さすらいの天才不良文学中年

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  日本のサッカーは下手ではないのか

  日本のサッカーは下手ではないのか　サッカーには詳しくない。　タダのファンであるが、ヨーロッパではイギリスとドイツでサッカーを観戦したことがあり、面白さは知っているつもりである。　だから、日本を応援し、日本もそこそこ実力があると思っていた。時間が許せば、国際戦は観るようにしてきた。　しかし、昨日の韓国戦を観て、日本のサッカーは下手ではないかと考えを変えることにした。少々遅いのかも知れないが。　相手より一枚駒が多いのに、攻められない。ディフェンスは脆く、あっという間にシュートされてしまう。　オーストラリア戦と同じである。あれは、PK戦でのまぐれでたまたま勝っただけである。　昨日もストレスの連続である。弱いときのカープと同じである。攻められない。守れない。つまり、勝てる訳がないし、それ以前に勝てる気がしない。　よくもこれだけの実力で日本のサッカーは一流だと威張っていたものだ。おいらは騙されていたのだ。最近のサッカー熱が醒めるのも理解できる。　これでは、客を呼んではいけない。　これは、監督のせいか。それとも悪名高い某チェアマンのせいか。いや、そうではないだろう。もともとそれだけの実力がないだけである。オシムを代えてサッカーが上手くなるのであれば、とっくに日本のサッカーは上手くなっている。　とにかく、今のおいらにできることは一つしかない。こんなヘボサッカーを観るのは時間の無駄である。おいらは忙しいのだ。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  July 29, 2007

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  選挙考

  選挙考　いよいよ明日、参議院議員選挙である。　直前の世論調査によれば、自民党の大敗北である。日刊ゲンダイなどでは、もうお祭り騒ぎである。　しかし、本当にそうなのか。おいらのように斜にものを見ると、違う局面が浮かび上がってくる。　こういう報道がなされるということは、ネガティブな行動を取る人間の心理を煽っているのではないか。つまり、わざと危機感を募らせているのではないか。　これまでも直前の世論調査が逆効果を上げたことは珍しくない。自民党の議席が４０台を割れるなどと安易に思っていると、事実は正反対になる可能性が大である。危機感による投票の底上げと、反対票を投じなくても大丈夫だと安心感から、与党は案外善戦するかも知れない。　それに天気と投票率だ。東日本の天気予報は崩れそうだというが、これがどう影響するのだろうか。　いずれにしても、信念を持って投票するしかない。　閑話休題。　投票率を上げる方法として、否定票の投票制度を導入したらどうか。　気に入らない最高裁判所の裁判官にバツ印を付けるのと同様に、当選させたくない候補者の名前を書くのだ（ただし、この場合は、通常の投票を認めないものとする）。　例えば、今回の東京都選挙区でいうと、「選挙権を持っていないのに、立候補するなどけしからん」と某候補の名前を書くのである。比例区であると、「事務所の経費問題で煮え切らない答弁に終始する大臣を野放図にさせている」某政党の名前を書くのである。そうすると、このマイナス票は通常の投票数から差し引かれるという按配である。　これだと、投票したいと思う候補者や政党はいないが、当選させてはいけないという候補者や政党がいる場合には、いそいそと投票に出向くことが出来る。　勿論、法律改正とルールの徹底が求められることになるが、選挙とは本来かくあるべきではなかろうか。*****************************************謎の不良中年 Presents*****************************************

  July 28, 2007

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  タバコは健康に悪いか

  タバコは健康に悪いか　タバコは健康に悪いからやめなさいという。　大きなお世話ではないか。　おいらはタバコを吸わない。もうやめて２０年以上になる。しかし、健康になるためにやめたのではない。　いくら健康でも必ず人間は死ぬ。　おいらは、健康になるためだけに生きているのではない。どうも、そこのところを勘違いしている人が多いのではないか。「健康で長生きするのが人生の理想だ」と思っている人がいる。それ自体を否定する訳ではないが、それだけではバカである。　不幸な生き方をしている人は多数いる。特に生まれつき健康を害している人もいる。老齢や病気を患って、健康を望めない人もいる。そういう人たちは、人生の理想が達成出来ないということになる。そうではないはずだ。　それに、健康な人も病気になる。問題はそのときにどうするかではないのか。　繰り返す。人生は、健康に良いか悪いかだけではない。人生でしなければならないことは、他にも山ほどある。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  July 27, 2007

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  方向指示器の怪

  方向指示器の怪　過日、用事があって車を出した。　某交差点（Ｔ字路）のかなり手前で車を停車させて、連れの帰りを待っていたら、少し時間がある。何気なしに信号の手前で停車する車を眺めていたら、面白いことに気付いた。　ほとんどの車が方向指示器（英語ではblinkerまたはindicator）を点けずに、左右に曲がり始めてから点滅させるのだ。２台中に１台はそうしている。ひどい車はウインカーそのものを出さないで曲がって行く（２０台中２台もいた）。　前回も方向指示器を出さない車のことを書いたが、今回もあえて書く。　道路交通法では、交差点進入の３０メートル手前までにウインカーを点滅しなければならない。したがって、これらの車は皆、道交法違反である。　さて、冷静に車を見ていると面白いことに気付いた。信号が青で、車が徐行運転しながらカーブを曲がるときは、信号の手間でほとんどの車がウインカーを点滅させているのだ。　ところが、信号の手前で一旦停止すると、ウインカーを点けないのである。この交差点はＴ字路なので、ウインカーは出さなければいけないのに、である。　で、その後続車もウインカーを点けない。車が曲がり始めて、初めてウインカーを点滅させるのである。　しかし、曲がり始めてからウインカーを点けてもほとんど意味がない。周りに人や車がいない田舎ならまだしも、横浜市のど真ん中でこれはひどい。　横浜市民の民度の低さに改めて驚かせられた一日であった。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  July 26, 2007

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  ２千円の謎

  　２千円の謎　久し振りに２千円札でおつりを貰った。何だか少し得をした気分になった。　ところで、何故、２千円札が流通していないのだろう。これが不思議なのである。　おいらがニューヨークにいたとき、お札は基本的に２０ドル札であった。仮に１ドルが１００円とすると、２０ドル札は２千円札に相当するのである。これが使い勝手が良かったのである。　基本的に持つお札は、２０ドル札であった。５枚で１００ドルになる。２０ドル札を出して、おつりを貰うときは、１０ドル札と１ドル札。５ドル札はあるのだが、あまり使われてはいない。　ポイントは、５０ドル札（５千円相当）や１００ドル札（１万円相当）が流通していなかったことである。お店では「WE DO NOT ACCEPT MORE THAN 20$」（２０ドル超のお札は受け取りません）などという張り紙がよくしてある。　偽札が横行しているという事情や、高額な買い物はクレジット・カードで買うというお国柄があるのだからだろうが、そういう風習もあって、かの国では２０ドル札はお札の顔であった。　そういう背景から、日本でも２千円札が流行っておかしくはないと考えていたのだが、おいらの経験で云えば、２千円札は、１年に１度お目にかかるかどうかである。まだ、極めて珍しい紙幣である。　おいらは、財布にその２千円札を入れたのだが、珍しいので、引き出しの中に入れてしまった。恐らく皆の事情も似たりよったりではないか。まだ、今の世の中で、２千円札は依然として珍しいのである。　日銀が本当に２千円札を流通させたいと思うのなら、２千円札を大量に投与すれば良いのである。それをしないで、流通していないというのは、矛盾しているのである。　このままだと、今後も日本では二千円札を見ることはないと断言してよい。***************************************謎の不良中年 Presents***************************************

  July 25, 2007

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  カープのユニフォーム

  　カープのユニフォーム　本日からプロ野球の後半戦の再開である。　そこで、オールスターの第２戦のことである。雨で中断している時間が面白かった。　この日は所要で車に乗っていたので、ラジオでオールスター戦を聴いていた。テレビと違い、雨で試合が中断中でもアナウンサーは何か喋り続けなければならない。　そうしたら、セリーグのダッグアウトで「広島カープのヘルメットを他チームの選手がかぶっている」というのを、放送し始めるではないか。　これは、中日の井端（優秀賞を受賞）がアナウンサーの質問に答えていたもので（レポーターがマイクを向けていた）、アナウンサーが「何故、広島カープの栗原のヘルメットを他チームの選手が被るのですか？　栗原の頭が大きいからですか」との質問に対し、「いや、カープのユニフォームがカッコ良いからですよ。栗原さんのヘルメットがでかいからではありません。それに、新井さんのヘルメットはもっとでかいですよ（笑）」と答えたのである。　これには成るほどと唸ってしまった。　確かにカープのユニフォームは他球団に較べて洗練されている。今のユニフォームは昨年のブラウン監督の就任以来だと思うが、大リーグのユニフォームのようだ。　もともとは昭和５０年のルーツ監督時代にシンシナティ・レッズのユニフォームを真似て赤ヘルにしたのが最初（この年優勝）だと思うが、赤ヘルの歴史を守って、今のスタイルにしている。　しかし、野球の中身ではなくて、ユニフォームがうらやましがられるというのも、変な話しである。　今年のカープは、オールスターで最下位ながらファン投票によって黒田、栗原、前田の３人が選出されるなど、良い選手がいるのだ。後半戦は、ファッションだけでなく、実力で上位に食い込んで欲しいものである。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  July 24, 2007

