.05

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• 午後７時の給湯室

  これも先週のことだが、私としては珍しく午後７時過ぎまで残業をした。私のまわりの一角はほんどが男性社員だ。何人か残っていたので「お先に」と言いながら廊下に出て、そこにある自分のロッカーでマフラーと手袋を身に付けコートを着て、エレベータに向かった。途中に給湯室があるのだが、そこに数人の女子社員の列ができていた。見ると、それぞれがコーヒーカップを手にしていた。インスタントなのかドリップ式なのかわからないが、’これから’入れて飲もうとしているようだ。ということは、まだ１時間や２時間は仕事をするのであろう。私にも残業の多い時代が長くあったが、いくら男女平等とはいっても若い女性のこういう姿を見るのはつらいことだ。アフターファイブにやりたいことがいっぱいあるだろうに。もしかしたら、かつての私と同じように、残業なんて気にしていなくて自分の仕事に夢中になっているのかもしれない。それならいいのだが・・・。「お先に」と声をかけて、会社を後にした。

  2012.02.25

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• この1週間で得た知識

  日々知識が増えていくというのはうれしいものである。その分、何かを忘れ去っているのだろうが何なのかわからないので気にしない。この１週間を振り返っても、たくさんのことを知った。放っておくと忘れてしまうので、その内のふたつだけここに記録しておこう。まずは「ウィルスブロッカー」。愛読しているある人のブログをきっかけに調べてみた。画期的な商品だった。社員証と同じ感覚で首からぶらさげておくだけで、その周辺１メートル四方が除菌されるというのだ。今流行っているインフルエンザも除菌してくれるからマスクが要らない。効果は１か月間持続して、ノロウィルス、大腸菌など様々なウィルスに効いて、靴下臭、ワキガ、加齢臭などの消臭効果もあるというから大変な優れものだ。しかも１個千円未満。昨年のビジネスサミットで大賞を受賞した商品だから、多くの人に認められた商品に違いない。この１週間、ドラッグストアや大型量販店などを探し続けたが、残念ながら見つからなかった。次の冬には全国に出回ることだろう。もうひとつは「着座認証システム」。パソコンを使おうとする時、パスワードの入力が不要になる。椅子に座っただけで本人かどうか判定してくれるというものだ。世の中こんなに進歩しているとは驚きである。でも、どうやって判定しているのだろう、男女の区別はすぐにつきそうだが・・・。骨の位置とか形の微妙な違いを記憶するのであろうか。表面積は、太ったり痩せたりするから本人の識別には使えないだろう。・・・とまあ、得た知識からいろいろな事を考えるのも楽しい。

  2012.02.25

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• 原因不明の体重増加

  ＮＨＫテレビ「ためしてガッテン」の体重テーマの放送を見た時から、毎日、体重をテレビで紹介された専用グラフに記録している。もう１０年近くになるが、Ｘ軸の体重の４キログラム幅の数値は開始当時と変えてない。開始以来、多少の増減はあるが、何んとか目標に向かってモチベーションを保てる位置で頑張って来た。しかし、先月から上限を超えることがしばしば起こっている。つまり、グラフの目盛のあるところを超えて上辺の余白のところにプロットしている状態だ。目標は下限の数値を下回ることだったのに上限を上回っているのだ。これは異常事態だ。ここ数か月を振り返ってみても、生活が変わったわけではないので原因が判らない。とりあえず急激に減らすためにプールに行った。いつもより少し多めの３,６００メートルを泳いだり歩いたりして、約２キログラム減量することに成功したが、今までの経験から、２，３日で元に戻ることを学習している。グラフの枠内に収まり当座の気分は良くなったが、なぜだろう。気にかかって仕方がない。これは健康問題だ。しっかり究明しなければならない。１日の歩数が足りないのは事実である。通勤で往復１,７００歩、会社のフロアの端から端まで歩いても５５歩だから、１日で２,５００歩ぐらいであろう。少ないけれど、これは車通勤の人だって同じようなはず。地方なので車通勤者はたくさん居る。冬の間は少し減るが、急に歩数が減ったわけではない。ここ４，５年は同じパターンの繰り返しだ。全体に運動不足は否めないが、急に運動不足に陥ったのではない。食事の量も変化ない。体重増加は急に来るんだろうか

  2012.02.18

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• 医療費逆転

  加入している健康保険組合から、昨年１１月分の医療費通知が届いた。扶養となっているのは妻だけなので、２人の月間医療費の明細が一覧表になって表記されている。開けて２人の分の医療費をそれぞれ合計してみた結果、私のより妻の医療費の方が高いことが判った。ここ８年位は、ずーっと私の方が高い医療費を払ってきたのに、ついに’逆転’である。私は大病をして、自己負担で数十万円の手術、リハビリ入院も経験した。その後も定期検査、検診を続けているから、医療といえば私のイメージがあって、「妻は元気が当たり前」という固定観念にいつしか陥っていた。考えてみれば、妻も私と同じだけ年を重ねているわけである。どこか身体の調子が悪くなっても不思議ではない。それを忘れていたことにはっとした。幸い妻は軽い症状で済んでいるが、これからは、お互い健康をより気遣って生きていかねばならないと再認識した「医療費通知」であった。

  2012.02.15

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• 筋肉痛になってみたい

  我が子の趣味のひとつにスノーボードがある。昨日はお気に入りのスキー場へ行って滑ってきたようだ。今日は「筋肉痛だ」と言っている。私もスキーをやっていた頃は力一杯滑っていたので、その翌日からしばらくは必ず筋肉痛になったものである。ボウリングでも右腕が痛くなることがしばしばだった。２０回ほど出場したマラソンや強歩大会の後も、普通に歩けないほどの筋肉痛になった。しかし、身体が不自由になってからは身体を激しく動かすことができなくなった。動かそうという気持ちはあるのだが、自然にゆるやかな動きになってしまう。実は昨日、自宅近くでノルディックウォーキングを１時間ほどやっているが、筋肉痛とは無縁だった。先月行ったプールでも、今の私としては最高の３１５０メートルを歩いたり泳いだりしたが全然痛くならなかった。筋肉痛は痛いけれど、ある種の快感がある。私もスポーツをしているんだという満足感がある。治るとわかっているから、なんの心配もない。だから今は寂しい。筋肉痛になってみたい。

