さすらいの天才不良文学中年

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  年末余話（郵便局編）

  　年末余話（郵便局編）　昨日、近所の郵便局に行った（写真は菊名池の蓮）。　海外に出す年賀はがき料金の追加払いの他に、振込みの必要があったからである。閑静な住宅街にある、こじんまりとした何の変哲もない郵便局である。　日中は気温が２１度になると予想されていたが、本当に暖かい日となった。　気持ち良く郵便局に入ったところ、驚いた。窓口は、人でごった返している。　えぇ～、振込みは１５人待ち？　聞いてないよぅ～。年内に片付けようとする簡易保険や郵便貯金の解約など、時間がかかる人の話しで、窓口は占領されている。　わずか１分で済む振込みが、およそ３０分もかかることになってしまった。　誠に年末は、せわしい。しかも、横浜の一昨日は低気圧の伴う大雨であったため、その分、昨日に集中したらしい。　いやぁ、びっくりしたなもぅ～。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  December 28, 2006

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  プリンター故障

  　プリンター故障　長年愛用してきたCanonのプリンター（２０００年製造）が遂に故障した（写真）。　個人ユースなのでそんなに多くは使ってはいなかったが、毎年年賀状の時期などは大活躍であった。今年も年賀状を印刷しようとした矢先の出来事である。動かなくなれば、年賀状の印刷が出来なくなる。　慌てて、Canonお客様相談センター０５７０－０１－XXXXに電話した。製品の修理に関する相談窓口として指定されている電話番号である。　ところで、電話したのは良いのだが、引っ掛かったのは、この電話、有料である。嫌な感じがしたのだが、そんなものなのだろうか。普通、故障はフリーダイヤルではないだろうか。　電話のオペレーターにそんなことを言っても始まらないので、プリンターの故障について聞いたところ、たちどころに不具合の内容が判明した。部品交換（カートリッジの交換。６，０００円程度）が必要だという。しかも、少し前の製品なので、部品交換のほかにもメンテナンスが必要になる可能性があるという。　結論として、部品交換のコストを考慮し、新しい機種に買い換えることにした。早速、同じCanon製の最新鋭機を購入してきたのだが、これがすこぶる良い。ほとんど印刷屋になったような気分である。Canonよ、ありがとう。　でも、敢えて苦言を言う。　どうして、Canonは故障の相談をフリーダイヤルにしないのだろうか。因みにDVDが壊れた某社は、フリーダイヤルであったぞよ。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  December 27, 2006

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  早生まれの損得

  　早生まれの損得　早生まれ（１月～３月生まれ）は損か得か。　結論から言うと、年が若いときは損が多く、年を取ってからは得が多いようだ。　冷静に考えれば、４月１日に入学する場合、４月１日生まれの子供は３月３１日生まれの子供と比較して、１年早く入学していることになる。　つまり、１年分長生きしている訳である。小さな子供の場合、１年の差は大きい。早生まれの子供には、確実にハンデがあることになる。余談だが、おいらは小さい頃、この「早生まれ」のことを、遅く生まれてくるから「遅生まれ」だと思っていた。　他方で、年を取ってからは逆のことが言える訳で、早生まれの方が極端な場合、１年若いということになる。これは、羨ましい。　それで、今月始めの産経新聞が「Jリーグ」所属選手の誕生月を調査したところ、面白いデータになったとして記事にしていた（１２月４日）。　結果は、４月生まれのサッカー選手の数が一番多く（７３人）、つづいて５月生まれ（６４人）、７月生まれ（５８人）、６月生まれ（５２人）と続き、誕生月が一月遅れるごとにほぼ規則的に数が減っていくのである。　小学生や中学生でもないJリーグの成人選手に、どうしてこんなに差がつくのだろうかということだが、どうやら小さい頃から運動が出来るという「刷り込み」が関与している可能性があるという。　「三つ子の魂、百まで」というのは当たっているのだ。考えさせられる問題ではある。今後、９月から学校が始まることになると、９月生まれが最もスポーツ万能になっていたとしてもおかしくはないようだ。************************************************謎の不良中年 Presents************************************************

  December 26, 2006

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  SONYバイオ電池修理

  　SONYバイオ電池修理　今年９月、SONYは自社製のパソコン・バッテリーの一部に、電池セルが過剰発熱したり、発火に至るケースがあるとして、自主交換プログラムを定めた。早い話しが、欠陥品であるバッテリーを交換すると表明したのである。　実は、おいらは「この公告に該当するパソコン」を購入していたのだ。　巷の噂では、この交換は年内一杯混雑するだろうという見通しであった。したがって、ゆっくり請求しようと思っていたのだが、流石に年の瀬である。先日、公告に記載されていたフリー・ダイヤルに電話をしてみた。　電話窓口の対応は、良い。　話しはスムースに進んで、今週交換してもらえることになった。日通航空が宅急便で宅配するので、現物と交換するという。　それはそれで良いのだが、気に掛かった点がある。　まず、肝心のSONYからおいら宛に何の連絡もなかったことである。このまま当方から連絡しなかったとすれば、ソニーはどうするつもりだったのだろう。　おいらはソニーから保証書を送付してもらっており、そこには「お客様サポート番号」と共においらの氏名や住所がちゃんと登録されているにもかかわらずだ。　そもそもソニーは、保証書の関係から今回の欠陥製品の該当者の多くが分かっているはずである。それにもかかわらず、連絡さえして来ないのである。　釣った魚に餌はやらない主義なのか。万が一事情があるとしたにせよ、不思議な会社である。***********************************************謎の不良中年 Presents***********************************************

  December 25, 2006

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  今年最も失望した政治家

  　今年最も失望した政治家　それはもう何と言っても、自民党に復党した先生たちである。その中でも特に、一時総理を嘱望された女性のN議員である。　あれだけ啖呵を切っておきながら、自民党から弾き出された途端泣きを入れる始末である。それほどまでして自民党に戻りたいのか。それほどまでしてお金が欲しいのか。　「あなたには、政治家としての信念などないのですか」と言いたくなるねぇ。もう少し気骨があると思っていたけどなぁ。もう誰も相手にしなくなるよねぇ。　それに較べて、平沼赳夫議員は偉い。こういう人になら命を預けても良いと思う。人間の価値を決めるのは、人生の中でホンの一瞬の出来事によることが多い。後から思うと、あのときがそうだったんだな、と分かるときがある。今回の顛末は、まさしくそれで、政治家がホンモノかどうかを見分ける良いチャンスとなった。平沼赳夫は、総理になる器である。　それにしても、結局は、寄らば大樹と銭金だけで動く人の何と多いことよ。　ところで、佐藤ゆかり議員はスジが悪そうだと思っていたが、今回の事件で全うなのは彼女の方である。佐藤ゆかりを応援するぞ。おいらは。*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  December 24, 2006

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  祝アクセス数、３２，０００突破

  　祝アクセス数、３２，０００突破　本日、謎の不良中年のブログアクセス数が３２，０００を突破しました（デビュー後４８１日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、園まりの「帰りたくないの」（日本グラモフォン＝ポリドールレコード。昭和４０年ごろ）をお披露目します。　当時の三人娘（中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり）の中では、何と言っても園まりが一番でしたな。　しかし、この三人は、三人とも男運がなかったか、良くなかったんじゃのぅ、今から思うと。　　次回は、３３，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。　１２月２３日（土）天皇誕生日　謎の不良中年　記す

