上海・西安の想い出08
【上海という都市】上海は、唐の時代には華亭県の一部でした。やがて蘇州河の南に上海浦という村ができ、その後上海鎮と呼ばれるようになったとのこと。世界的に脚光を浴びることとなったのは、アヘン戦争が終結した1842年。南京条約によって条約港として開港して、イギリスやフランスなどの租界が形成されました。その後香港上海銀行が設立されたことを契機に、世界から金融機関が進出し、現在に至っています。政治的には、1925年に上海からはじまった五・三〇運動でした。中国における大規模な民族運動への発展し、中華民国時代には上海特別市となっていました。1932年には上海事変、1937年には日中戦争で日本軍に占領されました。1949年の中華人民共和国の成立により、外国資本は香港に移動しましたので、工業都市として発展しましたが、1978年の改革開放政策により、再び外国資本が流入し、現在では中国の金融・経済の中心的な都市となっています。2007年末の人口は1,858万人で、民工といわれる出稼ぎ労働者や海外居住者を含めると上海市全域では2,500万人に上るとも言われています。上海初日の夕食は、天厚レストランでの四川料理。午後6時をまわった上海の町は、すでに真っ暗。隣接する工場も消灯。四川料理の辛さに堪えかねてビールを注文したところ、1本30元。1本60元の紹興酒にしたのですが、味は今ひとつでした。宿泊所は、上海で最も佳いと書いて、そのまんまの上海最佳上海龍門賓館でした。