  2012.02.13

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• 有休を取って日帰り温泉施設へ

  有休を取って日帰り温泉施設に行ってきた。車だったら３、４０分で着いてしまう場所だが、助手席でしか移動できない私は、ひとりの時は徒歩か公共交通機関に頼る。徒歩１５分、電車３０分、そして徒歩２０分でようやく目的の戸倉観世温泉に着いた。造りは普通の銭湯と同じで、番台があってシャンプーやボディソープは置いてない。だがお湯が違う。淡いグリーン色で少し硫黄の匂いがした。源泉かけ流しで温泉そのものだ。午前１０時前だというのに常に１０人位は居た。人口密度があまり高くない地域でしかも平日である。信じられない盛況ぶりだった。でも湯船も洗い場も結構広いこともあって気分はゆったりで１時間以上はそこに居た。良いところを見つけたという感じである。このまま帰ってはもったいないので、千曲川にかかる大きな橋をゆっくりと歩いて渡った。対岸には川沿いに石碑が数個並んであった。一番端の石碑には五木ひろしが歌っている「千曲川」の歌詞が刻んであった。ボタンがあったので何気なく押してみると、町中に聞こえるような音量で五木ひろし本人が歌う「千曲川」が流れ始めた。少し恥ずかしかったので、石碑の裏にまわって書いてある文章を読んでから、歌が終わる頃温泉街に向かった。しばし散策をした後、なんともう１件の日帰り温泉に入った。もちろん計画通りである。こちらは、最近良く見かけるパターンの施設で、内風呂にある大きな岩々に圧倒されたり、露天風呂もいろいろな趣向があって楽しめた。戸倉駅までは１日に数便しかない市営バスに乗った。これも計画通りで、時刻表を調べてあったから乗れたわけだが、私が乗った時に車内にひとりも乗客が居なかったことは予想外だった。降りるまでに２人の乗降があったが、最初に行った銭湯とはエライ違いである。

  2012.02.10

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• 大人のためのフィギュアスケート教室

  ＮＨＫのラジオ放送を聞いていた。天気予報のあと、市からのお知らせを流していた。内容は「大人のためのフィギュアスケート教室」開講のお知らせだった。市もなかなか良い企画するなあと思った。十数年前にオリンピックが開かれた都市だから、スポーツに親しむことを継続して啓蒙するのには大賛成である。そう思って、少し関心を寄せて私の耳を「聴く」方に変えた。アナウンサーは続けて、「対象年齢は２０歳以上・・・」・・・なるほど「大人の」教室だからもっともだと思った。さらに、「５５歳以下」とはっきり言った。・・・私は「大人」ではないのか。私は後遺症を抱えている身でもあり、参加申し込みをするはずはないが、’はずされた’ということにショックを受けた。わざわざ制限事項として宣言しなくてもいいだろうに。なんともデリカシーがないなあと思った。もし５５歳を超える人から申し込みがあったら、その人の身体状況を聞いて、できそうもなかったら柔らかくお断りすればいいじゃないか。’アラ還（暦）’世代は、退職など仲間から’はずされる’ことに敏感な世代なのだよ。

  2012.02.08

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• カキフライは高いものなんだねえ

  実家に行く時は、両親が少しでも楽ができるように、栄養のバランスが採れるようにと夕飯のおかずを買っていくのが恒例になっている。今日はカキフライと鶏の唐揚げにした。それぞれ別の売り場だが、いずれも百グラム○○○円という値札がついていた。まずカキフライ。重さでは量の見当がつかないので「６個ください」と言った。その通りに包んでくれて値段は千円をちょっと超える程度だった。その時には何も疑問に思わなかった。違う売り場に入って、次は鶏の唐揚げ。今度は、「３００グラム」と言ってみた。店員がプラスティック容器に入れているのを見ていたが、どう見てもカキフライの個数の２倍くらいあった。値段は約５００円。百グラム当たりの単価は似たようなものだったのに、カキフライの方は鶏の唐揚げの個数の半分で、値段は２倍だ。おかしいなと思い、実家に着いてからレシートを開いて見ると「カキフライ　６単位　×　１６８」とある。「６個買ったのを６００グラムと間違えたのだ」と確信し、買った店に苦情の電話を入れようとした。それでもと思い、実家の母に確認したら「カキって意外に高いものだよ」という返事。早速インターネットで調べてみた。そうしたら、生ガキでさえ１個で百グラムある。’６’というのは、カキ６個の意味ではなく、６００グラムで正しいのであろうことは納得できた。鶏の唐揚げとは１個あたりの重さが全然違うのであろう。ついでにカキの値段を調べたら、１個４００円というのもあった。世間知らずの一コマであった。電話しなくて良かった。

  2012.02.05

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• 感動と怒り

  正月休みの最後は、テレビで観た箱根駅伝で感動を得て、心がきれいになった。そして再び会社勤めが始まった。かつては達成したという感動で密かに涙した場面もあったが、今では淡々と仕事をしている。しかし、まだ管理者意識が残っているのであろう、他の社員の行動がとても気になる。しゃしゃり出てはいけない、いやいや指導をすべきだと葛藤の毎日だ。勤勉とか誠実とか責任感は当たり前に備わっているものとして生きてきた者から見れば、時としてそれは怒りに変わる。私の健康には良くない事が多かった。その替わり、引き続きテレビや映画からは大きな感動を得られた。最も良かったのは、映画「三丁目の夕日」である。３作目だが前２作も観ていて、今回は試写会での一早い鑑賞となった。舞台は私の記憶にもしっかり残っている昭和３９年。当時の風景がコンピュータで再現されていて懐かしかったが、何よりもそこに登場する人間がすばらしい。みんな一生縣命に生きている。そして心が温かい。だから近所づきあいにもしっかりした絆ができている。夫婦、親子、恋人関係も感動的だった。先月は「源氏物語」という映画も観たが、これはこれで心というものを感じた。良い意味で上向きに感情が動いたので、これも感動的だと言っていいだろう。いくつかあったマラソン中継も、選手のひたむきさ、これにかける想いが伝わってきて良かった。ということで、内からの怒りを外からの感動で鎮めた１か月間だった。