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  板橋死体遺棄事件

  　板橋死体遺棄事件　ミステリーとして１級の事件である。　死体がないのに、死体遺棄事件が発生した、先月６日の高島平のマンションでの事件である。　事件をかいつまんで述べると、マンションの廊下に大量の血痕が残されているのを住民が発見、交番に届け出たことから始まる。警視庁が調べたところ、室内からも血液や遺体が腐敗した際に出る体液が見つかり、同室に住む男性（２９）が所在不明となっているほか、このマンションから大きな旅行カバンを運び出す３人組の男が目撃されていた。　死体がないのに、何故、死体遺棄事件となるのか。それは、殺人があったことを示す大量の血痕と死体が腐敗したときに出る体液が発見されたからだ。　調べによると、この部屋の借り主を代表とする会社（ペーパーカンパニー）が６社設立されており、この男性は消費者金融に多額の借金があったようだ。この男性は、横浜居住後、パチンコ店従業員をしながら品川区内で暮らしていたが、今年初め「いい仕事が見つかった」と言ってマンションを出ていたという。　また、この男性が社長となっている二つの会社の住所が、郵便を利用した架空請求詐欺の送金先と分かった。振り込め詐欺や架空請求詐欺が、何らかの形で事件に関連している可能性があると見られている。　しかも、この男性は、これまでに２回養子縁組し、名字を「加藤」、「大久保」と変更。現在の戸籍上の父親はその息子のことを「知らない」と話しており、男性が無断で戸籍を書き換えた疑いが強い。また、新潟県内に住む実母は「息子が何をしていたか全く知らなかった」と話す。 　ところが、事件発覚の翌日、その男性から知人に「今は会えない」との電話やメールが届き、その後、６月下旬にかけても、知人に「関東にいる」などと電話があったというのだ。　この事件はその後続報がなく、謎が謎を呼ぶ。　興味が尽きない事件であるが、おいらが思ったのは、廊下に血痕さえなければ、そもそも事件になっていなかったのかも知れない、ということである。　つまり、死体がなければ、事件にならず、行方不明さえにもなっていなかったのかも知れない訳である。世の中には、このような事件が無数あるのではないか。　今回のように、明らかに事件性があれば、警察も動くのであろうが、その後、死体は発見されていない。もし、犯人に計画性があったとすれば、警察が動くはずもなく、そのまま闇に葬られていた可能性もあるのだろう。　これは、現代の怪談である。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  July 23, 2007

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  祝アクセス数、４７，０００突破

  　祝アクセス数、４７，０００突破　昨日（７月２１日）、謎の不良中年のブログアクセス数が目出度く４７，０００を突破いたしました（デビュー後６９１日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションからニューヨークで手に入れたスチル写真「クライスラービル」をお披露目します。　前にも述べたましとおり、ニューヨーク滞在中の休日は、自転車でマンハッタン内を散策していました。このスチル写真（白黒）は、５番街とマディソン街の真ん中あたりで、自分の撮った写真を机の上で並べて売っている白人のおにいちゃんから買ったものです。　おいらの住んでいたアパートから、このクライスラービルがよく見えたので、一も二もなく買った写真です。クライスラービルの左側にジェット機が飛んでいるのが分かる、完成度の高い写真です。たしか２０ドルくらいだったような気がします。　このおにいちゃん、今はどうしているのでしょう（サインは、KEVANと読めます）。まだ、ニューヨークにいるのでしょうか。　次回は、４８，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくご指導ください。２００７年７月２２日（日）謎の不良中年　記

  July 22, 2007

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  ビデオテープでもう一度

  　ビデオテープでもう一度　松岡農相が自殺したのは、ナントカ還元水が引き金であったが、そっくり同じことを後任の赤城農相がやっている。　ブラック・ユーモアかと驚いたが、どうやら同じ構図らしい。　しかも、海外公務旅行と絆創膏付である。　海外旅行は、一昔前なら「敵前逃亡」である。絆創膏はユーモアやウイットのなさの露呈である。いずれも、政治家としての資質がないことを天下に示してしまった。　これでは、誰もが安倍首相（現政権）を支持する気にはならないだろう。　首相にしてみれば任命直後の大チョンボであるし、更迭する訳にいかない気持ちも分かる。　しかし、そうすることは緩慢な自殺行為である。赤城農相が自殺しない代わりに、首相自らが政治生命を自殺していると思われても仕方がない。　現に自民党の現職候補からも「赤城農相を更迭してくれなければ、今回の参議院選挙に勝てない」という悲鳴が聞こえてくるほどである。　分かりやすい構図なのでこれ以上書くことはないが、これらの批判の中では、日経の社説が出色である。これだけ、あけすけに現政権を批判するのも珍しい。朝日などは、まだまだ寝ぼけている。インターネットで各紙の社説を読む楽しみが最近は増えたというものだ。　頑張れ、日経。*****************************************謎の不良中年 Presents*****************************************

  July 21, 2007

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  広島帰省考０７年７月編（その４）

  　広島帰省考０７年７月編（その４）　　帰路編である。７月１６日（月）夕刻、横浜に帰った。今回は弟が残るので、最終便に乗らなくても良い。新幹線のぞみ３０号、広島１４時２８分（５００系）発に乗りこむ。　恒例の広島駅での駅弁選びである。　今回の帰省は通算１４回目、もはや新機軸はなかろう。そう思い、駅弁売り場に立つ。　カープ弁当の売場は相変わらずの盛況である。「頑張れカープ、GOGO弁当」（「広島駅弁当」謹製。８８０円）を見る。　前回も書いたが、カープ弁当はこの「頑張れカープ、GOGO弁当」、「黒田男気弁当」に「おにぎり弁当」の不動のクリーンナップである。　この「頑張れカープ、GOGO弁当」のレイアウトが変わっているような気がしたのである。勿論、ゲット。これが大正解。ビールのつまみにピッタリである。帰路の車中、幸福感に包まれる。　しかも、このラガー・ビールである。カープ・ビールである。「勝利へ乾杯！がんばれカープ」とある。　これしかない。　さて、広島駅で乗車、今回のおいらの席はB席。広島駅から両隣が乗車となった。本日は広島駅でほぼ満席である。それもそのはず、昨日は台風４号の影響で新幹線のダイヤが大幅に乱れ（午前中は運転見合わせ）、おまけに連休の終日である。　予約は２日前にしたのが、席が取れたのが不思議だと駅員に言われた（キャンセル待ちにあたったらしい）。新横浜で降りるまで満席でありました。　いやはや、今回も広島への帰省が終了した。明日からは、再び渡世の身である。娑婆の世界に戻る（この項終わり）。***********************************************謎の不良中年 Presents***********************************************

  July 20, 2007

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  広島帰省考０７年７月編（その３）

  　広島帰省考０７年７月編（その３）　既に述べたように、今回は母の外泊許可を病院から貰った。母の自宅への帰宅は、前回の５月連休以来である。　母の容態は前回同様安定し、ベッドと車椅子での生活というパターンが定着している。介護が必要な身に変わりはないが、安心していられるのは嬉しい。ゆっくりと自宅で過ごすことが出来たように思える。　さて、今回もリハビリの時間帯に母が描く水彩画に唸った。　不自由な左手だけで描くのに、絵は上達し続けている。写真は、お見舞いに貰った花を描いたもの。下がそのモデルになった現物である。　色彩の大胆さ、デッサンの大胆さ、タッチの大胆さ。見事である。既に入院してから描き始めて約２０作品となったが、絵を描く意欲は衰えるところを知らない。　ところで、今回の帰省中に台風４号が西日本に上陸した。天気予報では広島直撃も考えられたが、四国沖を通過したので、被害は最小限であった（被害に遭われた地域の方には、お見舞い申し上げる）。　ただし、未明に吹いた風は強く、暗い中での強風には怖い思いをした。　夜の風は、不気味である。　当初は遠くでヒュルヒュルと云っているのだが、その音がこちらに近づくにつれて、突然手前でドーンという音に変わる。同時に、あっという間に反対側に去っていくのである。　これは怖い。　思えば、幼少の砌（みぎり）、何時も台風が来ると嬉しかったのだが、今ではそのような元気はない。あれは、学校が休みになるかも知れないという期待感以上のものであった。台風という言葉に、血が踊っていたのである。　しかし、それが今では、かくなる有様である。年は取りたくないものである（続く）。********************************************謎の不良中年 Presents********************************************

  July 19, 2007

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  広島帰省考０７年７月編（その２）

  　広島帰省考０７年７月編（その２）　新幹線の中で夢中で読み続けた本がある。　細木数子を取り上げた「魔女の履歴書」（溝口敦。０６年講談社）である。　少し古いが、週刊現代に連載され、単行本が昨年の暮れに発行された本である。週刊誌に掲載当時から、摘み読みしていたし、「今更、細木数子かよぅ」と思っていたので、目にくれなかった。　ところが、この本は、ある意味で「戦後日本史」であり、同時においらの執筆予定の作品ネタになるかと思い、手にしたのが、運のつきであった。　誠に事実の重みというのは、凡人の予想を超える。　彼女は時代と寝たのである。時代が金と男を必要としたのである。金は権力の象徴であるし、男は力そのものである。彼女は戦後を駆け抜け、時代の求める両方を手に入れようとする。　そうして、彼女は莫大な富を得た。しかし、彼女が得た巨富とは一体何であったのか。結果として、彼女が失ったものは何であったのか。　その足跡をひとつひとつ剥がし、事実を丁寧に浮き彫りにした溝口敦の力量には脱帽するしかない。　この本は、一時期、書店で手に入らないと云われたが、現在は手に入るようである（おいらも本郷の本屋で入手）。　新幹線車中で一人唸り続けた内容であった。一読を薦める（続く）。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  July 18, 2007

