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カテゴリ:過去~今日~未来の思い出日記♪
toys family の LOCOCO です♪ 本日3度目の日記です。 関東に戻ってから真っ赤な友達のアストロは 真っ直ぐに前彼の実家の方へと向かった。 かなりの時間が経過して、きっと居ることを知っていたのだろう。 様子を伺うようにパジャマ姿の父親がやって来た。 車でもう覚えているらしく窓ガラスを叩く。 「何してるんだ!」 友人に声を掛けて後ろに私が居るのを見て驚く。 「○○くんとあの後ずっと連絡が取れないので 家まで来てみたんですけど。呼んで頂けませんか?」 友人が言う。 「それは私達がさせているのではないから知らない。 なんで呼ばなきゃいけないんだ?」 言ってることが多少矛盾している父親。 「探偵を雇われたことも関係が良くなる様にと 本当にされたことであれば、連絡を取らない態度は不自然です。 息子さんにけじめを付けさせて下さい。」 というと、普通友達の前では言わないことを 父親が言って来た。 「あんた子供を堕ろしたとかって言って 息子を引き止めてるんじゃないのか?!」 もう唖然とするしかない。 「うちの親も怒ってますんで」と言うと 「なんであんたの親が怒るんだ?!」と返してくる始末。 そのくせ、結局は息子を呼びに戻った。 万が一、裁判でも起こされたら・・・という思いが 沸いてのことかも知れない。 そして前彼が出てきた。 車が止まっていたことは知っていたとのこと。 父親は「知らなかった」と言っていたのに。 どうやら引き止められていたらしい。 本当に嘘付きな親だ。 私は久々に会った前彼に 「私には連絡出来なくても、巻き込んで迷惑を掛けた友達には お詫びの連絡ぐらいするべきでしょう。」と言った。 すると彼は 「携帯を取り上げられていて、PCも使えないように 全部の配線を取られて、もう自由が1つもなかった。」と言った。 私は何が関係がより良くなるようにだ・・・と思った。 親はずっと隠れたつもりで立ち聞きしている。 私はずっと気付いていた。 下品な話、お酒臭い父親は結構飲んでいたのか 散々立ちションをしていてその音も真夜中の住宅地だから 響いてくる・・・。 こんなことばかりして、下手な人だったら 何かしら法的手段に出る人だっていると思う。 前彼に対してそういう話もした。 あなたに影響を与える人は家族だけじゃない 社会であったり職場であったり、友達であったり 人との出会いであったり、全てがあなたに影響を与えて あなた自身の力で得て築きあげていくものの中で あなたは守られ、育まれ、勉強しながら 生きているんだから・・・と話した。 そして、自分の意思を持って大切にしながら 親や兄弟とも話し合っていかなきゃ 揺るがせ揺るぐだけの話し合いに意味はないとも伝えた。 そして私が親なら、あなたが巻き込んだ人に対して ちゃんと自分自身でけじめは付けさせる・・・とも。 前彼の気持ちはずっと同じだった。 【家に居たくない、家族と居たくない、私と居たい。】 次の日の仕事の後、前彼は私の家にやって来た。 最後の話のつもりで私は前彼と話すことにした。 前彼の親は、平屋住まいであった頃 川の字で寝ている家族の間で平気で性交渉をする親だったらしい。 小さい頃の唯一の記憶で 幼稚園の頃、夜中にふと目が覚めたら 両親がHをしていて、子供ながらに気になって 薄目を開けて見たら、父親がそれに気づいて 「コイツ起きてるぞ。見てるぞ。」と言いながら 母親との行為に耽っていたと前彼から聞いたことがあった。 お父さんお母さんともに工場勤務で プライベートな友達はいなく 町内会のソフトの仲間のみが父親の友達。 前彼の家族はそんな感じだった。 私は自分に父親がいないから 早く明るく楽しい家庭を欲しいと思う人だった。 だから彼氏が出来るとその人の家族が新しい家族になるかも知れない。 父親が出来るかも知れない。 それはささやかな幸せの思いだった。 それが・・・とんだことになってしまったもんだ。 前彼は家族との縁を捨てる覚悟で私の家に来ていたのだ。 「どれだけ言ってもあの人達は変わらない。 いつも自分、自分達だけで他人は関係ない。 自分達を傷つけることはダメなことでも 他人を傷つけることは正当化する。 自分の親がそんな親で情けない。 今は俺の大事な人たちを巻き込んで傷つけた親を 許すことが出来ない。憎い。 もし一緒にいたくないと言われても 俺はもうあの家には帰らない。」と前彼は言った。 幼少から1度も反抗期のなかった人が 23~4になって、初めての反抗期を迎えたのか? 保母をしている私の母親は、反抗期は大事だと言う。 それがない人は、何かの機会にはじけた時に 普通の反抗期と違う行動に出ることがあるとも 聞いたことがあった。 まさしくそれなのか??___と私は思った。 「これだけのことがあった後で簡単に あなたを信用することなんて私には無理。 実家の母にも全部話して来たし。 うちの親の気持ちを思っても無理。 あなたは私の親に謝りに行けるの?」と私は言った。 