  2012.02.01

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• 笑刻展

  彫刻の個展を観に行ってきた。といってもただの彫刻ではない。ひとつひとつの作品に有名な慣用句や語句等をわざともじった題がついているのだ。読んだだけでは単なるだじゃれに終わってしまいそうなものが、その彫刻と合わせ見ることでくすっと笑ってしまう。８０点ほど展示されていて、どの作品も面白く楽しめた。ネタばらしをあまりしてはいけないと思うのでひとつだけ紹介する。私が観た順番で最初に吹き出したのは、題名「いたちかゆし」である。もちろん「痛し痒し」をもじったものだが、彫刻の方はというと、動物のイタチが孫の手を持って背中を掻いているのだ。なんとも可愛らしくて、ついにこやかになった。最近は笑うことが少ないので、たとえ’くすっ’でも、心穏やかになるいい時間だった。この展覧会は順に全国で開かれているようだから是非鑑賞してみると良い。しかしこの男性、いい特技を持っているなあ。好きな事をやっていて、一生生活に困らないよ。

  2012.01.29

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• 光回線で福島の酒

  我が家が電話回線を’光’に変えてから数年になる。先日、電話会社から獲得ポイント累計を知らせるメールが届いた。ポイントなんてあまり意識していなかったが、契約時以外にも毎月３０ポイントづつ付与されており、累積ではかなりのポイント数になっていたので商品と交換することにした。交換商品を検索すると「福島県名産品」のキャンペーンをやっていた。世帯として貯めたポイントなので、妻に「どれがいいか」と聞くと、私の好きな物でいいという返事だったので迷わず「福島の美酒セット」を選んだ。それが今日届いた。昨夜は居酒屋で普段より多めの酒を飲んだので今日は休肝日。飲むのは明日以降にして届いた６種類の酒をネットでいろいろ調べた。ほとんど会津地方のもので、ここには酒蔵がたくさんあることを知った。各会社のホームページを見ると、ほとんどの会社のそれに放射能検査結果が載っていて、「検出せず」と書いてあった。もっとも異常があれば載せっこないが。直接地震の被害に遭った会社もあり、売り上げは落ち込んでいるだろうなということは予測できた。支払いは間接的になるが、いわゆる風評被害ならばお役に立てて良かったと思う。他人のためだけでなく、おいしい酒が飲めるのだから私自身のためであることは言うまでもない。

  2012.01.28

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• 今年もあとわずか

  悪夢の２００４年からもう７年目の年の暮を迎えている。今までの人生のもう１０%以上は後遺症を抱えての生活を送っていることになる。「７年もなんとかなったのだから、この先もなんとかなるだろう。」そう思えるように、１年の出来事を我が家の十大ニュースとして振り返ってみた。幸いなことに、この１年も楽しいことや喜びがたくさんあった。やはり初孫が誕生したことが大きい。先輩の携帯電話の待ち受け画面が孫の写真になっているのを見て、そんなに可愛いものかと少し冷めた目で見ていたが、今では時々訪れる孫の顔を見るのが大の楽しみになっている。旅行も７年前の計画どおりに今年も行くことができた。北海道から九州までの４６都道府県すべてを鉄道で訪れるという目標がある。今年の計画は夫としてのサービス年で、妻が行ったことのない近間の県だったので、私にとっての新たな初訪問県は無かったが、行ったことの無い県はあと４つである。会社ではもうあまり嬉しいことはあり得ない立場だが、今まで業績に大きく貢献し続けてきたことがわかる事象があったのでそれだけは胸にしまっておく。ここ数年は心の趣くままに豊かさや楽しさを求めてきたが、これからの半年間は加えて「年金」とか「保険」の勉強をしなければならない。年末年始の休みはそのスタートだ。去年もやったが、今年はそれに’真剣に’が付く。

  2011.12.30

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• 平成の歌謡スター

  深夜に何回か目が覚めるようになってから３年位経つ。その時の行動は習慣化していて、まずラジカセのスイッチを入れる。そして「１時間後にＯＦＦ」のボタンを押す。初期値がラジオのＮＨＫになっているので、たいていは「ラジオ深夜便」が放送されている。明らかにつまらそうな時はＣＤかカセットに録音されている落語を聞く。昨夜というか、今日の午前３時過ぎに目が覚めて、いつものようにラジカセのスイッチを入れた。流れていたのは、女性の歌謡曲で、声からは名前が分からない。しかし、とても歌唱力があって歌詞がはっきりしているので、つい引き込まれてしまった。私は歌詞が聞き取りずらい歌手や歌詞の意味がよくわからない曲とは相性が合わないので、最近はほとんど歌の世界と縁がない。聴いているうちに、その人の名は「あさみ　ちゆき」だとわかった。今回の３時台の１時間は、「平成の歌謡スター」と題して彼女の曲を特集していた。いかにもＮＨＫらしい命名だと思いながら、全曲をしっかり聴いてしまった。昼間、インターネットで調べたら、私の頭の片隅にあった「井の頭公園でストリートライブをしていた（今でも続いているらしい）」歌手だということがわかった。ここ数年は結構活躍しているらしい。今年も曲を発表している。最近の歌手や曲はどれも好きになりえないと避けていたが、たまには歌謡界にも関心を持たなければ良いものを聞き逃してしまうと反省した。今までは「紅白歌合戦」だけが曲の情報源だった。