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  広島帰省考０７年７月編（その１）

  　皆様、お久し振りです。謎の不良中年、昨夕、広島より帰浜しました。今回は、５日間帰省していたことになります。広島帰省考０７年７月編（その１）　再び広島への往路のお話し。７月１２日（木）、「のぞみ６９号」広島行き、東京午後６時１３分定刻に発車する。広島着午後１０時１９分予定。東京駅からだと３時間５０分程度の乗車である。　さて、今回も東京駅の新幹線乗場にはあたふたとして到着した。「退社寸前に重要な電話が入る」という原則は生きているようだ。　そのコンコースで、憧れの小百合様が微笑んでいる（写真）。JRもあざといよのぅ。　明日休めば、４連休となるからかも知れない、東京駅でほぼ空席がなくなり、何時もどおり品川、新横浜で満席となった。　今回も意外であったのは名古屋である。下車率を超えて乗車する人が多いのである。しかし、新大阪からはゆったりとすることが出来た。三人席で一人という恩恵を蒙る。　さて、今回のお弁当は、「夕刊フジ特選おつまみ弁当」である（写真。「日本レストラン・エンタプライズ」製造）。１．０００円。　最初は、「何だかなぁ～」、であった。しかし、これが二重丸であった。まず、器が「二段重ね」である。今どきこのような洒落た弁当があるか。　しかも、見出しに偽りなしである。おつまみになるのである。名古屋までダラダラとウイスキーを片手にこの弁当を食していましたぞ。東京駅の駅弁では、久し振りの合格。　ところで、前回のブログに書いたとおり、今回の帰省は、連休を利用しての帰省である。弟が広島に帰っているので、母の外泊許可を病院から貰い、二人で母を実家に帰そうと思っている。やはり自宅に戻ると母は落ち着く。母の嬉しそうな顔が浮かぶ（続く）。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  July 17, 2007

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  広島帰省のお知らせ

  　広島帰省のお知らせ　本日７月１２日から再び母の介護のため、来週月曜日までの予定で広島に帰省します。そのため、ブログの書き込みを一時お休みしますので、お知らせします（写真は棟方志功）。　今回は連休を利用しての帰省となります。弟が広島に帰っていますので、母の外泊許可を病院から貰い、二人で母を実家に帰そうと思っています。母の喜ぶ顔が今から浮かびます。　それでは、皆様よろしゅうに。７月１２日（木）謎の不良中年　記す

  July 12, 2007

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  立ち食いラーメンで思うこと

  　立ち食いラーメンで思うこと　二足のわらじで、現在、週４日都心に出ている。　勤務地が本郷界隈（御茶ノ水近辺）であるので、昼飯はそこで食す。基本的には旨いラーメンを探して食べる。で、本郷界隈の全てのラーメン店を席巻した。　この地域は、ラーメン激戦区なのである。約２０店舗はあろうか、その中で、「都内の旨いラーメン店を紹介した本」に取り上げられている店が数店ある。流石に粒揃いの店であり、旨いラーメンを食わせてくれる。　サラリーマンの楽しみは何か。無論、仕事の楽しさもあるが、息抜きで、捨て置けないのが昼飯である。　若いときは、社食でも良いが、年を取ると、後何回昼飯を食べることになるのか、計算が出来るようになる。後１０年生きるとしたら、３６５０回である。後３年しか生きれないとしたら、約千回である。それ以上は食えない計算である。　そうだとすれば、昼飯は旨いものを食うべきではないか。しかも、本郷界隈は安くて旨いラーメン激戦区である。放って置く手はない。　ここでは、ラーメン店の紹介はしない。旨いラーメンの極意は、（１）麺か、（２）ツユか、（３）トッピングかという「ラーメン道の永遠の課題」を再び取り上げる。　本郷某店の看板商品に、「海鮮ラーメン」（千円）というのがある。これが滅法旨い（写真）。まず、（３）のトッピングは素晴らしい。北海道の海老やほたてをふんだんに乗せているからである。しかし、（２）のツユも素晴らしい。（１）の麺も勿論合格である。　では、どれが一番大切か。　おいらは、過日、勤務先からの帰路、ほろ酔い加減で屋台の立ち食いラーメンを食したのであるが、このとき、ハタと気付いた。何の変哲もない醤油ラーメンである。これが旨いのである。　この旨さの秘密はツユにあったのである。シンプルなラーメンに出会って初めて分かるのである。コクの効いたツユ。脂がギトギト浮かんで、醤油の旨さを引き出したツユ。思わず、最後の一滴まで飲み干してしまったのである。　ラーメンの極意は、（２）のツユで決まりだと思った次第である。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  July 11, 2007

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  祝アクセス数、４６，０００突破

  　祝アクセス数、４６，０００突破　昨日（７月９日）、謎の不良中年のブログアクセス数が目出度く４６，０００を突破いたしました（デビュー後６７９日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションからニューヨークのフリー・マーケットで購入した「コラージュ作品」の絵（額付き）をお披露目します。　ニューヨーク滞在中の休日は、マンハッタンを自転車でうろついていました。珍しいものの発見の連続で、５番街の３０丁目あたりに（だったと思います）フリー・マーケットを発見、そこでゲットした絵です。　向こうのフリマは、簡単な仕切りがあって、そこに入るときに入場料を支払います（２＄位だったような気がします）。　中は結構広く、古着、雑貨、コイン、人形、おもちゃ、絵、本、レコード、漫画の原稿など、日本のフリマと同じで何でもありです。ただし、日本と異なり、地べたにゴザをひいて売っているようなことはありません。机の上に商品を山のように積んで売っているのです（通りの場合は、まれに地べたで売っていますが）。　さて、この絵は、売値が付いていなかったので、親父に聞いたら１０＄だと云うのでまけろと値切り交渉をしましたら、状態が良く、まけられないと云います。粘って８＄で買ったのですが、完成度の高いコラージュで、気に入っている絵です。　このコラージュの作者は、まさか、この絵が海を渡って今日本にあるなんて、想像もしていないでしょう。　次回は、４７，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくご指導ください。２００７年７月１０日（火）謎の不良中年　記

  July 10, 2007

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  電車余話再び（その２）

  　電車余話再び（その２）　一日の内、往復の通勤に約３時間かけている。仕事で外に出ても、電車に乗ることが多い。畢竟、電車の中で意外な経験をすることになる。　浜松町で仕事を終えたときである。山手線に乗車、空席があったので座ると、白檀（びゃくだん）の香りがするではないか。　上品な和服のお年を召された女性が隣に座っていることも気付いた。冷房が効いてはいるが、暑い車内である。扇子を上品に仰ぎながら、風を送っている。　むむ、お主出来るな、という感じである。年のころなら６０代だろう。しかし、華がある。元芸者の女将だろうか。情緒がある。日本人ならかくありたと願うようなおしとやかな女性である。　五反田駅で下車。しばし、見とれるおいらであった。　そうと思えば、こちらは奇妙な体験である。　年のころなら３０代後半、妙齢の女性である。スーツを着ている。日比谷線、霞ヶ関で乗車、美人系である。ハリウッド映画に出てくる秘書のようである。　ところが、その美系が突然、両手で吊り革にぶら下がり始めた。次に、パンプスを両方とも脱いで、最後は、その上に裸足で乗ったから、おいらは目を剥いた。　そのままの格好で電車に乗っていたが、六本木に到着したらあたふたとパンプスを履きなおして下車して去って行った。　何だったんだろう。あの女性は。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  July 9, 2007

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  電車余話再び（その１）

  　電車余話再び（その１）　また、やってしまった。　気が付いたら、様子が違うのである。がらんとしている。誰も居ない。乗り過ごしたのだ。「横浜元町・中華街」終点である。時間は午前零時を回っている。電車に乗ったまま、寝過ごして終点まで来たのである。　つい先日も久し振りにではあるが、また、やってしまったのである。　分析をすると、酔っ払っているのは自覚しているのだが、さりとて、前後不覚という訳でもない。しかし、こういう場合、気持ち良く眠ってしまっているのである。　で、気付くと終点という次第である。時計を見る。電車の折り返し便の最終にはまだ間に合う。ホッとする。間に合わなければ、タクシーで帰るしかない。そうなると、痛い。思わぬ出費である。　何時も思うのだが、それにしても、酔っ払いの帰巣本能というのは凄いものだ。必ず我が家に帰るのである。この帰巣メカニズムは、科学的にも証明されているらしい。脳の記憶メカニズムは、自宅に帰るプログラムを「忘れない脳」の部分に記憶させているようだ。しかも、何時も持っているかばんを忘れることも決してない。　ただし、傘など持ちなれない物は駄目だ。忘れてしまう。この日も傘はどこに置いたか全く分からなくなってしまった。素面（しらふ）でも忘れる性質なので、ましてや酔っ払っているのだから、失くすのは目に見えている。　でも、家に帰れるだけでも良いと思わねば。　それにしても、酔っ払いは偉いと思う。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  July 8, 2007

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  世の中の膿

  　世の中の膿　昨日、腐った組織のことを書いた。　本日もその続きである。　食肉問題でも同じような事件が連日報道されていた。最近、指摘された例では、グッドウイル事件（介護報酬の不正請求）や生保・損保の不払い事件も同根ではないかと考えるのだが。　少し前では雪印事件の再来とも云われた不二家事件があった。　世の中自体が腐っている。　もともとは拝金主義がはびこっている世の中が原因だと思っていたのだが、どうやらそれだけではないようだ。日本人の心がおかしくなって来ているような気がする。　他方で、先日も申し上げたが、世の中捨てたものではないということもある。病院で介護を続けるおばさん達の助け合いも捨てたものではない。　そうだとすれば、おいら達の本音はまだ見込みがあると信じて良いのか。それとも、そうではないのか。　視点を変えて、責任の取り方という観点から見ると、今の社会は責任の取り方を知らない連中ばかりである。「潔くない」のである。　社保庁問題で賞与を返上することが、責任を取ったことになるのだろうか。それで禊（みそぎ）になったというのだろうか。そうではないだろう。それは別の問題だろう。　江戸時代や明治時代の人間が見たら、今の日本は愛想を尽かす話しばかりである。********************************************謎の不良中年 Presents********************************************