  December 23, 2006

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  送り方今昔

  　送り方今昔　驚いた。最近の送り方のトレンドとして、葬式をせずに、火葬のみにするのだそうだ。既に都内では２割もがそうしているという。　このようなスタイルを「直葬」と呼ぶらしい。　亡くなった場所から搬送、安置、火葬の３つしかしないのである。ただし、法律（墓地埋葬法）により、死後二十四時間以上経過しないと荼毘（火葬）出来ないので、一旦は自宅で身内のみの通夜をすることもあるらしい。　今年の春、先輩に誘われて葬儀セミナー（！）に出席したときの記憶によると、葬儀費用は結婚式の費用並みだという。東京都の調査（平成１３年）によると、平均葬儀費用は出席者の数にもよるが、約２５０万円である。それが、「直葬」だと棺桶と火葬費用のみの２０万～３０万程度で、格安料金となる。　都会の年寄りは知り合いも減り、参列者は身内でも充分らしい。しかし、これでは密葬を通り越して、無縁仏葬みたいだなぁ。いや、無縁仏でもお経だけはあげるだろう。　死ぬ本人がそう望むのであれば止むを得ないとも思うが、葬式というのは宗教儀式（仏教の教え）以前の問題として、いわば社会との決別である。けじめを弁えないと、無用のしっぺ返しを受けることにもなりかねない。しかし、この傾向が続くとしたら、世の中は確実に変わっているのだろう。*************************************************謎の不良中年 Presents*************************************************

  December 23, 2006

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  団塊の高齢化は恐ろしい

  　団塊の高齢化は恐ろしい　母親を介護していると、近い将来「あること」が必ず起こると、分かってくる。　それは団塊の世代があっという間に大量のヨイヨイ軍団になって、介護を必要とする時代が来ることである。全く団塊の世代というのは始末に悪い。要介護になるのも一時に大量になるのだ。　厚生労働省が先月中旬発表した平成３７年度（今から１９年後）の要介護認定者数は、現在の１．７倍の約７８０万人になるという。また、介護給付費も２．６倍の１７兆円まで達するそうだ。団塊の世代が７５歳以上の高齢化になるからである。　これで分かること。　役所は７５歳以上で、要介護になる（確率が高くなっている）と思っていること。今後、何も手を打たなければ、介護保険制度は破綻すること。その二つだ。　要するに「長生きは（明らかに）リスク」で、皆、滝つぼに流れ落ちるように７５歳へまっしぐらなのだ。あな恐ろしや。　今でも６５歳以上の老人は多いのだが、そのうち回りを見渡すと本当に皆老人ばかりになるのだろうなぁ。しかも、要介護の老人ばかりにだ。　「自分のことは自分で守るしかなくなる」時代になるね。*************************************************謎の不良中年 Presents*************************************************

  December 22, 2006

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  学習指導要領を見て驚いた

  　学習指導要領を見て驚いた　高校の未履修問題でメディアが騒いでいたが、問題の本質は「受け入れる大学側の体制」や「その大学の定める受験科目」の酷さである。　そこにメスを入れなければ、この問題の根本的な解決はないだろうと思っていた。　しかし、ひょんなことから学習指導要領に目を通してみると、今の高校生の授業の酷さが良く分かった。　国語の必修は「国語表現１」をとれば、高校３年間で２単位（１単位は３５授業時間）で済み、数学の必修も同様に「数学基礎」をとれば２単位で済む。　ところが、社会の必修はその３倍の６単位（地理歴史から最低２科目４単位、公民から最低１科目２単位）をとらなければならないのである。　何じゃ、こりゃ。　母国語である国語力の低下や、分数の計算が出来ない大学生が増えていると指摘されているのに、何故、社会が国語や数学の３倍なの。これでは現場で世界史を止めて、国語や算数に振り替えても止むなしと思うだろうなぁ。　さらに、平成１４年以降学習指導要領によって授業を決めるのは、もともと現場のことが分かっている学校の裁量に委ねようという考えによるものだ。しかし、今回の酷い高校バッシングは、その流れにも反しているように思うのである。　こうなってくると、そもそも今の科目教育そのものに問題があると言わざるを得ないのではないか。どうしてこういうことになっちゃったんだろう。その場しのぎのツケが噴出したと言うには、解決すべき問題の内容や大きさが尋常ではない。　こうまでしてしまった文部科学行政の責任は重い。********************************************謎の不良中年 Presents********************************************

  December 21, 2006

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  広島帰省考１２月編（番外編とどめ）

  　広島帰省考１２月編（番外編とどめ）　「クルマの人にゃ　飲ますまぁでぇ」という、ポスターを広島市内の某駅で発見した。　副題が、「飲んだら　乗るまぁ　乗らすまぁ」である。　写真では、分かりづらいが、右側の課長が「まあ一杯ぐらいええじゃろ」としているのに対し、「課長、今日はやめときます」　それを聞いている女性が「ほーよ　クルマじゃけぇね　やめときんさいよ」という広島弁のオンパレードである。　分かりやすくて良い。皆さんもこの年末、「飲んだら　乗るまぁ　乗らすまぁ」でいきませう。　しかし、わしゃ好きじゃのぅ、この広島弁。（この項終わり）。**********************************************謎の不良中年 Presents**********************************************

  December 20, 2006

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  広島帰省考１２月編（番外編）新幹線「のぞみのトイレ」

  　広島帰省考１２月編（番外編）新幹線「のぞみのトイレ」　ところで驚いたのが、新幹線「のぞみのトイレ」である。これが未だに非近代的な和式トイレなのだ。　ここからの話しは、JRの偉い人が知らなければならないと思う。　トイレのドアを開けて間違えて入ったのかと思った。男性トイレが満員だったので、一般トイレに入ったところ、和式である。今回乗車したのは「のぞみ７００系」。「のぞみ５００系」にも和式トイレがあるようだ。　トイレに入った瞬間、JRが何を考えているかを通り越して、母のことを思い出した。母の膝は悪く、トイレは洋式でないとダメなのだ。親孝行のため、毎年、弟と共に富士山に母を連れて行っていたのだが、行楽地でホテルを選択する条件は洋式トイレであった。だから、母のような弱者に配慮しないJRに怒りさえ覚えた。　次に、外人を京都に呼んだときのことを思い出した。外人、特にお年を召された少々グラマラスな女性は、和式が絶えられないのである。　いや、それ以上に、日本を代表する新幹線「のぞみ」に今でも和式トイレがあること自体が信じられない（「ひかり」でも信じられないが）！JRに福祉や介護の考え方はないのだろうか。　アジア諸国に旅行するとトイレは和式である。しかし、ホテルには絶対にない。街に出て、地元の人が使うトイレで和式を発見するのみである（因みにアジアでは、金隠し（和式トイレで前方にある出っ張り）がないことが多い。もっとも台湾ではこの金隠しが後方にあったので、思わずうろたえたが）。　それに今年ももう終わりであるが、思い出してみても、おいらは今年１年間、１回も和式トイレを使ったことがない（ウオッシュレット以外もほとんど経験がない）。ブラックユーモアだが、使うとすれば新幹線のトイレだけだろう。まあ、しかし、怒るのはこれ位にしよう。　おいらは思う。こんなセンスでは、フランスはおろかその他各国との新幹線競争で負けても仕方がない。技術以前の問題として、新幹線のセンスを疑わざるを得ないと思うのだが如何か。******************************************謎の不良中年 Presents******************************************

  December 19, 2006

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  広島帰省考１２月編（後編）

  　広島帰省考１２月編（後編）　さて、金曜日の最終便である。新幹線はごった返しているかと思ったが、単身不赴任族は不義理をしているのだろうか、車内は空いている。にもかかわらず、三人席の通路側C席がおいらの指定席である。　驚いた。車内はガラガラにもかかわらず、おいらの隣のAB席だけ人が座っているのだ。かなり、妙な座り方である。もとより、E席はほとんどの席が埋まっている。しかし、三人席でC席に座っているのはおいらだけで、しかもA席に座っている人はほとんどいない。異様な座席配置の光景である。　考えた。最終便だから、このようなこともあるんだろう。恐らく、岡山で混み始めるのだろう。岡山に到着した。混まない。新神戸で混むのだろう。混まなかったらバカヤローだ。しかし、新神戸でも混まない。　新大阪でやっと混み始めたが、それでもまだそれほど混んでいない。京都で８割の乗車率だ。　嫌な予感がしたのだ。二日前のみどりの窓口にいた若いお姉ちゃんが座席を決めるのに、時間がかかり過ぎたのだ。しかも、そのお姉ちゃん、上司に相談して、やっと切符が取れたのである。たかだか「禁煙席、通路側」を指定しただけなのだが、何かあったのか。　しかし、まぁ、これで良いこともある。　実は、隣のAB席に座ったカップルが「訳あり」のようなのだ。どう見ても女性は３０代の水商売系である。男は実直な４０代、ブレザーにネクタイである。しかし、この二人の関係が分からないのだ。二人とも結婚指輪をしていない。明らかに夫婦ではない。　日時は花の金曜日の夕方。不倫旅行か。お忍びで温泉にでも行くのか。それにしては、二人ともおとなしい。しかし、親密な関係の雰囲気はありありだ。お水は男性にしなだれかかっている。謎は深まるばかりである。C席に座れたから、隣のカップルの関係を詮索するという、こういう楽しみも出来るのだが。　新横浜駅に到着して、「エクスプレスE予約」のポスターを発見。好きな座席をケータイで選べるようになっているという。もしかしたら、こういうことが今回の滅茶苦茶な座席配置の原因になっているのだろうか。　とにもかくにも、新幹線の座席配置はどういうプログラムになっているのだろうか？*********************************************謎の不良中年 Presents*********************************************

