前場 日経平均 8,980.18 ▼541.06
<日経平均>8,980.18 ▼541.06 <東証一部>出来高 10億5,878万株値上がり銘柄数 203値下がり銘柄数 1,458<為替>98.25 ▼1.12 米国株安や円高を受けて大幅反落 日経平均9,000円割れ 5日の米国市場が大幅反落となり、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)も大幅売り越しと伝えられ、日本市場も売り先行の始まりとなりました。先物や主力株の多くが売り気配から始まり、日経平均は下げ幅を広げる展開となりましたが、心理的な節目でもある9,000円を割り込む場面では押し目買いや買い戻しなどから切り返す動きとなりました。しかしながら9,100円水準を前に上値は伸び悩み、引けにかけては先物などにまとまった売りも入って、結局日経平均は9,000円を割り込み安値圏での引けとなりました。 主力株はほぼ全面安となりました。電力株や電鉄株などのディフェンシブ銘柄や小売株は下げ幅も限定的となりましたが、米国株安を嫌気して売られた自動車株やハイテク株を筆頭に、外需関連の多くがこれまでの戻りの反動もあって大きく下落、米国で金融株が売られた流れを引き継ぎ国内の銀行・証券など金融株も大きく値を下げ、指数を押し下げました。一方小型株は主力株に比べ下げ幅は限定的となったものの、売り優勢の展開には変わりなく、日経ジャスダック平均は軟調、東証2部株指数や東証マザーズ指数は大幅安となりました。 雇用関係の指標が市場予想を上回って悪化したことをきっかけに実体経済に対する不安が高まり、米国市場が大きく値を下げたことから、日本市場も大幅安の展開となりました。心理的な節目である日経平均の9,000円水準で下げ渋る動きとなり、軟調ななかにも底堅さは見られましたが、これまですでに大幅に反発していることや、企業業績を改めて見極めたいとの思惑もあり、上値は重くなっています。為替も円高傾向にあり、後場も引き続き売り優勢の展開が続きそうですが、前場同様に9,000円水準で底堅さが続くかどうかが大きな焦点となりそうです。