  2011.12.18

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• 全て逆転

  午後は、年賀状の宛先を整理しながら、ストレッチやダンベルをしながら、テレビのスポーツ中継を見た。決して暇ではない。まずは福岡国際マラソン。オリンピック代表選考も兼ねているだけに日本人選手の１位争いに感心が集まった。３０キロ過ぎ、それは今井か前田の招待選手にほぼ絞られたなあと見ていると、先頭集団から脱落したはずの話題の公務員ランナ－川内がひたひたと追い上げて来る。表情は苦しそうだけれど、３６キロで今井、前田と並んだ。そして４０キロ手前の給水地点から猛ダッシュで堂々の「日本人１位」になった。大逆転の勝利であった。続いて、大好きなラグビーの試合。関東大学ラクビーリーグ戦の伝統試合「明大対早大」をマラソンの終盤から並行して見た。こちらは終了間際まで明大が１６対１５で勝っていた。ところが後半ロスタイム、ペナルティーキックを得た早大は見事に成功。１８対１６の逆転勝ちだった。そしてゴルフ。石川遼が久々にトップでスタ－トした最終日。しかし彼は早々優勝争いから消え、谷口、藤田の争いとなった。最終ホール。谷口は、あと数十センチのパーパットを決めれば優勝という場面だったが、これを外した。そしてプレーオフの末に敗れた。３つとも「逆転」。それぞれに逆転勝ちと逆転負けがいるわけだ。見ている方とすれば、当然応援している方の立場になる。ちなみに今日は、'１勝１敗１どっちでも良い’になる。’私の会社員生活は？’と考える。ずーっと先頭集団を走っていたが、病気を機に走れなくなった。「逆転」負けとは思わないが、１位ゴールとはいかなかった。でも、人生は違う。あきらめないで、心のおもむくままに、できることを精いっぱい行なって、悔いのない幸福な人生を目指したい。

  2011.12.04

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• インターネットでの再会

  ちょっとしたきっかけがあって、以前に出向していた会社のホームページを開いてみた。そこで私にとっては衝撃的なことを発見した。ある部署で直接お世話になった課長が今年から社長になっていたのだ。その会社は東証１部上場会社であり、従業員も何千人規模だから、社長になるのは大変なことだろうと思う。写真も載っていた。髪の毛はグレイになっていたが、２０数年前の温和な顔立ちはそのままだ。思えば、大規模なソフト開発できつい場面もたくさんあったけれど、常軌を逸した姿は一度も見たことがない。常に平然としていた。何度も一緒に飲みに行った。それも夜遅くのスタートが多く、深夜まで飲んだことも度々だった。でも、彼は翌日もしゃきっとして仕事をしていた。ならばと思い、もうひとり。この人は優秀だと思った青森県出身の同世代くらいの人を探してみた。やはりあった。社長と同じ会社の取締役になっていたのだ。別のサイトで写真も発見したが、理知的な雰囲気は当時のままだ。ふたりとも活躍しているなあ。尊敬していた人だからねたみなど微塵もない。２人に再会したようで非常に嬉しかった。さらに、プロジェクトで一緒だった他の会社の人を検索してみた。こちらは会社名さえなかった。

  2011.11.30

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• １週間おきに子として親として

  ここ１か月間の週末の休みは、私（達夫婦）が両親のところへ行くのと息子夫婦が我が家に来るのとを交互に繰り返す格好になった。私の方の２回は、畑、庭作業が無くなったので、その点は楽になってきた。２本しかない柿の木だが、収穫期を迎えていて普段と違う作業と味を楽しめた。家の中はやや寒いのが難点で、眠る時は電気敷布がかかせなくなった。石油ファンヒーターへの給油、新聞束ね、部屋掃除、窓ガラス拭き、郵便物の内容チェック、電気製品の設定など、我々の世代までなら何でもない作業をひととおりやって帰ってくる。一方、息子夫婦の来訪に当たっては、妻は食事の準備や部屋の掃除で忙しくたいへんそうだが、私はほとんど手伝えず見ているだけで、ひたすら息子夫婦と孫の到着を待つ。今日、２週間ぶりのご対面となったがとなったが、わずかな期間でも孫には成長の跡がうかがえる。同じ動作でも’意思’が感じられるようになった。また、はっきり見えているのか目で追うようになった。寝返りができてみんなで拍手する場面もあった。子として親として、立場を変えて’家族’と接点の多い1か月となった。

  2011.11.26

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• 鷹対龍

  野球の日本シリーズを如何にして楽しんでいるかを書こうと思っているうちに、当の試合は終わってしまった。「鷹」とは福岡ソフトバンクホークス、「龍」とは中日ドラゴンズのことである。「鷹」は空を飛びのびのびとした感じがあるのに対して、「龍」は水の中に棲むといわれ、なんとなくしっかりしていて秘められた強さを感じる。そのまま両野球チームの監督の手法に投影されているようにみえるから不思議である。実は、これは愛読しているスポーツジャーナリスト青島健太氏の評論を読んでいて、「その通りだ」と同感したことである。彼は「鷹揚」と「竜神」という語を用いて、より説得力のある上手な記述をしている。「鷹揚」は辞書によると、「小さなことにこだわらずゆったりとしているさま。おっとりとして上品なさま」とある。青島氏によれば、秋山監督は「若い人には思いっきりプレーして欲しい。」と語ったそうだ。「とにかく小事にこだわらない。穏やかでいつでも伸び伸びとしている。鷹が空を悠々と飛ぶように、物事を俯瞰しながら全体の流れをつかんでいく」スタイルだ。一方の中日ドラゴンズは「徹底的に管理の行き届いた大人のチームだ」と青島氏は言う。さらに、「あらゆるチーム情報を管理・遮断し、相手チームにまったく隙を見せることがない。余計なことは語らず、無駄な動きを一切作らない。」「まさにプロフェッショナルな態度」とも。全国に無数ある会社でも、どちらかの特色を備えているかもしれない。また同じ会社であってもなんらかのきっかけがあって風土が「鷹から龍へ」あるいは「龍から鷹へ」とがらっと変わってしまうこともあるだろう。私は普段は両チームともファンというのではないが、「鷹揚のマネージメント」対「竜王のマネージメント」となると、がぜん興味がでてきて、好きなカラーのチームを力いっぱい応援した。

