さすらいの天才不良文学中年

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  何の宣伝だ

  何の宣伝だ　地下鉄丸の内線に乗った。　いずれ話さなければならないが、現在、故あって、あるベンチャー系企業の立ち上げのお手伝いをしている。そのため、東横線と地下鉄を使って都心に出ている。当初は週三日の予定であったが、諸般の事情があって、今や毎日通勤の身となった。正直、困ったものである。　で、中吊り広告を見るのが日課となる。　え、何じゃ、こりゃ。「よく考えてヌードにしよう。n.u.d.e」　最初は新発売のタバコの宣伝だと思った。いや、タバコの宣伝は禁止されたはずだ。さすれば、香水か。ところが、こ、これは、お～、コンドームの宣伝ではないか。　とうとう日本もここまで来たか。　９７年から９８年までニューヨークに住んでいた。あちらの地下鉄にもさまざまな車内広告がある。そのとき、コンドームの宣伝で驚いたことがある。しかし、まあ、そんなもんだろうと思った記憶がある。HIVの患者が五番街で、「わたしはHIV患者です」と首からカードを下げてデモをする国である。　しかし、これはHIV感染予防とは関係がない。　ただのコンドームの宣伝である。日本は変わったのである。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  April 8, 2007

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  フリクション・ボールペン

  フリクション・ボールペン　昨日に引き続き、ボールペンのお話し。パイロットが新発売した「消えるボールペン」である。　フリクション・ボールペンと呼ぶ（フリクション＝摩擦）。ただし、名前が悪い。消えるボールペンのイメージがない。　ところが、消し心地は良い。変な話しだが、書いてすぐ消すのを試してみた。本当によく消える。しかも、消え方が良い。こすって消すのではなく、化学反応（熱）により消すのだ。　従来の消えるボールペンは、所詮、紙を削っていたのだ。だから、紙の中心部にインクが残っている限り、表面を削ってもインクは残る。それに対してこのボールペンは本当に消してしまうのだ。　初めて実用的な消えるボールペンの誕生である。しかも、８色と色のバリエーションも多い。ヒットしそうである。　しかし、辛口の批評をする。　デザインがまずい（写真）。どうして、もっとスマートにしなかったんだろう。消えれば良いというものではないだろう。考えて欲しいものである。　今後は、消えるボールペンが主流になる予感もする。　アメリカでは、書いた直後は消せても、２日経過すると消えなくなるボールペン「イレイザー・マックス」（ペーパーメイトブランド社）が人気だという。　さて、昨日のジェット・ストリームもこのフリクション・ボールペンも文具屋さんまで行く必要はない。いずれもコンビニで発売している。試してみることをお勧めする。　文具の愉しみは尽きない。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  April 7, 2007

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  三菱のジェットストリーム

  三菱のジェットストリーム　これだけ聞いて、これが今流行のボールペンと分かる人に乾杯。　油性ボールペンは嫌いだ。水性ボールペンが好きだ。　しかし、そもそも、ボールペンには筆圧が必要だ。次に、滲む。油性ボールペンの滲み方には品がない。　これが水性ボールペンだと滲みがなく、筆圧も少なくて済む。しかし、万年筆の、あの、しなりがない。しかし、水性ボールペンも万年筆もインク漏れした場合は悲惨だ。　ところが、このジェットストリーム（写真）は、筆圧も半分で、滲みもない。値段も手頃、１５８円である。　これが使ってみて、驚いた。　水性ボールペン並みの使い心地なのだ。これだけは、使ってみなければ、絶対に分からない。一度使うと、病み付きになる。間違いない！　昨年７月に発売、ヒット商品街道を走っている理由も頷ける。ただし、デザインだけは、イマイチだ。　ところで、ボールペンって、誰が発明したか知ってる？　ハンガリーのジャーナリストの考案らしい。知らなかった。三菱のジェットストリームに乾杯である！************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  April 6, 2007

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  吉田首相暗殺計画

  吉田首相暗殺計画　服部卓四郎（１９０１～１９６０年）という男がいた。　旧日本軍参謀本部作戦課長で、敗戦後、GHQ（連合国軍総司令部）歴史課に勤務していたが、裏の顔は、G2（GHQ参謀２部）の下、隠密工作を行っていた男である。　その服部卓四郎が率いるグループが、１９５２年７月に吉田首相（写真中央。写真はサンフランシスコ講和条約の調印時）の暗殺を計画していたという。CIA（アメリカ中央情報局）の文書で最近明らかになった。　当時の吉田首相（自由党）が、公職追放された者や右翼、国粋主義者に敵対的だという理由で首相を暗殺し、クーデターを蜂起、民主党の鳩山一郎を首相に祭り上げようとしたのである。　しかし、辻正信（服部同様、元参謀。とんでもない男だが、懐かしい名前じゃのぅ）に反対され、クーデターを思いとどまったという。　この服部何某、只者ではない。その後も日本を再軍備させるために奔走し、G2に全面的に協力するかの如く装い、しかし、悟られないようにして、米軍から物的支援を受けさせていたというのである。　戦後、まだ日が浅いとはいえ、ついこの前まで日本にもこのような男がいたのである。　ことの是非はさておき、今の日本人にこのような輩がいるのか。時代が違うという話しだけでは済まない問題だろう。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  April 5, 2007

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  祝アクセス数、３９，０００突破

  祝アクセス数、３９，０００突破　本日、謎の不良中年のブログアクセス数が３９，０００を突破しました（デビュー後５８３日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、安藤昇「男が死んで行く時に」（阿久悠作詞、曾根幸明作曲、キャニオン・レコード、７４年）をお披露目します。　おいらが２４歳のときの名曲です。このレコードの入手はもう不可能でせう。それにしても、安藤昇が若い！　しかし、もう安藤昇を知っている人って、ほとんどいないんだろうなぁ。　次回は、節目となる４０，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。４月４日（水）謎の不良中年　記

  April 4, 2007

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  昭和美女談義（後編）

  昭和美女談義（後編）　吉永小百合が美人になったのは、彼女が４０を超えてからである。本当に良い女というのは、年増だと遅ればせながら気付いたのである。自分が年齢を重ねることによって、許容範囲が広がったのである。太地喜和子のような女が本当の美女だと気付くには、年季が必要なのである。　ところで、以上の美女に実際に会ったことがあるのかと考えてみると、当然のことだが、驚くほど少ない。　おいらの場合、吉永小百合、阿川佐和子、壇ふみ、岸恵子、桐野夏生様にはお会いしている。　もっとも壇ふみとは、新宿の映画ロケでの目と鼻の先での観衆の一員にしか過ぎず、その他はいずれも著者サイン会でお会いさせていただいたに過ぎない（そういえば、小林麻美、林寛子とピンク・レディも、目の前の至近距離で見たことだけはある）。 　残念なことに、由美かおる様はこの肉眼では見ておりませぬ。　長生きすることは、現代では不幸なことである。しかし、好々爺になって死ぬ前の土産に、これらの美女にもしお会い出来るとするならば、それは長生きして良かったと思う証左でもあろう。　こうしてみると、日本の美女も捨てたものではない。世界に伍して美女を誇れる国である。あなたもあなた自身が好きだと思う美女（女性の場合は美男）を考えてみたらどうか。　美女探索は、それはそれは、心がときめく時間である。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  April 4, 2007

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  昭和美女談義（中編）

  昭和美女談義（中編）　ところが、調べて見ると、おいら達の世代の美女は、まだまだ沢山いるのだ。　多岐川裕美、生田悦子、野添ひとみ、野際陽子、島崎雪子、池上季実子、北原三枝、緑魔子、岡田茉莉子、星百合子、鰐淵晴子、大信田礼子、坂口良子、富士真奈美、梶芽衣子、志保美悦子、関根恵子、原田三枝子、高島礼子、江波杏子、太地喜和子、池波志乃なども捨て難い美女である。　それに最近であれば、あの妖艶な杉本彩も捨てきれないだろう。作家の桐野夏生もいい女である。こうしてみると、この手のランキングが如何にいい加減かということが、良く分かる。　蓼食う虫も好き好きである。　そこで、おいらの好きだった美女の変遷を考えてみる。　幼稚園に入る前は島倉千代子のファンであった。ラジオから流れる「からたち日記」を聞きながら、幼心に島倉千代子と結婚したいと思っていたものである。ませたガキだったのである。それが、小学生に入り、今度は守屋浩の「ありがたや節」を聞きながら、本間千代子の大ファンとなる。彼女は地味ではあったが、団塊の世代の隠れたアイドルではないかと、今でも密かに思っている。　中学生では、園まり一辺倒。中尾ミエのあのおきゃんさも悪くはないが、園まりの唄う「逢いたくて逢いたくて」は絶品である。高校生になってからは、吉沢京子、ピンキーと松原智恵子。今陽子にしびれたのは、健全な肉感的なところである。しっとりさ、では、誰が何と云っても松原智恵子である。　大学に入って、内藤洋子（写真）の清楚さにまいってしまう。この頃の吉永小百合は、まだ嘘くさい感じがしていた。その後、社会人になってからは、壇ふみ、由美かおる、吉永小百合という軌跡を辿ることになる。しかし、おいらの美女遍歴には全く脈絡がない（続く）。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  April 3, 2007

