誰かが言わなきゃならない

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• 自然エネルギーへの期待

    　いろいろ調べると、自然エネルギーは密度が低いのが欠点。やたらに装置が大きい割に出力が小さく、かつ不安定。そこでそれをうまく集める工夫が必要になる。幸い技術は後戻りしないので、以前よりは着実に進歩している。コストの点も石油価格の高騰が追い風となっている。　自然エネルギーの中では太陽電池が一番効率が良く、手軽。国会の代表質問に対して環境大臣が太陽電池の面積で世界一奪還(近年ドイツに抜かれた)したいと答弁していた。ただ、温暖化もテンポが速いので、それに間に合うかが問題だ。(多分間に合わないというのが私の考え)　地球を救うには、先進国と新興国はどうしても省エネ、節エネを強制的に実施せざるを得ないだろう。

  2008.10.08

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• 都市への人口集中

   　以前、このブログで「３大都市圏に日本の人口の半分が住んでいる」と書いたが、２００７年の国連統計によれば、同じように世界の６６億人のうち、３３億人が都市に住んでいる。４０年後、世界の人口は９０億人を突破すると予測されているが、農村人口は増えずこの増加分３０億人はすべて都市に住むことになるという。　人が都市に住みたがるのは、農村より職が得やすいこと、より大きな収入が得られ、より豊かな消費生活が出来るからだ。いったん、人が都市に集まり始めると、集まった人に対して公共サービスや商業施設が出来、オフィスや工場も作られ、都市にはどんどん仕事が生まれてくる。こうしてますます都市は人を惹きつけ巨大化して農村を過疎化させて行く。　都市はブラックホールのように周囲から食糧、水を貪欲に奪い取り、代わりに環境汚染を周囲にばら撒く。そのうち都市のドーナツ現象も起こるので、宇宙から見ると、多分台風のように見えるのだろう。

  2008.10.08

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• 花火

    　新しいことをやる前はなんでも面倒な感じがするし不安だ。始めてしまえば、思ったほどではなく意外とはまったりする。山登りもゴルフも恋愛も途中が楽しい。そうなると仕度をするときからウキウキするようになる。終わりそうになるとさみしいし、終わってしまうとわびしいものだ。　これを短時間で味わえるのが、花火だ。あの音を聞くと花火は見えなくとも、わくわくするではないか。昨夜はどこかで昔からの仕掛け花火があったようだが、秋田大曲の花火大会へは一度行ってみたいものだ。

  2008.10.07

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• 岐路に立つ文明

    　サブプライムローンの影響が世界中の金融危機を招こうが、世界の人口の増加はとまりそうもないし、中国、インドなどいわゆるＢＲＩＣｓの中産階級の増加はとどまるところを知らない。　それに対して、省エネや二酸化炭素抑制の技術進歩、普及はどうみても追いつきそうもない。「岐路に立つ文明」のではなく、「すでに岐路を過ぎてしまった文明」というべきなのだ。「まだ間に合う、皆さんエコドライブを心がけましょう」などと言っているマスメディアは無責任きわまりないのではないか。　これも視聴者に耳ざわりのよい、受け入れられやすいということばかり気にしているからだ。マスメディアは一時期、ノストラダムスの大予言が大好きだったが、１９９９年７月が過ぎてしまってからはすっかりご無沙汰だ。今こそノストラダムスの出番ではないかと思うがどうだろうか。

  2008.10.07

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• 国際収支の意味するところ

   　一昨年くらいから、我が国の国際収支の様子が変わった。今までは学校で「日本は原材料や食糧を海外から輸入して、製品をつくりそれを輸出して金を稼いでいる」と教わってきたが、最近は「日本は外国の債権を買って利息を受け取ったり、外国に会社を作ってそこからの配当を受け取って稼いでいる」と言わねばならない。　もちろん輸出もやっているが、主要な輸出産業である自動車などが海外工場をどんどん作っているので、輸出はやや停滞気味。それに石油価格の高騰で輸入代金がかさんで、貿易そのものは黒字が減っている。しかし、その分をカバーして利子や配当収入がどんどん伸びている。(その原因は国内の利率が低い状態だから)　しかし、日本も金持ちになって、とうとう金貸しで生活できるようになったかと喜んでばかりはいられない。国内の製造業が減れば、雇用も技術も海外に行ってしまう。行ってしまってから取り戻そうとしても困難だ。　だいたい金貸しなどやっていていいことはない。大金持ちのどら息子が自分の力で稼ぐ能力も身につけないまま、親の残した財産で食べたり遊んだりしているようなもの。今回のアメリカ発の金融危機や為替リスク、国際政治リスクに振り回されるのがオチだ。

  2008.10.06

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• 何故モノを大事にするべきなのか

    　リサイクルに回された家電製品や自動車は金、ニッケル、バナジウム、銅、鉄などの資源の宝庫だという。これらリサイクルできる金属に比べ、木材や穀物はリサイクルが効かない。しかし、木材や穀物はもとはといえば、太陽エネルギーだから再生産可能。完全にリサイクルが効かないのが、エネルギー資源だ。　金属のリサイクルをするにも、エネルギーが必要だから、人間の活動の歴史はエネルギー資源を食いつぶしていく歴史だ。昔はエネルギーとして薪を使っていたから、再生可能であったが、使いすぎて禿山になって、滅びた文明もある。人類はエネルギー源を薪から始まって石炭、石油、天然ガスそしてウランとより効率のよいものにシフトしてきたが、これも無限ではない。　本当の持続的社会となるためには、完全に自然エネルギーだけで生活をするようにするか、貴重なエネルギーを消費して作ったものを、出来るだけ長持させて使う必要がある。大量生産大量消費の時代に育った我々は、「ものを大事にせよ」という昔の教えを復活させる必要がある。

