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カテゴリ:乗り物話題いろいろ
新青森駅で、津軽海峡線「スーパー白鳥」から、東北新幹線「はやぶさ」に乗り換えました(乗り換えの様子は前回を見てください)。
東北新幹線のうち、未乗だった新青森~八戸間に初乗車の上、E5系新幹線にも初乗車(秋田県民にはあまり縁のない車両ですよ)と、この二つだけでもテンションのところ・・・ 新幹線の最高級クラス グランクラスに乗りました~ 旅の金銭感覚マヒって怖いものだ(笑) 「グランクラス」という座席は、西日本方面にお住いの方には馴染みのないかもしれませんが、東日本~北日本の新幹線の一部の列車には、「グリーン車」よりもさらに1ランク上の客室があるのです。 編成内の位置は、青森側先頭(東京行きでは最後尾)の「10号車」丸々1両が「グランクラス」になっておりまして、車内に座席はわずか18席しかありません 新幹線で1両に18席のみなんて、東海では考えられないことですね。 (新青森駅停車中に撮影) ゴージャス グリーンの座席より格段にリッチで高機能の座席です。 窓際の壁は非常にぶ厚く出来ています。 (新青森駅停車中に撮影) 通路側のひじ掛けにテーブル内蔵、パーソナル読書灯、リクライニングはスイッチ操作で動き、後ろの席に干渉しません。フットレストも自動、全席に電源コンセント設置(E5系では、普通車では窓側席と進行前方端の席にかありません)、マガジンラックは足元にあり、車内の案内、車内誌(トランヴェール・通販)のほか、JR東日本の広報誌(JR EAST)も全席に備えられています。ほかに、貸出用の新聞が客室とデッキとの間の通路に備えられています。全国紙や日経のほか、東奥日報を積んでいました。 ちなみに、トイレも従来の新幹線よりは凄いのですが、「こまち」E6系12号車のトイレとあまり変わらない設備でした。 座席だけではない、車内サービスも充実していて、料金相応といえば簡単ですが、グリーンにもめったに乗らないKazuにとっては感涙モノでした そして、グランクラスには専任のアテンダントがついています。 ※アテンダントによる各種サービスは実施せず、座席の提供のみの列車もあります。その場合、グランクラス料金は2割ほど安くなっています。 スリッパ。紙製のペラペラのではなくて、フサフサの 他にアテンダントにオーダーすれば、ブランケット、靴べら、アイマスクも用意があるそうです。 新青森駅を定刻で発車しました 発車してまもなく、アテンダントの方が客室に挨拶に見えられました。 その後、各種サービスが開始 旅客機の機内サービスのようなカートに飲み物とフードを載せて、前方の席から順次配られます。 客数にもよるでしょうが、一通り巡回し終わる頃には八戸です。あっという間! ちなみに、各席にメニューが置かれているので、予め選んでおきましょう。 グランクラスでは、軽食、お菓子、ドリンクが料金に込み 多彩なラインナップのソフトドリンクに加え、ビール、ワイン(赤・白)、冷酒、スパークリングアルコールもあって、飲み物は注文自由となっています(いわゆる「飲み放題」)。 ※未成年者はお酒はダメです ※軽食、茶菓子、おつまみは各1食サービスです 最初のオーダーで、青森県のりんごを使ったスパークリングアルコール「AOMORI CIDRE」を頂きました。 コップは紙コップなんかではなく、専用のグラスがついてきます(スナックではないので、注いではくれません)。 ちなみにこの「AOMORI CIDRE」は、青森駅隣の工房「A-FACTORY」で作られています。 ・「A-FACTORY」についてのご紹介記事はこちら(2015年8月訪問) 軽食は、和軽食と洋軽食からどちらかをチョイスします。今回は、事前に見ていた専用ホームページの写真のイメージから「和軽食」をチョイス。茶菓子とおつまみも一緒に頂戴しました。 始発駅から乗車の場合、発車直後から始まるカートサービスで配られますが、遅らせたい場合は配膳のタイミングを指定してその時に持ってきてもらうこともできるようです(例:仙台を発車してから…等)。 これが、この日の「和軽食東京編」。 下り列車と上り列車とではメニューが違うそうで、さらに、シーズンによっても変えているようです。 2019年春より軽食メニューが一新されました(見た目の印象も異なります)。また、洋軽食の提供はなくなり、和軽食のみとなりました。 特製の小箱に収めてサーブされた茶菓子は、パウンドケーキで、結構なボリューム。 メインのお食事は「軽食」ですが、お菓子とつまみと、酒が入ると十分満足 何か、新幹線車中とは思えない数の酒瓶が並んでおりますが(笑) 全部、料金に含まれておりますヽ(^o^)丿 ワインはロゼワイン「グランクラス」。 これ、うまかったわ~ 日本酒は冷酒で、この日は山形の東光でした。なお、注文しませんでしたが、ビールは缶のヱビスでした。 