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  昭和美女談義

  昭和美女談義　本日から３回に渡り、「情報の缶詰」（関ネットワークス。０７年４月号）に掲載された昭和美女談義をお贈りする。昭和美女談義（前編）　文芸春秋の２月号が「昭和の美女ベスト５０」というのをやってのけた。　ランキングは、読者による投票によって決めている。総票数は、７，４５８（男４，８０８、女２，６５０）であった。 　その結論から述べる。１位　吉永小百合（１，４１２票）２位　原節子（１，３１５票）３位　山本富士子（８２４票）４位　夏目雅子（３４６票）５位　高峰三枝子（２１１票）６位　高峰秀子（１９４票）６位　若尾文子（１９４票）８位　岸恵子（１６４票）９位　森光子（１３８票）10位　田中絹代（１２７票）　成る程と頷ける順位ではある。しかし、戦後生まれとしては、高峰三枝子、　高峰秀子、森光子、田中絹代の全盛期のイメージがわかない。　したがって、おいらが物心のついた１０歳である昭和３５年以前に全盛期を迎えた美女を除外し、堂々５０位までをランキングすると、１３位　山口百恵、１５位　黒木瞳、１６位　司葉子、１７位　佐久間良子、２０位　山口淑子（李香蘭）、２２位　山本陽子、２３位　竹下景子、松坂慶子、２５位　岩下志麻、２８位　松原千恵子、３０位　浅丘ルリ子、３１位　藤純子、藤村志保、３４位　栗原小巻、３５位　宮沢りえ、３６位　櫻井よしこ、４２位　阿川佐和子、４５位　三田佳子、大原麗子、壇ふみ、沢口靖子となる。　しかし、おいらの世代で入っていない美女が多数いる。ここでも団塊の世代は無責任なのだ。こういう投票には、まったく見向きもしない。　おいらの学生時代の「創作ノート」（この頃から作家になりたいという夢を持っていた）による美女５０人によれば、上記の美女のほかに、　内藤洋子、酒井和歌子、吉沢京子、ピンキー（今陽子）、岡崎友紀、新谷のり子、奈美悦子、樫山文枝、本間千代子、園まり、朝丘雪路、西田佐知子、加賀まり子、柏木由紀子、小川知子、尾崎奈々、奥村チヨ、石田あゆみ、金井克子、和泉雅子、沢たまき、浅野ゆう子、名取裕子、古手川祐子、天地真理、美保じゅん、田中裕子、宮下順子、新藤恵美、倍賞美津子（順不同）がいる（続く）。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  April 2, 2007

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  オール讀物新人賞、再び予選突破

  オール讀物新人賞、再び予選突破　先月２２日発売の文芸春秋社「オール讀物４月号」誌上の「オール讀物新人賞」中間発表で、おいらの作品が再び予選を通過した。前回の予選通過は、「オール讀物推理小説新人賞」であった。　今回の応募総数は、２，１０９名。１次予選通過は、２００名。その中においらの名前と作品名が掲載されていた。すまぬ。ペン・ネームは前回同様「つるぎ　かずを」とはしていない。デビューするまでは、名前を伏せておきたいからである。　ただし、残念ながら、今回は２次予選通過（４７名）までには至らなかった。　作品は、おいらのニューヨーク滞在中をモデルにしており、人生の生き方を問う、夢のような話しを小説にしたのだが、選者にはその意図が十分理解出来なかったようである。もとより、おいらの力不足が原因であるとは思うが。　とまれ、落選したことには違いない。しかし、２回続けての予選通過である。あながちおいらの進もうとしている道が間違っているという訳でもなさそうだ。　おいらの敬愛する人生の達人氏によれば、「ヒット２本（一つは２塁打）で、まだホームランが出ない」と評された。　これにはドキリと来た。考えてみれば、新人賞狙いはホームラン狙いしかない。小さく纏まっていてはダメなのだ。ヒットでも芯に当たれば、ホームランになると思っていたが、難しいようだ。出会い頭でホームランになる甘い球など誰も投げてはくれぬ。　どうやら、次回（６月末締切）は、ホームランを打つしかなさそうである。三振になるかも知れぬが、ヒット狙いではなく、ここは、ホームラン狙いに照準を合わせてみたいと思う。**************************************************謎の不良中年 Presents**************************************************

  April 1, 2007

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  電車内の化粧女（その２）

  電車内の化粧女（その２）　電車内の化粧女を少し前にこき下ろした。 　要旨は、「電車内で化粧する女性は、周りの人間を人間と思っていないのである。サルか何かの動物だと思っているのだ。そういう理屈なら、こちらもその化粧女を人間だとは思わずに、サル女と思えば良い」のである。　しかし、よりによって、本日は日比谷線で中目黒始発から隣に座った女性（推定２５歳）が化粧を始めた。本格的である。大きな鏡を出してきた。付け睫毛までし始めた。これには腰を抜かした。　向かいに座っていた、お年を召した女性が急に不機嫌になるのが分かった。　前回のおいらの説が生ぬるいことに気付かされた。こりゃ、サル女と思えば良いだけでは済まないぞ。　これはですね、もう、法律で規制するしかありません。　刑法犯が妥当と考えるが、逸る心を押さえることにする。ここは東京都内の地下鉄である。石原都知事にお願いする。「迷惑防止条例」によって、電車内での化粧を取り締まってもらうしか方法はない。　え～い、サル女のお陰で今日一日が不愉快だ～。***********************************************謎の不良中年 Presents***********************************************

  March 31, 2007

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  なぜカーブをストライクに取らない

  なぜカーブをストライクに取らない　パ・リーグは先週土曜日より開幕しているが、本日より、セ・リーグが開幕である。 　で、本日は、二宮清純の受け売りである。　昔はドロップというのがあった。カーブの中でも縦に曲がるカーブ、つまり落ちるカーブのことをドロップと云った。　因みに、キャンディの一種で、水飴の分量を減らして、砂糖を多くしたあの「サクマのドロップ缶」は懐かしいが（親父がよくパチンコで景品に持って帰った）、関係ない（野坂昭如「火垂るの墓」にも登場する）。　しかし、ドロップは何時しかカーブと呼称が変わり、落ちる球はフォークでなければならなくなった。　野球に詳しくない人のために簡単にこれを解説すると、縦方向に曲がって落ちる球をカーブと呼ぶ。ただし、打者の内側に落ちて曲がる球を特にシュートと呼ぶ。そして、フォークはベース手前でストンと落ちる球を呼ぶ。これらはいずれも曲がる球だから広義ではカーブと呼んでも差し支えないと思うが、ゆるやかに曲がるのをカーブと呼び、それに対し、フォークだけはカクンと落ちるので、球種は違うことになる。これに対し、真横に曲がる球をスライダーと呼ぶ。　野球の醍醐味は、この球が縦に落ちるカーブか、横にスライドするスライダーかである。　おいらの愛するカープでは、この縦に落とす名人が川口（後に巨人）で、横にスライドさせる天才が北別府であった。　ところが、最近、このカーブを審判がストライクに取らなくなったという。理論上は山なりのボールを投げて、それがストライク・ゾーンをかすめれば、その後でワン・バウンドになっても、ストライクになるはずである。ストライク・ゾーンは本塁上の立体的な空間と定められているので、その立体のどこかをかすめれば理論的にはストライクである。　審判の皆様よ！　どうそ、公認野球規則どおりのジャッジをしてくだされ。そうでなければ、日本では縦に落ちるカーブが絶滅してしまいますぞ。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  March 30, 2007

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  新聞広告の楽しみ

  新聞広告の楽しみ　密かに毎週木曜日の朝、楽しみにしていることがある。　それは、週刊新潮と週刊文春の新聞広告である。今朝も最初にその広告から目を通した。　特に週刊新潮の広告の見出しは秀逸である。今朝の見出しでは、「吉本の金正日」というのがよい。「なるほど、そうだったのか」と頷ける。　もともと、週刊新潮はスキャンダル雑誌である。同じ記事であっても、新聞の補完を考えている週刊文春とは性格が全く異なる。　したがって、他の雑誌の広告が「東京スポーツ方式」（＝見出しの最後に「か」とか「？」を付けて記事の中身はスカスカ）という見出しであるのと異なり、週刊新潮はスキャンダルに徹しているので、記事の本文も読み応えのあるものに仕上がっていることが多い。　地下鉄の中吊り広告でも、週刊朝日やサンデー毎日の広告が物足りないのは、その雑誌の上品な性格である。ただし、最近の週刊朝日は鼻息が荒い。スクープ連発で雑誌に勢いがある。　さて、そういうことから云うと、おとうさんのための夕刊紙についても同じことが云える。　日刊ゲンダイにインパクトがあって、夕刊フジにインパクトが欠けることが多いのは、夕刊フジが新聞を目指しているからである。それに対し、日刊ゲンダイは、タブロイド新聞の体裁を整えてはいるが、実は新聞ではないのである。あれは、スキャンダル雑誌なのである。　そう思えば、腹も立たない。いや、そう思って買うから面白いのである。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  March 29, 2007

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  吉行淳之介二十歳の幻の処女作

  吉行淳之介二十歳の幻の処女作　吉行淳之介が二十歳（昭和１９年）のときの幻の処女作「星が流れつつある」が発見された。　吉行淳之介の初期の詩（昭和２０年頃）は、大学ノートに書かれていた。東京大空襲で焼け出されたときに持って逃げたほどだが、後に全て焼却している。習作など人には見せるものでない、というダンディズムによるものであろう。　それが、小説という文字を消して、散文詩と訂正している跡がある貴重な作品が今回発見されたのである。良くもまぁ、残っていたものだ。　経緯は、友人に譲った「チェーホフ全集」の１冊にこのノートの切れ端が挟まれていたものを、保管し続けていたという。　サライの３月１日号が吉行淳之介の特集を組んでおり、誌上でこの処女作を読むことが可能である。　恐らく手許に残していたらこれも焼却していたと思われるが、吉行研究家にとってはたまらない発見には違いない。　おいらの感想。不思議な感覚である。吉行淳之介ではない、しかし、同時に吉行淳之介の作品である。読むのではなかったというのが半分、氏の習作を読んで愉しめたというのが半分。　やはり吉行淳之介は只者ではない。********************************************謎の無聊中年 Presents********************************************