  2011.11.22

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• 北陸旅行

  大病をしたために前倒しで作った「旅行計画」の７年目に当たる今年は、春と秋の２回に分けて小旅行をすることになっていた。その秋の部。場所も７年前に計画した通りの「北陸旅行」に行ってきた。今回はバス利用による格安のツアー旅行に参加したが、この種の旅行はどうしても同乗する客の影響が大きい。バスの中は、朝から酒酒酒でこの機会にパーっと騒ごうという人達と、日頃の疲れを静かに癒そうとする人とが混在していて、志向は両極端だ。この日も、飲み屋のママと常連客のひと組がにぎやかだった。いたしかたない部分もあるが傍若無人の振る舞いには腹が立つ。さて、金沢は今までに３回行ったことがある。１回目は学生時代。作家の五木寛之さんがよく立ち寄ったという居酒屋でビール大ジョッキ３杯を飲み干したのを覚えている。２回目は出向先の仕事の関係で東京から飛行機で向かった。仕事で飛行機に乗ったのはこの時だけである。夜間の小松空港に着陸する時が怖かったなあ。仕事の内容はぜんぜん覚えていない。そして３回目も仕事だったがそれは記憶になくて、小料理屋で牛テールを初めて味わったのを覚えている。そんな具合だから名所「兼六園」など行っているわけがない。今回はじっくり見てきた。さすがに日本３名園のひとつ、よく作ったものだ。殿様の命令ひとつで何でもできてしまう。公園の中で味わった３５年ぶり位の’抹茶’も結構おいしかった。３５年前は’びっくり’の味で飲めなかった。翌日のメインは福井県東尋坊。学生時代の合宿で近くの芦原温泉を通ったのは覚えているが、東尋坊へ行ったかどうか定かでない。当時は何処に行ったかよりも誰と行ったかが大事であったようだ。妻の大好きな陶磁器の専門店（今回は久谷焼）にも入ったが、結局何も買わなかった。私は九谷焼らしくていい湯呑茶碗を見つけたが、妻の鑑定ですぐに却下。男はその場所で一番気に入った物を買おうとするが、女は気に入った物が無ければ買わない。その差がくっきり出た。　

  2011.11.01

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• こんなに喜んだ顔は久しく見たことがない

  息子夫婦と孫に同乗して実家へ行った。生後３カ月で初めての遠出だったので心配していたが無事に着いてほっとした。わずかな時間の滞在だったが、私の両親にとってはひ孫との初めてのご対面だ。まだしゃべらないし、表情も豊かではないのに、私の両親はとっても喜んで、抱いたりあやしたりしていた。とりわけ父の様子には驚いた。最近は無表情、無反応で大丈夫かいなと思っていたが、この時ばかりは満面の笑顔で、どこにこんな豊かな表情が残っていたのかと思うくらいだった。良くしたもので、孫も一瞬ほほ笑んだように見えた。まわりからは涙を誘う。良いことをしたと思った。

  2011.10.22

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• 脳卒中に関する講演会

  脳卒中に関する講演を受講してきた。受講の理由は、４人の講師の中に私の執刀医がいたからだ。７年前のある土曜日の朝、私は手術のための全身麻酔で意識を失っていた。その間にやって来て手術をして帰っていたのがこの先生だ。だから私としては会ったという認識がない。有名な先生なのでインターネット等でその名を存じ上げていたが、実物としては初めて見ることになる。約３００人の聴衆の前で、手術の実画像を見せるなどして最新の脳卒中の治療法について解説していた。よくぞ難しい手術をしてくれたと改めて感謝の気持ちを持った。2人目、3人目の講師の先生もそれぞれの立場から最新技術の話をしてくれた。とりわけ脳卒中後遺症リハビリテーションの新しい方法である「ＴＭＳ」（頭蓋磁気刺激治療）には興味を持った。普通、リハビリの効果が顕著なのは発病後６か月までで、以降はほとんど回復しないというのが定説である。ところがこの治療法は、上肢だけだが、条件を満たせば期間に関係なく回復の見込みがあるというのである。家に帰ってより詳しく調べてみたら、残念ながら私の場合は効かないだろうなと思ったが、その時は、「もしかしたら」という期待はあった。最後は、元ＮＨＫアナウンサーの山川静夫氏の特別講演。同類の病気を経験して今は元気に活動している人には大いに励まされる。公共交通機関を利用しての往復だったため、ほとんど1日がかりだったが有意義なひとときを過ごした。

  2011.10.19

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• 「おひさま」総集編

  実家でＮＨＫの連続テレビ小説「おひさま」の総集編を見た。興味がありながら毎日の放映は見られなかったので、偶然新聞のテレビ欄で発見したのはラッキーだった。実家はこの小説の舞台となった「安曇野」の近くなので、映し出される景色や方言がとても身近に感じられる。方言というのは面白いと思った。「～ずら」とか「～じ」のような有名な言葉は意識しているが、「これ、方言だ」と初めて気づく言葉がセリフの中に頻繁に出てきた。普段何気なく使っている言葉も、こうして標準語の中にちりばめられると鮮明に浮き出るから不思議なものだ。内容の方も見ごたえがあった。毎日見ていれば、感動し、勇気づけられる日が多かったに違いない。総集編では、ふたつの大きな感動場面があった。ひとつは自営している蕎麦屋が火事で焼けてしまった後だ。一家は”ピンチはチャンスだ”と立ち上がる。この場面の約１０分前、蕎麦畑で家族それぞれの夢を語るシーンが伏線だった。主人公の陽子（井上真央）が「ずっと生きてるだけでありがたいと思ってきたし、家族が一緒にいられるだけで幸せだって思ってきたんです。そこから少し抜け出して、もっと未来とか夢とか考えてもいいんじゃないのかなって」ときっかけを作り、「いろんな人が集まれる場所があったらいいな」とか「自分の蕎麦畑が欲しいな。一から蕎麦を育て、自分で打って出してみたい」とか「商売が繁盛して家族みんなが健康で、それで十分だいね私は。強いて言えば、別な所に暮らしてみたい。私は生まれた場所から離れて住んだことがないからね」とか次々に語っていた。「こういう思いをしたんですから、その分幸せになりましょう。何倍も・・・」は、感動のセリフだった。そして、今までとは異なる場所で、新しい蕎麦屋を開く。もうひとつは、父親が映画館で倒れた時のこと。映画館へ通っているなんて知らなかった陽子。映画館通いの理由は、「映画が好きということではなく、亡き妻に似ている人が出ているから」というもの。「陽子は、「父親とはいつでも強いものだ」と思っていた。」とのナレーション。・・・・・・

