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カテゴリ:瀬尾まいこ
『卵の緒』を読んで、追いかけてみたくなった瀬尾まいこさん。 瀬尾さんの作品を読むきっかけをくださったなみへい500さんのレビューを 参考にさせていただき、この作品を読んでみました。 3つの物語からなる短編集です。 【優しい音楽】 ちょっと変わった出会いをきっかけに付き合い始めたタケルと千波。 両親に挨拶をしたい、というタケルをなかなか家に招こうとしない千波。 ある日、なかば強引に千波の家を訪れたタケルを見た千波の両親は、 息を呑み、眩しそうにタケルを見つめた。 【タイムラグ】 不倫相手の平太からの、妻と旅行に行く間子供を預かって欲しいという とんでもなく理不尽な頼みを引き受ける羽目になってしまった深雪。 家にやってきた8歳の少女・佐菜は寡黙でちょっと扱いづらくて… 【ガラクタ効果】 同棲中の章太郎とはな子。しょっちゅうガラクタを家に持ち込むはな子が ある日『拾ってきた』のは、元大学講師のホームレス・佐々木さんだった。 『優しい音楽』は、昔の少女漫画なんかにわりとあった設定だけれど、 他の2編は、かなり変わったシュールな感じの設定です。 一歩間違えたらサスペンスやホラーになってしまいそうなのですが、 瀬尾さんは力の抜けた文章で、ふわっとした優しい話に仕上げています。 言葉のひとつひとつが、すごく自然に心にすーっと入り込んでくる。 読み終わった後、別に『普通』でなくてもいいんじゃない? つまらない『常識』に囚われる必要はないんじゃない?と思えて、 なんだか少し気持ちが楽になりました(*^-^) やっぱり、すごくいいです、瀬尾まいこさん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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