  July 7, 2007

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  消えた年金と社保庁解体

  　消えた年金と社保庁解体　先月末未明に国会で成立した、社会保険庁改革関連法案。　社会保険庁を解体し、職員を非公務員化する公法人（２０１０年に「日本年金機構」となる）を新設することで決まった。　しかし、この問題は根が深い。消えた年金問題は、約５千万件のデータがいい加減に処理され、今なお宙ぶらりんだという。また、データそのものが破棄されて、インプット自体がされていないものまであることが分かった。　さらに、年金を受領した職員がネコババしてデータが残っていないものや、給料から天引きした年金を払うべき企業が年金を払っていなかったものまでがあぶり出されることになった。　もし、これが銀行であれば、お客から預かったお金が半分行方不明になっているのと同じであり、即廃業命令である。　ところで、もっと驚いたのは、社会保険庁での日常の勤務振りである。　組織ぐるみで手を抜くのが当たり前の職場だったのである。それを誘導した自治労も同罪である。組織が腐っていたのである。これでは真面目に働いている人間が組織の中では悪人になってしまう。社会保険庁が解体されるのは必然である。自壊したソ連と同じ末路である。　しかし、事の本質は、ここまでこの腐った組織を放置した旧厚生省（社会保険庁の上部機関）の責任であろう。何時の間にか、日本の官僚組織は無能集団に成り下がっていたのである。　社保庁問題は、あくまでも旧厚生省（および時の内閣）の組織の責任を明確にし、社保庁の職員は総取替えにする位でないと、年金に対する信頼回復など遠い夢だと断言する。****************************************謎の不良中年 Presents****************************************

  July 6, 2007

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  カープよ地に堕ちろ

  　カープよ地に堕ちろ　広島カープがあえいでいる。　交流戦が始まるまでは、セ・リーグの３位であったが、今や最下位。交流戦でもぶっちぎりの最下位。何せ、５勝１８敗１引分の成績である。勝率２割強ということは、５試合で１試合しか勝てなかったということである（写真は往年のカープのエース、大野）。　ペナント・レースに戻った後も、昨日まで１勝３敗の成績。胃の痛む連日である。　原因はいくつかあるが、決定的なのは、貧打と抑えの不調である。　打線は、元中日のアレックス加入で主軸が何とか息を吹き返したが、適時打の不足は深刻である。何せ、相手チームより安打の数が多いのに負けるのである（例えば３日の中日戦）。しかし、適時打は運の問題もある。相手チームも同じである。運が戻れば、打線は繋がる。心配してもしょうがない。　それよりも問題は抑えの不在である。永川ではもたなくなっている。決め球のフォークが落ちないのである。畢竟直球勝負にならざるを得ない。そこを打たれるという悪循環である。こうなると、試合の計算が出来ない。　黒田を押さえにするという奇襲戦法もあろうが、そうもいくまい。蚤の心臓の大竹では火消しは無理だろう。フェルナンデスの場合は、球に聞かなければ行方が分からない。そうなると、試合が作れないのである。　当分、黒田の投げる日以外はカープが勝てる見込みはないのかも知れない。辛いが、黒田の登板日以外は、当面野球は見ないことにする。　ところで、オールスターゲームのファン投票で楽天の選手が８名選ばれたことについて、感想を述べる。米国のメジャーリーグでこのようなことになれば、ファンはそっぽを向く。楽天の選手が本当にファンに選出されるに足りる選手なのか。楽天のチームが本当にドリームチームなのか。そこをわきまえないで投票するファンは、野球を愛する資格がない。　それにもう一つ。日本のオールスターもメジャーリーグのように１試合だけにし、わくわくするような選手がわくわくするような試合を見せないと、巨人戦と同じように誰も見向きもしないことになる。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  July 5, 2007

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  次回の作品

  　次回の作品　６月末の某新人賞締め切りが終わったので、次回の新人賞を何にしようかである。　そこで、いよいよ本格的に「江戸川乱歩賞」に参戦しようと考えている。　応募要項は来年の１月末が締め切り（６月発表）で、原稿用紙３５０枚から５５０枚である。　江戸川乱歩賞（通称「乱歩賞」）は、１９５４年、江戸川乱歩の寄付を基金として、日本探偵作家クラブ（現在は日本推理作家協会）により探偵小説を奨励するために制定された文学の賞である。　推理作家への登竜門として知られており、推理小説新人賞の金字塔と考えても良い。この賞を受賞すれば、プロの作家として折り紙を付けられることになる。　過去、この賞を受賞した作家として、古くは戸川昌子、西村京太郎、森村誠一、和久俊三、小林久三、栗本薫、井沢元彦、高橋克彦、比較的最近では、東野圭吾、桐野夏生、藤原伊織、野沢尚、池井戸潤、福井晴敏などがいる。　こうしてみると骨太の小説では、男性作家がくすぶっているような気がする。おいらがなりたい作家は男宮部みゆきであり、男高村薫であり、男桐野夏生なのだ。どうして女流作家ばかりが良い作品を出すのだ。だったら、おいらが書いてやろうと、そういう気概である。　そのためには、江戸川乱歩賞を狙うしかない。　既にラフな構想は出来上がっている。今からプロット創りに励み、今月中にプロットを完成、来月から月１００枚のペースで年内に５００枚の作品を完成させることを考えている。　なお、息抜きに、９月末締め切りの短編も仕上げようかと少し色気を出しているが、ま、これは様子を見てからでも悪くはなかろう。****************************************謎の不良中年 Presents****************************************

  July 4, 2007

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  川柳と日本語

  　川柳と日本語　先月末、某新人賞の応募原稿の郵送のため、車に乗って少し距離のある郵便局に向かった。道すがら、お昼前のNHKラジオ放送を聞いていたら、（高名な）川柳作家が川柳についての講演をしていた。　聞くとは無しに聞いていたら、これが面白い。　川柳を作る基本は、「聞き手に意味が伝わるか」と「リズム（五・七・五）」の二つに尽きるというのだ。　冷静に考えてみれば、わずか１７文字で意味を伝えなければならないのである。読み手の独りよがりでは、川柳にならない。旨いことを云う。　金田一春彦氏によると、川柳ほど日本語のためにあるようなものはないという。氏によれば、「日本語は主語がいらないのである。このような素晴らしい言語が他国にあるだろうか。その極致が川柳なのである。主語も目的語も補語がなくても意味が伝わるのが、川柳なのである。情景が浮かぶ」のである（という趣旨であった）。　川柳作家は続ける。文芸春秋の臨時増刊に「美しい日本語」（気持ちの悪くなる言葉だが）というのがある（２００２年発売）。　その中で清水義範氏の日本語作法として、「意味が伝わるか」と「利口そうか」の二つを挙げているそうだ。利口そうな文章というのは、氏らしいが、それについては、山本一力氏が、別の観点から「気取ってはいけない」と力説しているという。　おいらは、車の中で「おやっ」と思ってしまった。文章作法の極意は、きどることである。これは丸谷才一氏に教えられたことである。　そう思いながら聞いていたら、「形容詞を使ってはいけません。日本語の力に訴えて、云いたい内容を表現しなさい」と続けたので、安心した。文章そのものは、そうでなければならない。しかし、気取るというスタンスは必要であると思うのである。　川柳も捨てたものではない。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  July 3, 2007

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  公安庁の闇

  　公安庁の闇　全く持って分からない話しである。　マスメディアの情報をまとめてみる。（第１幕）朝鮮総連が整理回収機構（RCC）との裁判で敗れ、６２７億円返還しなければならなくなった。朝鮮総連は住んでいる土地建物を差し押さえられることを恐れ、それを避けるために、土地建物をハーベスト投資顧問（緒方元公安庁長官が社長）に３５億円で違法に売却（架空移転登記）した。（第２幕）朝鮮総連は移転登記後もビルに住み続けるため、前払い家賃と手数料として４億８千万円を売買の斡旋をした不動産会社（満井某社長）に支払った。（第３幕）東京地検は当初、朝鮮総連の移転登記は差し押さえを免れるための違法行為と判断していたが、調べてみると、本当に売買して住む意思があったとして、４億８千万円の支払いを正当な行為と認定した。　これによって、今度は、一転して、売買代金３５億円を支払う意思がないにもかかわらず、移転登記と前払い金４億８千万円を詐取したとして、緒方元長官を逮捕した。緒方は着服した４億８千万円を満井某社長とハーベスト投資顧問設立者（元信託銀行行員）との３人で山分けし、緒方の取り分は１億円であった。　これが本当なら、全くの茶番劇で緒方個人の詐欺事件だが（新聞報道によると、緒方個人は人間的には最低だったようだ。しかし、何故、緒方の取り分が少なかったのだろうか、これも不思議である）、果たして本当にそうなのだろうか。　そもそも最初にこの話しを聞いたときには、信じられなかった。朝鮮総連（北朝鮮を含む）の違法行為を取り締まるべき組織の元トップが、朝鮮総連に手を貸すという、二重スパイのようなことをしていたからである。この国の公安は一体どうなっているのだ。　次に、朝鮮総連の代理人が土屋「元日弁連会長」。これにもぶったまげた。週刊新潮（６月２８日号）によれば、二人は司法修習生の同期で、二人を取り込んだのが不動産会社の満井某社長だという。これが食わせ者だったのだが、日弁連も地に堕ちたものだ。　本当に緒方個人を巡る個人事件だったのか、それとも、裏には謎がかくされているのか、現実の事件は下手な推理小説より余程複雑怪奇である。しかし、真相は恐らく謎のまま闇に葬られることになるんだろうなぁ。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  July 2, 2007

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  新人賞応募締切

  　新人賞応募締切　昨日、６月３０日（土）が某新人賞の締め切りであった。　当日消印有効である。土曜日でも開いている郵便局に持ち込み、簡易書留にして発送した。　本当は少し余裕を持って先週中の平日に送りたかったのだが、最後の最後まで推敲に時間をとられ、締切日当日の提出となってしまったのである。　二足のわらじというのは、誠に不便なものである。本来は水曜日がお休みなので、先週の水曜日に最後の推敲を重ねて提出する予定であったが、仕事の都合上出勤となり、金曜日が休日となったのだ。そのため、締切日前日の金曜日、一日かけて推敲を行うことになったのである。　一般論として、原稿は締切日直前に殺到するので、予選通過に不利だと云う。ま、確かに選考にあたって、１０作品に１作品が予選通過するのであれば、受取り期間の前半と後半とでは、後半に優れた作品が集中する可能性が高いのだから、後半での選考は不利になるというのは頷ける。　しかし、そうだからと云って、推敲に手を抜けば、１次予選を通過したとしてもそれから先が思いやられる。結局、賞を取るには、良い作品を書くという王道しか残されていないのである。　さて、今回の作品はおいらがじっくりと暖めた自信作でもある。発表は秋なので、その結果を期待したいと願うものである。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  July 1, 2007