  2011.10.10

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• お食い初め

  孫が生まれてから約百日を経過したので、「お食い初め」という行事を自宅で開いた。これは、赤ちゃんが無事に成長していることを祝うのと、一生、豊かな食生活を送れるようにと願う儀式だそうだ。「我が子の時はやらなかったよなあ」と妻に言うと、「母と子、ふたりでやりました」という返事。仕事に忙しかった若き時代を思い出すと同時に、行事というものに無関心な自分に少し反省した。学校の同期生の経営する店に仕出し料理を頼んで、酒類もたくさん用意して準備万端、息子夫婦と初孫、嫁さんのご両親を招いての宴会となった。赤ちゃんの前には、尾頭付きの鯛の焼き物、おかゆ、お吸いものなどを置いて記念撮影。まだご本人には、何をやっているか分からないし記憶にも残らないだろうが、まわりの人はみんな笑顔だ。初めて箸を使って食べさせるまねをすると書いてあったが、本当に初めて、母乳、ミルク以外のものを口にした。健やかに成長していくことを願う。私も長生きして、それを見届けなくてはと思った次第である。

  2011.10.08

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• ノルディックウォーキングイベント参加

  ノルディックウォーキング用のポールを購入してから早１年。休日に近所の堤防道路や小学校のグランドなどで使って歩いていたが、いつもと違う所でも歩いてみたいと思うようになっていた。ちょうどそんな折、目に飛び込んできたのは、ノルディックウォーキングイベント開催の新聞広告だ。さっそく参加者仲間を募り、今日の参加となった。正式タイトルは「チャリティ－ＮＷイベントｉｎ霊仙寺湖」。霊仙寺湖は長野市街から車で３０分ほどの所にある人造湖である。距離別の３つのコースに分かれてポールを使って高原を歩く。長野駅からの送迎バスに乗って現地に到着。何度も行ったことのある場所だが、その中でも最高と思えるような好天候だった。形が特徴的な妙高山が霊仙寺湖の向こうの青空の隅にくっきり見える。参加者数は約１８０名。全国大会なので、東北、関東、新潟などからの参加もあった。私達は５キロコースに参加して、気楽なウォーキングを楽しんだ。私の場合は、歩き方が変で、ポールの使い方もぎこちないから、どうしても目立ってしまう。途中で、スタッフのインストラクターから声をかけられた。事情を話すと随分ほめられた。病気を機に何もしなくなってしまう人が多いと話してくれたので、少しはましな生き方をしているんだなあという気持ちにもなった。「3.12長野県栄村大地震」復興支援ということで、抽選会も高価なものは少なめだったが、私は地元出版社発行の山と温泉紹介本が当たり、宝くじは決して当たらないのに、こういうところでの運の強さを感じた。本としては、ある作家のサイン入り本に続いて２度目だ。

  2011.09.25

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• できないことが申しわけない時

  息子夫婦が来るというので、朝から準備等でたいへんだ。だが、私には気持ちはあっても難しい準備作業が多い。まずは部屋の掃除。できないことはないが、世に言う「品質が悪くなってしまう」。手が思うように動かないから隅々まで掃けない。力が入らないから、ピカピカに拭けない。形より、気持ちより実の効果をとらざるを得ず、すべて妻にやってもらった。料理は元々手出ししないが、台所を覗いてみると’栗ご飯’のようだ。包丁を器用に使って、栗の皮をひとつずつむいている。夫としてはおあつらえ向きの支援作業かもしれない。しかし私にはできない。普通にやろうとしても手にケガをすることが目に見えている。この時ばかりは、悔しいというか申しわけないと思った。もう７年間も包丁を手にしたことはない。初孫を見る楽しみだけは夫婦ともども同じレベルで体験した。

  2011.09.18

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• 健康診断の結果は自分で再分析

  先月受けた健康診断の結果が今月初めに届いた。総合所見は「異常なし」でまずはほっとしたが、安心してはいない。７年前の大病直前の健康診断でも「異常なし」。それまでの検査だって「異常なし」がずっと続いていた。なのに人生が変わるような大病を患った。私は過去の検査データを全てエクセルに入力している。当時の部分を見ると、ある検査項目の数値が、標準値の範囲内ながら２、３年の間急増していた。もしかしたら病気の前兆だったのかもしれない。以来、結果通知を受け取るたびに、自分で再分析することにしている。特に今年度は検査機関が変わってしまい、同機関は過去の私のデータを持っていないから、推移の分析は自分でやるしかない。念入りにチェックした。分析の結果、コレステロールのＬＤＬ（悪玉）とＨＤＬ（善玉）の比率が継続して高いことがわかった。検査機関からの通知にはそれぞれの数値しか書いてなく、いずれも正常値の範囲である。私の調査によると、近年はＬＤＬ÷ＨＤＬの比率が重要だとされ、動脈硬化が進みやすかどうかの目安となっている。２．０以下が望ましく、２．６以上だと治療の対象になり得る。私の場合は、極端でないにしても境界値を超えて高めに推移している。これについて医師の所見欄に何も書いてないし、発病したって責任をとるわけではない。自分の健康管理の責任は自分にある。比率改善のため、青魚を食べる量が急に増えた。また、通知を受け取った翌日から、様々な運動不足解消策を実行している。急に良くなるわけではないし、結果が測れないが、実行している充実感だけは感じている。