そしてその後で前彼は私の親に謝りに行った。 そして自分の親へももう戻らないことを告げた。 それでも前彼の親の行動は治まらなかった。 朝の9時から1時間半もインターホンを鳴らし 夜の21時から夜中の0時半までインターホンを鳴らされたこともあった。 対応しない前彼の変わりに朝の4時半まで 親の対応をしたこともある。 私が自宅の電話番号を教えて対応するようになったことで 私に対する親の態度は少し軟化した。 当時前彼は日払いのバイトに職を変えて 前に正職で働いていた勤務先をドタバタの間に無断欠勤を続けて 解雇されていた。 だけどその時の費用を負担したのは私。 約7万もの請求書を親に渡されて私が支払うはめになった。 だけどそれからの前彼は少しずつ変貌を遂げる。 私が常連で夜中に通っていたコーヒーショップで バイトを募集しているから受けてみたら?と声を掛け そこで働くようになってから 自分を慕ってくれる仲間に囲まれるようになって 自分自身を強く意識するようになっていったようだった。 週6日、盆暮れ正月以外は休まず どんなに洗剤でアレルギーを起こしても 滅多に休むこともなく、夜22時~朝8時までの 夜勤の仕事をこなすようになっていった。 「必要としてもらえることが嬉しい」 当時前彼が言っていた言葉。 それからの前彼の変わりようは 私の母親も納得するほどの変わりようで・・・ 日中の仕事をする私とのすれ違いはあったけれど それでも、大きな問題なくそこから2年 私と彼は一緒に暮らし始めた。 そう・・・前彼が亡くなるその日まで。 前彼と出会ってから暮らした毎日、本当に色々なことがあった。 可愛い可愛いhimeを迎えた幸せだった頃。 気づかないうちに増えた債務をどうするか悩んだ日 私ではもうどうにも出来ない、親御さんに聞いてと言った時 久々に顔を合わせた前彼の母親が 「あの時はごめんなさいね。まぁ大人だから 気にしてないと思うけど」と私に言って来た時 「あの言葉が本心であってくれたら良いなと 俺は思ってる。」と帰る時の車中で言っていた前彼の姿。 思えばその時が前彼の亡くなる1週間程前の出来事。 たった25歳の命でこの世を去ってしまった人。 大好きなパパんを追いかけるように 自分の役目は終わったと言わんばかりに 天国に旅立ってしまったhime。 前彼が行方不明になってしまった前日 仕事終わりの前彼と車に乗って出かけた。 車内で冗談ぽく 「ずっと一緒にいてあげる?」と聞いた私に 前彼は「ずっと一緒にいてあげる。」と くしゃっと笑いながら返して来た。 その後で大喧嘩してしまって 前彼はぽつりと「笑っていて欲しかった」と言った。 そして翌日の夕方 「実家に電話して来る。」と言ったまま 前彼は戻ってくることはなかった。 きっとどこにも帰れなかったんだろうと思う。 前彼が亡くなったと連絡を入れた翌日 実家から母が駆けつけてくれた。 母と話している時に母が 「人は新しい自分の場所で新たな港を作る。 でも何かがあった時に実家とか親とか家族とかっていう 港も持っていて、何かがあった時に そこに立ち寄ったり戻ったりすることで救われることもあるものだけど ○○くんはその港を持っていなかったのかもね。」と言った。 そう、私が永遠に抱いていく後悔は 前彼の帰りやすい港を、たった1つしかなかったであろう港を 作ってあげられなかったこと。 前彼の死後、私には200万ほどの債務と後悔が残り 私の母には保証人になった車のローンが450万も残った。 葬儀では勝手な言い分を並べたのか 前彼の親戚連中から矢のような視線を浴びせられた。 向こうの親から債務に対しての侘びも何もない。 私に詫びはなくとも、母にだけは詫びて欲しかった。 車のワイヤレスロックの鍵も返して欲しいと言ったのに それさえも返してもらえず、母は車のローンだけを 支払うことになってしまった。 それがアルファード・・・。 私の引越しはその全てを精算するためにある。 私自身、大黒柱に対してのけじめとしてでもある。 前彼を追うように亡くなったhimeは 今きっと前彼の側で大好きだったパパんの膝の上で 幸せそうに眠っているだろうと思う。 そして前彼は、大黒柱に向かって 「頼むよ」と言ってくれているだろうと思う。 残された人間の内の誰かが私を悪者呼ばわりしても 天国にいる前彼とhimeはきっと全てを見てくれていると思うから。 だから私は、今年一杯で引越しを終わらせ 今までの過去を清算するけれど 心から「大黒柱に逢わせてくれてありがとう」と 前彼に感謝するのです。 そして、しばらくの間 足かせになる思い出は心の奥に封印するけれど いつか空の上で出会ったなら 今までのことを笑いあおうね。。。と 前彼とのたくさんの思い出を記憶の奥底にそっとしまって 新しい人生をやり直そうと思っています。 今度はちゃんとした港を作っていけるように・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 30, 2005 10:13:10 AM
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