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カテゴリ:言語
 子どもの頃、世界地図を眺めて思ったことがある。いろいろ行ってみたいところはあるけれども、それぞれにことばが違えば大変だろう。その点、中南米はほとんどがスペイン語で用が足りる。これは、まさにスペインが中南米を征服してくれたからだ。
 もちろん、原住民からすれば、こんな迷惑な話はないわけで、第三者があまり勝手な話をするのもはばかられるが、ここではとりあえずお許しをもらって、専らぼくたちの勝手な都合から見ていくことにする。
 
 中南米がほとんどスペイン語ですますことができる。これはすごくありがたいことだ。

 20年前まではそう思っていた。
 ところが、どうもそれはとんだ見当違いだったようである。

 その昔、インカ帝国で使われていたケチュア語という言語が、実はまだペルーに残っていて、この言語を話す人口が200万人ほどいる。
 このケチュア語という言語、語順が日本語ととてもよく似ている。ボリビアにかけてはアイマラ語という言語が残っている。どちらも同じ系統で、北米のインディアンの言語もこれに近いものである。
 そうなると、もしもインカ帝国がそのまま存続していたとすれば、日本語とよく似た言語が、南米の広大な地域の公用語になっていたことになる。
 そうなれば、日本語が世界ですごく特殊なことばであるという先入観など、ハナから植え付けられずにすんだのではないか。

 いや、そもそも、ヨーロッパの言語は学習もしやすく、わかりやすいけれども、それ以外の民族の言語には何か得体の知れないものがあるなどと、よくもまあ年端のいかない子どもに植え付けてくれたものだ。

 実は似ているのは、言語だけではない。
 インカ帝国の子孫には、われわれ日本人と同じ蒙古斑がある。ということは、人種的にもかなり近い存在であるということだ。
 そんな人たちが使っている言語を、輪郭だけでも知っておくことは、友好を深めるうえでも、自身の世界観に何がしかを加えるうえでも、とても意味のあることだと思うのだが、どうも世の中、効率ばかりが優先されてしまい、そういうお勉強をしようとする人が少なくなった。
 あの発癌のメカニズムでさえ、むかしは物好きしか手をつけなかったレトロウイルスの研究がきっかけとなって、一気に解明が進んだのではなかったか。

 ケチュア語がどのような言語であるかを知っておいても、けっして損にはならないはずである。それどころか、ぼくなんかはいつも、いろんなところで貴重なヒントをもらっている。輪郭をつかむだけなら、そうは時間のかかることではないと思うのだが。
 


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最終更新日  2006年12月07日 09時29分51秒
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