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  花と死

  　花と死　花が好きである。　若いころは見向きもしなかったのだが、年を取るにしたがって、花が好きになった。思えば、４０才を過ぎたあたりからだろうか。　自然の良さに気付くには、修行が必要なのであろうか。おいらの場合はそれが４０才だったのである。　ひょっとしたら、花が好きになるというのは、死との関連があるのではないだろうか。花は現世のはかなさの象徴でもある。人それぞれであろうが、無意識の内に死を考えるようになるのが、４０代から５０代であろう。　おいらの場合は、親父が４９才で他界しているので、人生で５０代というイメージを掴むのに時間が必要だった。だから、４０代になって早く死に目覚めたのだろうか。　それが今、親父の亡くなった年を優に越え、花だけではなく、花鳥風月までも愛でるようになった。　花鳥風月の中で早く余生を迎えたいと考えるのだが、回りがそうもさせてくれず、相変わらず二足のわらじの生活である。　せめて花を愉しむ時間くらいは、ゆっくりとさせて欲しいと願う、今日この頃である。***************************************謎の不良中年 Presents***************************************

  June 30, 2007

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  眼鏡使いの不便さ

  　眼鏡使いの不便さ　おいらは眼鏡使いである。中学生になってから眼鏡を使い始めたので、人生の歴史としては筋金入りである。　眼鏡使いの欠点は、眼鏡がないと困ることである。世界が一変するのである。情景がぼやけて、ほとんど何が何だか分からなくなるのである。車の運転は１００％不可能である。本を読むのも、目の前に近づけなければ絶対に無理である。　それを避けるために様々な対策を講じる。　予備の眼鏡を用意する。自宅や会社の引出しに予備用の眼鏡を入れる。しかし、これが旅行中だとそうもいかない。予備用の眼鏡を常時携帯する訳ではないからである。　眼鏡をかけるときに鼻にあたる部分（便宜上ミミと呼ぶ）がある。今回の広島帰省でも突然その部分が欠落した。実家に帰って、台所から居間に移ろうとしたら、その右側のミミが足の下に落ちて来たのだ。嫌な予感がした。　これは不便なのである。片肺飛行のようなものである。経験出来ない体験である。眼鏡をかけるときは、眼鏡の両耳の部分２箇所と鼻の部分２箇所との合計４箇所を頭部に固定しているわけである。それが、３箇所になる訳である。これは辛い。　そこで、眼鏡を良く見ると、眼鏡にミミを固定する部分のビスが無くなっていることに気付いた。ビスを探せばよいのだが、新幹線の中かタクシーの中でビスがなくなっていたとしたら、絶望である。明日早く、眼鏡屋に行って修理するしか道はない。しかし、つい今しがたミミが落ちた訳だから、実家に戻ってからビスが落ちたという可能性も否定出来ない。　そこで、目を皿のようにして、あたかもコンタクトレンズを探すようにビスを探したら、あったのだ。居間にビスが落ちていた。早速ドライバーを取り出して修理したのだが、不幸中の幸いとしか云い様がない。　友人のK医師（前回も登場した高校時代の同期同窓）は数年前のことだが、葉山でヨットに搭乗中、ロープが眼鏡に当たったのか何かの理由で眼鏡が海の中に落ちてしまった。眼鏡がなければ生きていけないのである。急遽、現地で眼鏡を作る羽目になった訳だが、自分の視力に合うレンズが直ぐに手に入るわけではない。それで大変苦労したと語っていたことを思い出したが、その気持ちは痛いほどよく分かる。　結局、ちょっとした旅行であっても眼鏡使いは予備用の眼鏡を持って歩かなければならないのかも知れない。誠に眼鏡使いというのは、不便なものである。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  June 29, 2007

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  祝アクセス数、４５，０００突破

  　祝アクセス数、４５，０００突破　昨日（６月２７日）、謎の不良中年のブログアクセス数が目出度く４５，０００を突破いたしました（デビュー後６６７日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから「LONGMAN DICTIONRY OF AMERICAN ENGLISH」（新版。米国仕様のハードカバーで、日本では販売していない）をお披露目します。　この英英辞典は、おいらがニューヨークにいたときに購入した辞書です。　ニューヨーク滞在当初は日本から持ち込んだ「ジーニアス英和辞典（大修館、皮装）」をボロボロになるまで使っていたのですが（ジーニアスもなかなか味があります）、そのうち英英辞典にはまるようになり、現地で英英辞典を１０冊位買って、やっとこの辞書に巡り合ったものです。　このLONGMANの基本コンセプトは、「英語を学ぼうという人達のため」の辞典です。したがって、極めて平易な英語で説明されており、これほど日本の国語辞典のように使い勝手の良い英英辞典は、ない！！　　現地でどんどん英語の世界に浸かっていった時代の、おいらの記念すべき辞典です。英語は、やっぱり英英辞典だ！！　次回は、４６，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくご指導ください。２００７年６月２８日（木）*************************謎の不良中年　記*************************

  June 28, 2007

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  NY時代を振り返る

  　NY時代を振り返る　広島に帰省している間にNHK衛星放送でNY特集をやっていた。おいらが住んでいたマンハッタンの生中継であり、楽しく見せて貰うことが出来た。　そのとき実感したことを述べてみる。　それはニューヨークが個性を生かすことが出来る街だということである。言葉を変えれば、個性がなければ、ニューヨークに住む資格はないということだ。個性とは「才能」という言葉に置き換えても良い。　エジソンが「天才とは１％の才能と９９％の努力」と云ったと記憶しているが、その１％が貴重なのである。１％の才能がある人間は、実は一握りしかいないのである。　ニューヨークではその１％の才能がなければ住む資格がないということだ。自分の才能を惜しみなく発露して、他人に影響を与える。それが実は才能なのである。ニューヨークとは、世界一自分の才能が表現出来る場所なのだ。それが出来なければ、ただの聴衆である。ただの観光客である。　人を変える。人を目覚めさせる。そういう才能が発揮出来る場所がニューヨークという場所なのだ。才能の頂点が集まる場所なのだ。その頂点を目指して、今日も世界中から才能という個性と努力の塊がニューヨークに集まって来るのだ。　それがニューヨークである。だから、おいらはニューヨークが大好きなのである。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  June 27, 2007

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  日本のSATとは何なのだ

  　日本のSATとは何なのだ　過日、青森県の三沢と恐山を取材旅行していたときのテレビは、一日中、愛知県の篭城男を映し出していた。　不幸にも殉職警官が出たのだが、SATとしては止むを得なかったのではないかという気持ちになっていた。しかし、先般、新聞をまとめ読みしてみたら、どうやらそうでもないらしい。　冷静に事件を振り返ると、一流の装備を持ち、武装集団のテロを念頭において整備されたSAT（県警特殊急襲部隊。恐らくSPECIAL ATTACK TEAMの略だろう）が、暴力団を破門された一介のチンピラに２９時間全くなす術もなかったのである。　まず、重症の同僚警官を見殺し同然にし、５時間にも渡って放置していた。次に、人質は自力で脱出したのであり、SATは何もしていない。さらに、犯人逮捕は、地元FM局の人気キャスターとの電話にくたびれて出て来たに過ぎない。あまつさえ、愛知県警は「あなたは安全だ。出てきてくれてありがとう」と犯人に礼まで云っている。　何故、SATは５時間も同僚を見殺しにしたのだ。何故、SATはSATの隊員が撃たれたときに反撃しなかったのだ。何故、SATは人質が自力で脱出した直後に急襲しなかったのだ。しかも、急襲はハリウッド映画のように実弾でドンパチする必要は全くない。催涙弾と閃光弾を数発打ち込むだけで犯人はパニックになっていたはずである。　こんな無能なSATでは、日本ではテロに襲われたら、一たまりもないのではないか。今回の件では、責任者（愛知県警のトップだろう）の明快な説明が必要だと思うのだが、如何であろうか。*****************************************謎の不良中年 Presents*****************************************

  June 26, 2007

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  ミス・ユニバースのミス

  　ミス・ユニバースのミス　先月分の新聞を恒例であるまとめ読みしていたら、面白い記事を見付けた。　今年のミス・ユニバースは、日本代表の森　理世さん（２０歳）が優勝したのだが、３０日付の「日刊スポーツ（東京本社版）」（朝日新聞系。因みに読売が報知、毎日がスポニチ、産経がサンスポである）に掲載された森さんの写真が韓国代表のものと間違えて掲載されていたという（下の写真は正しい写真が載っているスポニチのもの。グラマーである。何故スポニチかというと、おいらの図書館にはスポニチしか置いてないのである）。　しかも、写真は紙面の４分の１を占める大きなものだったというのにだ。　おいおい、それはないだろう。日刊スポーツが二流の新聞だと思われても仕方がないのではないか。おいらは、この新聞社の社長の顔が見たい。　一応、言い訳を聞いておくと、水着と髪型が酷似していたのだという。それにしても、それだから本人かどうかを確認しないで掲載して良い訳ではない。　しかし、この話しはそれだけでは終わらなかった。　なんと、日刊スポーツに配信していたAP通信もタイ代表を韓国代表として間違えて配信していたというのだ。　AP通信も地に落ちたものだが、海外、特に西洋人にとって、アジア系の顔は皆同じに見えるのだろう。いや、西洋人に限定する必要はないかも知れない。ニューヨークにいたときも、その東洋人が日本人なのか、韓国人なのか中国人なのか、はたまたベトナム人なのか、背広を着ていたら、まず区別はつかない。　しかも、おいらはAP通信の配信元がメキシコと聞いて、「ま、それならしょうがないか」と諦めたのである。　メキシコはラテンの権化である。ラテンに厳格を期待する方が間違いである。ラテンは何でもありなのだ。*****************************************謎の不良中年 Presents*****************************************

