|
カテゴリ:あ行の作家
コスプレ喫茶のアイドル。彼らが裏秋葉原で出会ったとき、 インターネットに革命を起こすeビジネスが生まれた。 そしてネットの覇権を握ろうとする悪の帝王に、 おたくの誇りをかけた戦いを挑む!(Amazonより) 初、石田衣良さん作品です。 重度の吃音を抱えるページ。 女性恐怖症・不潔恐怖症のボックス。 光の点滅などをきっかけに突然体がフリーズしてしまう 発作を起こすタイコ。 生まれつきアルビノのプログラマー少年イズム。 元引きこもりのダルマ。 美貌のファイティングガール・アキラ。 なかなか個性的なキャラクター達です。 それに加えて、敵キャラの中込さん。 あまりのえげつなさが、かえって笑えました。 尋問目的で拉致されたページとタイコが、自分達の弱点を武器にして 抵抗する場面は、ビジュアル的にはこっけいなんだろうけど、 なかなかカッコよかった。 私としては、度々出てくる、AI型サーチエンジン『クルーク』目線の 「~であろう」みたいな予言調の語りが、ちょっとうっとおしかったかも。 なんかテンポを崩されてしまう感じがあって。 あと、ラストのまとめ方がちょっと…、という部分もありましたが、 おおむね、ストーリーは楽しめました。 『クルーク』本当にあったらいいのにな…。 同じ街を舞台にしているということもあり、読んでいる途中、 度々、今野敏さんの『アキハバラ』という作品を思い出しました。 こちらにも同じくパソコンおたくの青年が出てきますが、 警察・ヤクザ・スパイ・マフィアなど派手な面々が、 派手な銃撃戦を繰り広げる派手なアクション小説です…(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[あ行の作家] カテゴリの最新記事
|