広島帰省考08年10月編(後編)
広島帰省考08年10月編(後編) 10月28日(火)広島発の新幹線東京行き最終便に搭乗する予定であった。夕方のテレビを何気なく母と見ていると相生駅で人身事故があり、先ほど運転を再開したと伝えている。 まずいよ、おいらの乗る便に影響が出るのは必死である。施設の傍の駅の改札口で「新幹線は動いていますか」と聞くと、「遅れています」との返事、慌てて電車に乗り込んだ。全体の便が均等に遅れているのか、それとも特定の新幹線が遅れているのか(博多発の新幹線も遅れているのか)、その辺のところがよく分からない。 台風などでダイヤが大幅に乱れていたときのことである。JRは対応策として、博多発の新幹線で折り返し運転でない便については、他の便を間引きして、定刻どおり運行させることがあった。だから、遅れるはずだと油断して広島駅構内のレストランで食事などしていると、自分の乗るはずの列車が通過していたという間抜けな話しもある。電光掲示板を見続けていないと危ないのである。 さて、広島駅の新幹線乗車口に到着した。駅員に確認すると、上りは定刻まで復旧し、下りは約1時間遅れだという。おいらは上りだからホッとする。慌しく買い物をして新幹線に乗り込もうとする。 ところが、ホームに上るとおいらの乗る予定の「のぞみ54号(最終便)」は博多折り返し運転となっており、約30分遅れだとアナウンスをしている。話しが違う。 19時57分発の予定が午後8時半ごろになるというのだ。30分以上もホームで何もしないで待てというのか。 止むなく、ホームのベンチで駅弁を食べることにした。始めての経験である。隣のお嬢さんもサンドイッチを頬張り始めた。広島駅のホームで缶ビールを取り出す。弁当の包みを開ける。似た様な光景が回りで始まった。不思議な体験。 ダイヤが乱れるとその日は疲労困憊となる。長い一日を経験する(この項終わり)。******************************************謎の不良中年 柚木 惇 Presents******************************************