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カテゴリ:言語

 楽しく英語を勉強できます。

 楽しくなきゃ英語じゃない。

 英語ってこんなに楽しかったの。
 
 楽しくなけりゃあ続かない。


 どれもこれも、ずいぶん間抜けな科白だ。これじゃあまるでわざわざ「英語は楽しいものではありません」と告白しているようなものである。その証拠に、「英語」の部分をテニスやバドミントン、サッカーや野球に置き換えてみるとよい。そんな思いで、テニスやバドミントン、サッカーや野球をやる人はいない。
 スポーツはどれも、それ自体が悦びである。苦しいことも、いやなことも、何もかもひっくるめて、丸ごと悦びであり、楽しみである。練習そのものが悦びであって、楽しみであるから、わざわざ「楽しく」練習する必要はない。いやむしろ、「楽しく」練習なんかしたら、そのあとの「苦しさを克服する」楽しみ、「試合に勝つ」楽しみ、「負けてくやしい思いをする」楽しみがなくなってしまう。
 スポーツは別だと言うのなら、スペイン語やフィンランド語、ポーランド語やノルウェー語などに置き換えてみればよい。どの言語も、その国の言語と文化に惚れ込んで始めたものだから、学ぶことそのものが快楽であり、至福である。翻訳の勉強をしていて「用語集を作るのは疲れる」などとたわけたことを書いている者がいるが、自らの肉体に鞭打って臨むことも、何もかも含めて愉悦であり、最高の道楽である。
 どの言語にも、その言語を話す人たちとその文化への思い入れがあり、憧憬がある。

 英語だけは別だと有名な英語学者も言っておられる。「イギリスの文化に憧れたのがきっかけで英語の勉強を始める人などほとんどいない」

 英語ほど、猫も杓子も好きでもないのに強迫観念に駆られて、ムリヤリ勉強させられている言語はほかにない。
 もちろん、英語以外の言語でも、意に反してその言語を話す国に投げ込まれた人にはその思いがつきまとう。
 ぼくが人づてに聞いた科白にこんなのがある。

「そらなあ、スペイン語も英語くらい役に立つんやったら、覚えてやってもええけどなあ」(バルセロナでの話)

 そういう人には、ぼくがスペイン語に成り代わって丁重にお断りさせていただきたい。

 もっとも、英語をめぐって今の日本人が置かれている状況は、好きでもない相手と政略結婚をするか、好きな相手と駆け落ちをするか、そのどちらかを選ばなければならないような状況である。

 英語を「楽しく」学ぶためのゲームが人気だそうだが、そもそも英語そのものが楽しいゲームなら、そんなゲームが飛ぶように売れるわけがない。

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最終更新日  2007年06月25日 01時37分43秒
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