海外ブライダル「M-style」って?
先日、仕事の関係でブライダル関連の情報を集めていると、何と富山県という地方都市で海外ブライダルを専門で行なっている会社があるじゃないですか。もうビックリですね。海外ブライダルといえば大手の旅行会社や首都圏のブライダル専門店等が揚げられますが地方発のモデル確立へ向けて頑張っているようです。URLを記載しておきますので参考にしてください。http://www.m-style.gr.jp/ny-wedding/index.html そういえば2002年度のワタベウェディングさんの年間海外挙式動向調査によると件数も57,953件(平成12年度)をピークに48,646件(平成14年度)に減っているものの平成15年度以降は更に挙式件数を伸ばしている状況だそうです。その他、軽井沢婚も増えつづける中で、読売新聞社の「全国世論調査」(平成15年8月)において、「一般的に言って、今の日本の社会では、結婚式は挙げる方がよいと思いますか。」という問いに、「挙げなくてもかまわない」と答える人が62.5%にのぼっていることから、婚姻はするが式をあげないという人も相当数増加しており、その結果、挙式件数が減少していると推測されます。 ちなみに 矢野経済研究所、「ブライダル産業白書2005年版」を発売されたのでその概要をコメントします。ブライダル産業白書2005年版◆調査要綱 矢野経済研究所では次の調査要綱にてブライダル産業市場の調査を行なった。1.調査対象:結婚情報サービス、ジュエリー、ホテル、専門式場、ゲストハウス運営会社、旅行会社などのブライダル関連企業、関連団体2.調査期間:2004年6月~2004年11月3.調査方法:上記各社への面接取材を中心に一部電話及びFAXサーベイを用いた。◆調査結果サマリー★ブライダル産業有力市場規模は2兆7,613億円(2004年推定) 前年との比較では微増となっている。今後の市場は小幅な増減を繰り返しながら減少基調で推移すると予測される。★結婚情報サービス業はインターネット主体の企業が急成長 大手の業績が安定して推移する一方、インターネットを主体とした低料金でマッチングを行なう新興の企業が急成長している。外資の参入もあって市場は転換期をむかえている。★ブライダルジュエリー市場ではマリッジリングが好調 エンゲージリング、マリッジリング共に取得率が上昇。マリッジリングについては単価もアップした。★挙式披露宴市場はブライダル産業有力市場の約49% ブライダル産業において最も大きな市場は挙式披露宴市場である。会場別のシェアでは依然ホテルがトップであるがゲストハウスの伸びが顕著である。★海外挙式市場はV字回復 アメリカ同時多発テロやSARSなどの渡航不安により停滞していたが、復調傾向が顕著となる。チャペルなどの新設も挙式件数の増加を後押ししている。★ゲストハウス企業の急成長 挙式披露宴会場としてシェアが上昇しているゲストハウス運営大手企業の業績は概ね好調で出店計画も活発である。◆資料体裁発刊日:2004年12月27日 体裁:A4判210頁調査内容の解説●社会背景 厚生労働省発表の人口動態統計によれば、2003年の全国婚姻組数は740,191組であった。1970~73年の第二次婚姻ブームを経て、下降していた婚姻数は1987年を境に上昇に転じた。それ以降は増減を繰り返して推移していたが2001年からは再び減少傾向がみてとれる。これは結婚適齢人口にあたる第二次ベビーブーム世代の婚姻が一息ついたことも要因の一つであるが、それ以外にも今後のブライダル市場を考える上で「非婚」「晩婚」など留意しなければならない要因が複数存在する。●市場性 現状、日本の社会構造や国民の意識などから考えると、少子化の状況を好転させるのは容易ではない。ブライダル産業に関わる企業経営者や担当者には少子化による影響を考えるよりも非婚層へのニーズ喚起を課題とする声が多い。 今後のマーケットにおいては、少子化による婚姻人口の減少により縮小に向かうというのが一般的な見方とはなっているが、結婚に対する普遍的な願望を持つ人々が大多数であり、不況下でも新鮮なコンセプトによるウェディングには訴求力があることから、急激な縮小とはならないと推測される。●結婚情報サービス業は、1980年代に登場した大手のマッチングサービス企業が概ね売上げを伸ばし会員数を増やしている。新しい動きとしては、インターネットを主体とし手頃な利用料金で運営する企業も登場し、外資系の参入も明らかとなって転換期をむかえている。また、経済産業省が少子化対策の一環として事業支援を行ない市場が活性化する可能性が出てきている。●ブライダルジュエリー市場ではマリッジリングを重視するユーザが増加し購入単価が上がっている。エンゲージリングはブライダルジュエリー専門店の大量出店により再認知された感が強いが、単価は低くなる傾向にある。●挙式披露宴市場は、依然トップシェアを占めるのはホテルであるが、ゲストハウスやレストランウェディングが着実に伸びている。ホテルや専門式場を中心に旧態依然とした施設の淘汰の動きは激しくなっている。●ゲストハウスウェディングという新しいトレンドが創出され、デフレという環境下で1組あたりの費用単価の上昇がみられる。●海外挙式、新婚旅行市場は異常気象やアメリカ同時多発テロ、SARS、鳥インフルエンザの流行など複数の事象が重なり大きく落ち込んでいたが、一定の落ち着きが見られたことからV字回復となった。●今後有望な分野として注目されているのが沖縄リゾートウェディング、既存式場の再生事業、中国の富裕層をターゲットとした市場である。●ブライダル関連産業では上場企業が増えており、その社会的認知度が上昇している。◆ブライダル産業有力市場規模 有力市場として結婚情報サービス、ブライダルジュエリー、挙式披露宴、新婚旅行、新婚家具などを含んでいる。 2000年はミレニアム婚効果もあり市場規模も拡大したが、2001~2002年にかけては婚姻組数が約4万3,000組もの大幅な減少となったことに伴って市場規模の縮小が顕著となった。 2003年には微増に転じ、2004年も同様に微増と推定される。 今後の市場は小幅な増減を繰り返しながら、総体的には緩やかな減少基調で推移するものと推測される。参考になりましたか??