  2008.10.06

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• 叩かれた後の無責任

    　不正、隠蔽、改ざんなど不祥事を起した組織では、事件後、何でも報告してしまうという風潮になる。　「隠すな、何でも報告しろ」というトップの指示に対し、言ってしまえば自分は責任がなくなる。「確かに報告しましたよ。もう自分の責任ではありませんよ」という態度になりがちだ。　これを報告すれば、大きな影響が出る、自分の立場も悪くなると考えて、本来報告すべきことを現場で隠したことが、重大な結果を招いてしまった。その判断が悪かったのであり、組織としてはその報告基準を明確にしたり、判断に迷ったときに相談するようにすべきだ。　何かあったとき、「現場のレベルで判断し措置する」という責任はなくなることはない。それをしないのは無責任というものだ。

  2008.10.05

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• コモンズの悲劇

    　コモンズというのは共有牧草地のこと。ガーネット・ハーディンと言う人が１９６８年に「サイエンス誌」に書いた論文の中で、制限を加えないと共有牧草地に誰もが好きなだけ羊を放牧して、ついにはその共有地が荒れて使えなくなってしまうのだと主張した。　古い文明では、そのようなことが起きないように不文律があったが、近代文明はおろかにも、地球上のすべてをコモンズとして発展を始めてしまった。アメリカインディアンが土地を売り渡せと言われて、「そもそも山や川が売れるものなのか」という質問をしたそうだが、土着のインディアンの方が、ヨーロッパから渡ってきた文明人よりよほどものがわかっていたようだ。　われ先にと共有地を荒らしてしまうヨーロッパ列強の植民地政策、アメリカの西部開拓精神が正しいことだとされ、アメリカが世界のリーダーとなってこの考えが世界に広まった。こうして環境の受容力、資源、マーケットが無限であるとして開発を進めてしまった結果が今日の地球規模の環境問題、資源問題である。　今、ＥＵが国際社会で環境急進派となったのは、皮肉だとも言えるし彼等がようやく旧文明の代わりに反撃を始めたとも言える。

  2008.10.05

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• やっぱりわがままはいけない

    　一昔前は考えられなかった犯罪が多発しているが、その背景は人々の考え方の変化だ。秋葉原の事件や大阪で放火事件を起した犯人は、「他人とのつながりが欲しい」、「寂しい」、「一人ぼっち」というフラストレーションで「無差別殺人」など、とんでもない行動に出た。　豊かになった社会は、その経済力や技術力で個人のわがままを認め、助長するような形で人々の生活を変えていった。家庭でも職場でも社会のあらゆるところで「わがままにさせることがいいこと」のようになってしまった。　小さな子供にも個室を与える、なんでも個人用を準備する、自分だけで済まし、他との面倒な接触は避けるというわがままを認めてしまい、「わがままが悪かった時代」に育った大人までもこうした風潮に乗ってしまった。　その結果、多くの人が孤独に耐えられず、サークルに入ったり、見知らぬ人との出会いを求めたり、ペットブームになっている。その中で不器用な者が暴発する。「わがままはいけないものだ」ということを改めて子供や若い人に教える必要がある。

  2008.10.04

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• 画一化する街

    　日本では何もかにもが画一化する方向だ。いやすでに画一化してしまっている。車で国道を走っていると、どこの街に行ってもほとんど同じ店が並んでいる。特にファーストフードのチェーン店などが画一化を加速しているように見える。全国どこでも同じ商品、サービスが受けられるという安心感はあるのかもしれないが、面白みはなくなった。　デパートの北海道フェアでテレビタレントの田中義剛が経営する花畑牧場のキャラメルを買うのに、整理券を求めて午前２時から並ぶ人がいる。なんでキャラメルごときにと理由を聞くと、一度は食べてみたいからだという。似たような現象は手打ち蕎麦の店や有名パティシェエなどいくらでもある。それほど消費者は画一的なものに飽きているのだ。　自然界では生存競争の結果、全て淘汰されるのではなく、少数種も棲み分けていく。全ての人に合わせることができる商品やサービスはあり得ないから、ファンを味方につけた少数の商品やサービスは生き残るに違いない。

  2008.10.04

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• 情報過多の時代

    　日本テレビの復刻版プロ野球中継は昔のように画面表示が最小限になっている。副音声で場内の音だけでアナウンスや解説のないテレビ放送も固定的なファンがいるらしい。　今の放送はすべてを伝えようとして、私たちから想像力を奪い取る。人間の脳は外部から情報が来る限り、これをどこまでも取り入れようとし続ける。情報過多の状態ではその情報を受けるだけで、脳は一杯になり自分なりの考え方が出てこない。　これでもかというほど情報を詰め込んだマスメディアの発信の前に、民話を聞きながら山里の秋を想像したり、墨絵の空白に限りない空間を見る日本人の感性がどんどん失われている。

  2008.10.03

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• 太陽電池発電所のイメージ

    　九州電力が日本で最大級の太陽電池発電所を、廃止した石炭火力発電所の跡地に建設する。敷地面積は７万平方メートル、出力３０００キロワット、稼働率は１５パーセント（昼間晴れている時だけの発電）で年間予定発電量は３１５万キロワット時だ。　今、原発や大型火力の平均的な出力は１００万キロワット。稼働率は８０パーセント（定期検査で停まる）として年間予定発電量は７２００万キロワット時だ。　太陽電池発電所で大型発電所並みの年間７２００万キロワット時を発電するためには、敷地面積が７万平方メートルの２３倍すなわち１６１万平方メートル必要となる。　これがどのくらいの広さかというと、東京都の墨田区の面積の約１０分の１である。ちなみに原発１基分の敷地は太陽電池発電所の5分の１の３０万平方メートルである。（中部電力浜岡発電所の例。たまたま浜岡発電所は５基で敷地面積は１６０万m²（東西１．５ｋｍ、南北1ｋｍ）　建設費用や耐用年数はどのくらいかわからないが、原発や火力のように燃料も必要としないし、メンテナンスコストも毎年そんなには掛からないはずだ。二酸化炭素も放射線も出さないが、敷地面積がやたらに必要なのが気に掛かる。