  March 28, 2007

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  ケネディ暗殺の新映像

  ケネディ暗殺の新映像　おいらが広島の片田舎で中学生時代を送っていたころ、ケネディ大統領がダラスで暗殺された。　調査委員会の結論は、「２４歳の元海兵隊員、オズワルドの単独犯行」である。しかし、当時、中学生のおいらであっても、暗殺の真相がうやむやにされたことはよく分かった。それが、４４年経った今でも解明されていないのには驚くばかりである。　陰謀説は数多く出されてきたが、一番のポイントは、「犯人が単独か複数か」と「銃弾は何発か」である。　調査委員会は、「オズワルド単独犯で、彼が３発銃弾を発砲した。１発目は外れ、２発目が頭部に命中（これが致死傷）、次の１発は背中から喉を貫通、これが同乗のテキサス州知事に命中」とした。　この論拠は、しかし、検視によると、３発目の背中の貫通痕と衣服の穴とが一致していない。と、云うことは、他の狙撃者がいたはずだ（つまり複数犯）ということだ。　ところが、ここに来て、ケネディ暗殺の新映像（狙撃直前の映像）が発見された。この映像によれば、狙撃直前のケネディ大統領の上着はずり上がっており、背中の貫通痕と衣服の穴とが一致しなくても問題がない、大発見というのである。　この映像は、CNNでも放映していた（狙撃９０秒前のカラー４０秒間の映像）ので、おいらも見たが、なるほどそういうことですか。　じつは、今回云いたいのは、そういうことではない。　この映像を提供した人物のことだ。　８２歳のアマチュア写真家が、当日ケネディ大統領を通勤途上に撮影していたのである。暗殺直前の映像なので、資料的価値がないものと思い込み、自宅に４０年以上も保管したままだったのだ。たまたま、娘婿と雑談中にその映像があることに気付き、公開されたものだという（後に現場の博物館に寄贈）。　ケネディ暗殺の当日には、沿道に１５万人がいたと云われる。そうすると、実はその中にもこれと同じように、他の場所からケネディ暗殺の瞬間を撮影していた人物がいたとしても不思議ではない。　そう考えると、歴史ミステリーは再び甦ることになる。***************************************謎の不良中年 Presents***************************************

  March 27, 2007

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  また警報だよ

  また警報だよ　昨日、能登半島で大きな地震（震度６強）が発生した。　地震に伴い、津波警報が発動された（昨日は「津波注意報」が出された）。ところが、最近はこの警報を無視する人が後を絶たないらしい。　「また、警報だよ」と、無視する人が多くなっているというのだ。　今年、１月の千島列島を震源とする地震の際、津波警報が発令された地域で、実際に避難勧告に従った住民は、１０人に１人も満たなかったという。　で、避難しないのはほとんどが大の大人で、子供は比較的素直にその勧告に従うという。　問題は、子供が親に対して「避難しようよ」と働きかけても、親が「心配ない」として子供をたしなめるケースがあると云う。　津波が伝わる速さは驚くほど早い。　警告に従わないで万が一命を失うとしたら、それは、最近流行の自己責任に他ならない。大人がそれで死ぬのは自業自得である。　しかし、それで基で、子供が道連れになるというのは何ともやりきれない。ましてや、その子供が大人になって、同じように今度は息子に避難しなくてよいと云うとしたら、もっと、やりきれない話しである。　慣れと素人の判断ほど怖いものはない。　それでも、あなたは子供をたしなめて警報を無視するのだろうか。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  March 26, 2007

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  北への「２５００万ドル凍結」解除の謎

  北への「２５００万ドル凍結」解除の謎　６カ国協議の末、北への「２５００万ドル凍結」を解除するという。ただし、２３日現在、送金問題で決着がつかず、６カ国協議は休会（次回未定）となっている。 　送金問題はさておいて、凍結解除で本当に北が核開発の凍結をするとは思えない。　考えてみるがよい。独裁体制、現体制維持のために北は核開発をしたのだ。それを否定するのは、自己否定と同じである。北が核開発を凍結する訳がない。　過去の嘘で固めた外交の歴史を見ても直ぐに分かることだ。今回も見た目は従順かも知れないが、ポーズに過ぎないのは、子供だって分かる理屈だろう。　しかし、それでも敢て凍結を解除する道を選ぼうとしている。それは、一体何故なのだろうか。　思うに、嘘をつかせようという戦術ではなかろうか。いわゆる罠ではないだろうか。　北の姿勢がポーズだけだと分かったら、直ちに（米国または第三者が）北を叩くか、そうでなければ独裁者の首を狙うというのが５カ国の暗黙の了解ではないだろうか。　それ位でなければ、凍結解除などを簡単に認めようとする道理が分からない。　国際政治の裏を読むというのは、まことに難しい。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  March 25, 2007

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  朝青龍のひざげり

  朝青龍のひざげり　大相撲春場所は、いよいよ本日優勝決定への大一番となる。　しかし、不愉快なのは、八日目の「朝青龍・稀勢の里」戦である。　たまたま日曜日なので、テレビをつけていたら、朝青龍の相撲をやっていた。朝青龍の完勝ではあったが、驚いたことに「ひざげり」を入れているではないか。　しかし、もっと驚いたのはこの「ひざげり」に対し、NHKのアナウンサーはもとより解説者までがこのことに触れなかったことだ。　おいらは、身を乗り出して、何を云うかと待っていたのだが、そのままあっさりと放送が終わってしまった（録画していた訳ではないので、もし、間違っていたらごめんなさい）。　「けり」を入れるのは、昔の東映やくざ映画ではチンピラと相場が決まっていた。高倉健などは絶対にしないのである。　しかし、朝青龍は所詮その程度の相撲取りだから、「けり」を入れても驚かないが、放送をしている立場の人間は、相撲が真のスポーツだというのなら、「ひざげり」を何故非難しないのか。　朝青龍自体も不愉快だが、公共放送にはもっと不愉快になった。まったく、腹立たしい世の中になったものである。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  March 24, 2007

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  祝アクセス数、３８，０００突破

  祝アクセス数、３８，０００突破　本日、謎の不良中年のブログアクセス数が３８，０００を突破しました（デビュー後５７１日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、広島でリハビリを続けている母が描いた水彩画をお披露目します。母の大好きな富士山です。　母は油彩を描くのが大好きでした。　その母が脳梗塞で倒れ、要介護３まで回復し、今やここまで元気を取り戻すことが出来ました。　母の楽しみは、東京にいる弟とおいらとの３人で年に一度車で富士山の五合目まで行くことでした。それが、昨年から中断しています。何時かは富士山に登ることを夢見て、母はリハビリに勤しんでいます。おいらもそのためには、出来る限りのことをしたいと思っています。　次回は、３９，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。３月２３日（金）謎の不良中年　記

  March 23, 2007

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  キング文章王とは何だったのか（後編）

  キング文章王とは何だったのか（後編）　事実だけを述べる。　全５段の新聞広告で予告していた今年の２月１３日発売の「キング３月号」誌上では、候補作品名と作者名が７名分発表されたのみであった。　しかも、「各選者が受賞作者１名を選定」ではなく、ただ単に７名分が羅列されていただけである。　え！？　これって、何！　話しが違うんじゃないの？　各選者がそれぞれ受賞作者１名ずつを選定するんじゃなかったの？　冗談かと思ったが、詳しい説明などどこにもない。少なくとも説明責任があると思うのだが、キングって全くどうしちゃったんだろう。　おいらは思うのだが、これは最早「謝れば済む」という話しではないだろう。おいらは社会で何が一番大切かというと、信用だと思っている。信用を失くしたら、どこの世界でも生きていけないからだ。　プロは、自分の言動に責任を持つ。それが、プロの誇りだ。自分の言動に責任を持てない輩の末路がどうなるかは、明らかである。　ところが、この「キング」は何なのだ。　しかも、今月号に至っては、キング文章王は「該当作なし」としている。まあ、それは選者の判断だから、文句を云う筋合いはないのかも知れないが、この雑誌とは一体何なのだろう。　情けないを通り越して、「恥を知りなさい」という死語を思い出した。　しかも、記事の中身はというと、全く「男がブレイク」しない。　さらに、最近ではコンビニはおろか、まともな本屋でもこのキングは販売されていないのだ。特に今月号は、５軒中１軒の本屋でしかこの雑誌を見付けることが出来なかった。もう廃刊にでもするつもりなのだろうか。　それにしても、講談社って、一体全体どうしちゃったんだろうな～。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  March 23, 2007

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  キング文章王とは何だったのか（前編）

  キング文章王とは何だったのか（前編）　今、手許に講談社が満を持して発売した月刊誌「キング」（昨年９月１３日創刊）の新聞広告（全５段）がある（写真）。「男がブレイクする新雑誌、月刊『キング』明日創刊！！」とある。続いて、第１回「キング文章王」原稿大募集とある。　投稿規定を読むと、昨年１１月１２日を締め切りとし、小説・エセ－等領域は自由、字数は千字から二千字（例外オーケー）、発表が今年の２月１３日である。　特筆すべきは、選者が児玉清阿川佐和子佐藤江梨子リリー・フランキー（後に選者代表）長塚圭史吉田豪峯田和伸であり、「各選者が受賞作者１名を選定」とある。　また、指名選者制度があり、「自分は、特に『この人に選んでもらいたい』と思う選者を三名まで指名することもできます」「希望の場合は、選者名も忘れずに」とある。　う～む、面白そうではないか。しかも、「キング」とは、講談社が大日本雄弁会講談社と名乗っていた時代の看板雑誌ではないか。　おいらが、阿川佐和子さまを選者にお願いして、締め切り直前に「キング文章王」宛に簡易書留（しかも速達）で原稿を送ったのは云うまでもない。　原稿内容は、おいらが会社を退職し、団塊の世代が如何にして自由人になったかを軽妙洒脱に述べたエセーである。このブログに載せていない面白い秘話を満載し、六千字（４００字詰原稿用紙１５枚）の内容とした。　ところが、である。　キングという雑誌は、「話しが違う」のであった（続く）。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  March 22, 2007