  December 18, 2006

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  広島帰省考１２月編（中編）

  　広島帰省考１２月編（中編）　帰路編である。１２月１５日（金）深夜、横浜に帰った。ぎりぎりまで母の介護をしたので、新幹線は上りの最終便。のぞみ５２号、広島１９時５１分発に乗りこむ。師走も中旬であるが、広島の本日は寒くない。　母の容態から述べる。　帰省日に、母の入院している病院に直行した。病室のフロア（階数）は知っていたが、何号室か知らないので（１階の受付で確認しても良いのだが）、フロアに上ってから適当に見付けようと廊下を歩いていると、向こう側から車椅子に座ったおばはんが「あんた」と声を掛けるではないか。　声の方向に顔を向けると、何と、母が一人で車椅子を運転し、廊下をウロウロしているのに驚いた。　しかも、ついて来いと言う。行き先は病棟内のコイン・ランドリーである。母は洗濯物を取り込みに行く途中だったのだ。　初日でこれだから、後は推して知るべしである。母の回復は早く、前回退院のレベルまでに近づいている。まずは、目出度しである。　１０月６日に脳梗塞の再発で再入院した。現在の医療システムでは、病院への入院期間が最長３ヶ月（一般の病気の場合。脳梗塞は６ヶ月）であるため、入院の最初のリミットは１月６日になる勘定である。したがって、そのころが最初の退院のヤマになると考えている。　しかし、今回、病院側から退院についての特別な話しはなかったので、１月末までの入院は認めて貰えそうな気もする。退院後は、病院に併設の老人保健施設に再び入所する予定であるが、病院のリハビリ体勢は何と言っても群を抜いている。このため、おいらとしては出来るだけ、このまま入院が長引くことを祈りたい。　さて、恒例の広島駅での駅弁選びである。今回も、日刊ゲンダイが推奨していた幻の「復刻版『廣島上等弁当』」（広島駅）を探すが、ない。　そこで大きな看板の出ている「安芸高田のアグリ弁当」にする（写真）。アグリはアグリカルチャ（農業）からの命名という。食して、駅弁の醍醐味を思い出した。　駅弁の醍醐味は、折の蓋にこびり付いたご飯粒を一つずつ箸で取り、それを食べることから始まる。弁当は冷たいのである。だから、「冷えても美味しいご飯」が命となるのである。このアグリ弁当は広島産コシヒカリである。正解であった。米粒を食べる喜びを思い出させてくれたのである。　次に、幕の内弁当の三種の神器をご存知だろうか。「鮭の照焼き、蒲鉾、卵焼き」である。この３つが入っていなければ幕の内弁当とは呼ばない。残念ながら、このアグリ弁当には蒲鉾が入っていなかったが、それを手造りウインナーで見事にカバーしていた。合格。　それにしても、恐るべし、広島駅弁の層の厚さ。広島駅弁の旅はまだまだ続きそうである。***********************************************謎の不良中年 Presents***********************************************

  December 17, 2006

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  広島帰省考１２月編（前編）

  　皆様、お久し振りです。謎の不良中年、本日よりブログを再開します。昨夜遅く、広島より帰浜しました。今回は、丁度９日間帰省していたことになります。広島帰省考１２月編（前編）　今回の広島への往路のお話し。１２月７日（木）、「のぞみ１９号」博多行き、新横浜１０時３２分定刻に発車する。広島着午後２時１９分予定。毎度のことながら、３時間４０分程度の乗車である。横浜は曇りであるが、広島は雨天との予報。さて、どうなることやら。　平日ではあるが、乗車後、新横浜で満席。おいらの乗った箱に外人が大挙して乗車している。インド人の風貌である。コンピューター関係の集団旅行か。新大阪で下車かと思ったが、福山で皆いなくなった。福山で何かやるのかなぁ。箱の込み具合は　さすがに師走である。新大阪を越えても席はほとんど空かない。岡山以西は、予報どおり雨となった。　さて、今回のお弁当は「横浜オムライス弁当」。新商品という。新商品大好き人間としては、試さざるを得ない。期待せずに食してみたが、冷たいにもかかわらず合格点。オムライスの出来が良い。おかずにシュウマイ、ライス・バーガー、一口ハンバーグが添えてあり、健闘している。これで７００円は安い。　オムライスといえば、人生の達人「パ」のM氏を思い出す。新宿西口に勤務していた期間が長かったので、その西口横断歩道橋のふもとにあった「某うどん屋」でM氏と全日本オムライス連盟（略称、全オム連）を発足させようかと密議を図ったことを思い出す。　２０年以上も前の話しである。オムライスはその店の名物料理であったのだ。味もさることながら、ボリュームには圧倒された。普通盛りを頼んだだけで山盛りである。命懸けで食べた記憶がある。全オム連を創設していたら、全オム連認定第一号にしていたであろう、歴史に残る名オムライスであった。その店（九州のとある場所を店の名前にしていた）ももうないが、オムライスを食べるたびに思い出す逸話である。　さて、今回も乗車早々、DVDを見始める。日本テレビの報道特捜プロジェクト「架空請求詐欺（振込め詐欺）事件」（９月２５日放送分、９０分）の録画である。振込め詐欺の世界では、日テレのイマイ記者といえば鬼門らしい。そのイマイ記者のリダイヤル攻撃によって、犯人グループの実像に迫っていくドキュメンタリーだが、その中身には驚く。　犯人グループには、毎日数百万の売上げ（振込み）があって、一月１億円の荒稼ぎも無理ではないという。振込め詐欺の年間被害額は毎年約２５０億円（届出分）、実際には１，０００億円のマーケット！と予測されているから、犯人グループが稼ぐ１億円も嘘ではないようだ。　しかも、グループは数人で運営しており、その金額を山分けしているので、月給は一人当たり２００万から４００万という。　それ以上に驚くのは、身に覚えがないのに振込む被害者が後を絶たないということである。つわものになると、一人で２，０００万円振込む被害者もいるそうだ。しかもそれだけ振込む人間が最低毎月一人はいるという。どないなっとんじゃ、日本は。　で、この犯人グループの年齢層は若い。２０代前半である。罪の意識は全くない。バーチャルで罪を犯しているという感じだ。こいつらの将来に未来は全くないね。　ところで、前回の広島帰省は１０月初旬であった。母の脳梗塞再発に伴い、急遽帰省したのだが、その後は治療が効を奏し、回復基調である。その後、弟が先月末まで介護していたので、今回はおいらの番である。幸い、母は今年の春先の退院当時までの調子に回復しているという話しであり、会うのが楽しみである。　新幹線は満席に近いまま、広島駅に到着した（続く）。***************************************************謎の不良中年 Presnts***************************************************

  December 16, 2006

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  広島帰省のお知らせ

  広島帰省のお知らせ　本日７日から再び母の介護のため、広島に来週末までの予定で帰省します。そのため、ブログの書き込みを一時お休みしますので、お知らせします（写真は和辻哲郎「古寺巡礼」）。 　それでは、皆様よろしゅうに。１２月７日（木）謎の不良中年　記す