  2008.10.03

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• トヨタの強さのもと

    　レクサスが売れなくとも、ビッグスリーの凋落を尻目にトヨタが世界一の自動車会社になるのは時間の問題だ。　トヨタの工場ではマニュアル通り作業をすることを作業員に強制しているが、マニュアル通りやってだめなら、担当者が直ちにラインを止めてよいことになっている。これを担当者の応用動作で切り抜けていれば、マニュアルはいつまでも改善されない。実態にあくまで忠実になろうという執念。ここが他の会社、日本の普通の社会と違う。　普通の会社だとそこまでドライに割り切れない。ラインを止めて何故上手く行かなかったを調査して対策をマニュアルに反映させたほうが良いことは理屈では判っているが、いろいろな理由で理屈が優先出来ない。周りに気を使い、配慮するのが日本社会の特徴。自分が損をしないように先周りして考えてしまうこともある。　マニュアルが良くないことに関しては上司も部下も社長も新人も関係ない。よく事故を起こした会社では社長が現場の作業員と膝を突き合わせて話をする機会を月に一度設けたりする。トヨタはラインでそれを毎日やっているのと同じ。トヨタは日本社会の特徴をばっさりと切れる冷徹さを持っているから強いのだ。

  2008.10.02

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• 緑を求める人々

    　都会ではビルが増えるほど、人々は自然から離れ孤独に耐えなくてはならない。人は自然の中で、多種多用な動植物に囲まれて生活することが最もよいことを本能的に知っているのだろう。アパートのベランダや下町の路地裏は植木鉢で一杯だ。　人々は大規模なビル開発に際して、必ずエントランスや周囲に植栽をしようとする。夜の間に仕事をするので、一夜明けると突然、都会に林が出現する。大きな木は一本何十万円もし、運搬費、移植費もかかるので造園はすごい金になるらしい。　植木屋に聞くと、全国の山から見栄えの良い木を都市に集めた結果、日本で一番大木がたくさんあるのは東京だそうだ。逆に全国の山では道路沿いにある形の良い木はほとんど取りつくされたらしい。

  2008.10.02

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• 日本人は将来どこに住むのか

   　日本の人口はピークを打って減少が続いている。それにもかかわらず増加が激しいのは東京、神奈川、愛知、沖縄、滋賀。逆に減り方の激しいのは秋田、青森、高知だ。　現在、３大都市圏に日本の人口の半分が住んでいるが、国も民間も効率を考えて、投資はここに集中するだろう。３大都市圏以外でも東北を例にとれば仙台が一人勝ちになっている。他の地方でも１００万都市がますます繁栄する傾向にあり、訪れる度に高層マンションが増えている。　郡部、山間部では働く場所がなく、学ぶ場所がなく、買い物をする場所もなく、農業をするかたわら都市部、平野部まで通っている。山の分校、病院なども廃止が相次いでいる。　このままの傾向が続くと、３大都市圏と地方の大都市に日本の人口のほとんどが住み、そこから生活の成り立たなくなった郡部、山間部に、第一次産業のために働きに行くという形になるかも知れない。

  2008.10.01

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• 駅前の店にはご注意

    　サラリーマンの街、新橋駅周辺には飲食店が軒を並べている。駅近くの店は主に、新橋に用事で来る一回限りの客を相手にしているので、値段は新橋にしては安くないが、料理の内容が悪くてぼったくりであることが多い。サービスも呼び込みや返事だけ元気で内容がない。　これに対し、駅から遠い店、特に日比谷通りを越えた向こう側の店はフリーの客が集めにくいので、新橋、虎ノ門界隈のオフィス勤めのサラリーマンを相手にして、固定客とするためにいろいろな工夫をしている。例えば値段が百円程度安い。サービス券をくれる。味に特徴がある。ボリュームがある。デザートをつけるなど実質的なものが多い。店員もぎりぎりの人数でやっている。　駅の近くでもビルの地下など客が入りにくい場所にある店は同じように工夫がされ、中には行列の出来る店もある。くれぐれも駅前の店にはご注意を。

  2008.10.01

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• 気候変動で勝ち残る人類

    　雨の降り方を見ていると日本もこれから亜熱帯気候になりそうだ。ここ数年の間に地球温暖化に関する知識は急速に進歩し、気温や海水温の上昇が何年までに何度というようにさまざまな予測の精度が上がっている。　この変化に対応出来る動植物は少なく、その多くが絶滅するだろうと言われている。人類は冷暖房をしたり、住む場所を移したりすることでなんとか対応出来るから一番気候変動に強いはずだ。先進国と途上国では相当の差が出るが、それでも他の動物に比べれば技術を持ち、移動手段を持っているから強い。　動植物の種が減り、人類だけが生きながらえた地球はどのような仕打ちを人類に与えてくるのかわからない。既に毒虫の異常発生や熱帯にしかなかった伝染病が日本でも起きる可能性が指摘されているが、科学者たちもその予測はまだ十分に出来ていない。

  2008.09.30

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• オーナーシェフの店がお勧め

   　普通の飲食店はオーナーが調理人を雇っている。簡単に言うと調理については人任せ。たとえ美味い店との評判を取っても、調理人が変れば味もまったく違うものになってしまう。　店が評判になり客の入りが良くなると不思議なことに経営者の儲けが強くなる。メニューは変わらず、ちょっとおしゃれな感じの店のカウンター、テーブル、内装が汚くなってもそのままだ。ふすまが汚れていても張り替えようともしない。金儲けのために店をやっているから、客に美味しいものをだしてやろうという気持ちなど感じられない。　間違ってそういう店に入ったら悲惨だ。メニューを見てから食べないで出てしまうこともたまにはあるが、大体は妥協して食べてしまってから、金がもったいなかったと反省する。だから外食する場合はオーナーシェフの店を探すのが良いと思う。