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  介護スタッフ大募集

  介護スタッフ大募集　先日、横浜の私鉄沿線某駅を降りたときのことである。　二人のおばさんがチラシを配布している。無差別に渡しているようではなさそうだ。アタリをつけて配っている。しかし、配り方は素人だ。　おいらが通り過ぎようとしたら、そのおばさんと目が合った。チラシを渡そうとするので、思わず受け取った。　「介護スタッフ大募集」　どうやらおいらを介護スタッフの見込み客と踏んだようだ。　そう云えば、昔大学生だった頃、某駅の前で自衛隊の勧誘を受けたことがある。目の前のおっさんが、「自衛隊に入りませんか」と声をかけてきたのだ。　おいらは当時心情左翼であったので、そのときはもちろんお断りした。　しかし、思ったのである。自衛隊の隊員募集基準は、おいらのようなひょろひょろの体型まで許容しているのか。当時、おいらの体重は４８キロ。その後も結婚するまでは、ほとんど体型は変わらなかった。事実、結婚式の羽織袴では腹にバスタオルを巻いたくらいだ。そのおいらを勧誘するのだ。これでは絶対に戦争には勝てないと思ったものである。　で、今回のおばちゃんの勧誘である。おいらは、プライベートのとき、不良中年の格好をしている。未だにこげ茶色のジーパンを愛用するくらいである。でも、ひょっとしたら、中年プータローだと思って、格好の介護要員だと考えたのかしらん。　ま、今の日本の介護スタッフの供給不足は、深刻である。今後もこの危機的な状況が改善されそうな様子もない。介護需要は飛躍的に増大するからである。とすれば、このような冗談を云っている場合ではないのかも知れない。*************************************************謎の不良中年 Presents*************************************************

  March 21, 2007

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  海賊版DVD

  海賊版DVD　ニューヨークにいたとき、封切りしたばかりの映画をDVD（当時はビデオ）で観たことがある（写真は関係ありません）。　酷い話しだが、映画館で上映された映画を高性能の小型ビデオ・カメラで撮り、それをそのままダビングしたものである。勿論、違法である。　確か１個、５ドルで売っていたような気がする。場所は５番街の３３丁目、エンパイアステート・ビルのある場所である。黒人が露天でビデオを並べて売り子をしていた。　で、興味にかられ（海賊版を買ってゴメンナサイ）、自宅に持ち帰って観たところ、斜め横の座席から撮っているので、画面がゆがんでいる。同時に、映画館の中なので、観客の咳や笑い声までが聞こえる。まあ、映画を観ること自体に影響はないのだが、新鮮に驚いたことを覚えている。　しかし、その手のDVDは海外だけだろうと思っていたら、最近は国内でも現れているようだ。　関西某所では、一枚１，０００円程度で、バベルなどの日本未公開の映画（バベルは今年のゴールデン・ウイークに公開予定）を売っているらしい。　問題は、昔の違法撮影と異なり、ビデオ撮影の高性能化とDVDダビングでの画質劣化がないため、映画産業のビジネス・モデルに影響が出かねないことだという。　それはそうだろう。映画は、上映とその後のテレビ放映やDVD販売で採算が合うように創られている。それが、違法DVD出現によって壊され、また、暴力団の資金源になっているのではないかとまで、云われる。　違法DVDを許してはならない。***************************************************謎の不良中年 Presents***************************************************

  March 20, 2007

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  殉職警官二題

  殉職警官二題　先月初め、イタリアはシチリア島のカターニャでセリエAのサッカーが行われたときの話しである。 　その試合で地元チームが敗戦したところ、敗北に怒った地元のサポーターが暴徒化した。挙句の果ては、警備の機動隊と衝突、警官一人が死亡するという事件が発生したのである。　イタリア政府は、この事件を受けて間髪を入れず、安全基準に達していない競技場では観客なしの試合を実施という、厳しい措置を決めた。　それはそれとして、ここで何が云いたいのかというと、サッカー選手と警官との給料の差の大きさである。　サッカー選手を守る警官（３８歳）の給料は、時間外手当、月３０時間を加えて、約３０万円。　それに対し、警官によって守られたサッカー選手の月収は、ミラノに移籍したロナウドの場合、約１５億円である。　どこか、おかしくはないか。警官は、このような高給を取るサッカー選手まで守らなければならないのか。　次に、国内での話し。線路に入った女性を救おうとして、殉職した交番のおまわりさんがいた。警官の鑑だと考える。　そのお悔やみの場に某総理が行った。しかし、その席で首相は、殉職警官のお名前（宮本さん）をミヤケさんと間違えたのである。　プライベート・ライアンでは、ルーズベルト大統領（だったと思う）が、ライアン二等兵の名前をしっかりと確認して、この兵を救出させようとした。人の上に立つ人間は、かくあらねばならない。　おいらは、警官は金ではないと思う。志である。　しかし、日本では殉職しても総理に名前を間違えられる。これでは殉職警官が浮かばれることはない。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  March 19, 2007

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  パスポートの期限切れ

  パスポートの期限切れ　最近、愕然としたこと。　パスポートの使用期限が先月切れていたのである。１０年パスポートである。考えてみれば、１０年前、おいらが４６歳のとき、ニューヨークに赴任するときに新調したパスポートであった。　当時、１０年先のことなど考えていなかった。おいらの人生の黄金期であったような気がする。　某エアラインのマイレージが今年の年末で権利がなくなる。それを使って、久し振りにアジアのどこかにぶらりと出掛けてみようかと思う。　そうすると、パスポートを新調することになる。このパスポートの任期が切れるのは１０年先である。そのときおいらは６６歳になっている勘定だ。そのときおいらはどんな人生を送っているのだろう。それに、これまで数多くのパスポートを取得してきたが、ひょっとしたら、これが最後のパスポートになる可能性がないとも云えない。　これからの１０年間を、本当の意味での人生の黄金期にしたいと思う。*************************************************謎の不良中年 Presents*************************************************

  March 18, 2007

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  地下鉄のトイレ考

  地下鉄のトイレ考　夜、一杯やった後の帰りである。　不覚にもお店や電車に乗る前にトイレに行かなかった場合、電車の中で猛烈にトイレに行きたくなることがある。　先日、地下鉄の丸の内線の霞ヶ関で下車し、日比谷線に乗り換えようとしたときである。　NATURE CALLS ME.　ところが、トイレが霞ヶ関駅の構内にない。正確に云うと、改札を出れば目に前にあるのだが、改札内にはトイレがない。　おいらは悶絶した。しかし、悶絶してもトイレには行かなければならない。改札に駅員がいれば、事情を話して、一旦改札の外に出てトイレを使用すればよい。しかし、夜の１１時半である。その駅員が不在である。いくら待っても帰ってこない。おいらは怒った。　しかし、脳は冷静である。改札を一旦出れば全ては解決する。　ところが、それでは切符を清算し、再び切符を買わなければならない。いや、切符を買うこと自体はパスネットなので問題はないが、買えば再び初乗り料金を払わなければならない。何故、このようなことで地下鉄会社に儲けさせなければならないのだ。バカヤローである。　そう思いながら、脳が感じる理不尽よりも、今感じている「悶絶」の解消に負け、あたふたと改札を駆け抜けるおいらであった。　どうして、地下鉄利用者が「利用出来ない」トイレなのだ。まったく地下鉄に乗るのも命懸けである。*************************************************謎の不良中年 Presents*************************************************

  March 17, 2007

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  謎の先端研

  謎の先端研　先端研なる秘密組織？があるという。　おいらの敬愛するM先輩がそのメンバーである。そのM氏によれば、少し前のことだが、某独立行政法人内に「先端研」なる非営利未公認組織の立上げを行ったということである。あまりにもこの会が面白いので、その内容を暴露してしまおう。　東大にある「先端研」＝先端技術を研究するマトモな組織と名称は同じである。しかし、この組織は、大陸の最北端や最西端、それに半島の先端や岬、はたまた政治的な意味での先端（例えば、中国と北朝鮮との国境、アイルランドと北アイルランドとの国境など）を実際に訪れたり、それらをネタにただ飲むと云う、恐ろしく阿呆な組織のようである。地理的な「先端」の例で、その先輩が行ったトコロとしては、　ユーラシア大陸の最西端、ロカ岬アメリカ大陸の最北端、バローロングアイランドの最東端、モントークグレート・ブリテン島の最西端、その名も　Land's End傘屋のことしか記憶にないシェルブール津軽海峡冬景色にも登場する竜飛岬新宿区最東端の飯田橋（橋の名前）　などらしい。　琴線に触れる話しである。しかも、流石においらの敬愛する先輩だけのことはある。踏破した「先端」の地が国際的で凄い。おいらなどは、上記のうち、ロカ岬しか行っていない（証明書を貰っておりまする）。　おいらは、密かに先端のほかにも中央点フリークもいるのではないかと思っている（南極点未達のシャクルトンもそうだろう）。しかし、何で、世の中にはこのような阿呆ばかり揃っているのだろうか。これだから人生は面白いのであるが……（M先輩、秘密をばらしちゃってゴメンナサイ）。***********************************************謎の不良中年 Presents***********************************************

  March 16, 2007

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  液体物の持ち込み

  液体物の持ち込み　今月１日から、国際線に乗る場合は、液体物の機内への持込がややこしくなった。　日本でも、あらゆる液体物は１００ml以下の容器に入れて、無色透明なビニール袋（ジッパー付）の中に入れなければならないのだそうだ。ちなみに牛乳瓶は１８０mlである。　ペットボトル、化粧品、歯磨き（ペースト）、ヘアスプレーなどが対象となり、同時にビニール袋全体の容量は１リットル以内にしなければならない。　うへ～、これじゃあ、飛行機に乗るのは嫌だなぁ。　機内は乾燥している。だから、おいらは国際線に乗る場合、ビジネスクラスであっても、これまでは２リットルのペット・ボトルを持ち込んでいた。ミネラル・ウオーターをがぶがぶ飲んでいたのである。　それが、もう気兼ねしなければ、機内では水は飲めない。やだねぇ。　安全のためとはいえ、住みにくい世の中になったものだ。要するに、世の中は、９・１１以来確実に変わってしまったということである。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  March 15, 2007