  June 25, 2007

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  広島帰省考０７年６月編（その５）

  　広島帰省考０７年６月編（その５）　帰路編である。６月１９日（火）深夜、横浜に帰った。毎度のことながら、ぎりぎりまで母の介護をしたので、新幹線は上りの最終便。のぞみ５２号、広島１９時５１分発に乗りこむ。　恒例の広島駅での駅弁選びである。　今回の帰省は通算１３回目、もはや新機軸はないかと思ったが、カープ弁当のバリュエーションは捨てたものではない。「頑張れカープ、おにぎり弁当」（「広島駅弁当」謹製）を発見した。　写真は、広島駅新幹線構内の某売店である。カープ弁当はこれまで紹介した「カープGOGO弁当」、「黒田男気弁当」にこの「おにぎり弁当」が加わり、不動のクリーンナップが完成した。何じゃ、そりゃ。「おにぎり」の味を征するのは何か。それは、おふくろの味である。いや、それだけでは分からない。おふくろの加減した「塩味」なのである。塩味が生きていれば、おにぎりはそれだけでも立派なおかずになるのである。このカープおにぎり弁当、合格である。料金、６３０円。　さて、広島で乗車、おいらの席はD席。両隣がいない。それもそのはず、東京までの最終便と云いながら、平日である。ガラガラ。前回同様、新大阪まではこの状態でガラガラだろうと思ったのも束の間、岡山でつっけんどんなおなごば乗車たい（酔っ払っていなくても、九州弁になるのである）。　思うのだが、何故、ガラガラなのに敢ておいらの隣に座らせるのだ。JRのコンピュータは阿保なのか。せめて新大阪までは楽にさせてよと思うのだが、それさえも許してくれないのだろうか。新神戸でもガラガラである。こうなったら、コンピュータ・プログラムを作った奴の顔を見るしかないのだろう。　新大阪で予測どおり満席状態になる。様子が一変する。ケバイ外人のねえちゃんまで乗車してきた。これでこそ、東京行き最終便である。京都で満席になった。鹿まで乗ってくる。　どうでも良いが（実はよくないが）前の席の白髪のじいさんが、リクライニングを目一杯後ろに下げた。ちょっと迷惑。航空機ではないので、皆さん、あまり目一杯下げない方がよいのかも。　いやはや、今回も広島への帰省が終了した。　明日からは仕事である。二足のわらじを履く身である。これからも、（１）プライベートの身、（２）傭兵（ビジネスは戦場である）の身、（３）作家の卵の身を使い分けて、おいらの目指す不良中年道を邁進するしかなさそうである（この項終わり）。**************************************************謎の不良中年 Presents**************************************************

  June 24, 2007

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  広島帰省考０７年６月編（その４）

  　広島帰省考０７年６月編（その４）　母に見舞い客が来る。親戚も来るが、母の友人も来る。男性客が意外に多い。実は町内会の役員だったり、老人大学（あな、恐ろしや）の同期生だったりする。　おいらは彼らを密かに母のボーイ・フレンドと呼んでいる。しかし、それが母にはまんざらでもないらしい。　おいらが、看護師さんに「母のボーイ・フレンドが二人来ました」というと、看護師さんも心得たもので、「両手に花じゃねぇ」（広島弁）と答え、母は無邪気に嬉しそうな笑い声を上げる。　そのボーイ・フレンドは母と同年代であるから、７０代後半・８０代前半である。しかし、矍鑠（かくしゃく）としている。男ならかくありたいと願うものである。　皆、悠々自適である。自由人である。毎日、何をしているのだろうか。聞いてみると、写真が趣味だという御仁と、今は取り立てて何もしていないという御仁との二人である。　考えてみると、自分の脳が新しいものを創造しなくなる（それは好奇心がなくなるということかも知れない）というのは、恐ろしいことである。毎日が本当の意味での休息日になるのである。若い頃の休息日は歓迎するが、７０代になって休息しか毎日ないということは、想像がつかない。　いや、衰えても良いのである。おいらは隠居することも大切だと思うし、早くそうありたいと願うものでもある。考えてみれば、エロジジイになるのが夢である。しかし、本質は、「隠居してから何をするか」ではないか。不良中年道を見極めないでは、簡単には死ねない。　毎日歳を取り、人は皆死ぬのである。しかし、死ぬためだけに歳を取るのはご勘弁願いたい。　死ぬまで、毎日、人生のエピキュリアン（快楽主義者）になっても良いのではないかとも思う。それが許されたのが、嘗ての隠居だったのではないか。しかし、今や隠居は死語となった。今の隠居に当たる言葉は、「老人」しかない。　隠居の良さ、いや老人の良さに早く気付くのが賢人であると思うのだが、何、ラテンは最初からそんなことはお見通しなのである（続く）。**************************************************謎の不良中年 Presents**************************************************

  June 23, 2007

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  広島帰省考０７年６月編（その３）

  　広島帰省考０７年６月編（その３）　母の容態を述べる。　安定している。　ただし、全盛期までには回復していない。具体的には、リハビリでの歩行訓練は平行棒の利用までで、杖をついての歩行訓練はまだ無理である。　これは簡単な原理で、体重移動がうまくいかないからである。　杖を使って歩くというのは、体の重心を旨く移動させることが出来るからであり、それが出来れば苦労はしないのである。それに対し、平行棒は体重移動が出来なくても、（平行棒が）体重を支える機能を有しているのである。　さて、前回も述べたが、リハビリの時間帯に行う母の水彩画が凄みを増してきた。　利き腕の右手が云うことを聞かないので、不自由な左手だけで描く。しかも、今年７９歳になる。しかし、絵は着実に上達し続けている。写真下は、今回帰省中に描いた薔薇。この絵が入院して描き始めて１６作目となる。　どんな状況になっても、好きなことが目の前にあるというのは幸せである。母は果報者である。　ところで、母の病室は４人部屋である。　全員が要介護３以上（要介護レベルの最高は５で、この場合は寝たきりとなる）である。食事が一人で出来るのが、そのうち３人である。食事が出来ない人は点滴による栄養補給となる（さらにその上は、食道に穴を開けての流動食となる）。　さて、おいらが介護のため病室に入ると、同室の他の３人の誰かに付き添いがいることが多い。入院患者はほとんどが８０歳前後であるから、付き添いの年齢は畢竟おいらと同世代となる。　全員、良いお年のおばさんである。　これが、皆、善良な人ばかりなのである。涙が出るほど厚い看護をしている。しかも、部屋の住人同士で皆助け合っているのである。　おいらの母が一人で、付き添いが誰もいないときでも（兄弟のローテーションの谷間は、そうならざるを得ないのである。３人兄弟全員が広島市内にいる訳ではない）、同室のおばさん達はちゃんと母をテイク・ケアしてくれている。　全く、頭の下がる人達である。　日本の医療現場は大変だというが、こういう助け合い精神が生きている間は、まだまだ大丈夫のような気がする（続く）。*****************************************謎の不良中年 Presents*****************************************

  June 22, 2007

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  広島帰省考０７年６月編（その２）

  　広島帰省考０７年６月編（その２）　新幹線の中で酒を飲んでウトウトしていると、心地よい眠りにつく。天下の暴論を思いつく。　新幹線の一番のアキレス腱はテロである。先頭車両が爆破されれば未曾有の大惨事となる。　一時期、東京駅でイスラム系の乗客が新幹線に乗り込み、荷物を網棚に置いてそのままいなくなって大騒ぎになったという事件が報道された。実際は、弁当か何かを買いに行っただけなのだが、むべなるかなである。　そこで、酔っ払いながら考えたのは、戦争中でも「捕虜の虐待を禁止する条約」や、「アンフェアな行為には厳罰」を行うなどの一定のルールがあるのに、何故それがテロにも適用されないか、である。　もとより、それだからこそテロなのかも知れないが（テロリストが条約など結ぶ訳がない）、それでは「テロの名が廃る（すたる）」というものではないのか。　おいらはテロの美学を完全には否定するものではない。しかし、「新幹線に乗っている何の罪もない人間を殺しても良い」という、テロの理屈が成り立つとは到底思えない。戦争だから人を殺しても良いという理屈が成り立たないのと同じである。　テロだから無条件に人を殺戮しても良いという理屈は、思想の堕落である。　世に無念の死というものがあるとしたら、そういうテロによる死だと思う。おいらは、愛する者がもしそういう目に会ったとしたら、決してテロリストを許さない。　ブッシュ大統領が１００％正しいとは思わないが、テロを憎み、反撃に血道をあげたことは評価して良い。要は、無差別テロはアンフェアなのである。無差別テロを行うテロリストは、捕虜も殺すし、最低限のルールも守らないのである。　そう思いながら（実はこの問題は根深いのだが）、平和は尊いと再び眠りに陥ったおいらであった。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  June 21, 2007

