|
テーマ:鉄道(23003)
カテゴリ:乗り物話題いろいろ
今日、来春3月26日に決まった「北海道新幹線開業」に合わせて実施されるJRグループダイヤ改正の詳細が発表されました。
北海道新幹線が華々しく開業すること関連(津軽海峡線の特急・急行の廃止含む)以外は地味な改正になると見られていたようです。 実際、全国的に地味~な内容。 そんな中、JR東日本(本社)のプレスの中に、見過ごせない一行を見つけました。 「特急「つがる」の一部列車で運転を取り止めます」 ほえ~ 理由に関しては、例によって「ご利用の少ない列車」とはなっていますが、個人的には、直接的な理由はおそらく「車両の数の都合」ではないかと思っています。 現在「つがる」は「あけぼの」代替分を含めて5往復。 これを基本的にE751系3本で賄っています(E751系電車はこの3本しか造られなかった※)。 ※「つがる」使用の4両3本のほかに、「つがる」転用時に編成から抜かれたのが2両×3本ありますが、運転台がなく自走できない 車両の検査や故障、弘前の花見時期などには、古い「485系3000番台」が代走しています。 「485系3000番台」という車両は津軽海峡線「白鳥」にも使われています(運用は別)。 ところが、この古い車両は老朽化のため北海道新幹線開業に合わせて引退することになっています。まさか、「つがる」のイザという時の為だけに1本だけ残すとはなかなか思えません。 あわわ… …このマニアックな視点については、いずれ他の方が明らかにしてくださると思いますので、このくらいにして、ダイヤ改正でどう変わるのか、そちらが気になりますね。 なんと5往復→3往復に大減便 JR秋田支社の発表には、詳しく掲載されています。それによると… 下りは秋田7:05発「1号」と17:32発「7号」が運転取りやめ 上りは青森5:43発「2号」と18:46発「10号」が運転取りやめ このほかの3往復もすべて時刻の上げ下げがあります。しかも大幅に。 今年の弘前花見の帰りに青森18:46発の「つがる10号」に弘前から乗りましたが、まあ、確かに、気の毒なほどの乗車率でした。実は、「1号」と「10号」は「あけぼの」の代替列車だったのですが、列車番号が臨時列車を示す「8000番台」。いつまで走るか…という憶測はありましたね。それが現実に。 でも、秋田17:32発の「7号」って、そんなにお客さん少ないのかな? ただ、単に「利用が少ない」ことだけではないんだよ…を匂わせるのが、代替列車の設定。 「2号」と「7号」の代わりに、秋田~弘前間に新規の「快速」が設定されました。 車両も、一部ボックスシートの701系を使用とのこと。一部ボックスの701といえば、今は奥羽南線の限定運用になっていますが、これを変更して使うのでしょうか。 「10号」についても、近似の時刻で普通列車が設定されました(現在、これより少し遅い時間に運転されている普通列車の処遇は非公表)。 つまり、時間は数十分掛かり増しになって車両もグレードダウンするが、似たような時間帯での移動は可能ということです。ただしいずれも弘前で乗り換えです。 「1号」だけは、弘前までは代替普通列車が設定されたのですが、運転時刻が下げになった上に弘前での待ち時間が長く、この間に、改正後の「1号」(=現行の3号に相当)に追い越されることになっています。午前のうちに青森に着きたい人は、超早起きして朝5時半過ぎの普通列車(この列車の改正後については発表なし)に乗るか、大枚はたいて盛岡経由「こまち」~「はやぶさ」を乗り継ぐかになります。盛岡経由では運賃・料金は倍になるが所要時間は大差がありません。朝、秋田から青森へ向かう方だけは、ほかの時間帯に比べても非常に不便になりますね。 また、弘前→秋田の快速の設定により、大館→秋田の快速1本が各停になるそうです。 奥羽北線の優等列車は、戦時中などを除けばたぶん過去最少かそれに近い本数となるでしょう。 それだけ、秋田~青森間の旅客流動ってないんだな。 自分も、行楽ではなく「用事があって」青森へ列車で行ったことは、受験の時くらいだもの(青森に某大学の学外試験場が設けられた)。 通常、「輸送体系の見直し」(=列車の廃止)はプレスリリースの最後の方にさりげなく、まるで追記のように、できれば人目に触れないでほしい的にさらっと記載されているのが通例で、この「つがる」見直しの件もJR東日本「本社」のリリースでは最後の1行にチラッと記載されているのみ。しかし、JR秋田支社レベルでは影響が大きいと判断したのか、支社のリリースでは「北海道新幹線開業」に次ぐ2番目の項目で、1ページ半も使って紹介されています。 このほか、全国的には地味すぎるダイヤ改正ですが、JR秋田支社各線は結構シャッフルされるようです。 本社のリリースは全社分で7ページしかないのに、秋田支社のリリースは10ページもあって、解読し応えのあるプレスリリースでございました。 明るいネタといえば、羽越本線秋田→新屋間の普通列車が、現行の終電後に1本新規設定されます。羽後牛島、新屋の方は今よりおよそ1時間長く居酒屋に居られます 減便は「つがる」の他は五能線と北上線のごく一部のみのようですが、快速の停車駅が増えたりして発車時刻が早まっている列車が結構出るようですし、夕方の秋田発奥羽北線は列車の運行順が一部入れ替わるようです。 特に学生さんは、春休みが明けたら電車がなかった(行ってしまってた)という事態に陥らないよう気を付けてくださいね。 詳細はこちらをチェックなさってください 2016年3月 ダイヤ改正について(JR東日本秋田支社) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[乗り物話題いろいろ] カテゴリの最新記事
|