で、ロゼワインはラベルもグランクラス専用のラベルが貼られ、記念品にもってこいだな~ …ということで、持って帰ってよいかと聞いてみたところ… なんと、洗って、包んで持ってきてくれました 無理な注文してないですよ、ただ「持って帰ってよいか?」と聞いただけなのに、きっちりと「思い出」を作ってくれたアテンダントさんに感激しました (ホントに驚いた) あまりに惜しくて、2カ月たった未だに、包まれたまま保管中(笑)。 新青森から発車して3時間近く、関東平野に入るまで飲み続けたのでかなりヘベレケ(笑) さすがにまだ昼過ぎ、東京着後に動くことを考えると、名残惜しいですがこれ以上飲み続ける訳にいかないので、最後にホットコーヒーを注文しました。 車内販売のコーヒーは地上で淹れたコーヒーをポットからジャ~ッ…ですが、グランクラスはここも違って、ギャレーで淹れてポットに移し、客の目の前でグラスに注いでくれます。 だから、少々時間はかかりますが、格段にうまいコーヒーでした。 他のお茶やハーブティーなどは、ガラスポットに入れてサーブされます。 新青森からおよそ3時間30分、夢の時間もついに東京着となります。 到着前には、アテンダントの方がお別れの挨拶をしに客室に来てくださいます。 また、途中駅で下車する客には個別に挨拶に来てくださいます。これは飛行機には当然ない、列車ならではの心遣いですね。 全区間通しての感想は、車内の雰囲気は意外にもグリーン車ほど堅苦しくはないということ。 企業の重役さんや議員さんのような感じの方よりも、みなさん何か特別なご旅行のひとつでグランクラスに乗車しているという雰囲気でした。 (いくら重役さんでも経費でGCには乗れないのでしょうか?/国会議員の無料パスでは特急料金+GC料金が自己負担とのこと) そして、グランクラスにはリピーターが多いそうです。今回3時間半利用してみて、本当に頷けました。 きっぷは、名目上は「グリーン券」となっていまして、別途【グランクラス】と記載。 東京駅の有人改札できっぷを持ち帰りたい旨希望したところ、 グランクラスですか!素晴らしいですね~!と言いながら無効印を押してくれました。 気になる料金のほうは… 新青森~東京間で、普通車指定席(通常期)利用よりもほぼプラス1万円 今回は「カシオペア」に乗るつもりで予算計上していたのでそれを充当しましたが、 飲み会を1~2回我慢すれば、1回の料金分くらいは浮きますね 乗車前には、金額的にも敷居が高いかなと感じていましたが(実は、ANAのプレミアムクラス差額より少し高い)、体験してみると3時間半ゆったりできてこの金額ならいいですね 「こまち」にはグランクラスはなく、盛岡から「はやぶさ」だとあっという間に終わってしまいそう。 今度機会があったら(上京する機会など2年に1度程度)、乗り換えの手間と時間はかかりますが、「こまち」+「やまびこグランクラス」で優雅な旅をしたいな~なんて思います なお 北陸新幹線で上越妙高駅~糸魚川駅間をまたいで乗車する場合、北海道新幹線で新青森~奥津軽いまべつ間をまたいで乗車する場合は特急料金とグランクラス料金は各会社の「他社線とまたがる場合の料金」を合算したものになります。つまり、料金がかなり割高になっているので、そこを納得できるか、JRにとってもお客にとっても試練かもしれません。 (実際、北陸新幹線のGC料金について、すでにネット上に批判記事がちらほら…) 一番お得感があるのは東京~七戸十和田とか、大宮~新青森ではないかなと思います(東日本会社線内かつ700km以内:東京・上野~新青森では700km以上の料金適用となります)。 このほか知っておきたいこと ・必要なきっぷは「乗車券」と「新幹線特急券・グリーン券[グランクラス]」の2枚 (出発駅・目的地駅と乗車駅・降車駅が同じ場合は、まとめて1枚で発行されるパターンもあるかも) ・モバイルSuica特急券(乗車券付き)の設定もあります ・「新幹線特急券・グリーン券[グランクラス]」は各種割引は除外 株主優待も除外 ・「フルムーン夫婦グリーンパス」などグリーン車に乗れる企画きっぷ利用時でも 「新幹線特急券・グリーン券[グランクラス]」が別途必要(乗車券はフルムーンを充当可能) ・「大人の休日倶楽部パス」など普通車指定席込みの企画きっぷの場合も 「新幹線特急券・グリーン券[グランクラス]」が別途必要(乗車券は大人の休日パス等を充当可能) ・特急券がつかない、新幹線を利用できる乗車券タイプの企画きっぷ(週末フリー乗車券や三連休乗車券など)に、「新幹線特急券・グリーン券[グランクラス]」を組み合わせて乗車することは可能 なお、きっぷの発売は他の特急指定席と同じく、1か月前の同じ日の午前10時より、全国の「みどりの窓口」や指定席券売機、主な旅行会社で行われます。「えきねっと」予約も可能です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年06月30日 00時54分05秒
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