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  広島帰省考０７年６月編（その１）

  　皆様、お久し振りです。謎の不良中年、昨夜遅く、広島より帰浜しました。今回も、６日間帰省していたことになります。広島帰省考０７年６月編（その１）　２ヶ月振りの広島への往路のお話し。６月１４日（木）、「のぞみ６９号」広島行き、東京６時１３分定刻に発車する。広島着午後１０時１９分予定。東京駅からだと、４時間程度の乗車である。　今回は、勤務先を午後６時前に退社することになった。本当はもう少し早く退社する予定であったが、予想外の打合せが入ることになり、勤務先が東京駅まで近いというものの（だから油断した）、駆け足で乗車せざるを得なかったのである（滑り込みセーフ！）。　毎度のことながら、東京駅の新幹線乗場は混雑しており、東京駅でかなりの乗車率である。品川で相当数の乗客が乗り込み、新横浜では乗車率がほぼ１００％となった。　意外であったのは名古屋である。下車率を超えて乗車する人の方が多い。しかし、新大阪からは空いているという感じが強くなり、ゆったりとすることが出来た。　今回のお弁当は、（東京名物）「幸福弁当」である（写真。「NRE大増」製造）。１．３００円。少々高くても、美味しいものは美味しい。　しかしである、素材を厳選しているのかも知れないのだが、昔味わった「出陣弁当」（１，０００円だったはず）に比べると、味が落ちているような気がする。弁当屋さんよ、手抜きをしてはいけないよ。客は怖い存在だよ。弁当の世界では、悪貨は良貨を駆逐しない。　ところで、広島駅に到着して、在来線に乗り換えるのに若干の時間がありもした。プラットホームで呆けていたら、向かい側に「東京行き・特急はやぶさ」（寝台特急）が止まるではないか（写真）。時間は、午後１０時半を過ぎたあたりである。明日の朝に東京駅に着くのであろうか。思わず学生時代に乗った寝台列車が脳裏を過ぎった。　寝台列車は死語になっているが、置き去りにしてはいけない文化だ（充分小説の題材になり得る）。どうしてJRは寝台列車をもう一度見直さないのであろうか。　さて、前回の広島帰省は４月中旬であった。母は、引き続き広島市内の脳外科病院に入院して、リハビリ中である。今回も前回と同様、弟が今月初めまで介護していたので、おいらの番である。　早く母に会わなければ（続く）。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  June 20, 2007

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  広島帰省のお知らせ

  広島帰省のお知らせ　本日６月１４日から再び母の介護のため、来週火曜日までの予定で広島に帰省します。そのため、ブログの書き込みを一時お休みしますので、お知らせします（写真は棟方志功）。 　今回も２ヶ月ぶりの帰省となります。母に久し振りに会えますので、親孝行をしたいと思います。　それでは、皆様よろしゅうに。６月１４日（木）謎の不良中年　記す

  June 14, 2007

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  生きてるうちにしたいこと

  生きてるうちにしたいこと　作家の藤田宜永氏（５７歳）が５月６日付の産経新聞に興味深いことを書いていた。「５７歳になったばかりで、今のところ元気な私にとって、死はまだ遠い存在である。しかし、若い頃とは受け止め方は違っている」とし、生きてるうちにしたいこととして、「やりたいことはひとつだけ。片付けである」と吐露していた。　むべなるかなである。　おいらが昔仕えたＴ上司が古希を迎えられたときに伺った話しで、妙に記憶に残っているものがある。退職後１０年かかって、会社時代の資料がやっと整理出来たというのである。　考えてみればおいらも同じである。元の職場を退職して、現在は二足のわらじを履いているが、新しい職場の仕事もあり、従前の会社時代の資料はもとより、学生時代から書き溜めている原稿などの数多くがダンボール箱の中に入ったままである。　おいらも現在５６歳であり、後数ヶ月で５７歳を迎える。若い頃と比べて死は格段に身近に迫っているはずである。書斎の本もこれ以上増やさないつもりで来たが、何時の間にかまた増殖し始めている。　後１０年はおいらも生きているだろう。そうだとすれば、その間しなければならないことは、今の小説の仕事を大切にすること、その他の仕事は出来るだけ早く引退すること、そうして、藤田氏の言葉を肝に銘じて片付けることであると考えるのだが、読者諸兄よ、如何であろうか。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  June 13, 2007

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  雇用保険の給付欺瞞

  雇用保険の給付欺瞞　思い出すことで、腹立たしいことがある。　それは、会社を辞めた後で雇用保険の給付を受けたときのことである。雇用保険は本来自らが負担した保険料の見返りであるから、保険金は貰えるのが普通だと思う。　それが違うのである。給付を受けるためには、働く意思がなくても働く意思を毎月見せなければならないのである。　つまり、この世界では「払ってやる」からその素振りを見せろというのが堂々とまかり通っており、給付を受けるためにはその意思のない者までもが恥ずかしげもなく素振りをしているのである。これを欺瞞と云わずして何と云うのだろうか。　今、世の中を騒がせている生損保の保険金支払い漏れは「払ってやる」という会社側の態度が糾弾されているのではないのか。　役所は「雇用保険法で決まっている事項ですから」などと逃げ口上を云うのに違いないだろうが、何故、長年払ってきた保険料の見返りを卑屈な思いまでして貰わなければならないのか。　払ってやるという、その心根の卑しい、悪法である。*****************************************謎の不良中年 Presents*****************************************

  June 12, 2007

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  祝アクセス数、４４，０００突破

  祝アクセス数、４４，０００突破　昨日、謎の不良中年のブログアクセス数が４４，０００を突破しました（デビュー後６５２日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから母の描いた油彩「静物」をお披露目します。　この絵は母が６４歳のときの作品です（現在７８歳）。母は還暦の頃から油彩を学び始め、上達が早いのに驚いたものです。１００点以上の油彩を描き、そのほとんどの作品を惜しげもなく親戚・知人に与えました。身内が云うのも何ですが、和製グランマ・モーゼズのような活躍振りで、完成度の高い作品を数多く産み出しました。　その母は愛着のある絵だけは手許に残していましたが、この絵はその中から無理を云っておいらが譲ってもらった中の一枚です。　次回は、４５，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。６月１２日（火）謎の不良中年　記

  June 12, 2007

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  通勤電車余話（その２）

  通勤電車余話（その２）　昨日に引き続き、電車のお話し。サラリーマンは、毎日電車に乗るのである。 　電車に乗って始末に終えないのは、隣の席の人間が居眠りをしてこちらに寄りかかってくることである。全く始末に終えない。これがうら若き乙女ならあらま欲しき話しではあるが、ほとんどがむくつけき中年男である。それが、帰路の場合だと、大概酔っ払いである。鼻ちょうちんのおじさんがこちら側にしな垂れかかってくるのである。　度突きまわす訳にもいかず、さりとて、押し返すのも大人気ない。気持ち良く船を漕いでいるので、こちらによりかかったときに席を立つという高等芸もあるのだが、洒落にはならない。　こういうおじさんに限って、額が禿げ上がっている裏寂しいおじさんである。まあ、許してやるしかない。　ところで、時々、「お主、出来るな」という人物に出くわすこともある。　先日も席に座りながらずっと譜面を見ているしょぼくれたおじさんがいた。しかし、眺めているのは正真正銘のクラッシクの楽譜である。顔立ちはあの堤清二によく似ている。開襟シャツを着ている。　ずっと、譜面のおたまじゃくしを眺めている。思わず「お主、出来るな」と思ってしまった。しかし、何者ぞ。　こういう人物がいるから、電車に乗るのも面白いのである。*****************************************謎の不良中年 Presents*****************************************

  June 11, 2007

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  通勤電車余話（その１）

  通勤電車余話（その１）　通勤電車のラッシュ時の混み具合は酷い。　そのため、朝はほとんど座れる各駅停車にしている。それでも稀に座れないことがあり、その場合は止む無く特急または急行に乗り換える。同じ立ったまま会社に行くのであれば、時間が短いほうが良いからだ。　しかし、特急は混むのである。　しかも、半端な混み方ではない。健常者でも耐えられない。ましてやお年寄りには地獄の仕打ちである。　おいらの場合は東横線である。特急だと渋谷と横浜を２５分で結ぶ。これが当然混む。しかし、お年寄りに特急が必要なのだろうか。　天下の暴論であるが、お年寄りは各駅停車の方が良いのではないか。あくせくする必要がないのなら、ゆっくりでもゆったりとする方がよいのではないか。　おいらは、絶対に各駅派である。　さて、横浜から都心に通うはめになっている。ドアツードアで約９０分である。　畢竟座れるか座れないかが大問題になってくる。上記のとおり、往路は各駅を使用するので座れることが多い。　問題は帰路である。　コツは女性である。六本木で降りる女性が多いからである。この「アタリ」をつけるのがポイントであるが、これがはずれることが多い。　そういう素振りをする女性がいるからである。あたかも、次の駅で降りますよという顔つきや素振りで座っている。おもむろにそれを狙って前に立つ。しかし、これが見事にはずれるのだ。これは悔しい。　バカヤロー、六本木で降りるような格好してんじゃない、と思いながら、黙ってそのまま平然と立ち続けるのである。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  June 10, 2007

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  カープ弱すぎる

  カープ弱すぎる　交流戦に入って、引き分けを挟んで２連敗、連勝があったもののその後４連敗、１勝した後、再び３連敗。　これで交流戦前まで２１勝２１敗、余裕の３位だったチームが、首の皮一枚の３位。それでも、よくもまあ、３位に踏ん張れているものだ（実質５位とも云える）。　交流戦での戦績は、３勝９敗１引分。つまり４試合で１勝しか出来ないペースでブービーの１１位である。　しかも負け方が悪い。下手な野球の典型である。打つのだが点が入らない。エラーでやらなくてもよい点を相手に与える。終盤までリードしているのだが、リリーフ陣が絵に描いたような炎上、逆転負け。重症である。　これでは、さすがのおいらも愛想が尽きるというものである。金返せである。　しかし、そうは云っても始まらない。ファンに出来ることは、ただひたすら応援するしかない。貧乏くじをひいたものだが、これだけは好きな道を選んだのだから仕方がない。　交流戦も残り１１試合である。お願いだから、そつのない本来のカープの試合を見せて欲しい。兎に角それだけである。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  June 9, 2007