  December 7, 2006

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  壁に隠したロックウェルの絵、１８億円

  壁に隠したロックウェルの絵、１８億円　いやはや驚いた。ノーマン・ロックウェルの「息子の旅立ち」が１８億円である（ごめんなさい。ロックウェルの絵が見付かりませぬ。写真は、同時代だが似て非なるピンナップ）。　ノーマン・ロックウェル（１８９４～１９７８年）は、米国の市民生活の哀歓を描いた、アメリカ人に馴染みの深い画家である。今年閉店になった神田神保町の洋書「タトル」でロックウェルの画集を懐かしく見たことを思い出す。いわば、オールウエィズ「三丁目の夕日」のアメリカ版である。　さて、そのロックウェルが５２年前に描いた「息子の旅立ち」が、先月ニューヨークで開催された競売で約１８億円の落札となった。　　この絵の由来が面白い。ノーマン・ロックウェルの友人が今から４６年前にわずか９００ドル（約１０万円）で購入した絵だという。しかし、この絵の購入者はこの絵の複製を描き、本物を隠したまま死亡するのである。しかも、その事実を誰にも言わないで、である。　この男性は、ロックウェルの絵がよっぽど好きだったのだろうなぁ。　調べてみると、本人は離婚をめぐる妻との争いでこの絵を奪われることを極度に恐れていたらしい。遺族がこの絵を専門家に調べてもらうと「本物と違う」と指摘され、息子が改めて家を調べたところ、本物は偽物を飾っていた後ろの壁の中から発見したという。　壁の中に隠すのもすごいが、発見する方もこれまたすごい。これも、金の力か。　それにしても、「事実は小説より奇なり」である。****************************************************謎の不良中年 Presents****************************************************

  December 6, 2006

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  吉川潮氏の憤りに賛同する

  吉川潮氏の憤りに賛同する　１１月２４日付産経新聞の、我が敬愛する作家吉川潮氏のコラム「断」（プロの常識を学ぶべし）が面白い。氏の憤りが伝わってくるエセーである。　その内容を要約すると、「４０年以上『ホール落語』に通っている吉川氏が、１１月１８日の朝日ホール（有楽町マリオン）『朝日名人会・桂文珍独演会』の開演時間に用事で遅れる。ところが、ロビーのモニターテレビで『まくら』を振っていたので、入場が間に合ったと安堵し、中に入ろうとしたら係員に止められたという。　しかし、落語会でも寄席でも『まくら』の間なら、入場して着席させるのが常識である。噺に入ったら、客席の後ろで立って聞くのがマナーである。著者はいつもそうしているのに、それを許さないという。　著者は朝日ホールの対応に納得がいかないので、副支配人に説明を求めたところ、回答にならない。しかも、その副支配人は、他のホールの落語会に行ったこともない不勉強振りである。あまつさえサービス業という意識もない」という。いやはや、これは酷い話しである。　おいらが何故吉川氏に共感するかという理由は、ホールの副支配人といえばプロのはずである。そのプロが知ったかぶりで、素人でも理解出来ないようなことをするからである。これではプロ失格だし、その支配人を使っている経営者も同時に失格だと言われても仕方がないと思う。　少なくともこのホールは、今後どういう対応をするかを示さない限り、客をなくすだろうなぁ（本日現在、有楽町朝日ホールのホームページに何の釈明もありません）。おいらもたまに落語を楽しみに行くが、こういうことでは朝日ホールだけは行かないことにしよう。********************************************謎の不良中年 Presents********************************************

  December 5, 2006

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  巨星墜つ（実相寺昭雄監督死す）

  巨星墜つ（実相寺昭雄監督死す）　また一人偉大な監督が亡くなった（写真は実相寺昭雄監督「曼荼羅」ATG、７１年）。　「ウルトラマン」シリーズなどで知られる実相寺昭雄（じっそうじ・あきお）監督である（１１月２９日逝去、東京芸大名誉教授、胃がん、６９歳）。　「ウルトラマン」（６７年）をはじめ、「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」など特撮作品での力量は証明済みである。斬新なアングルや照明で当時のテレビ界に新風を吹き込んだ切込隊長であった。 ウルトラセブンが「ちゃぶ台」をはさんで宇宙人と対話する伝説のシーンを撮った監督でもある。　TBS（当時はラジオ東京）に入社し、元々はサラリーマンの身であった。　しかし、絵が撮りたくて、あるとき美空ひばりの鼻の穴の鼻毛まで見えるほど「どアップ」で絵を撮る。無論、前衛演出家としては合格であっても、商業演出家としては失格である。しかし、実は、これが実相寺監督の真骨頂である。　昭和４４年（６９年）、自主映画「宵闇せまれば」を製作し、監督デビューする。翌年TBSを退職し、実相寺プロを設立。大島渚の推薦を受けて、名前が知られるようになる。エロを通して、日本の精神的風土にひそむ人間の本質に迫った「無常」（ロカルノ映画祭グランプリ）や「曼陀羅」（ATG、岸田森、写真）を創る。　「屋根裏の散歩者」「Ｄ坂の殺人事件」で江戸川乱歩の世界も映像化する。最近では「乱歩地獄（鏡地獄）」でも監督の演出が光っていた。何せ美空ひばりの鼻毛である。　おいらは思うに、実相寺監督の表わすあの耽美的な映像に入り込むと、最早他者の追随を許さない独壇場になったような気がする。　「生きるなんて、所詮死ぬまでの暇つぶし」が監督の口癖で、ここ数年は、かつて演出した特撮番組「シルバー假面」（１２月２３日公開）をリメークしたり、来年７月に新国立劇場で上演予定の東京二期会オペラ「魔笛」（モーツァルト）の演出を手がけるなど精力的な仕事をこなしていたが、ご本人は死が近いことを察知していたのではないだろうか。　惜しい人をまた一人亡くした。合掌。********************************************************謎の不良中年 Presents********************************************************

  December 4, 2006

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  証券税制引き上げ

  証券税制引き上げ　株の譲渡益（売買益）への税率１０％を２０％に引き上げようという動きがある。 　全く税金ほど怖いものはない。税金を払うのは国民の義務だから、払うべきものはキチンと払いたいと思っている。しかし、取れるところから取ろうという意図が見え見えで、情けない。　さて、今回の増税の話しは、理解出来ない訳ではない。元々は、来年末までの期限付き優遇策であったからだ。　しかし、優遇措置が打ち切られるのであれば、株式投資がまた冷え込む可能性は強い。政府も「貯蓄から投資」と鐘や太鼓で言っておきながら、期限が来たから「ハイ、ソレマデヨ」というのであれば無策と誹りを受けても仕方がないだろう。　おいらも余裕資金で少しだけ株の売買をしている。小遣い稼ぎのレベルではあるが、預金と違って株取引である。元本割れリスクを取りながら、リターンを得ているのである。それなのに、そこから２割も天引きするというのであれば、「少々あこぎではありませんか、安倍さん」と個人的には言いたくもなる。*************************************************謎の不良中年 Presents*************************************************

  December 3, 2006

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  アンリ・ルソーの毒

  アンリ・ルソーの毒　時間を創ってアンリ・ルソー展を観てきた。開催期間も残りが後１０日程度だからだろう。平日の昼というのに早くも混雑している。　このルソー展は、企画の勝利である。　ルソーの絵そのものは、そんなに数が多くない。　しかし、ルソーと並ぶ自然派の画家の絵や、ルソーが周囲の画家にどういう影響を与えかということを、現物の絵も展示することによって、分かりやすく説明している。　これは、面白い。一大ルソー絵図の世界となっている。一見をお勧めする。　それにしてもルソーは天才だなぁ。何でもない普通の景色を、カンヴァスの上にさらりと切り取る。それを自家薬籠中の、本当に奇妙な絵とする。その中に「人生とは何か」を塗りこむ。　観る人間は、その毒に当る。　まだ、体の中にルソーの毒が残っている。おみそれしました。それだけの価値がある展覧会である。*******************************************************謎の不良中年 Presents*******************************************************