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  同窓会異聞

  同窓会異聞　先週、高校時代の同窓会に参加した。　「ひょっこり大学附属ひょうたん高等学校」である。東京で年２回、メンバーの一人である関西在住の医師が学会参加のため、上京して来る。それにかこつけて、在京のメンバーが集うのである。　通常、参加メンバーは１０名前後。うち女性が２名程度毎回入るが、今回は男ばかり８名の参加であった。　久し振りに集まるのは良いものである。何せ、約４０年前の高校生の集まりである。　で、何が話題で盛り上がるのか。何が話題だと、参加したいと思うのか。　やはり、高校時代の話題が中心となるのである。　そうなると、好きだった女の子の話しは盛り上がる。消息を知っている奴が近況を話す。皆が耳を傾ける。誰かが突っ込みを入れる。アルコールも入っているので、座は盛り上がる。初恋談義に花が咲く。初恋の相手だった女性も、今や押しも押されぬ５６歳。見事なずん胴のおばさんになっている、という話しになる。これがウケル。この手の話しは尽きない。　次に、他界した人間の話しになる。同期であるから、皆、５６歳である。いいおっさん、おばさんの年齢である。自分にそれを置き換えたとしても、何の不思議もない。何時死んでもおかしくない年齢だ。皆と会うたびに、誰かがまた死んでいることに気付く。　今回も最初から最後まで、この二つが話題の中心であったような気がする。それでも、高校時代の友人というのは、捨て難い。同じ話題になるのが分かっていても足が向くのである。いい友を持つことは幸せである。***********************************************謎の不良中年 Presents***********************************************

  March 14, 2007

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  祝アクセス数、３７，０００突破

  祝アクセス数、３７，０００突破　本日、謎の不良中年のブログアクセス数が３７，０００を突破しました（デビュー後５６１日目で達成）。　ここのところ、１日に１００名以上の方々にアクセスしていただいており、ペースが速くなっています。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、前回の三島由紀夫作品に引き続き、DVD「mishima」（ワーナー・ブラザーズ、ニューヨーク版）をお披露目します。　１９８４年、フランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカス総指揮、緒方拳主演（共演：沢田健二）で、日本では瑤子夫人（故人）が諸般の事情から公開を許可していない、基本的に手に入らない貴重盤です。　次回は、３８，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。３月１３日（火）謎の不良中年　記

  March 13, 2007

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  政治家の後援会パーティーに行ってきた（後編）

  政治家の後援会パーティーに行ってきた（後編）　さて、励まされる立場の主賓である政治家は、演題からご推察のとおり、野党第一党の政治家である。５９歳。早大卒。読売新聞記者を経て、３期衆議院議員を務める。現在、浪人中。　６時半からの「主賓を励ます会」は、講演会会場の隣である。入り口に横路衆議院副議長と本日の主賓ご夫妻が金屏風の前に並び、ご挨拶を受けての入場である。　どうやら、講演会には出席しないで、このパーティのみに出席する参加者も多いようだ。参加者はそれでも全員で約２５０名程度か。意外にこじんまりしているので、驚く。　本人の挨拶が始まり（奥様が隣。写真上）、続いて横路衆議院副議長の挨拶、その後、鳩山幹事長が応援に駆けつけての挨拶、乾杯の音頭は海江田万里という錚々たるメンバーである（写真下は鳩山幹事長。ピンボケでごめんなさい）。　食事は、立食パーティである。いわゆる屋台（例えば寿司の握り）は出ていないので、経費を節約していることが分かる。テーブルの上にはビールしか出ていないが、なくなると直ぐに補充がある。水割りは飲み放題。ワインはなし。　その間、石井一元自治大臣などの挨拶が続く。おいらは、その間、鳩山幹事長や岩國哲人氏らと名刺交換をする。　主賓の奥様が、各テーブルを回って挨拶をしている。その後、主賓も全部のテーブルを回っている。アルコールが入って、会場はくだけた雰囲気となり、盛り上がりを見せる。しかし、参加者は圧倒的にご年配の方々が多い。男性、女性の比率は、７：３だ。　感想を述べる。　こういうパーティは、年寄りだけのものなのか。そうではないと思う。いわゆる無党派層を取り込むための努力を、この政治家はどうしているのだろうか。ボランティアが集まって、この主賓を応援する。そういう集会にしないと、これではタダの内輪の応援演説だと思われても仕方がない。　この手のパーティも新しいスタイルを考えるべき時代になっているのだろう。***********************************************謎の不良中年 Presents***********************************************

  March 13, 2007

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  政治家の後援会パーティーに行ってきた（中編）

  政治家の後援会パーティーに行ってきた（中編）　さて、当日の夕方は、天気予報が大ハズレの雨。それでも、都内某ホテルにおいらは出向く。　午後５時過ぎに到着。しかし、驚いた。人影がまばらである。もっと、大勢の人間でごった返しているのではと予想したが、会場の受付はまったく落ち着いた雰囲気である。おいおい、大丈夫かね。　周りを見渡すと、主催者の関係者に出会う。今回、おいらに故あっての人物であり、やはり雨で出足が悪いのを気にしている様子である。　一人で手持ち無沙汰でもあり、講演会場に入る。会場は思ったほど広くはない。縦に１０列の長机が配置されており、その列が５つある。つまり、合計５０の長机が置いてあり、一つの机が３人掛けであるから、１５０人が座れ、立ち見を入れて、２００人程度の会場である。　しかし、その席に空席が目立つ。５時半現在、せいぜい１５０人程度の参加だ。定刻になったので、主賓である政治家が司会を始め、主賓の友人である日刊ゲンダイ編集部長、二木氏の紹介を始める。　講演内容は、日刊ゲンダイの編集部長である。何せ、「時の政権を叩く」、「野球は巨人を叩く」、「マスメディアが書かない記事を書く」という明快なポリシーである。安倍内閣をこき下ろすというゲンダイの記事の内容どおりの講演であり、やはり、これからの統一地方選、参議院選が争点になりそうである。　講演が終了し、質疑で面白い質問が出るかと期待したが、誰もしない。おいらがしゃしゃり出るのも大人気ないので、黙っていたら、そこは二木氏、都知事選のことを話し始めた。　これもまたゲンダイの編集方針どおり、石原政権の行方に暗雲が漂うというとても上品な内容であった。講演終了時、聴衆がかなりの数に増えあがっているのに気付いた（明日に続く）。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  March 12, 2007

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  政治家の後援会パーティーに行ってきた（前編）

  政治家の後援会パーティーに行ってきた（前編）　故あって、先週火曜日の夕方、某政治家の後援会パーティー「某氏を励ます会」に出席した。　これまでチャンスはあったものの、一度もこのようなパーティーに参加していないので、興味半分、面白半分で出席してみることにした。　まずは、場所である。国会議事堂や霞ヶ関に近い、都内某所のホテルである。そのホテルの大ホールを貸しきりだ。　開催時間は、午後５時開場。５時半から６時１５分までが講演である。講師は、日刊ゲンダイ編集部長の二木啓孝氏（写真左）。　演題は、「安倍政権はいつまでもつか」　その後、６時半から「某氏を励ます会」になるわけである。　で、会費が２万円。これは、事前の郵便振替でも、当日持参でも良い。この手のパーティーでこの金額が高いのか安いのかは分からぬが、昔（と言っても１０年以上前のことだが）２万円だったような気がするから、まあ、こんなもんなんだろう。　パーティーの内容は立食だとは想像がつくが、それ以外はどのような催し物があるのか見当がつかない。案内状を見ると、「この催し物は政治資金規正法第８条の２に規定する政治資金パーティーです」とある。　さて、どんな人種が、一体何人位参加するのだろう。ちょっと試算すると、２５０人出席で５００万円集まる訳である。５００人で１，０００万円、１，０００人出席で２，０００万円の勘定になる。まあ、金だけ払って出席しない奴も多くいるだろう。　こういうことをあれこれ想像するのは面白い。張り切って、出席することにした（続く）。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  March 11, 2007

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  南のトンデモさん

  南のトンデモさん　さて、今回は中国の隣の国の話しである。 　北の将軍は「困ったさん」で定着しているが、南の大統領もちょっとした「トンデモさん」である。　最近では、「日本海の名称は、植民地時代の産物」などであるとするトンデモない発言をして、「歴史曲解」までやるようである。自分の人気取りにためには、この大統領は手段を選ばない。　しかも、北の存在を擁護するような発言を平気でする。「共産主義を認めることが、究極の民主主義である」という倒錯論者？でもあるようだ。どうやら、南北統一後は、北の属国にでもなる気らしい。　このような人物を一国の大統領にしなければならない国は不幸だと思うのだが、どうしてこのようなトンデモさんが大統領の座に居座っているのかが不思議でならない。　調べてみると、任期はまだ１年（来年の２月まで）残っている。かの国の大統領は一期５年のみで、憲法上再任はない。そうですか、後１年ですか。　ところで、かの国では弾劾制度が認められており、このトンデモさんは一度弾劾され、その後、復権したようだ。しかし、この問題の本質は、どうもトンデモさん一人の問題であると考えるのではなく、彼の取り巻きを含めた、かの国自身の問題であると考えた方が良さそうな気がしてならない。　それにしても、分からない国である。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  March 10, 2007

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  高級ブランド品、不合格

  高級ブランド品、不合格　昨日に引き続き、中国の話題（これも同日付産経新聞による受売りである）。 　上海市内にある高級デパート「プラザ６６」内で販売している、高級ブランド品の品質を「上海市工商行政管理局」が検査したところ、５９製品中、２５製品が不合格とされ（主として革製品）、撤去勧告がなされたという。　この２５製品のうち２４製品がヨーロッパからのシャネルやバーバリーのブランド衣料品である。　不合格の理由は、ホルムアルデヒド含有量の多さなどとされ、シャネルはPH値の超過、アルマーニの革ジャケットは染色強度の不足とされたという。　上海市工商行政管理局は、「高級ブランドは品質保証の根拠にならない」としている（ま、この指摘は、はずれているという訳でもないようだが）。　この撤去勧告の前にも、中国浙江省がルイ・ヴィトンなどの革製品を不合格として焼却処分にしており、要は、中国政府が国産品保護を横目に、外国産の品質検査を厳しくしていることにあるらしい。　しかし、笑っちゃうねぇ。その国自身がブランド品にこだわって、世界一の偽物造り大国なんだから。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  March 9, 2007