  2011.09.11

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• 諏訪湖の新作花火大会

  記憶は書き留めておかないとどんどん忘れて行くものだ。前回のブログ更新から半月が経って、様々なことがあったが、とりあえず今日のことだけ書き留めておこう。バスツアーを利用して諏訪湖の新作花火大会を見に行った。折しも、大型の台風１２号が近づいている。花火大会は「雨天決行」とはなっているが、事務局に問い合わせが殺到している非常事態。今後の正確な台風の進路、風の強さ、雨の量は誰もわからない。危険と見物客の期待等との狭間で、大会関係者は判断に非常に迷っただろう。結局、出した結論は「決行」。私の方はというと、いったん立てた計画を変更するのは大嫌いな”計画人間”である。午後１２時過ぎバス乗り場に行った。バスに乗り込む時、私達夫婦以外に客は無いばかりか添乗員に３名キャンセルの電話が入った。少し自分の判断に不安になったが、６名を乗せて出発。途中にあるいくつかの乗り場を経て２０名以上になったので、人数が少ないゆえの不安は消えた。次は現地の天候。出発する時は青空も少し見えていたが、近づくに連れてだんだん雲が多くなり、着いた時には土砂降りの雨。後で調べたら１時間に１７ミリを記録していた。開始までの２時間、ホテルの軒下で雨宿りしている間に雨が止み、風も風速３～４メートルと、思ったほど強くなくなんとか見られる環境になった。我々の見物場所は、普段は桟橋となっているところに作った桟敷席。大会本部席より近くで花火を見られる最高の場所だ。花火を近くでじっくり見る素晴らしさは言うまでもない。１万７千発の花火。視界が全て埋まってしまうほどの大きさ。大きな音も魅力的だ。ずしんずしんと桟橋の下からも衝撃が来た。花火は華々しさとともに、一瞬に消えてしまう哀愁感もある。また、花火師の心が伝わってきて感動ものだった。今日は一日中、心が上下左右に激しく揺れ動いたが、あきらめないで「決行」したことが良かったので、満足のいく日だった。

  2011.09.03

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• 高校の同級会

  高校の同級会に出席してきた。卒業してからもう４０年以上になるのにこういう繋がりがあるのは嬉しいことだ。我がクラスには、ほぼ常任化している幹事がいて頻繁に開いてくれる。ありがたいことだ。もう高校時代の昔話はしない。個人個人の近況報告の時間があって、今どうしているかが中心だ。私はどうしても病気の話をしなければならないが、めげずに生きている姿は仲間に少しばかりの元気を与えただろう。今回は初孫誕生の報告をすることができた。孫の話は他に数人からも聴くことができた。中には写真を持ってきた人もいた。それぞれのご子息もいろんなところで活躍していて興味深い。病気や親の認知症、介護の話が多くのなるのも、そういう年代だからだろう。自分だけじゃないんだという気持ちにもなる。仕事の話では、定年がないかずっと先の医者や大学教授が元気が良い。会社員になった人は様々だ。早くも退職した人もいる。定年を控え、完全にリタイアしようか、雇用延長をどういう形態にしようか悩んでいる人も多い。これらは、会社の中の縦社会ではなかなか分からないことた。いよいよセカンドステージが身に迫ってきた。

  2011.08.14

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• 初孫誕生

  年齢を積み重ねるに従って、月日、時間の流れを早く感じるようになるのが実験によって明らかになったようだが、私にとっても７月が過ぎゆくのを早く感じた。もう月末日である。でも、今月は印象に残ることや出来事がたくさんあった。早起きした甲斐あって、サッカーなでしこジャパンの歴史的勝利の試合を、前半の相手の得点シーンから全て見ることができた。この試合は、展開から優勝決定の瞬間まで印象に残るものであった。そして何よりも大きな出来事は、私達夫婦の「初孫誕生」である。生まれた日の翌日の午後、休みを取って病院に行き、赤ちゃんとの初のご対面。新生児室にいると思ったら、もう母の胸に。気持ち良さそうに眠っていた。私は、万一でも落としたらいけないと思い、抱き上げることはしなかったが、そっと手に触れてみた。それはそれはちっちゃな手。もみじのような手とは良く言ったものだ。私には、それよりも小さく感じた。そして、骨が感じられないような柔らかな手。思わず私の方が笑顔になる。母子とも健康で良かった。一安心する。その後無事退院して嫁さんの実家にいるが、来月中旬の再会が楽しみだ。直前までは、大きなお腹を見ても、もうすぐ生まれるんだというような高揚感があまりなかったのが正直なところだが、いざ生まれてみると、嬉しさいっぱいのおじいちゃんになった。

  2011.07.31

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• 地震の影響？と運転手泣かせのおば（あ）さん

  個人毎に計画する「夏休み」の第１日目を今日した。今回は、市内にある日帰り温泉施設でゆっくり身体を休ませようと思った。そこで、開館時間を確認するためにホームぺージを検索してみたら、びっくりすることが書いてあった。「（３月下旬に再開したが）源泉湯量が十分確保できないため、露天風呂につきましては当面の間休止させていただきます。」という文だ。たぶん地震の影響だと思うが、そこは数少ない源泉かけ流しで、楽しみにしていたのに、こんなところにも影響が及んでいるとは想像だにしなかった。公共施設とはいえ復興が大変だろう。しかたなく、やはり市内のトレーニングジムへ行くことにした。そのバスの中で目にしたものは・・・７、８人程度しか乗っていなかったが、主役はその内の２人のおば（あ）さんである。まず一人目のおばあさん。「券（たぶん、シルバー無料パス）を忘れたから保険証でいいでしょ」と言うのだ。運転手さんがどう説明しても、答えは、笑顔で「保険証でいいでしょ」の一点張り。聞く耳を持たないというのはまさにこのことだ。「しょうがないなあ（特別ですよ）」と言いかけた頃、バッグの中をちらっと見て「あった、あった」だ。人騒がせも華々しいよ、まったく。これで終わりだと思ったら、今度は別の中年女性。「○×さんは何処で降りたらいいんですか」かと走行中の運転手さんに遠慮なく話しかけた。「○×さんて、○×病院のことですか」と運転手さん。「そうです」「それなら右に見えているのがそうですから次の停留所で降りてください」バスはちょうど信号待ちで停まった。その女性は、「降ろせ」とは言わないけれど、「病人ですから、すいませんねえ」を繰り返す。降りていったその人を見ながら腹が立ったが、年齢を重ねるうちにそうなってしまったんだろうと思うと、明日は我が身かと思い複雑な心境になってしまった。

