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カテゴリ:陽だまりの彼女
ズムサタ見て思ったんだけども。よくわかってないくせに樹里さんについて呟きます。目障りだなと思われたら即刻回れ右お願いします。
樹里さんの真緒はのだめに重なる部分もあるってどこかで読んだ記憶があります。でも、こうして映像を見てると、決定的に違うなって思うところがありました。 それは、目の強さ。 別の言い方をすれば、目に宿る意志の強さ。 私が見た直近の樹里さん作品が「虹の女神」と「のだめ映画」なので、その二つとの比較でしかありませんが、のだめちゃんは半覚醒、夢うつつなまなざしの印象が強い。先輩を見るまなざしは憧憬に満ちた「好き」できらきらしてた。或はピアノに向かうときは没頭し、忘我に近い目。 でも彼女はそれこそ受け身でほわほわっと漂ってる感じです。 「虹の女神」のあおいは、強い目をしています。でもいつもどこか悲しみが漂っているイメージ。葛藤を抱えた、どこか仄暗さを抱えた目に思えました。思いが出口を探してぐるぐるしてるような目。(個人的な感想です) 真緒は、ふわふわとした柔らかいイメージがあるのに、クリアでくっきりした意志の強い目をしています。浩介といるときは。 明確な志向性というのか。 そこに浩介への愛情が明瞭な鮮やかさで含まれている。 ちらっと流れた夏木マリさん演じる老婆といるときは、憔悴したような切ないまなざしをしていました。 でもそれすらもエッジがはっきりしている感じがしました。 映画本編未見で語るのもおこがましいのですが、まなざし、目で確実に「真緒」のイメージを確立しているんですよね。 無論表情も雄弁な女優さんで、浩介を見る目と表情にこっちは思いっきり感情載せられそうでウハウハしてるんですけども。 やっぱり特筆すべきは目の演技だなあって、WS映像を見て思ったことですよ。 真緒はくもりがないんだ。 くもってるところは抑え込むのではなく奥の奥にしまい込んで、本当に浩介とともにいられる幸せを噛みしめてる。その瞬間に意味と重みを確かに感じながらそこにる。(そしてそれは決してあからさまじゃないんだ)。そんな感じが伝わってきました。 映画本編をみれば、秘密を隠していることをニュアンスとして感じさせる演技も随所にちりばめられているらしい。決して単純ではない真緒を見事に演じ切っていると。 そんな風に作品の世界観と人物を見事に体現できる女優さんって、すごいよね。 原作で感じたかすかな違和感とか居心地の悪さを、多分上野さんが作り上げた真緒が払拭してくれるだろうという予感がしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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