  2008.09.30

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• 資源問題を解く鍵

    　人間が衣食住を満足させるためには自然を破壊し地下資源を掘っていかねばならない。人間は欲の塊だから、先進国の人々はまだ満足していないし途上国の人はこれからだと考えている。このまま行って自然を破壊しつさないようにするには、ケニアのワンガリ・マータイさんの「もったいない」に加えて「足るを知る」という心を広めたらどうだろう。　先日ブログに「今まで大きなバイクに乗っていたが、最近スーパーカブの魅力に取り付かれた」記事が載っていた。燃費が驚異的によいのと、ゆっくり走り目線が低いので車やバイクでは見えなかった街が見えるという。そういう意味では足で歩くのが一番だ。　私も親戚から小さなアジや連子鯛の干物を頂いたのを焼いて食べたが、そのおいしいことに驚いた。適度な塩がうまみを引き出している。料理店の料理などとは比較にならない味わいがある。　こうした小さな行為に喜びを見つけるのは日本人の得意とするところ。それでもって俳句の一句もひねれば、ほとんど資源を使わない楽しみだ。「足るを知り、小さな喜びを見つける」を世界中に広めることで環境問題、資源問題の解決に向けて日本が貢献できる。 

  2008.09.29

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• 人の代わりに働く機械

    　アメリカ人は少ない人手で広大な土地を開拓するために、人に代わって仕事をする機械を欲しいと考え、洗濯機、掃除機、トースター、冷蔵庫などを発明した。その頃、日本は技術を使ってからくり人形を作ったが、これは労働させるためではなく、純粋に遊びだった。　欧米人にとって労働は苦しみであり、安息日には働いてはいけなかった。日本人にとって労働は修行であり、汗を流して労働することを讃えてやまなかった。昔の人にとって機械に仕事をさせ、自分は楽をしようなどとは人の道に反することだった。　黒船来航以後、日本人は諸外国に伍していくためこの考えを捨て、黒船を真似て蒸気船を造り、蒸気機関車を輸入し、人の代わりに働く機械を採用することにした。戦後はテレビ、洗濯機、冷蔵庫が三種の神器となった。ここに至って日本人は額に汗して人の力で何事にも対処する考え方を放棄し、機械に仕事を代替させることに抵抗感を持たなくなった。　しかし、伝統は形を変えて生き残った。額に汗して努力する考え方は、休みも取らず猛烈に働くサラリーマンの仕事ぶりに活かされることになった。

  2008.09.29

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• 危険な日本語

     　よく建設現場に「安全第一」の看板が掲げてあるが、よく考えると「安全第一」はおかしな言葉だ。安全・安心もそうだが日本語は時々おかしな表現になる。安全第一と考えるなら飛行機には乗れない。空気より重たいもので空を飛ぶのだから絶対に危険である。　「安全重視」ならわかるが「安全最優先」というスローガンもおかしい。そんなことが出来る企業があるとは思えない。許容できる程度にリスクを抑え、必要性と経済性とのバランスを取ると言うのが真実だろう。「人命は地球より重い」というが、各国はすぐに戦争をする。　このように言葉は実際には出来ないことをいとも簡単に表現しスローガンにしてしまうところが恐ろしい。「尊王攘夷」はわかりやすい表現だが、それが出来るという保証はなく、単なる願望であった。現代においても言葉が一人歩きしてしまい、その結果、間違った方向に世の中が動く場合が多い。　不完全な日本語を利用して大見出しを付け国民感情を揺さぶるマスメディアは、国民が物事を冷静に判断する上で大きな障害となっている。

  2008.09.28

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• 安全安心の見える化を

    　アメリカや韓国で突然、橋が崩壊する事故が起きているが、日本でも建設してから何十年と経過し、危険な状態になっている橋が多い。財政難で架け替えや修理はおろか点検さえもおろそかになっている。我々が安心して生産活動を行い生活していく上でインフラのメンテナンスは確実に行われなくてはならない。　スーパーのトイレに行くと、このトイレは誰が何時清掃しましたと係の名前が記録してある。橋やトンネルなどのインフラの点検についても点検、修理状況を利用者から見えるように出来ないものだろうか。　「安全安心」とお題目のように唱えられている各大臣殿には是非この案をご採用いただきたいと思うのですが...。あれっ、国土交通大臣はまた、辞任か。

  2008.09.28

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• アイ・ミーブがニュージーランド上陸

    　ニュージーランドといえば、南半球にある日本くらいの島国で羊が人の数より多い国。そのニュージーランドの電力会社に、三菱自動車が電気自動車アイ・ミーブを貸与して走行実験をするという。　三菱自動車は来年にも日本国内でアイ・ミーブを販売する計画だが、この先、輸出も考えてニュージーランド政府に充電インフラや補助金制度をつくるよう働きかけるようだ。ニュージーランドは日本と同じく左側通行なのも都合が良いみたいだ。　電気自動車のさきがけをしているのが、トヨタでなくあのリコール問題で叩かれた三菱自動車というのも面白い。ニュージーランド人も「ミツビシ・ミテカラ」ということになるのか。

  2008.09.27

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• ニッポンを守れ

    　中国、韓国、インドなどアジアの富豪たちがこれから日本にどのような形で関係してくるのかが心配だ。考えられるのは、株の買占め、優良企業の買収。不動産の買収。価格の吊り上げだ。　すでに、バブルで破綻したゴルフ場は外国資本に安く買収され外国人経営者による立て直しが図られている。対馬の土地は韓国資本により買占めがどんどん進められている。尖閣列島どころではないのだ。　水力発電所や火力発電所を多く所有する電源開発(Ｊパワー)を狙った外資系のファンドが登場し、からくも経済産業大臣が振り払った。世界遺産と国立公園以外は無防備な状態だ。　規制撤廃で何でも自由にというのは勝つ側の論理であり、これを許せば稀少動物が絶滅するように日本中の大切なものがめちゃめちゃにされてしまう。ＮＨＫの朝ドラ「どんと晴れ」は外資に乗っ取られそうになる盛岡の老舗旅館の抵抗の話だったが、あんなにうまくは行くまい。

