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カテゴリ:本日のよもやま話
3月3日(土)、真夜中のお話。本日は・・・ひな祭りですね。
『・・・そうか。それでは、皆の衆、心してかかれ!くれぐれも、抜かりのないようにな!』かくして、とある店で開かれた密議がひそかに実行に移されようとしていた。しかし・・・。 『御奉行様!今、ハザマ屋の遣いの者が、この文を。どうやら、尾張城下(=名古屋市!)の地下鉄普請(=ふしん:ここでは発注!)についての、連名による血判状(=ここでは、談合!)と、報告書が添えられております。 おお、それは誠か!ええい、何をしている!ここに書かれている者たちを、大至急ひったてい! そうして、首謀者達は捕まり、厳重に処罰されましたが、密告者はそれほど厳しいお咎め(=おとがめ:ここでは罰!)を受けませんでしたとさ。 数希:・・・たぶん、先週に続いて第2弾だと思うけど、何だ、これは? トライス:まあ、小説ということで。ところで、何を言いたいかはわかるよね? 千里:名古屋市における、地下鉄工事を巡る談合ですね。ここで、準大手ゼネコンのハザマが、不正を自主申告するという、前代未聞のことが起こりました。独占禁止法の改正に伴い、一番初めに不正を自主申告したところに対しては、全く刑事訴追がされないという、きわめて異例の制度が出来ました。今回のハザマは、その第1号ですね。 数希:この制度は、アメリカの『司法取引』のも似ているよね。でも、完全に刑事的な適用が無いって言うのは、ちょっとおかしい。悪いこと(=ここでは、談合!)に自分が一時的にであれ、関わっていたんだから、不自然。 トライス:とはいえ、談合を少しでも排除する点では、こんな『アメ』も必要だったのかな。これで、後のところには厳罰で対処できるし、談合について、他の企業が裏切るんじゃないのかって疑心暗鬼にさせることが出来るし。 千里:それにより、談合を行いにくい土壌を作ることが出来れば、この新しい制度を作った意義も出てまいりますね。 ちなみに、この適用は、はじめに自主的に申告した1社だけってのがミソですね!それでは、次号もよろしく! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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