食べ物シリーズ「初鰹(かつお)」編
前回春キャベツ編で好評いただいたので、何か無いかなと思ったら、今日食べたものからやっていきますよ。さて、今日駅近くのスーパーで買い物したんですが、本日朝、千葉県は勝浦沖で獲れたかつおが刺身の柵で売られてました。試食があったので食べてみると・・・、うまいっ!!!!!!いやぁ朝獲れただけにつやつやしていて、旨みが強かったですね。そんな感じで、今日は「初鰹」を取り上げたいと思いますよ。かつおの旬は2回あることはご存知かと思います。それは、「初鰹」と「戻り鰹」ですね。「初鰹」は本来5~6月が旬なんですが、最近ではこの時期ぐらいに、近海でとってお店に出回るということもあるようです。なので「初鰹」よりも「戻り鰹」の方が旨いと言われるようになってしまっているのもこれまた事実であります。まぁそもそも旬より早いので話にならないのでありますが・・・。初鰹というのは、漁獲高が高い高知県の初鰹の時期を「初鰹」と呼んでいるので、関東では若干時期が早いのもちょっと納得ですね。しかしながら江戸時代には初鰹は珍重された来たもので、山口素堂が「目には青葉 山時鳥(ホトトギス) 初松魚(かつお)」と詠んだ俳句が有名であります。そして「粋」の観念から初鰹志向が過熱し、高値になった時期もあったそうな。「女房子供を質に出してでも食え」と言われたほどだそうでございます。庶民には高嶺の花でして、先ほどの俳句の返歌の川柳に、「目と耳は ただだが口は 銭がいり」と言ったものだそうです。一方「戻り鰹」は9~10月が旬です。最近では主に三陸沖でとられることも多いようです。初鰹よりも脂が乗っていておいしいですよね。しかしながら初鰹は脂が薄いとはいえ、旨みが強いことは変わらないので、ここは好き嫌いが分かれる所であります。食べ方はといいますと、まぁ言わずもがなでしょうね。かつおのうまみを味わうなら、刺身とビールでどうぞというところでしょうか。あるいは表面をちょちょいとあぶって氷水で締めて、生野菜と共にポン酢でいただく、「たたき」なんてのもいかがでしょうか。あるいはカルパッチョもいいでしょうねぇ~。すでに出回っているものですが、旬の時期はすぐそこです。皆さんなりの食べ方で、初鰹を楽しんでみてください。