  2008.09.27

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• 何が問題かがわからない

   　有名私立大学の準教授が「近頃の学生は問題を解くのは得意。でも問題を提起することが出来ない」と嘆いていた。「卒業論文の評価はテーマ選定とその理由を８０パーセントにする。それさえしっかり出来れば後は問題を解くだけ。調べて分析して答えを出すのはアルバイトでも可能」とゼミの学生には言っているそうだ。　問題とはあるべき姿と現実のギャップのこと。だから自分なりにあるべき姿、理想を持っていないと何が問題かが分からない。その理想は一つの理念、一つの思いから作られる。大学生を卒業するまでに世の中がどうあるべきかを考える機会を持ちたい。そんな大げさなものでなくても趣味でもクラブ活動についてでもいいのだが、突き詰めて考えたことがないとだめだろう。

  2008.09.26

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• 貧困の国際化

    　国際化と途上国の成長によって、今までアメリカ、ヨーロッパ、日本などの先進国に生まれた人は、金持ちでなくてもおいしくはないが栄養のある食事と安全な水と医療が受けられていたが、今後は途上国の富裕層とその予備軍が先進国の上流階級と中流階級に入り込んでくる。　能力を持った途上国の人々は専門職として先進国に受け入れられ、その分、先進国の人々が職を失う。セーフティーネットは耐えられなくなり、その結果、先進国の下層階級の人は貧困層に追いやられ、結果として先進国の貧困層も途上国の貧困層との差がなくなってくる。　要はどの階層も世界的な広がりを持つようになり、生まれた国に関係なしに富裕層は富裕層、貧困層は貧困層と区分されるようになる可能性がある。

  2008.09.26

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• 一人のクラシック音楽ファン

    　音楽はもっぱらクラシックを聴いているが、クラシックの曲は単純でなく、深みがある。楽しい、悲しい、寂しいなどの感情表現が単純ではなく、高級な料理のように複雑な味であり、何回聴いても飽きない。旋律一つとってみても、安易な旋律は捨てに捨て去って残った旋律だけが採用されている。高度な演奏技法も背後に訓練、鍛錬が感じられ、安易な表現は捨てられて計算しつくされたものが多い。　クラシックの最大の特徴は「聞いている人に媚びない」ことだ。クラシックでも甘ったるいものには少し媚びがある。本当のクラシックは演奏していても聴いていても自分の方から共感をするのであって、曲の方からは擦り寄って来ないものだ。　クラシックのジャンルの曲全てがそうだと言うつもりはない。クラシックと呼ばれている曲にはこうしたものが多いということであって、ジャズなど他の音楽でもクラシックと言ってもいい曲も無い訳ではない。これが私のクラシックの定義だ。

  2008.09.25

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• 最初、欠点は隠される

    　かつて原子力は夢のエネルギーとしてもてはやされたが、その後いろいろな欠点が指摘され、事故が起きるとたちまち批判が集中した。このような現象はどこにでも見られる。　アスベストもフロンもＤＤＴも当初は夢の材料であった。マスコミ報道も悪く言ったものは無かったはずである。パソコンなどの使用も人、特に子供に与える悪い影響があるに違いない。人々はうかつにも新しいものに対してその長所だけに目を向け、短所を考えもせずにあるいは解らずに飛びつく。こうしてその新商品、新発明は世の中にデビューして行く。太陽電池や風力発電がまたその轍を踏みそうである。　そろそろこのようなパターンは止めなくてはならないが、そのような人々の迂闊さが新商品、新発明を促しているとも考えられる。人々が十分慎重であれば、行ったり来たりしないで済む代りに世の中の進歩は遅々としたものになるだろう。政治の世界も似たようなことをやっている。

  2008.09.25

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• 何故エコバッグ宣伝に反対か

    　大手のスーパーチェーンが有名野球監督を起用してテレビで盛んにエコバッグを推奨している。この手の企業イメージアップの宣伝広告のみならず、テレビ番組でもＮＨＫ、民放問わず環境番組の多くが、マイ箸を持参しましょう程度の結論。誰もこれに反対を唱える人はいないが、実はそれが大問題なのだ。　ではこのエコバッグやマイ箸キャンペーンによって、どのくらい炭酸ガスが抑制でき資源消費が減るのか。このことを指摘すると、「一つ一つは小さいけれど日本中の人がやれば、きっと大きな効果があるはず」、「そういう心がけでいろんなことに目を向けることが大切、一人ひとりの意識がこれで変わることが大きな流れになる」という誰もが同意しやすい反論が返ってくる。　現在排出されている炭酸ガスのほとんどが火力発電所、製鉄所などの工場、自動車から排出されるものであり、これをどうやって減らすかで炭酸ガスの排出削減がどの程度出来るかが決まる。スーパーのレジ袋や割り箸は微々たるものなのだ。　マスコミがエコバッグと騒ぐことで、この大切な問題が隠れてしまっている。エコバッグ宣伝は、結果的に国民が温暖化防止の鍵となる大口の炭酸ガス排出源の問題から目を逸らしてしまうことになっている。だから私はエコバッグ宣伝に反対なのだ。 