  December 2, 2006

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  新しい顔に入れ替わる

  新しい顔に入れ替わる　ニューヨークにいたとき、ハリウッド映画「Face Off」（９７米）をタイムズ・スクエアの映画館で見た。主人公ニコラス・ケイジと悪役ジョン・トラボルタとが、悪役の策略により、二人の顔を入れ替える（勿論、手術によって）という荒唐無稽のストーリーである（写真は「Pulp Fiction」のトラボルタ）。　荒唐無稽ではあるが、壺どころを押さえているアクション映画だったので、それなりに楽しめた。監督がアクション映画の鬼才「ジョン・ウー」というのも良かったのだろう。　さて、荒唐無稽だという理由は、如何に医学が発達しても、顔の移植など出来るはずがないと思っていたからである。　ところが、世の中は想像を超える動きをするものである。英国の国家医療制度（NHS）王立自由病院の倫理委員会が顔の移植手術を許可すると先月発表したのだ。　倫理の問題もあり、顔の移植は火傷や戦争などによる修復等、厳しい条件が付与される予定というが、将来は鼻や耳などの部分移植を含め、ある程度自由に行われることが予想されよう（臓器移植同様、亡くなった人の顔面の提供を受ける）。　ただ、問題は骨格まで変えることは出来ないという。それは当然だろうが、理屈上はお面を被るのと一緒だから、やはり顔は変わるはずである。そうだとすると、解決しなければならない問題は多々ある。移植を受けた人の心理上の問題（人は顔に左右されている部分が多い）や、安易に顔を変えても良いかという倫理上の問題である。　しかし、世の中はとうとうここまで来ましたか。長生きすると良いこともある。***************************************************謎の不良中年Presents***************************************************

  December 1, 2006

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  自立的労働時間制の欺瞞

  自立的労働時間制の欺瞞　初めて聞く人には、何とまぁ、言語明瞭意味不明瞭な日本語だろう。 　厚生労働省が導入を進める自立的労働時間制度とは、米国で採用されているホワイトカラー・イグゼンプション（ホワイトカラーを対象とした労働時間規制の適用対象外）の日本版のことである。　意図ははっきりしている。賃金の抑制だ。労働総研の試算によれば、年収４００万円以上のホワイトカラー層は、この制度の導入により年間一人当たり１１４万円残業代を失うらしい。国内全体では、１１兆６，０００億円の残業代カットになるそうだ。しかし、これって、賃金の経営者の横取りじゃないの。　アメリカのホワイトカラーに広範に導入されているのだから、日本も当然だという反論があるかもしれないが、おいらがニューヨークにいたときに、残業などするホワイトカラーを見たことがない。皆、夕方５時になったら、蜘蛛の子を散らすように見事に帰宅していた。夕方以降も働いているのは、日本人だけである。彼我の社会の仕組みが違うのである。　何時から日本はこうなっちゃったのだろう。経営者までが拝金の横行だ。働いた分は払うのが最低の礼儀ではないだろうか。　働く者の身にもなって欲しい。確かに金のために働いてはいるのだが、働く人間はそれ以上のものを組織に与えても良いと思っているのだ。したくもない残業をするというのは、その現れでもある。そうであれば、残業代はその見返りであり、貰うのは当然である。残業代を収入に計算して働いている人間もいるとは思うけれども、それだって立派な労働だ。　どうも日本の経営者はみみっちくなったようだ。これでは息苦しくてしょうがない。欺瞞を通り越して、悪意まで感じてしまう。最近の経営者は、全て世の中を金という物差しだけで計ろうとし、人間が働くという大切なことの意義を忘れているのではないだろうか。***********************************************さすらいのカンチョーマン Presents***********************************************

  November 30, 2006

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  国際詐欺団の怪

  国際詐欺団の怪　世の中には良く分からない話しというのがある。 　横領で逮捕された日本スケート連盟の元会長（７５歳）＝背任罪で起訴＝がひっかかった国際詐欺である。　元会長は１億３千万円を私的に流用していたというのだが、この使途の多くは通称「４１９事件」につぎ込んだ模様だ。　え、何？　４１９事件？　ナイジェリアを発信元とする国際的詐欺団が存在し、ナイジェリア政府高官やナイジェリア中央銀行関係者を名乗る男からEメールやファックス、国際郵便で「極秘の取引」での儲け話しを持ち掛けられるというものだ。　具体的には、「黒く塗られた米ドル紙幣を見せられ、特殊な薬品を塗ると元に戻る（黒い色が消える）が、その薬品を購入するためには資金が必要」と現金を騙し取る手口のようだ（外務省のホームページでも注意が呼びかけられている。そこには、相手と接触すると拘束され、身代金を要求される可能性もあると書かれている。あな恐ろしや）。　おいらがニューヨークにいたとき、米ドル紙幣はよくマジックの線で黒く塗ってあったことを思い出す。偽札発見マジックは偽札に塗ると色が変色するのだ。実際にそのマジックをスーパーで売っているのを見たこともある。おいらも自分の渡した米ドルを売り子がマジックで線を引いていた記憶がある。何だか、リアリズムである。　元会長も黒く塗られた米ドル札をスケート連盟の幹部に見せびらかし、「騙されているのでは」と諫められても聴く耳を全く持たなかったらしい。元会長の公用携帯電話には、ナイジェリアとの交信履歴が数百回残されていたという。　ナイジェリア刑法４１９条が詐欺罪を規定しているので、４１９事件と呼ばれるようだが、さて、こんなもんで本当にひっかかるのかなぁ。*************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************

  November 29, 2006

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  祝アクセス数、３１，０００突破

  祝アクセス数、３１，０００突破　本日、さすらいのカンチョーマンのブログアクセス数が節目である３１，０００を突破しました（デビュー後４５６日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、映画ポスター「ずべ公番長　夢は夜ひらく」（昭和４５年、東映、おいらが大学２年のときの映画）をお披露目します。　当時の映画は二本立てで、併映されるのは、こういうプログラム映画（パターン化された映画のことで、これは歌謡映画。歌謡曲が当たると勝手にその名を騙った映画を創り、劇中、その曲を流す安易な映画）でありました。　確かこの映画は観たような記憶があり、４～５年前、荻窪の古本屋を散策していたら、このポスターを８００円で売っていたので、思わず買ってしまいました。　出演者は、大信田礼子、梅宮辰夫、金子信夫、鈴木やすし、南利明、左ト全、左とん平、谷隼人、五十嵐じゅん、（もちろん）藤圭子という豪華キャストで、もう一度観てみたい映画の一つです。おいらの青春だなぁ。　次回は、３２，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。１１月２８日（火）大安さすらいのカンチョーマン　記

  November 28, 2006

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  オーストリーでいいじゃないか

  オーストリーでいいじゃないか　「オーストリア」ではないという。「オーストリー」だそうだ（写真はドナウ河畔「メルク修道院」）。　オーストリアの駐日大使館が、オーストラリアと間違えられるので、オーストリアではなくて、オーストリーにしたいという。ホームページを開くとそう掲載されている。　確かに間違いやすい。実際、オーストリア大使館（元麻布）にはオーストラリア大使館（三田）と間違えて訪問する人が後をたたないらしい。　世界史を学ぶと、オーストリーは第一次世界大戦までは、欧州五大国として英独仏露と並ぶ大国であったのだ。何せ、あのハプスブルグ家である。しかし、その大国も第一次大戦で敗戦、解体され、第二次大戦後、永世中立国として再出発している。　元々は「オウストリ（ヲウストリ）」だったという。昭和２０年までは、そう表記されていたのだ。それが何時の間にか英語読みになった。酷い話しではある。ま、日本は実質的なアメリカの属国だから、それでも良いかも知れないが、それなら公用語も英語にすれば良い。　本国で自分達のことをどう呼んでいるかだよね。英語読みのオーストリアに合わせる必然性はない。日本が海外でジャパンと呼ばれるよりも、ニッポンと呼ばれた方が良いに決まっている。　オーストリーにしよう。*************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************