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  自転車の歩道通行

  自転車の歩道通行　先般、自転車の一斉取締りが実施された。　自転車の対歩行者事故の増加は全国的で、警視庁は悪質なケースで即レッドカード（交通赤切符）を切ることにしたという。　自転車好きの立場からすると、交通マナーを守らない自転車乗りがビシバシ取り締まられても仕方がないと思う。　特に、二人乗り運転、傘差し運転、携帯電話使用運転、ウオークマンを聞きながらの運転、飲酒運転などはやってはならないので、これを取り締まるのは当たり前田のクラッカーである。　問題は、歩道での自転車の使用である。歩道では、人がいる場合、自転車から降りて、自転車を押しながら歩かなければならないという。　しかし、自転車ばかり責めるのは酷だと思う。問題は、自転車専用のレーンがないことなのだ。自転車が法律上「軽車両」だからと云っても、ダンプカーが横行する一般道路を自転車が走る方が余程危険だと思うのだが。　なお、当然だが、自転車に乗る場合は、自分自身を守る「交通傷害保険」と他人を怪我させた場合の「個人賠償保険」の付保は必須である。　おいらがニューヨークで自転車を乗り回していたとき、歩道で外人にぶつかりそうになった。そのとき、相手の黒人が「インシュアランス？」とおいらに声をかけてきた。「シュア！」と回答したが、ヒヤリとする場面であった。　この保険料は驚くほど安い（特に個人賠償保険の保険料は年間千円程度である）。是非とも加入を奨める。**************************************************謎の不良中年 Presents**************************************************

  June 8, 2007

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  図書館がお休み

  図書館がお休み　現在の勤務形態は、１週間のうち４日働いて、３日休むというパターンである。　土日のほかに水曜日を休暇にし、二足のわらじを履いているのである。　月、火、木、金曜日は出社し、水、土、日曜は専ら小説の執筆時間に充てている。また、毎朝６時前には起床して、出勤前の時間にブログを書き込むのが日課である。　さて、今月末は某新人賞の締切りがあるので、現在、休日は特にその推敲のために時間を費やしている。そこで、昨日の休暇は図書館に出向いた。図書館での執筆、推敲は集中力が高まるし、大型の類語辞典はあるわ、各種資料はあるわで、大変効率が良いのだ。　ところが、昨日は特別休館日であったのだ。書籍の整理（一種の棚卸か）で今週は火、水、木曜日がお休みという。　これには参った。図書館が休館と分かった途端、ぷっつりと線が切れた。　菊名池公園の木陰で涼み、花鳥風月を慈しんで（犬が良い子をしているので癒され＝写真）、とぼとぼと自宅に戻るのであった。ま、こういう日もある。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  June 7, 2007

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  公衆電話がない

  公衆電話がない　携帯電話をよく忘れる。会社に着いて、携帯を探すとない。自宅に置き忘れているのだ。　こういう場合に頼りになるのが、公衆電話である。　しかし、最近はこの公衆電話がないのである。まず、公衆電話ボックスというのを見かけなくなった。昔は至る所に公衆電話ボックスがあった。　調べてみると、ここ１０年で半滅しているという。　実は、公衆電話は「電気通信事業法」によって規制されている（知らなんだ）。　それによれば、「第１種公衆電話」は市街地で５００メートル四方に、その他の地域では１キロ四方ごとに１台設置しなければならないそうだ。最低限の通信手段を確保するためである。　これに対し、「第２種公衆電話」は経営判断で設置と廃止が可能である。最近、廃止されているのは、この第２種公衆電話である。　経営判断なら止むを得ないが（赤字の垂れ流しで、公衆電話はNTT東日本が約８０億円の赤字、同西日本が約７０億円の赤字）、だからなくしても良いというのは暴論だろう。　災害時に携帯電話がかからなくなるのは、目に見えている。そのとき、公衆電話に長蛇の列が出来ているのは、想像に難くない。災害時の命綱とも云われる公衆電話の設置基準を今後どうするのか、おいらは想像力の欠如する人たちによってそれが決まるのを最も懸念する。********************************************謎の不良中年 Presents********************************************

  June 6, 2007

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  冤罪事件続報

  冤罪事件続報　２月２４日付のおいらのブログで書き込んだ「無罪で２年９ヶ月服役」の続報がインターネット（朝日新聞）上に掲載されていた。　この話しは、恐ろしい話しなのである。「無実の男性が、強姦と強姦未遂の２事件の容疑者として逮捕され、懲役３年の実刑判決が確定、２年９ヶ月間実際に服役していたというのである。　富山県警は、現場に残っていた足跡が無実の男性のものと一致しないことを認識しながら逮捕していたのである。冗談ではない。しかも、気の毒な事に、本人は平成１７年１月に仮出所したままで、現在は行方が分からないという。」　であり、この続報を待っていたのだ。　発見された男性は５月２８日、朝日新聞の取材に対し、「冤罪発覚後に富山地検の検察官の聴取を受け、『捜査を担当した県警の取調官と検察官を恨まない』とする調書をとられた」と話したという。　お～、凄い話しである。この話しがもし事実なら、富山県警と富山地検は腐っている。それ以外に表現の仕様がない。　しかし、この話し、何故、他のメディアが扱わないのだろう。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  June 5, 2007

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  柚木惇のペンネームの由来

  柚木惇のペンネームの由来「柚木　惇」（ゆのき　じゅん）のペンネームの由来を述べる。　まず最初に、本名のうちの一字をペンネームに使いたいと考えた。それで、おいらの本名の一字を「柚木　惇」の中に入れることにした。　次に、敬愛する吉行淳之介にあやかり、吉行淳之介を彷彿とさせるペンネームにしたいという思いがあった。また、学生時代、民法の権威の一人であった柚木馨教授（神戸大学名誉教授）の名前の響きが好きであった。　それで、最初は「柚木淳之介」を考えてみたが、如何にもわざとらしい名前である。次に、「柚木　淳」としてみたが、どうやらこれもしっくりこない。　そこで、「柚木　惇」にしてみると、これが字体の納まりが良いのである。　なお、柚木は「ゆずき」とも読むが、やはり「ゆのき」と読みたい。なお、柚木姓は鹿児島県に多いようだが、全国に分布している姓でもあるようだ。　以上の経緯であるが、「柚木　惇」という名前で予選通過が重なったので、おいらにとって「柚木　惇」は早くも愛着のある名前となっているのである。*****************************************謎の不良中年 Presents*****************************************

  June 4, 2007

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  小説推理新人賞奮戦記余話（その２）

  小説推理新人賞奮戦記余話（その２）　さて、予選は通過するのだが、受賞はしない。　前回も書いたように、新人賞の求めるテイストとおいらの作品と間に差があるのかも知れないが、それ以上に受賞作品とおいらの作品との間に大きな壁があるのだろう。　では、この壁が何かということなのだが、難しい質問である。前にも書いたが、売れる本の条件として、１．タイトル２．テーマ３．覗き見趣味（読んでみたい気にさせる）４．最初の1ページ（魅力ある冒頭）５．いじめ（主人公を奈落の底に一旦落とす）６．スリル、どんでん返しなどが挙げられる（フリーページ参照）。ただし、タイトルだけは編集部によって発表時に変えられることが多く、新人賞では重点を置かなくてもよいらしい。　それで、この基準をおいらの作品に当てはめてみると、まず小説の冒頭で読者を引き付けるようにしている。また、最後の部分での「どんでん返し」は必ず用意している。だから、これまで予選通過を果たしているのかも知れない。　ところで、もう一つ、小説作法で大きな要素を占めているのが、プロット（筋、構想）である。小説の「指南役」というのをおいらは今一つ信用していないが、例外として「若桜木　虔（わかさき　けん）」氏がいる。その氏によれば、「予選通過の二大条件は、魅力ある冒頭とプロットに尽きる」と断言している。　頷ける話しであるが、それでは予選通過だけである。受賞するにはそれ以上の何かが必要だ。　となると、問題は「テーマ」か。　実は、おいらの小説のテーマは、一貫して小説の背後に「人生とは何か」を隠して問うているのである。表面は、ミステリーであるし、エンターテイメントであるが、突き詰めていくと人生観、死生観を問うているのである。これが地味だというのか。しかし、そもそも芸術とは人生を何かを問うものである。芸術家とは人生の意味を探る旅師のはずである。おいらのテーマがあながち間違っているとは思わない。　おいらが思うに、受賞するためには「斬新な切り口」、「今まで誰も考えなかった新しい視点」、「革命的な内容」、「既存の作家を脅かす作品、存在」という意気込みが必要なのではないか。　つまり新人賞を取るということは、既成作家の安住している世界に殴り込みをかけることが必要、ということではないだろうか（石田衣良氏も同旨のことを述べている）。そういう作品だけが新人賞に相応しいと思うべきなのではないか。　おいらは今、そういう作品を書いているつもりである。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  June 3, 2007

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  小説推理新人賞奮戦記余話（その１）

  小説推理新人賞奮戦記余話（その１）　ところで、この「小説推理」（双葉社刊）という月刊誌であるが、普通の書店では中々手に入らないのだ。大手の本屋に行かなければ、まず置いていない（図書館でさえも置いていないことが多い）。　本のメッカの神田神保町でさえもそうである。おいらは、東横線沿線では中目黒の「中目黒ブックセンター」以外に置いてある店を知らない（渋谷と横浜の大手書店を除いて）。　退勤途上だと渋谷を経由しないので、この雑誌を手に入れるためには、わざわざ中目黒で途中下車しなければならない。しかし、確実に発売日には置いてあるので、必要なときには都度出向く。　で、今回は中間発表の発売日が５月２７日（日）であった。受賞は別にして、予選通過したのかしないのか位は早く知りたいというのが人情というものである。日曜日にもかかわらず、確実に置いてある店ということで散歩がてら中目黒まで足を伸ばした。　ところが、あるはずの中目黒ブックセンターに置いていないのだ。どうやら当日は日曜日なので、入庫していないらしい。「惚れて通えば千里も一里、逢わずに帰ればまた千里」　小説推理は、まことに悪女の深情けなのである。（なお、最終的には、翌日大手書店にて入手いたしました）。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  June 2, 2007

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