  2008.09.24

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• 馬ことば

      馬力　牛を馬に乗り換える（劣ったものから優れたものに替えること）　生き馬の目を抜く　尻馬に乗る　やせ馬の先走り　馬の耳に念仏　馬耳東風　馬を水際に連れて行けてもむりに飲ませることはできない　ひのえ馬　馬脚を現す　馬づら　騎馬武者　将を射んとする者はまず馬を射よ　　馬ことばは人間が馬のことをどう思っていたかを良く表している。昔の人にとって馬は「力が強く」「スピードがあり」「牛より優れ」「簡単に言うことをきかない」ものであったようだ。　「勝ち馬」という競馬新聞があることは以前から知っていたが、最近「負け馬」という参加型の競馬予想サイトがあるのを知った。

  2008.09.24

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• 猿ことば

    猿でも出来る○○　猿知恵　孫悟空　猿まね　猿回しの猿　猿も木から落ちる　猿すべり　猿の惑星　猿芝居　お猿のかごや　猿カニ合戦　東照宮の見ざる聞かざる言わざる　猿ぐつわ　犬猿の仲　　猿ことばは人間が猿のことをどう思っていたかを良く表している。昔の人にとって猿は「人間と同じだが少し知恵が足りない」「木登り名人」「人間のかわり」であったようだ。器用になんでもやるが、おっちょこちょいで失敗が多い人を猿にかこつけてからかった。豊臣秀吉が信長から「猿」と呼ばれていたのはちょっと可愛そうな気もする。　最近、イー・モバイルＣＭで猿が扮する大統領候補が「チェンジ」と叫ぶのがあり、オバマ上院議員を連想させると批判が殺到したという。やっぱり猿はそう見られているのだ。

  2008.09.23

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• 犬ことば

    　犬も歩けば棒に当たる　負け犬　犬の遠吠え　犬死　犬侍　犬猿の仲　犬も食わない　犬（警察官や刑事のこと）　犬畜生　　犬ことばは人間が犬のことをどう思っていたかを良く表している。昔の人にとって犬は「あまり利口ではないが、忠実なもの」「狼ほど勇気がなく」「うろうろ歩き回るもの」「なんでも食べるもの」「主人の言うことは盲目的に聴く」ものであったようだ。　犬公方、徳川綱吉の時代に、これらの犬ことばは庶民の間で密かに使われていたのだろう。

  2008.09.22

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• 猫ことば（続き）

    　前回、私が言葉足らずだったのですが、ネコと呼ばれているのは、子供たちが乗って走ったり、クルクル回ったりする一輪車ではなく、工事現場などで石ころなどを運ぶ手押しの一輪車のこと。我が家でも庭仕事のために一匹所有しています。　その名前の由来は諸説あるようで、工事現場で足場板を一枚渡しただけの狭い通路をこの一輪車で材料を載せて走る姿が、塀の上でも巧みに歩く猫に似ているから。また、一枚足場のことを「猫足場（キャットウォーク）」と言うからだという説もある。　さらに昔は鉄鉱石や砂鉄のことを「ネコ」と呼び、狭い坑道でそれを運ぶのに使ったことから「ネコ車」になった。一輪車を使わない時に伏せて置くのですが（雨がたまらないように私もそうします）、その姿が丸まって寝ているネコの姿に似ているからだとか。　でも、最も面白いのは江戸時代に一輪車を押すように、猫の後ろ足を両手で持って前足だけで歩かせるのをおもしろがってやっていたということから一輪車を「ネコ」と呼ぶ説で、動物愛護上は問題ですが結構本当なのかも知れません。以上、まぁちゃん６１３さんから頂いた「一輪車のことネコって呼ぶのをしりませんでした」と言うコメントからヒントを得て書きました。

  2008.09.22

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• 猫ことば

    猫の手も借りたい　猫の額　　猫ばば　　猫なで声　猫かわいがり　猫の目　招き猫 猫に鰹節　猫またぎ　猫まんま　猫だまし　猫に小判　猫の首に鈴をつける　猫も杓子も　猫一匹いない　猫かぶりする　猫を殺せば七代たたる　化け猫　　猫ことばは昔から人間が猫をどう見ていたかを良く表している。昔の人間にとって猫は「ちっとも役には立たないもの」「どこにでもたくさんいるもの」「あまり賢くないもの」「飢えているもの」「おとなしく可愛いもの」「恨みっぽいもの」であったようだ。一輪車のことをネコと呼ぶのはどうしてか分からない。今では猫はペットとしての地位を確立したので、人間の見方もちょっと変わってきているみたいだ。

  2008.09.21

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• ビニール傘

    　ビニール傘が使われるようになって、傘というものの存在が薄くなった。傘は長く大事につかうものではなく、消耗品になってしまった。だから、デザインや耐久性などにはこだわらず安ければいいのだ。　今日、地下鉄の車内で傘を持って座っていた四人の女性のうち、二人がビニール傘だった。そうでない一人が次の駅で降りて新たに乗り込んできた中年の女性もビニール傘。柄が白でなく色がついているだけで、ビニール傘には違いない。　持っているバッグはおしゃれなブランドでも傘はビニールで良いのだ。紙袋でさえ、高級化粧品のものを使いたがるくせに、傘となると機能優先でなんでも妥協するいいかげんさ。これぞ日本的だ。

  2008.09.21

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• 毎日清算されている

    　地球人口の爆発が進行すると同時に、各国間でエネルギー、水、食糧の争奪戦が激しくなっている。エネルギー、水、食糧が買えなかった途上国は子供や老人を犠牲にしてその人口を減らしている。温暖化によって洪水や旱魃が発生し多くの命が失われているが、そのほとんどが日本からは遠い国々で起こっている。　こうした問題は資源が何十年後に枯渇するとか、百年後に気温が何度上昇するなど、長期的な問題だと思っている。しかし現実は毎日どこかで、多くの人命が犠牲になることにより、資源問題と環境問題の清算がされ続けていることを自覚する必要がある。