  November 28, 2006

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  アンリ・ルソーの秘密

  アンリ・ルソーの秘密　ルソーの油彩を中学生のときに観た衝撃は忘れられない。恐らく廊下の上などに複製が陳列されていたのであろう。囚人服もどきを着た男がボールを持ってこちらに走ってくる奇妙な絵である。何度観ても飽きない絵であった（写真はルソーの「夢」１９１０年、ニューヨーク近代美術館）。　高校生になって大原美術館を訪れたときもルソーには心を撃たれた。爾来、藤田嗣治、横尾忠則、ポール・デルヴォーと並んで、ルソーはおいらの心の中で、はずせない画家となった。　はっきり言って下手なのである。しかし、心に残るのである。ヘタウマなのである。それは恐らく格式に囚われないからからである。自由なのである。本能のままに描く絵だからである。　おいらの思うに、ルソーの油彩は、絵の中にルソーの魂が入っていると思うのである。ルソーは魔法使いであったのだ。丹念に絵の具を塗りながら、自分の心を油彩の中に塗りこんだのである。これでは誰もが敵わない。だから、彼の絵には魅力があるのである。　芸術作品とは、多かれ少なかれそういうものだと思っている。おいらの書く小説も是非かくありたい。　さて、そのルソー美術展が世田谷美術館で来月１０日まで開催されている。時間がとれそうにないが、観に行こう。**************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**************************************************

  November 27, 2006

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  ３１年目の嬬恋

  ３１年目の嬬恋　不満である。異議ありである。　３１年目の嬬恋を大変懐かしく、NHK衛星放送でオンエアされた録画（DVD収録済）を過日４時間ぶっとおしで観た。おいらは、筋金入りの拓郎ファンである。　ゴージャスな中身であった。平均年齢４９歳のおじさん、おばさんが３５，０００人集まっての一大イベントである。エンターテイメントとしては、合格点である。　では、何故、おいらは「不満である」「異議あり」というのか。　３１年前に戻るのに、オーケストラは要らないのである。サックスもコーラスも要らないのである。ミュージック・フェアを観に来たのではないのである。　３１年前に戻りたくて、おいらは録画を観ているのである。ところが、演じられる曲は、皆、新しい曲になっている。確かに名曲だし、良い曲だ。しかし、これでは、リバイバル・ソングのオン・パレードである。オリジナルの良さをどうして捨ててしまうのだ。　唯一、「春だったね」だけは、LPライブ録音盤の編曲と同じであったが、他の曲はイントロではどの曲か分からないほどである。観客の戸惑いが伝わってくる。観客も最初のフレーズが始まるまで、拍手が出来ないのだ。　プロデューサーが悪いのか。拓郎が悪いのか。回りが悪いのか。３１年前を再現するなら、ニューヨークのセントラルパークで再演したサイモンとガーファンクルを思い出してくれ。二人は、オリジナルを再現していたぞ。　誰が勘違いしたのか、この罪は重い。　ところで、当日出演した中島みゆき嬢だけは、妖艶さを増して、おいらはますますファンになってしまいましたもな。みゆきさま～******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents******************************************************

  November 26, 2006

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  HDDレコーダー「修理をする」の巻（「壊れる」編の続き）

  HDDレコーダー「修理をする」の巻（「壊れる」編の続き）　某社製のHDDレコーダーが壊れた話しの続きである。　修理センターに連絡を入れたら、二日後に現物を取りに来るという話しであった。手際が良い。即日、修理して帰っていった。魔法のようである。　修理方法は極めて簡単で、レコーダー本体のカバーをはずし、内臓されているHDD本体をそっくり入れ替える。これでお仕舞い。その間、わずか５分。　DVDの録画機能にも不具合があると判明したので、これも本体ごと取り替えるという。ただし、在庫がないので注文になり、１週間後ごろ再度修理に来るという。好感が持てる対応であった。　ところで、昨今の修理というのはびっくりするものだ。昔のように分解したり、テスタ－やハンダを使ったりするのではない。　これでは、修理とは言わないのではないか。単なる部品交換だ。あたかも「カセットを入替る」が如しである。そういえば、今年の夏にエアコンが壊れたときも内臓されていたコンピューターの配電盤のようなものをそっくり交換していた。今から思えば、あれも修理ではなく、部品交換だった。　しかし、これだと物の仕組み（道理）など分かるべくもない。そうだとすると、熟練や上達などを望むことなど到底無理で、これじゃあ技能者とは呼べない。　技術王国日本の未来はどうなるのだと、無用な心配までしてしまうのはおいらだけだろうか。*********************************************さすらいのカンチョーマン Presents*********************************************

  November 25, 2006

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  怪優、仲谷昇死す

  怪優、仲谷昇死す　怪優であった。惜しい役者を亡くしたものである。　何故か、岸田森とイメージがだぶるのだが、恐らく二人とも、同じ怪優だからだろう。　仲谷昇は、舞台（文学座）、映画（金田一もの）、テレビ（カノッサの屈辱）と活躍したが、一番記憶に残っているのは、テレビ・ドラマ「帝銀事件（大量殺人・獄中３１年の死刑囚）」（１３５分。昭和５５年１月）で演じた平沢貞道役である（写真上）。　平沢逮捕に執念を燃やす刑事役の田中邦衛も凄いが、仲谷昇の平沢が群を抜いていた。おいらは、このドラマをDVDにしている（ビデオからコピー）ので数回見ているが、仲谷昇の浮世離れした熱演は忘れられない。　正直、演技は上手くない。しかし、あの顔、特に眼つきが良い。そして、聞き取れない、少しこもったような声も良い。つまり、天賦の才を持った俳優である。　極度のヘビー・スモーカーで、煙草は一日５箱（１００本）だったという。このため、肺気腫による呼吸困難が原因で帰らぬ人となった。私生活は、三度結婚し、最初の夫人はあの岸田今日子さん。仲谷昇と岸田今日子が二人揃うとそれだけで迫力があったろうなぁ。　最後は自宅療養で、奥様に看取られてのご逝去という（１１月１６日）。享年７７歳。合掌。*************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************

  November 24, 2006

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  外人力士による国技

  外人力士による国技　大相撲の九州場所も残すところ、今日を入れて後４日である（写真は藤田嗣治「栃木山」１９２６年）。　朝青龍が圧倒的に強いが、現在、横綱は彼一人である。しかも、日本国籍ではない。　そこで、三役以上の日本国籍のシェアを調べてみると、驚いた。外人が４割を超えるのだ（１２人中５人。４２％）。しかも、昨年は５割になっていたという。　幕内でも外人の比率は３３％であり、とうとう３人に１人は外人となった。びっくりしたな、もぅ。　国籍も米国（曙、小錦を輩出）、ロシア、欧州（ブルガリア、グルジア、エストニア）、アジア（モンゴル）と多彩である。　しかも、日本国籍の三役はロートルばかりで（千代大海、栃東、魁皇、雅山など）、年齢的には将来が見込めにくい力士ばかりだ。　しかし、これでは国技じゃないわな。国際技と洒落る人もいるが、W杯みたいだ。オリンピックの感覚でいくと、大国中国が不参加だが、そのうち、出て来るかもしれない。そうなると、日本人は一握りだけで、しかも「ふんどし担ぎ」ばかりになるとしたら、これもまたブラック・ユーモアだなぁ。　この分だと、国技である相撲も終わりが近いか。**************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**************************************************

  November 23, 2006

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  この景気は本物か

  この景気は本物か　マスメディアが現在の景気回復期間（月例経済報告）が５８ヶ月を記録し、戦後最長のいざなぎ景気（昭和４０年から４５年）を超えるかと報道している。 　ピンとこない。もっとも、おいらは早期退職の今、事実上の無収入者なので、畢竟、支出は必要最低限に抑えている。しかし、そうは言ってもこれまでの生活水準を簡単に下げる訳にはいかないので苦労しているのだが、それでも景気が良いという実感は全くない。　では、世間様はどうなのかというと、これが実感がわかないらしい。　理由は、二つ。一つは、いざなぎ景気のときは、その間、給料が倍近くに増え（８割増）、国全体の経済規模も倍増した。今は懐かしき、高度経済成長時代のことである。それに対し、今回の景気では給料はダウン、GDPも横ばいである。　もう一つは、Y=C（個人消費）+I（企業の設備投資）の構成割合である。本来個人消費が６割を占めるはずなのに、企業の設備投資の割合の方が多く、逆転していると推測する人もいる。これは、つまり、勝ち組と呼ばれる一握りの大企業（どこだとは言いませんが）の好成績が見た目の数字を押し上げているというものである。　そうだとすると、本当の意味での好景気、すなわち企業の高収益の恩恵が家計部門にあまねく及ぶ、というのは当分期待出来そうにもない。それに最近の株の暴落だ。このままでは、何時までたっても高景気の実感はわかないのではないだろうか、ねぇ、安倍さん。*************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************

