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November 23, 2005
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toys family の LOCOCO です♪

今日は引越し作業も随分と捗り
お疲れの大黒柱が活躍してくれたお陰で
一気にキッチン周りはスッキリとして帰宅しました★

10年近く住み、いろいろな思い出の詰まった家です。
出てくるもの、出てくるものに思い出があって
捨てることも躊躇したり、捨てて良いのか分からない物もあったり
ホント色々です。

10年分の積もり積もった私の荷物・・・。
そして、去年逝ってしまった前彼の荷物・・・。
前彼の話に触れるのは初めてのことかと思いますが。
前彼の残した服、通帳、印鑑、古くなった財布、漫画本。
普通に捨てて良いのか悪いのかとても悩みます。
そして、当時飼っていた愛犬のhimeのたくさんの服。
捨てるに捨てれない・・・。
まだまだ使えるものだし、AMEに着せたい気もする。
でも・・・全て吹っ切らなくてはいけない気もして。
とてつもなく戸惑う引越し作業となっています。

でも、大黒柱は結構思い切って始末してくれるので
その点ではあっさり、スッキリで良いのかも知れないけど
取り敢えず、前彼の遺影として残していた写真とか
出てきた古い財布とかその他細々したものは
今度実家に送って、節分の時に供養してもらうように
出して来てもらおうかと思っています。

早いもので、前彼が亡くなって
いつのまにかもう2年近くの日が
経とうとしている今日この頃・・・。

今でもふっと思い出すと
あの時なぜ前彼は逝ってしまったのか・・・
とても悔しく切ない思いに駆られる時があります。

私の前彼は、2年近く前の寒い日に自分で命を絶ちました。
積もり積もったギャンブルの借金。
そして実家との埋められない確執。
色々なものが前彼の背中に積もり積もって
その方法しか思い浮かばなかったのか・・・。
それとも、もう後に引けない気持ちになってしまったのか。

丁度前彼の無くなる半年ほど前に
前彼が幼馴染と再会して、そのお父さんが
自分で命を絶ってしまったと聞いてきて
その時に前彼は
「そこまでの思いをしたお父さんの気持ちを思うと
 どれだけ辛かっただろう・・・」と泣いていました。
もちろん、残されたお母さんのことや幼馴染の気持ちも
思いやってはいたのですが
「残された人は永遠に後悔の念を抱いて生きていかなきゃならない。
 お父さんを苦しめた人は平然と生きていったとしても
 残された家族は、お父さんを愛していた人たちは
 永遠に何かある度に後悔の念が湧き出て苦しむんだから
 やっぱりどれだけ苦しくても、自分の命を自ら絶ってはいけないって
 私は思うよ・・・。
 自分の命を絶つことでは何も終止符は打てないし
 幸せに繋がるものは何もないと思う・・・。」
と言い返したのを今でも思い出します。

2年近くの前のその日、私の前彼は
その幼馴染のお父さんと同じ方法で自分の命を絶ってしまいました。
そして今では、たくさんの幸せをくれる
大黒柱との生活の中にいる私でも
ふとした時にはその時の後悔の念を抱いています。

きっと今までの2年間の中で
私の立ち直りが早いと思った人もいたでしょう。
でも、どれだけの時間泣き叫びながら
未来への絶望を感じ、自分も後を追うしかないと思ったことか。

声にならない声で、愛車の中で泣き叫んでいた時
テレビを見ても楽しくなくて
一人で家に居るのが息苦しくなった時
私の首もとに這い上がって来て、私を抱きしめるように
愛犬だったhimeがそっといつも寄り添ってくれていた。

その思い、日々を大きく変えてくれたのは
前彼の残してくれた沢山の仲間と温かい場所でした。
そこには絶えず、亡くなった前彼の思い出があって
前彼の生を感じることが出来ました。
そこで前彼は一生懸命に輝いて生きていたんです。

またそれも亡くなる半年前ほど。
前彼はぽつりと
「自分が居なくなった時に一人だと心配だから。
 千葉に友達がいるわけじゃないし。
 今のうちに、友達を作っておきな。」と言って
私をその場の友人達に紹介してくれました。

そこは私の大好きなコーヒーを出してくれる場所。
そこは前彼の働いていたお店。
そしてそこの前彼の仲間達。

前彼が行方不明になった日には
そこの子が一緒になって探してくれて
亡くなった時も、その子達が一緒に付いてきてくれて
私を励まし、どれだけ力になろうとしてくれたことか。
まだ20歳そこそこの子達が、どんな思いで
その出来事を受け止め、乗り越えようとしてくれたか・・・。

私の耳と目には、生前の前彼の声や姿ではなく
今も鮮明にその時の友達の一人の叫び声ながらうな垂れる姿が
強く深く残っているのです。

一人になってからは毎日×2泣き叫んでいたけれど
前彼の働いていた場所で、前彼のお世話になった人達と
一緒にいる時は、まるで前彼が亡くなる前のように
平穏な気持ちで時間を過ごすことが出来た。

そして、その子達が同じような悲しみを乗り越えようと
頑張ってくれている姿を見るたびに
弱音を吐いてばかりではいられない・・・って
少しずつでも昔通りの笑顔を見せるようになっていった。

それをわざとらしいと取った人もいるだろうし
亡くなってすぐなのにはしゃいじゃって。。。と
思った人も居たかも知れない。
それぞれが、私の姿をどう捉えていったのか。
それは私には分からないことだけれど・・・。
一人で泣き叫んで、これからどうするか
どこでどうしていくべきか迷い苦悩している姿を
唯一見続けてきた人が大黒柱で。
何度も何度もその叫びを大黒柱にはぶつけ続けてきたけれど。
彼はいつも彼なりの言葉と態度で
私を叱咤激励してくれたっけ。

そう、私は前彼の生前時代から
ずっと冗談で前彼とたまぁ~に一緒に働いている大黒柱を
「カッコいい!」「ファンになる!」って言ってきたっけ。
別にタイプとかではなかったけど
なんかとても気になる人?って感じだったと思う。
その私の発言を聞いて、前彼はいつも鼻で笑っていた。
「話す?」「会ってみる?」って。
もちろん前彼も年下で苦学生の大黒柱を可愛がっていて
アルファードを購入して、たまに仕事の後に
家まで送っていくようになった時には
大嫌いだと言っていた芳香剤を車に付けるようになって(^^;

その後で他の子たちに紹介してもらって
お店に遊びに行くようになってから
私も初めて大黒柱と2~3言葉を交わすことがあって。

でもそれからあまり間もなく、前彼が亡くなったので
私は大黒柱と話したり仲良くなる機会もなかったんだけど・・・。

今ではやっぱり思うことがあるんです。
もちろん今こうなっているのは
お互いの気持ちってところが一番大きいけれど・・・。
こうなる機会を作り、育んでいく機会を与えてくれたのは
「先に逝ってごめんね。幸せになって良いんだよ。」と
見守り応援してくれた前彼のお陰じゃないかなぁって。

(続く・・・。)







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Last updated  November 30, 2005 10:12:12 AM
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