  2008.09.20

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• 錆びくさい街

   　北陸の地方都市のＪＲ駅に降り立つと妙に錆び臭い。駅前のアーケードが錆びているし、歩道のカラータイルが古ぼけている。石畳など高級な材料だと歳月を経るにしたがって趣が出るものだが、こうした安っぽいものは最初から安っぽいし、歳月を経るとみすぼらしくて仕方が無い。　作るときにこだわりが無いのがこうなっている原因だ。作るのならその時点で最高の品質のものを使ってデザインも最高のものにすべきである。まして県庁所在地の駅前といえば県の顔である。しかも何十年も取替える予定のないものであるから何十年にわたって恥さらしになる。　錆びてみすぼらしい景観はここを通る学生も含めた県民に毎日影響をし続けることになる。子供服の色が子供の色彩感覚に大きな影響があるそうだから、この駅前の景観はもっと影響が大きいだろう。どこにでもあるようなシンボルタワーに金をかけるのならこういう所に気を配るべきだ。

  2008.09.20

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• グルメ番組のばかばかしさ

    　不景気なのに相変わらずテレビでは芸能人が高級すし店でトロを食べるような番組をやっている。見てる方は癪に障るだけ。以前は今度一回自分も行って見たいという思いで見ていたのだが、今やそんなことは絶対に無理だ。　となるとこの番組で美味しい思いをしているのは芸能人だけ。彼等は美味いもの食ってギャラまでもらって、テレビに出ることで顔と名前まで売っている。調子が好すぎる。そういえば旅番組なんかもそうだ。　良い思いをしているのは彼等だけで、こちらは欲求不満が高まるだけだから見るのは損。そう考える視聴者が間違いなく増えている。番組の製作者はこのあたりの感覚が鈍い。

  2008.09.19

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• アメリカ文化が何故広がるのか

    　ヨーロッパ人や日本人からするとちょっと低俗と思われ抵抗感があることも、アメリカ人は臆面もなくやってしまう。話に深みや憂いがなく底が浅い。荒唐無稽で、セクシーさを露骨にちらつかせる。ウイットなどというものはない。アメリカ映画のエンターテイメント作品にはこの手のものが多い。　それから高さ世界一、大きさ世界一を作って喜ぶ単純さ。そのために平気で資源を浪費する。金儲けが正しいことだと誰にも遠慮はしない。人間の食欲や性欲、物欲を利用してビジネスで成功することになんら抵抗感がない。何故こんな文化が世界中に広まったかについてはまだ研究が不十分だが、この文化が人生経験の浅い子供や若者に受け入れられやすいことは確かだ。

  2008.09.18

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• これでよろしかったでしょうか

    　チェーン店の店員の接客マニュアル通りの日本語は聞いていると、いらいらする。注文を聞くと例え一品でも注文を繰り返す。「以上でよろしかったでしょうか」　しかし、言葉は使ったもの勝ち。店員たちの言葉づかいが、今や正しい日本語になりつつある。言語学者に言わせればいくら文法的に間違っていようが、今使われている日本語がこれからの日本語になっていく。だから若者の言葉を貴方が注意してやらなければ、いくら間違っていてもそれは日本語として定着してしまう。　「注文の品は全部おそろいでしょうか」「はい、揃っていますよ。貴方のしゃべる日本語への注文を除いては」

  2008.09.18

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• 猫ちゃんの超能力

    　アメリカのトップクラスの政治家や財界人が一度会ったことのある人の顔を覚える能力は凄いものがある。ちょっと会話しただけなのに、１年後に廊下ですれ違いざまに握手を求めてこられてびっくりしたことがある。　先日、我が家の猫ちゃんを隣町の犬猫病院に連れて行って車で帰ってくるとき、家から５百メートルくらまで来たら猫ちゃんが盛んに臭いを嗅ぎ出した。家の周りの臭いというのが判るらしい。人間がこれを出来たら超能力と言われるだろうが猫族にとっては当たり前のこと。一度しか会ったことのない人の顔を覚える能力もそんなものなのかも知れない。

  2008.09.17

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• どうやって社会を立て直すか

    　「今年を象徴する字」に「偽」と言う字が選ばれて半年経つのに「偽」のニュースばかり。世の中乱れに乱れ、経営者の金儲けも役人のいいかげんな仕事ぶりも目に余る状態だ。焼酎メーカーの社長の「何を信じたら良いのかわからない」という発言は象徴的。盛んに叩いているマスコミだって「偽」問題が絶えずくすぶっている。　こんな社会を立て直すヒントは子育てにある。お母さんは子供がまちがったことをすれば、間髪を入れず「そんなことしちゃダメ」と注意をしている。その後も見つけ次第直ぐに注意する。今や役所や企業は判断力を持たずやりたいことをやる子供と同じ。納税者や消費者が母親となって子供である「役所や企業」を注意して行くしかない。　おかしいと思ったらどんどんクレームをつける。ご意見箱に入れる。投書する。これが母親の役目だ。

  2008.09.16

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• 最高の肉を食べる

   　焼肉は時々食べたくなるものの一つだが、米沢牛の本場、米沢市の登起波（ときわ）で食べた特上コースの米沢牛は忘れられない。　一人前８８００円。一生に一度くらいはと思って注文したが、その霜降り牛肉は質、量とも今までに経験したことのない素晴らしいものだった。美味しさについては表現することが難しいが、とにかく脂が上品でまったく胃に負担を感じさせない。本当の上質の肉とはこのような脂のある肉のことだと知った。　それ以後、評判の焼肉店をいろいろ食べているが、いずれも満足出来ない。最高の肉を食べたことが、そうでない肉に対する厳しい評価の元になる。焼肉というとすぐに喜んで食べるようなことがなくなった。これは私の食生活に於いて大きな転換点である。　偽物を見破るための勉強は、ひたすら本物を見ることだ。