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  故宮スターバックス事件

  故宮スターバックス事件　少し古いニュースだが、今、中国のブログやネット上では、「故宮（北京）でスターバックス（星巴克）の営業を認めるかどうか」が、問題になっているようだ（産経新聞１月２３日付）。　それによると、故宮（紫禁城）でのスターバックスの営業は、今から７年前であり（２０００年オープン）、故宮側から出店を依頼したという経緯がある。　それにもかかわらず、中国国営中央テレビの人気キャスターが「視覚汚染」、「中国文化の侵食」として、スターバックスは故宮から撤退すべきであるとして、ブログ上で批判したという。　すると、ネットへのアクセスは、この意見に同調するかのように瞬く間に数十万件にのぼり、スターバックスは出て行けとの大合唱となった。この現象を人民日報やテレビが大きく取り上げたようだ（ただし、故宮側は出店を取り消すかどうか、まだ結論を出していない）。　中国では、過去にも南京の孔子廟内でのマグドナルドの撤退、北海公園内のケンタッキー・フライドチキンの撤退などがあった。まあ、日本に当てはめると、靖国神社の境内にスターバックスを出店させるようなものだろう。　しかし、中国人はもともと異文化の吸収に抵抗が少なく、歴史的景勝地でさえもダムに沈めて平気なお国柄である（三峡ダム）。それに、視覚汚染というのなら、世界遺産や景勝地区に掲げてある（毛沢東揮毫の）「天下第一（世界一）」のスローガンの看板の方が余程目障りだろう。　どうやら、この問題は、昨年から中国では文化統制を強化し、外来文化の中国進出に警戒を強めたことがあると云われている。スターバックスは、中国全土で既に２００店が営業し大成功を収めているが、それが外国ブランドや外資の象徴に写るためなのだろう。　こういう点が中国のいやらしさである。だから、おいらは中国を信用しないのである。中国が本当の意味で大国と呼ばれるようになるのには、一体どれだけの時間がかかるというのだろうか。**************************************************謎の不良中年 Presents**************************************************

  March 8, 2007

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  渡辺和博死す

  渡辺和博死す　イラストレーター、渡辺和博死す。　渡辺和博氏は、あの赤瀬川原平大先生に師事した後、伝説の漫画雑誌「月刊漫画ガロ」の元編集長であった。肝臓がんのため、２月６日、逝去。享年５６歳。　１９５０年生まれであるから、おいらと同い年である。しかも、おいらと同じ広島出身。高校は、あの名門の崇徳学園（実は、おいらの末弟の卒業高校でもある。楽屋落ち）。　「マル金」、「マルビ」と他愛もないことで世の中を風刺し、ヘタウマのイラストで、おいらたちを愉しませてくれた。　でも、冷静に考えると、氏の風刺は、今一つ、軽かったような気がするなぁ。ぺらぺらの思想という感じがしないでもないなぁ。だけど、これって、団塊の世代の共通点だから、ま、しょうがないかぁ。　氏のイラストを見ているだけで、心が和む、そういう得難いイラストレーターであった。はっきりしていることは、氏の死去で、また、一つの時代が終わったということである。合掌。***********************************************謎の不良中年 Presents***********************************************

  March 7, 2007

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  サッポロビールの怪

  サッポロビールの怪　全くどうしちゃったの、サッポロビールである。　石塚ひでひこ登用の新ビール「うまい党」の宣伝である。　「さぁ、まいう～！な世の中へ」というコピーで、「皆様の清き一本を！うまい党」なのだ。ビールの名前は、「うまい生」。　でも、おいらは、これがしっくりこない。と、いうより、何故「まいう～党」にしないのだ。何故、「まいう～生」に命名しないのだ。　ひょっとしたら、既に誰かが「まいう」を商標登録でもしているのか。であるとしたら、そいつは、打ち首じゃ。　そうではなくて、サッポロビールの内部で「まいう～」じゃ分からん、「うまい～」だろうとしたのなら、市内引き回しの上、さらし首。　その他にも、何か理由があるのだろうとは思われるが、サッポロビールの怪である。　でも、もったいないよなぁ。「まいう～ビール」って命名すれば、おいらも清き一本してるのに。****************************************なぞの不良中年 Presents****************************************

  March 6, 2007

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  オープン戦たけなわ

  オープン戦たけなわ　昨日と一昨日の土日にほぼ全チームがオープン戦を戦った。また、土曜日の午後に、日本テレビでジャイアンツ中心ではあるが野球特番が組まれ、いよいよプロ野球が開始した。 　その野球である。今季からセ・パ両リーグとも、日本シリーズへの出場権はレギュラーシーズンの上位３チームによるＰＳＧ（クライマックス・シリーズ）となる。　まあ、３位までに入れば、日本シリーズで真のチャンピオンになれるというのだから、弱体チームにとっても戦略の立て方によっては、優勝の道が開かれるということだ。　と、いうことで、今年のカープは最初からAクラス狙いの作戦で、最後にセ・リーグを征し、返す刀で日本シリーズで優勝しようと思う。優勝を狙うのと、Aクラス狙いでは、戦略に差が出てきて当然である。　しかし、冷静に考えれば、全てのチームが同じことを考えているはずで、そう簡単ではない。ここがまあ、野球の面白いところである。　ところで、毎年のことだが、プロ野球ファンにとっては今が一番楽しい時期である。それは、何と言ってもこの時期だけが贔屓のチームが優勝するかも知れないという甘い夢を見させてくれるからである。　この時期、打順を予想するのも面白い。一昨日のオープン戦では、既にカープは臨戦モードで、１番ショート梵（そよぎ）昨年度の新人王。今年も絶好調２番セカンド東出　今やうるさい存在。いつの間にか信頼出来る２番３番レフト前田　勝負強いスラッガー。セ・リーグを代表する好打者４番サード新井　文句なしのホームラン王５番ライト嶋　赤ゴジラ。一皮剥けた首位打者６番ファースト栗原　大器の実力。真の怖いホームラン王７番センター緒方　長嶋元監督が絶賛した野球センス８番キャッチャー木村　意外性の発揮と、投手力はさておき、打力では十分見劣りのしないチームに仕上がっている。　と云うことで、今年こそ、まずは悲願のAクラスをお願いしますよ。カープ大明神！**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  March 5, 2007

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  老人を食い物にする有料老人ホーム（第４回）

  老人を食い物にする有料老人ホーム（第４回）＜入居後のトラブル＞　介護サービスの内容が当初の説明と違うとして、入居後のトラブルも同様に多い。　週３回の入浴が突然１回になったり（足立区の某施設では２週間に１回になったという）、看護士やヘルパーの数が少ないため、介護サービスが悪く、床ずれになったりするという苦情もある。 　これは、専らヘルパーなどのスタッフが低賃金で長時間労働を余儀なくされているためである。彼らはより良い条件のところがあれば転職するので、残されたスタッフにしわ寄せが行くという悪循環が原因である。　介護保険法では入居者の３人に職員１人の配置を義務付けているが、これを満たしていなければ、介護報酬の過大請求となる（請求額の３割返還をしなければならない）。逆に云えば、この過大請求が日常化しており、訪問介護大手のKでさえその疑いがあるとして、昨年末に東京都から一世調査を受けたのは記憶に新しい。　また、入居者をヒモで縛るなどの身体拘束や、利用料が当初の金額の倍以上に値上げされたというトラブル、食事が冷凍食品や缶詰ばかりという情けない話しもある。　さらに、認知症になったので契約時よりはるかに狭い認知症専用の介護棟や雑居房に移されたなどの「入居者いじめ」もある。＜野放しの業者と老人ホーム＝そもそも運営主体の金儲け＞　本来は福祉のはずだが、金儲けになるから参入している業者である。だから。売り方もマンションの販売方法と同じである。「残りはもう１室だけ。今が最後のチャンス」と売り込みをするのである。勿論、空き室がまだ残っているのに、最初からこの話法である。　これらの強引な経営手法は、いずれ破綻した場合にどうなるのだろう。放漫経営＝＝＞倒産＝＝＞入居者が路頭に迷うというパターンが予想されるのだが、誰がその責任を最終的に取るのだろうか。国は総量規制を始めたが、悪質な老人ホームをチェックする体制が十分とはいえないのが現状である。　そもそも、国（厚生労働省の担当官）も社団法人全国有料老人ホーム協会も老人ホームの正確な数さえ把握出来ていない。０５年７月の国民生活センター相談調査部の調べで１５４６施設と分かっているのは、老人福祉法に基づき自治体に届出がなされたからに過ぎない。　したがって、届出されていない施設（無登録施設）は、野放し状態であり、実態調査さえ行われていない。しかも、「マル適マーク」のような制度も存在しない。一部の調べによると、無登録施設数は、全国で登録施設の倍の約３０００あると云われている。都道府県は登録業者には立ち入り検査や指導・改善が出来るが、無登録業者には何の力も及ばない。　これでは、我々がその老人ホームが登録されているのか、いないのか、さらに登録されている場合でも安心出来るのか、出来ないのかということが全く分からない。つまり、老人ホームはやりたい放題になっているのが現状なのである。＜それでも施設に入るなら＞　さて、それでも施設にお世話にならなければならないときが来るとしたら、そのときはどうするか。　答えは一つ。入るには経営のしっかりしたところを選ぶしかない。大手の経営かどうか。全国有料老人ホーム協会に加盟しているかどうか。施設は登録されているかどうか。入居条件は厚生労働省の定める有料老人ホーム設置運営指導指針（HPで閲覧可能）に沿っているかどうか。残念ながら、現在はそれしか選ぶ方法がない。　しかし、それでも都会で全うな有料老人ホームに入居するには、夫婦二人で１億円かかると覚悟した方が良い（文芸春秋２月号）。　そうなると、我々庶民には全財産を処分しても安心出来る施設には入れないということである。だが、それでも有料老人ホームと名の付くところに入れる人はまだ勝ち組だ。今後はそこにも入れない人たちが大半の負け組ばかりになるのだろう。　とにかく「自分のことは自分で守るしかない」時代になったのである。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  March 4, 2007

