土地の権利
五輪前の北京や万博前の上海では計画に沿って道路建設が盛んに行われた。かの国では市長が地図の上に道路計画を描けば、住民は強制的に立ち退かされ期日までにその通りに道路が完成する。 これと正反対なのが日本で、都心の環状線はまだいつ完成するかの目処も立たないし、普天間基地の移設先はまず見つかりそうもない。公共のための土地に関してはほどほどの価格と適当な代替地でけりをつけないと莫大な金と時間の浪費で大多数の国民が迷惑する。 戦争中に軍の命令で国民の生命や財産を問答無用に調達されてしまったトラウマなのか、戦後民主主義教育のせいかあるいは常に反対派に肩入れしてきたマスコミのせいは分からないが、個人の権利がこんなにまで守られている国も珍しい。