  2008.09.15

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• 小さな四角い箱

   　テレビをなんとなく見るのは一種の現実逃避。この四角い箱はご主人様の主体性と自分の頭で考えることを毎日確実に減らしていて何も悪いことをしていないというそぶりをしている。　クイズ番組ですぐに正解を教えるように、テレビは見ている人に考える時間を与えず、どんどん自分のペースで物事に結論を付けていく。その結論が正しいという証拠をたくさん集めて我々に見せて納得させようとする。場合によっては事実を曲げてまで、我々の気にいるように、あるいは気の済むような結論を出す場合もある。　その昔、江戸時代の人々は写真を撮られると魂まで抜かれると警戒したが、テレビは我々の思考能力を弱体化すると警戒した方が良い。際限も無くしゃべりまくる四角い箱の電源をきれば人生は充実する。電源を切る力だけは残しておきたい。

  2008.09.14

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• 本の内容

    　いろいろな本や雑誌、ＨＰなどを読むが次々と内容を忘れてしまう。著者の主張に対する賛否や自分にとって新鮮な個所にアンダーラインをし、それから刺激を受けて自分なりに発想したことなどを書いておく。気に入ったフレーズや数字は別に記録しておく。人に話したり、自分が書くときのヒントや例に使うためだ。　小説を読んだあとも、しばらくはその作家の描いた世界に自分も身を置いて主人公の気持ちに浸ったりもする。しかししばらくすると残っているのは簡単なあらすじとそのような時代と場所といろいろな事情が混ざり合った雰囲気がかすかに残るだけである。まれに特別なエピソード、それも非日常的に印象深いものが記憶の底に止まりあるときふと出てきたりするのである。　たぶん、人間の一生もこんな感じで終わるのだろう。

  2008.09.13

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• 靴を脱ぐ女

      　評判になったＮＨＫ朝の連続ドラマ「どんと晴れ」の中で、はすっぱなクラブ勤めの若い女が老舗旅館の玄関に脱ぎ散らした赤いハイヒールをカメラがクローズアップするシーンがあった。演出家はその赤いハイヒールでその女の軽薄さを表現したかったに違いない。　靴を脱ぐという一つの動作に多くの意味が含まれているのをこの女は知らないのだ。靴を脱ぐということは、家に上がるということで、家を出るときは再び靴を履かなければならないのだから、履くときにすっと履けるようにしておくべきだ。靴は玄関、つまりその家の第一印象の場所で脱ぐのだから、その場を乱さないよう整然と美しく見えるように脱いでおく必要がある。自分の次に来る人のために、邪魔にならないようにということも心がけなくてはならない。　脱いだ靴は家に上がった自分の抜け殻、分身のようなもの。再び履くまで、自分の代わりにじっと待っているから誰に見られても大丈夫なようにしておく必要がある。自分の顔はお化粧でしっかり固めていても、はすっぱ女には自分の分身まで気が回らないのだろう。

  2008.09.13

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• アイデアの源泉

    　「アイデアマンと言われる人でもまったくオリジナルのアイデアなど出ない。いろいろ見聞きしたことで印象に残ったもの、上手くいったことを記憶していて、それを応用しているのだ。　もちろんそれを見た時に興味を持ってあるいは問題意識を持って見ているから記憶に残る。新聞雑誌の切り抜きなども自分の問題意識が顕著に出るものである。それらを今考えているテーマ解決に適応出来ないかを検索する。というよりどうにかならないかと考えていると記憶している中からこれが適応出来るのではないかと浮かんでくる。それがアイデアの源泉である。　だからアイデアというのは常々問題意識を持って物を見ているかという事に尽きるのではないかと思う。

  2008.09.12

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• ウィットに富んだ発言

   　私も遅ればせながら、話題になった先日の福田総理の辞任記者会見をテレビで見ました。記者の「今回も他人事のような総理の言い方」という質問に「私は客観的になれるんです。私はあなたと違うんです」と確かに本気モードで感情をぶつけましたね。もっと早くやればよかったのに。今までもその片鱗はありましたが、我慢してましたよね。　朝日の記者は、大いに考えるべきで、「良くぞ総理を怒らせた」と褒められたりしていい気になってはいけません。何しろ、一国の総理がたかが新聞記者と馬鹿にして、サラリと受け流さずにまともに対応したのですから。　残念なのは、どんなときでも欧米のトップはウィットに富んだ発言をして相手を参らせるのですが、日本の政治家はこの点が欠けていますね。麻生さんならやってくれるかな「アッ・ソー」と。おっとそれは昭和天皇の特許でした。

  2008.09.12

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• 美しい日本語

    　「てんや」という天ぷらのファーストフードチェーンがある。味も店の雰囲気もサービスも特別なことはないが、値段が大衆的なので入りやすい。最大の特徴はこのチェーン店の従業員の言葉が年配者から若者まで美しい日本語であること。たぶん、経営者の方は意識して指導されていると思うのだが、すばらしいことだ。　かつて残留日本兵が帰国しインタビューできれいな日本語を話したり、台湾の年配の方がきれいな日本語を喋られたりすると、あらためて日本語が乱れ、汚い言葉になったのを気づかせたものだ。最近中国人など外国人店員が増えてきたので、ちょっと妙なアクセントが気になることもあるが、この「てんや」の日本語指導は近来のヒットだと思う。

  2008.09.11

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• レストランのアンケート

    　ＫＵＮＩというステーキハウスのチェーン店で食事をした。アンケート用紙があり、一番感じのよかった接客係のネームプレートを見て、その名前を書いて投票するように客に依頼している。日本で接客係個人の評価を客にさせるのは珍しい。　アメリカではチップを貰うために、接客係りは笑顔で熱心に接客をする。日本ではチップはないが、すべての接客係が店を代表してきちんと接客するということになっている。社員は店長であろうが接客係であろうが外部に対しては企業を代表しているという自覚の元に対応する。　内部でも自分が社長になったつもりでいろいろ考える。宅急便の元祖クロネコヤマトの配達員の唱和している社訓の第一項目は「我はヤマトなり」というのだ。

  2008.09.11

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