  2011.07.26

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• 寄席で生落語

  池袋演芸場に行ってきた。これは４年前に私が思い立った「東京の定席寄席巡り」の３回目となる。ここは学生時代に行ったことのある唯一の寄席だ。当時の客席は畳敷きで、客が少なくて、こちらの方が緊張した。そんな中で、古今亭圓菊の噺が、内容は忘れたが非常に面白かったのだけは覚えている。直後に行った雀荘では、隣の卓に公演を終えたばかりの落語家グループがいたっけ。さて、この池袋演芸場、改装したことは知っているが３年もかけた割には席数が少ない。客にしてみれば近くで見聞できて良いのではあるが、経営サイドに立ってみると疑問が残る。時の経つのを忘れ、１３組、４時間たっぷり楽しめた。やっぱり「生」はいい。柳家 喜多八今にも倒れそうな弱弱しい感じで話し始めたのに、終わってみれば大熱演。完全に噺の世界に引き込まれていた。この噺家からは、長い間しゃべらなくても表情だけで会場を湧かせる技芸を教わった。新鮮だった。また、かむことの類は噺家のタブーだと思っていたが、この人は少しどもるようにして逆に活かしている。蜃気楼 龍玉今日、最高に笑ったのは、外国人に対する「寄席」の説明だった。テレビのトーク番組に見られるような薄っぺらなものではなく、良く考えてあった。こういうのが私は大好きである。柳家 小ゑん　秋葉原の特徴をはんだづけに絡めた表現が面白かった。これは自分でも応用できそうだ。すず風 にゃん子・金魚恥も外聞もなく思いっきりやるという「芸人魂」を感じた。これでもかこれでもかという加減のなさに心底笑ってしまう。何事も「一生懸命」だと感動する。三遊亭 小円歌　三味線漫談というジャンルに属するが、その三味線だって他ではめったに聴かれない。いつもＣＤで聞いている亡き古今亭志ん生の出囃子他を生で聴けた。川柳　川柳８０歳なのに元気いっぱい。自分に対する「おいおいしっかりしろよ」というメッセージに感じた。林家正楽この人は昨年長野でも観た。相変わらず紙きり作品は見事だったが、違うところで本人が気づかない失敗も。これも「生」こその魅力である。柳家はん治前回の上野鈴本演芸場に続いて２回目。今日は生け簀の鯛の会話の噺で、前回は高齢化社会を反映した「背なで老いてる唐獅子牡丹」という新作落語。両方とも味があり、すっかりファンになってしまった。趣味は人それぞれだけれど、「こんないいものを知らないなんてもったいない」とつい思ってしまう。

  2011.07.16

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• 定年が迫っていることを感じさせる宴会

  私が属する会社組織の宴会があった。忘年会を除いて、人事異動等をきっかけとして年に２、３回ある。今日はそんな主役達の中に定年者が１名いた。定年者氏名は毎月初めの電子掲示版に載っており、ここ数年はポツポツ該当者が出ているのでたいして驚かないが、今回は、「定年が迫っている」ことを強く感じさせるものだった。というのは、彼の「社員番号」である。勤務先では、入社順に１０１番から連番で「社員番号」を振ってきた。彼の社員番号の百の位が、会社としては「ｎ百番での初の定年者」ということになるのだ。そして、それは私の社員番号の百の位と一致する。私の番号の十の位は極めて小さい数字なので、「いよいよ、ここまで来たか」と思った次第である。今は再雇用で非正規社員として継続勤務になるケースが多いが、大きな節目には違いない。あと１年に迫って来た。

  2011.07.12

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• 雨の時の片麻痺者

  ７月９日に梅雨が明けてから３日目。内２日は激しい雷雨の夕方となった。会社からの帰宅時間に雷雨に遭ってしまった今日は、片麻痺の私にとっては非常につらい時間だった。いつもカバンを持っているから、傘が加わって両手を使うことになる。傘を右手、カバンを左手に持てば、傘の方が大きく揺れて、足は千鳥足の激しい酔っ払い。それは派手な歩き方である。反対に、傘を左手、カバンを右手に持てば、傘の方は安定していて普通に見えるが、カバンの方がひどく揺れる。１年前、よりによってカバンのチャックが開いていて、中の物が全て飛び出して落ちてしまい、それに気付かなかったため、後で交番のお世話になる事件があったほどだ。どちらにしても歩くことに精いっぱい。汗だくだく。まともに歩けないのだから、自然に顔も苦渋の顔つきとなる。傘をさしているのに上下の服ともだんだん濡れていく。遠近感がないから、水たまりをよけることができない。ビシャという音で、水たまりに足を踏み入れたことがわかる。こんな光景を家族が見たら、さめざめと泣くに違いない。悔しいけど仕方がない。

  2011.07.11

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• どう解釈していいか

  親の代わりに公共機関向けの書類を作成した。郵送なので、封入封緘をして、宛先を書いて、切手も貼って準備万端、テーブルの上に置いた。しばらく違う作業をして戻ってきたらその封筒が無い。また’無くした’のかと一瞬思ったが、それは親の前にあった。一安心したのだが・・・・。その封筒を手にとると、少し様子が変わっている。まずは、宛先に「御中」の文字がつけ加えてあった。私達が書く時には「まあいいや」と省略してしまったのだが、良く書き足したなあと感心した。裏返してみると、のり付けしたところに「〆」マークが書いてある。「〆」なんて最近は書かないことが多いが、昔からの習慣を良く覚えていて付けたのだろうと、これも「しっかりしてるなあ」と感心した。ここまでは良かったが、密封したはずの部分の半分がこじあけてあったのだ。びっくりしたが、ご本人は間違ったことをしたという認識が全くない。そういえば昔、一部開封した郵便物を見たことがある。確か料金が安くなる郵便物の条件だったような。（今でもあるらしいが）家で出す時にそんなことは１度もしなかったはずなのに、突然そういう行動に出たという事はどう解釈すればいいのだろうか。現役時代に経験があってそれを思い出したのであろうか。感心することもあるので、ぼけているのか否か見当がつかない。これは高齢者のことばかりではなかった。自宅へ帰ってから、妻に「県庁と××××館との間に最近できたレストランを知っている？」と尋ねたら、「知らない。どこにあるの？」「県庁と××××館との間・・・」聞く方も聞く方だけれど、答える方もどこかおかしい。

  2011.06.26

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