  November 22, 2006

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  HDDレコーダー壊れる

  HDDレコーダー壊れる　嫌な予感がしたのだ。　某社製のHDDレコーダーが昨日突然動かなくなったのだ。「録画状態に問題があり、このディスクは録画も再生も出来ません」と表示が出た。その後、ハード・ディスク（HDD）の内容は真っ白の状態になった。　ガ・ガーン。HDDに録画しておいたデータが全てオシャカになったしまった。おいらが嘗てテレビ出演したものとか、貴重なビデオが録画したままの状態である。それが全て消えてしまった。DVDには後で編集して入れようと、HDDに入れたままにしておいたのが拙かった。　こういう場合の常套手段は、電源を落として、スイッチを入れることである。しかし、同じ状態で、元に戻らない。止むなくHDDを初期化したが、それでも上手く機能しない。　泣きの涙である。これだから、データはバック・アップを取っておかなければならない。　某社の修理センターに連絡を入れたら、保証期間中でもあり、二日後（明日）に現物を取りに来るという話しだ。さて、この顛末、どうなることやら。　教訓：パソコンやケータイも同じと考えるべきだろう。命の次に大切なデータは、バック・アップしておくしか方法がなさそうだ。****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents****************************************************

  November 21, 2006

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  北で通用する通貨

  北で通用する通貨　北朝鮮のみやげ物店で通用する通貨は何かというと、勿論かの国の通貨ではない（ここまで書いて、北の自国通貨が何であるか知らないことに気付いた。ウォンのはずだが、まさか元ではなかろう）。　答えは、ドルでも円でもなく、ユーロだそうである。そう言えば、最近、テレビで板門店の北側の売店を映していたが、通貨の指定はユーロであった。では、何故、米ドルではダメなのか。　理由は、はっきりしないが、北朝鮮が大量の偽米ドル紙幣を作っているので、自国経済の混乱を避けるためらしい。　思わず、笑っちゃったよぅ。久々の上質のブラック・ユーモアである。************************************************さすらいのカンチョーマン Presents************************************************

  November 20, 2006

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  誤審は防げないか

  誤審は防げないか　相撲が始まっている。その相撲にあってプロ野球にないもの。それはビデオによる判定である。 　今年もプロ野球では数多くの誤審が指摘された。一番記憶に残っている誤審は、巨人の李選手の幻のホームランである。李選手が文句なしのホームランを打ったのだが、一塁走者が三塁を踏み忘れたため、そのホームランまでもが取り消された。無論、試合は巨人が負けた。認められていれば勝っていたのに、である。　李選手にしてみれば、たまらない。その昔、長島選手が自分自身で一塁を踏み忘れたのとは訳が違う。翌日のビデオで確かめたところ、三塁を踏んでいたというのが真相のようだ。　では、何故、プロ野球はビデオを導入しないのか。答は簡単明瞭である。野球規則では、「審判の判定を最終とする」と定めているからである。したがって、誤審という概念はない。　これは、任侠道の世界と同じである。「親分がクロと言えば黒、いくら白であっても黒」と同じなのだ。分かりやすい。　確かにビデオを採用しても、そもそも全てのシーンを撮りきれる訳ではなく、また、ビデオはコマ送りなので、連続しているボールがタッチした瞬間などをビデオで確認出来るとは限らない。　したがって、任侠道の世界と同じと決めたのである。成程、審判が神様と考えれば、フラストもたまらない。　だけどねぇ、それにしても神様、もうちょっとましな判定をして欲しいと思うことって、一杯あるよねぇ。**************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**************************************************

  November 19, 2006

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  上海蟹の驚き

  上海蟹の驚き　旨い上海蟹にありつけたので、上海蟹について調べてみようと思ったら、驚いた。　上海蟹の学名は、シナ・モクズガニ（または中国モクズガニ）と呼ぶそうだ。　そもそもの本家である「モクズガニ」（写真）は日本近辺で取れる蟹であり、その姿が藻屑（もくず）に似ているから、モクズガニと命名された。樺太（サハリン）、北海道、琉球、小笠原諸島、韓国、台湾、香港の河川に広く分布する。　そして、このモクズガニの近縁種が、上海蟹（シナ・モクズガニ）なのである。中国全土の河川に生息している。　面白いのは、欧州各地の河川にも生息し、これは、中国の黄河または揚子江にいた上海蟹が、船倉の水と共に欧州に人為的に渡った好例とされている点である。　いやぁ、世の中には知らないことが多くあるもんですなぁ。　ま、その話しはさておき、人生の師と仰ぐ某氏と久々に旧交を暖めることになり、飲茶の店で上海蟹を堪能。おいしゅうございました（写真下）。　ついでに、珍しく美味しい麻婆豆腐（四川風）を食したので、これもパチリ。勿論、白いご飯の上に乗せて、フーフー息を吐きながらの悦楽。　だけど、中国全土で採れる蟹なのに、何故、上海蟹と名付けたのだろう。やはり、上海産が一番美味しいからかなぁ。**************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**************************************************

  November 18, 2006

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  勉強の怪

  勉強の怪　呉　智英（くれ　ともふさ、評論家）が好きである。産経新聞のコラム「断」執筆陣の一人なので、同氏が担当の日を楽しみにしている。　その呉氏が１１月４日付のコラムで、「学問と勉強」と題し、今騒ぎになっている必修科目の履修漏れを、教育の欺瞞が暴露されたものとして、揶揄していた。　本日は、同氏がそのコラムの中で紹介していた地理学者「吉田東伍」の話しが白眉の面白さであったので、受売りする。　吉田東伍は、明治・大正期の大学者で名著「大日本地名辞書」（全８巻。写真）を独力で編纂した。現在でも、この辞書に敵う地名辞典はないそうだ。実際、おいらもこの辞書を行きつけの図書館で見たが、こりゃ凄いゎ。百聞は一読に如かず。地名の研究はその国の文化と歴史の研究でもある。　さて、この吉田東伍は大先生ではあるのだが、生涯独学の身で、中学を中退している。　ある人が質問した。「先生は、何故ちゃんと学校に行かれなかったのですか」　大先生は答えた。「そりゃ、君、学問に忙しくて勉強などしている暇はなかったのだよ」　いやはや、この件（くだり）は大好きだなぁ。教育の欺瞞が衝（つ）かれていて、溜飲が下がる。今も昔も教育のカリキュラムなど、役人のご都合主義で作っているだけなのだ。************************************************さすらいのカンチョーマン Presents************************************************

  November 17, 2006

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  若者はなぜ３年で辞めるのか

  若者はなぜ３年で辞めるのか　光文社新書である。城　繁幸著。売れているらしい。書店で平積みされている。拾い読みをした。　ベスト・セラー「内側から見た富士通『成果主義の崩壊』」で一世を風靡した著者である。なかなか読ませる。　この本の考え方は、一言でいうと、今の社会は年功序列の「ねずみ講」であり、序列の高い年配者が後から入ってくる若者を食い物にする既得権益システムだとしていることである。　若者は割りを食っているのである。何だかんだと言いながら、若者は年配者を食わせるために働いているのである。その歪みがニート・フリーター問題、離職率の急増（３年で３割辞める）、心の病を抱える社員の増大となって噴出している、とする。　何だか、うすら寒い話しだなぁ。しかし、年功序列をねずみ講と同列に扱うには、いささか無理があると思う。しかも、厳密な意味での年功序列はもともと大企業にしかない。また、その大企業にしても年功序列制度は崩壊し始めている。若者が食い物にされている以前に、年配者も行き場がなくなっているのである。　したがって、もっと根本の部分、例えば旧来の社会制度の崩壊や働くもののドラスティックな意識の変化などについても掘り下げなければ、片手落ちの議論になろう。この問題は、ハウツーの対策や小手先だけでの方法では解決しない。しかし、問題提起としては充分意義のある、考えさせられる話しである。*************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************

