星加海「旅~街の匂い」展に行く(後編)
星加海「旅~街の匂い」展に行く(後編) さて、彼女の絵の魅力にはもう一つある。 それは、ラテンのノリである。彼女の中にそういう血が流れているのである。 だから、絵は才能なのである。 おいらの中学校時代である。いつも斜に構えている国語の先生がいた。漫画に造詣が深く、当時、週刊漫画タイムズを褒めていた変わり種である。 この先生が、漫画は1回分の原稿が原則として4頁の倍数で決まっているということを教えてくれた。 さて、その先生の口癖であった。「黒砂糖をいくら集めても、白砂糖にはならない」 残酷だが、真実である。 歌がいくら上手くても、それだけでは歌手にはなれない。それは、米国の国民番組である「アメリカン・アイドル」(FOXTV)を観なくても分かることでる。同様に、いくら絵が上手くてもそれだけでは画家にはなれない。作家もまた同じである。 スターになるには、才能が必要なのである。良い絵にはそれが備わっている。誰も描いたことない絵、誰もが描かない絵、簡単には描けない絵。そういう絵を彼女は描くのである。 おいらの好きな彼女の作品。 何度見ても飽きが来ない絵である。 繰り返す。この週末に茅ケ崎「カロカロハウス」に急げ。茅ケ崎には「開高健記念館」もある、サザンオールスターズの名が付く「サザンビーチ」もある(この項終わり)。***************************************************謎の不良中年 柚木惇 Presents***************************************************