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  老人を食い物にする有料老人ホーム（第３回）

  老人を食い物にする有料老人ホーム（第３回）　前回で有料老人ホームの悪口を書いた。有料老人ホームへの参入の動機が、皆老人を食い物にするビジネスとして考えているだからだ。 　冷静に考えれば分かることだが、有料老人ホームが増えれば、入居者が増える。入居者が増えれば、介護報酬が増える。介護報酬が増えれば、介護保険の収支は悪化する。　つまり、医療界の伝説であった「入院ベッドが増える＝＝＞患者が増える＝＝＞医療費が増大する＝＝＞医療制度は破綻する」と同じ構図の繰り返しなのである。健康保険の自己負担は、何時の間にか１割負担から３割負担になり、健康保険料もバカ高くなった。介護保険が今後同じ道を歩むようになったとしても、何の不思議もない。＜入居一時金の欺瞞＞　入居に伴い、入居一時金なるものが必要になる。しかし、介護保険から入居者一人につき毎月２０万円程度が支給され、本人からも賃貸料や管理費、食費を毎月１５万円以上取るわけで、本来ならその金額で十分やっていけるはずである。　したがって、なぜ、数百万円から数千万円の一時金が必要になるか分からない。これでは、あたかも賃貸契約の礼金である。それならそれで、賃貸料の１か月分で十分ではないか。　今、手元にある都内某「介護付有料老人ホーム」のパンフレットを見ると、この施設の場合、「入居契約完了日の午後１２時を持って、入居一時金の２０％が償却される」と書いてある。　え、入った途端に、もう２割が返ってこないのかよ～。続いて「残りの８０％を５年（６０ヶ月）かけて翌月から均等に償却していく」とある。　つまり、１，０００万円の入居一時金を支払ったら、入居した途端にそれが８００万円に目減りし、翌月から、１３万３千円強が毎月なくなっていく計算である。実質的に毎月支払う金額がそれだけ上乗せされているという勘定になる。　返還問題もある。介護のサービスがパンフレットの内容と異なっているので、退去したところ、入居一時金が返還されなかったり、入居後短期間で入居者が死亡したため、返還を求めたが一円も戻ってこなかったという苦情が後を絶たない。　そこで、昨年７月、厚生労働省がやっと重い腰を上げ、「入居金に関する設置指導指針」を作成した。それによれば、「入居一時金は入居後、９０日以内なら全額返還すること」となっているが、あくまでも指針なので守られていないケースが多い。上記パンフレットの施設も同様で、恐らくこの施設は一時が万事であろう。入居しない方が得策である（続く）。**************************************************謎の不良中年 Presents**************************************************

  March 3, 2007

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  祝アクセス数、３６，０００突破

  祝アクセス数、３６，０００突破　只今、午前０時８分過ぎ、先ほど、自宅に戻って参りました（午前様かよぅ）。アクセス数を確認しましたら、本日、謎の不良中年のブログアクセス数が３６，０００を突破しておりました（デビュー後５５１日目で達成）。　これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます（ごめんなさい。ちょっと、今晩は飲み過ぎです）。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、DVD「Afraid to die」（日本題：「からっ風野郎」、ニューヨーク版）をお披露目します。　１９６０年（昭和３５年）大映、増村保造監督、三島由紀夫主演（共演：若尾文子）映画で、本人が作詞、深沢七郎作曲、歌三島由紀夫という貴重盤です。　次回は、３７，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。　３月２日（金）　謎の不良中年　記

  March 2, 2007

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  老人を食い物にする有料老人ホーム（第２回）

  老人を食い物にする有料老人ホーム（第２回）＜圧倒的に少ない老人ホーム＞　ところが、その老人ホームの数が圧倒的に少ない。　公立の特別養護老人ホーム（特養）は、全国に約５，３００施設、入所定員は約３７万床であるが、都会にはほとんどない。しかも、入所待ちの期間は最低でも数年と、絶望的な年数である。一方、有料老人ホームは、わずかに約１，６００施設、居室数は約９万３，０００室しかない。 　ここからは、有料老人ホームの悪口を書く。有料老人ホームは２０００年の介護保険導入時には約５００施設だったが、それでもその後１，６００施設と３倍に急増した。　何故、急増したのだろうか。老人が増えるのを見越して、国が福祉に力を入れたからだろうか。いや、実情は全く違うのである。企業が老人を食い物に出来ると分かったからである。有料老人ホームに特養並みの職員を配置すれば、介護保険の「特定施設入居者生活保護」の指定を受け、老人ホームの運営業者に介護報酬が入るからである。　この介護報酬がおいしいのである。要介護指定を受ければ、入居者一人当たり毎月２０万円程度の報酬が都道府県から貰える。勿論、この報酬の原資はわれわれが払った介護保険料である。　さらに、入居者の食費や管理費などの名目で入居者本人から毎月１５万円以上を徴収することが出来、食事やその他の費用でも儲けるのである。つまり、業者は、合計すると毎月合計３５万円の入居者数分を確実に収入出来るのである。　止（とど）めとして、入居一時金を取れば、数百万から数千万円の現金収入が見込まれる。早い話しが、今や老人は「確実に計算出来るビジネス」の餌食となったのである。　しかし、ビジネスである以上、金儲けを狙って新規参入する者が跡を絶たなくても文句は云えない。ここ数年、新規参入企業が巨大資金を投入し、有料老人ホームの開設競争に突っ走ったり、介護事業に進出した企業が跡を絶たないという理由は皆カネが理由である。これが、介護ミニ・バブルである。　ところが、膨張し続ける介護保険費は、給付財源の不足を生み出すことになった。危機感を募らせた厚生労働省と都道府県は、慌てて今年度から有料老人ホームの新設にブレーキをかけることにしたのである。再び（役所の好きな）総量規制である。　しかし、この動きを察知した新規参入業者が駆け込みで有料老人ホームの開設競争に突っ走ったのは云うまでもない（続く）。*******************************************謎の不良中年 Presents*******************************************

  March 2, 2007

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  老人を食い物にする有料老人ホーム（第１回）

  老人を食い物にする有料老人ホーム（第１回）　本日から４回に渡って、ミニコミ誌「情報の缶詰」２月号と３月号に掲載されたおいらのエセー「老人を食い物にする有料老人ホーム」を転載します。 ＜高齢者とは＞　高齢者とは、何歳からを云うのだろうか。　一つの基準は、年金受給の始まる６５歳からである。その６５歳以上の高齢者が８年後の２０１５年には４人に１人、３０年には３人に１人となる。　さらに、７５歳以上を「超高齢者」と呼ぶ（文芸春秋２月号）ことにしよう。この場合、現時点では、「６５歳から７４歳までの通常高齢者」が「７５歳以上の超高齢者」を上回っているのだが、１１年後の２０１８年には逆転する。いよいよ日本は超高齢者ばかりの国になってしまうのだ。　毎年、新しい年を迎えるたびに皆さんは均等に一つずつ年を取っていくのである。それで、考えられるのが、団塊世代の高齢化である。母親を介護していると、近い将来「あること」が必ず起こることが分かってくる。　それは団塊の世代があっという間に大量のヨイヨイ軍団になって、介護を必要とする時代が来ることである。全く団塊の世代というのは始末に悪い。要介護になるのも、五月雨式ではなく、一時に、大量になるのだ。　厚生労働省が先月中旬発表した２０２５年度（１８年後）の要介護認定者数は、現在の１．７倍の約７８０万人になり、介護給付費も２．６倍の１７兆円まで達するそうだ。この理由は極めて簡単で、団塊の世代が７５歳以上の超高齢者になるからである。　つまり、厚生労働省は、７５歳以上の超高齢者は要介護になると考えているのである。要するに「長生きは（明らかに）リスク」で、皆、滝つぼに流れ落ちるように超高齢者の道へまっしぐらなのだ。あな恐ろしや。今でも６５歳以上の通常高齢者は多いのだが、そのうち回りを見渡すと本当に超高齢者ばかりになる。しかも、要介護の老人ばかりにだ。＜３ヶ月から半年で病院は追い出される＞　では、そのとき、どうなるのか。広島の母が脳梗塞になって救急病院に運ばれた実例を述べてみよう。母は７７歳まで大病をせず、元気であったが、一昨年１１月突然脳梗塞で倒れた。幸い一命を取り留めたが、昨年４月の医療保険制度と老人保険制度の改悪で、病院での治療期間は最大６ヶ月となり、半年を経過するとほぼ自動的に病院を追い出されることになった（脳や心臓病の場合、６ヶ月。その他の病気は３ヶ月が上限）。　困るのは、リハビリが続けられないことであった。しかし、病院の対応は問答無用である。母も入院後、７ヶ月を経過した６月中旬、遂に追い出された（１ヶ月間入院が延びたのは、当方の粘り勝ちである）。幸い、母の場合は、病院の隣地に老人保健施設が併設されていたので、退院後はそこに入所することが出来た。これは、ラッキーであるとしか云いようがない。　老人保健施設は、病院と老人ホームの中間として位置付けられる施設である。したがって、不十分ながらもリハビリは可能である（ただし、病院のリハビリと比較すると格段にレベルが落ちる）。しかし、入所後、そこも最大半年で追い出されることが判明する。入所早々から、半年後の退所予定を迫られたのである。追い出された後は、自宅に引き取るか、次に述べる老人ホームに入るしかない。　ところで、自宅に引き取るということは、在宅介護になると云うことである。しかし、厚生労働省の調査によれば、超高齢者の在宅介護を担う「６５歳以上の高齢介護者」、いわゆる老老介護の約３割が「死んでしまいたい」と感じることがあるという。こうなると、介護される方も介護する方も共に生き地獄としか云いようがない。　そうだとすると、残された道は老人ホームに入るしかない。高齢者になる前に自ら進んで有料老人ホームを探すと云う理由の一つに、子供たちに迷惑はかけたくないというのがあるが、日本の福祉は貧弱でまったく情けないとしか云いようがない。********************************************謎の不良中年 Presents********************************************

  March 1, 2007

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  NY地下鉄転落者の救出話し

  NY地下鉄転落者の救出話し　昨日に続けて、ニューヨークの話し。　今年、１月２日のニューヨーク地下鉄（MTA）１号線シティカレッジ駅での出来事である。　まず、地下鉄１号線のお話しから。１号線は、マンハッタンを縦断する地下鉄で、始発はセントラルパークの北西部であり、マンハッタン最南端のバッテリーパークまで走っている。　勿論、ニューヨークの地下鉄は古く、ホームも日本の地下鉄とは異なり、質実剛健である。ニューヨークの地下鉄は通勤にも使っていたから良く知っているが、線路に落ちたら、まず、助からないだろう。そう思わせる雰囲気に満ち溢れている。　事件は、セントラルパークの北西部、ハーレム地区にあるシティカレッジ駅で発生した。駅構内で、映画専門学校生１９歳が発作を起こして線路に転落したのだ。　それを見ていたウエズリー・オートリーさん（５０歳、黒人）が線路に飛び降り、レールとレールの間に学生を押し込め、自らも学生の上に覆いかぶさった。運転手は急ブレーキをかけたが間に合わず、車両は二人の上を通過して停車した。　すると、車両の下から、二人は生還したのだ。オートリーさんと車体の隙間はわずか５センチ。オートリーさんの被っていた帽子には電車の油によるシミが出来ていた。　USA TODAYによれば、線路の最下部から車軸までのスペースは、わずか６１センチ。そこに男性が二人覆いかぶさって、列車をやり過ごしたのである。脱帽。　翌々日、ブルームバーグNY市長がこのオートリーさんに市民の最高の勲章「ブロンズ・メダリオン」を授与、ハーレムのヒーローと讃えた。オートリーさんへの賞賛はやまず、感動したとの投書が全米から殺到しているという。　おいらは断言する。あのニューヨークの地下鉄で、大音響で迫って来る電車を意識しながら、線路の下に助けに行くことなんて、不可能である。絶対に出来ない。それほどの荒々しい地下鉄である。それを彼は、勇敢に行ったのだ。素晴らしい勇気と英断だと褒め称えたい。　世の中は、まだまだ捨てたものではない。******************************************************謎の不良中年 Presents******************************************************

  February 28, 2007

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  ジュリアーニ登場

  ジュリアーニ登場　来年、２００８年のアメリカのビッグイベントは、何と云っても大統領選である。　現ブッシュ大統領は共和党出身なので、次の大統領は民主党が強いと予測されている。その民主党は、クリントン元大統領の夫人ヒラリー氏か、最近急に人気者になっている黒人のオバマ氏が目玉とされている。　しかし、共和党も遂にエースが登場である。　ニューヨーク市長で元連邦検事であったジュリアーニ氏（６２歳）が出馬を表明したからである。　おいらがニューヨークに滞在中、ジュリアーニはカリスマであった。それはそうだろう。犯罪都市ニューヨークを建て直し（「割れ窓理論」の実践）、見事に治安を回復した。少し前の話しだが、何せ、朝方、マンハッタンの路上を一人で歩いていても、全く不安を感じることはなかった。　共和党内でも、穏健派として政策的には民主党に近い氏のリーダーシップを期待する声は多い。落ち目の共和党も氏の出現で一気に盛り返しが可能の様相である。それほど、ジュリアーニ氏の人気は根強い。　イメージでは年寄りっぽい感じがあったが、意外に年齢が若いのも良い。また、ジュリアーニ氏が大統領選秘策を練った書類をどこかのホテルに置き忘れたという間抜け振りも、ご愛嬌である。　これだから選挙は面白いのだ。いやはや、来年の大統領選が早くも楽しみである。**************************************************謎の不良中年 Presents**************************************************

  February 27, 2007

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  女性宇宙飛行士の謎

  女性宇宙飛行士の謎　少し前のスキャンダルだが、女性宇宙飛行士が、恋敵の女性将校をスプレー片手に追い回した事件は、記憶に新しい。　さて、そのとき、ピンと来なかったのが、この容疑者であるリサ・ノワク女史が、オムツを尻に１，５００キロも恋敵を追い掛け回したことである。　用ぐらい、トイレで足せるだろうが。何でオムツなんだよう。　で、先日、あるエセーを読んでいたら、NASAの宇宙飛行士たちは、打ち上げの間、トイレに行けないので、オムツを装着するのがそのときの仕事になっていると、あった。　成るほど、職業柄、そうしていた訳なのですね。納得しました。　世の中は、それなりの理屈によって成り立っているようだ。********************************************謎の不良中年 Presents********************************************

  February 26, 2007

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  ちあきなおみ、復帰してよ

  ちあきなおみ、復帰してよ　テレビ東京の「たけしの誰でもピカソ」２月１６日放送分は、ちあきなおみの特集であった。　「遂に実現！名曲伝説！ちあきなおみ」という五年越しの企画であり、各局から映像を借りての特別番組である。　事前に予告されていたので、録画して十分に堪能した。しかし、敢えて不満を述べる。　何故、もっと時間をかけて取材し、２回に分けて特集を組まなかったのか。江利ちえみのときは、そうしたではないか。　さらに、何故、あの「タンスにゴン」のCMは放送されなかったのか。　恐らく、これらはいずれもしかるべき理由があってのことだとはと思うが、ちあきなおみという歌手は日本の宝である。　船村徹が番組内で云っていたが、美空ひばり亡き後、彼女を継ぐ歌手はちあきなおみしかいない。　彼女が復帰しないというのであれば、せめて番組だけでも充実させて欲しいと切に願うから、こういう苦言を呈するのである。　でも、やっぱり、復帰して欲しいなぁ、おいらたちの歌姫、ちあきなおみよ！*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  February 25, 2007

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  無罪で２年９ヶ月服役

  無罪で２年９ヶ月服役　いやはや、恐ろしい話しである。　無実の男性が、強姦と強姦未遂の２事件の容疑者として逮捕され、懲役３年の実刑判決が確定、２年９ヶ月間実際に服役していたというのである。　この無能警察は、富山県警である。産経新聞（１月２０日）によれば、「県警は現場に残っていた足跡が男性のものと一致しないことを認識しながら逮捕していた」としている。冗談ではない。　おいらは思うのだが、この事件を担当した富山県警の無能刑事、富山地検の無能検事と富山地裁の無能判事の名前を知りたい。　そして、三人とも、丸坊主になりなさいと伝えたい。三人とも職を辞して、ボランティアになりなさいと伝えたい。それがプロとしての始末の付け方である。そうでなければ、素人の仕事である。こういう仕事で、無能の人間は悪である。罷免されなければならない。　しかし、そうしたとしても、服役させられた人物にとってみれば、千分の一のお詫びにもならない。県警、地検、地裁による謝罪と手厚い補償は当然であるが、気の毒な事に、本人は平成１７年１月に仮出所したままで、現在は行方が分からないという。　今後も追跡報道をして欲しい事件である。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  February 24, 2007

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  クレージーホース撤退

  クレージーホース撤退　寡聞にして知らなかったのだが、パリの老舗キャバレー「クレージーホース」がシンガポールから撤退したらしい。　初めてパリに出張したのは、もう３０年以上前のことである。仕事が終わって夜繰り出したのが、クレージーホースだったような気がする。ムーランルージュは２回目の出張だった（ただし、どちらの店も目くじらを立てるような内容ではない）。尤もこんなことばかり書いていると、何をしにパリに行っているのだと思われても仕方がない。　さて、そのクレージーホースのニュースである。約１年前の２００５年暮れに、アジア初の店をシンガポールに出店したと大々的に報じられた。しかし、わずか１年余りで撤退したという。　どうやら、シンガポールは今でも守旧派と革新派の争いが絶えないらしく、その守旧派（道徳尊重派）が「クレージーホースで裸はダメ」とクレームを付けたらしい。　おいおい、クレージーホースで裸がダメってどういう意味なのじゃ？　結局、クレージーホースは、この中途半端なヌードが原因で客を呼べず、連日、閑古鳥が鳴いていたらしい。　全く阿呆の見本のような話しである。　シンガポール政府が肝いりで観光客を取り戻そうというのに、わずか１年でこのザマである。シンガポールは、「観光客の誘致でカジノとヌードを容認」したのではなかったのか。　２００９年にオープンするカジノも似たようなものになるのではないか。そうであれば、再び失敗は目に見えている。あの、ねえ。中途半端が一番まずいのよ。　他人事ながら、今からシンガポールの将来を心配してしまう。***************************************************謎の不良中年 Presents***************************************************

  February 23, 2007

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  ノート・パソコンのHDDが壊れると

  ノート・パソコンのHDDが壊れると　ノート・パソコンのHDDが壊れると、大変であった。 　よくは分からないが、HDDに不具合が生じると、修理するのではなく、そっくりそのままHDDを取り替えるものらしい。修理業者からの連絡は、いとも簡単に交換ですとのことであった。　しかし、HDDはパソコンの心臓部だから、修理代金はバカにならない。見積もりを聞いたら１０万円近くであった。新品のパソコンが買える金額であり、思わず腰が抜けた。　幸い保険に入っていたので（一部の個人負担はあるが）、修理に踏み切った訳であるが、保険がなければ修理はしなかったと思う。　ところで、何故壊れたのか。　ノート・パソコンは持ち歩く。したがって、イメージでは、ある程度の衝撃には耐えられると思う（そう期待する）のだが、実際にはこれが簡単に壊れるのだそうだ。　思えば、自宅の１階と２階の行き来はもとより、外出時も一時期は常時携帯して使用していたため、パソコンへの振動は相当なものになっていたはずである。冷静に考えれば、直ぐに分かることだ。あれだけの機能をあれだけ小さい機械に詰め込んでおいて、壊れないのが不思議と云うものだろう。　しかし、困ったのは、インストールしていたソフトが全て消えたことである。データも勿論消えたが、必要なものは皆保存しているので、問題はない。ところが、インストールのし直しには手間がかかる。インターネットの再開一つにしても、再インストールするのにえらく時間がかかってしまった。　正直この二の舞は、もうこりごりである。今後は、ラップトップ・パソコンをどうしても買いたいというのであれば、よほど頑丈な機種にするしかないと思うのだが如何だろうか。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  February 22, 2007

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