  November 16, 2006

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  初老とは

  初老とは　昭和５６年１月３日付の朝日新聞に吉行淳之介が「年賀状」というエセーを掲載している。　おいらは昔から新聞を隅から隅まで眺め、気に入った記事を切り抜いておくという悪癖がある。この年まで続けているので相当の量になった。しかも、中身が濃く、読み応えのあるものばかりである。読み返すのに時間がいくらあっても足りない。困ったものである。　さて、先日もそのファイルのうちの一つを取り出してみたら、吉行淳之介のエセーが目に止まった。その中で吉行淳之介が「昭和５６年といえば、戦後３６年目の年で、敗戦時２１歳だった私も初老になった」という件を書いていた。何気なく読み過ごすところだったが、ん？と思い、計算してみると、吉行５７歳のときのエセーである。　５７歳で初老の記述である。このエセーを読んだ当時のおいらは３１歳（昭和２５年生れ）で初老の文字に何の抵抗も感じなかったが、今の時点で初老かというと、疑問を感じない訳でもない。　おいらも既に５６歳である。一昔前では初老なのかも知れないが、男性の平均寿命が７９歳まで延びた今、老人というイメージは６０歳以上をいうのではないだろうか。そうだとすると、昔と比較して、現在ではこの計算が「１０年ずれている」という感覚なのだろうか。その計算でいけば、今の６０歳の人間は昔の５０歳に該当し、おいらの年齢も昔でいえば４６歳になる。　しかし、敢て言わせて貰えれば、昔の老人って、本当に老人だったよなぁ。枯れ果ててよぼよぼだったよなぁ。素朴な疑問として、最近の元気な老人の方が、よっぽどおかしいんじゃないかなぁ。*********************************************さすらいのカンチョーマン Presents*********************************************

  November 15, 2006

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  撮らずにはいられない

  撮らずにはいられない　周防正行映画監督が「Shall we ダンス？」から１１年振りに、新作映画を来年１月に公開する予定だ。　４年前に東京高裁が逆転無罪の判決を言い渡した痴漢冤罪事件の新聞記事を読み、「撮らずにはいられない」と思ったという。　あれだけの監督である。これまでにも沢山の企画が持ち込まれたはずだ。しかし、「どうしても撮りたいという気持ちにならないと撮れないんです」と、これまでの話しを全て断っていたという。　おいらは大学生のとき、法学部生だった。ある試験のとき、監督をしていた教授が座席を巡回しながら、無意識にだろう「カンニングと疑われるような行動は慎むように」と発言した。間髪を入れず、茶目っ気のあるSくんが「疑わしきは罰せず」と言ったものだから、試験会場は爆笑の渦となった。昨日のように覚えている。　すなわち「疑わしきは被告人の利益に」は、刑事事件での大原則なのである。ところが現実には、痴漢事件の場合、全く逆なのである。被告に無罪の立証責任があるのだ。　何が言いたいのか。「疑わしきは罰せず」と言いながら、実際には司法はその逆をしているのだ。しかも、素人が無罪を立証することがどれほど難しいことか。不可能に近い。これこそが、「撮らずにはいられない」という感情である。周防正行監督がこの気持ちを大切にしている限り、いぃ映画が撮れるはずである。　文学も同じである。「書かずにはいられない」という心がなければ、ただの作文にしかならない。**************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**************************************************

  November 14, 2006

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  結婚に年齢の壁はない

  結婚に年齢の壁はない　新聞を読んでいたら、イタリア映画界の往年の名女優「ジーナ・ロロブリジーダ（Gina Lollobrigida）」（１９２７～）が７９歳で再婚するという。イタリアのトランジスタ・グラマー、美形である。　イタリアの平均寿命が日本並みで女性８２歳、男性７７歳であったとしても、７９歳といえば、おいらの母上を上回る年齢だ。その結婚相手は、３４歳年下の実業家４５歳でおいらを下回る。　彼女は、「２２年越しの恋です。愛に年齢はありません。幸福で若返ります」と喜んでいるらしい。確かに結婚と恋愛に年齢の壁はない。　ゲーテの「老いらくの恋」だって、並大抵ではない。何せ、ゲーテ７４歳のときの恋である。相手は１９歳の少女。既に妻を失っていたゲーテは本気で彼女と結婚するつもりだったが、世間の物笑いになって諦めざるを得なかったという。この経緯を綴ったのが傑作「マリエンバートの哀調歌」である。　しかし、ゲーテ７４歳の恋に対し、今回のジーナの結婚は７９歳である。ここは、ジーナに軍配を上げよう。恐るべし、ジーナの愛。「熊さんや、新郎はわしらと同じ年の８０歳じゃが、新婦は孫よりも年下の１８歳だそうじゃ」「八つぁんや、この年まで長生きはするもんじゃのぅ」　この分だと、こういう会話が普通になる日も近い。***************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***************************************************

  November 13, 2006

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  後部座席シート・ベルトの怪

  後部座席シート・ベルトの怪　シンガポールに出張したとき、なるほどそういうものかと納得したことに後部座席シート・ベルトの着用がある。 　シンガポールでは、タクシーに乗っても後部座席でシート・ベルトを締めなければいけないのである。しかし、そういうものだと思えば、別に苦にはならない。むしろ、帰国して誰も後部座席のシート・ベルトを締めていない方が不思議に思ったくらいだ。　警視庁とJAF（日本自動車連盟）による今年１０月の調査によると、日本における後部座席シート・ベルト着用率は７．５％だそうだ。やはり、ほとんど締めていない。　その一方で、後部座席の非着用者の致死率は、着用者の４倍に及ぶという。早い話しが、着用すれば致死率は２５％まで下がるということだ。ということは、後部座席のシート・ベルトを締めない奴は阿呆である。そりゃ、そうだろう、既にシンガポールでは着用が当たり前なのだから。　その後部座席の着用を警視庁が義務付ける方向で検討しているという。検討？　バッカじゃないの？　助かると分かっているのなら、即刻導入したら良いではないか。ひょっとしたら、この件さえも利害関係者がいるのだろうか。　もしも誰かが反対しているのなら、それって止めて欲しいなぁ。事は人命にかかわることである。簡単なことではないかと思うのだが。**********************************************さすらいのカンチョーマン Presents**********************************************

  November 12, 2006

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  忠犬ハチ公の面白い話し

  忠犬ハチ公の面白い話し　横浜に住んでいるので、東急東横線で渋谷に出ることが多い。　渋谷といえば、忠犬ハチ公である。その「ハチ公の子孫を探せ」という面白い記事を見つけた（１０月１６日付産経新聞）。　ハチ公は秋田犬である。秋田県二井田村（現・大館市）の豪農斉藤家の下に生まれ、４匹兄弟で、残りのうちの２匹は山形県酒田市に、もう１匹は「東京の加藤粂四郎」氏にもらわれたという。　そのハチ公は、生後２ヶ月の大正１３年（１９２４年）１月、東大農学部教授の上野英三郎博士に門下生を通じて贈られた。実は、ハチ公にはクマ公という息子もいたが、息子も含め、兄弟全員のその後の消息が不明という。　山形県鶴岡市の藤島庁舎（藤島町役場）には、渋谷駅のハチ公銅像の試作品が未だに置いてある！そうだ。その縁で、「鶴岡ハチ公像保存会」が今月発足し、その行動の一環として、ハチ公の子孫探しをするらしい。　面白そうだなぁ。犬にも歴史とドラマがあるんだろうなぁ。映画みたいだなぁ。どんな消息なんだろうなぁ。産経新聞さん、是非とも、続報を頼んまっせ～***********************************************さすらいのカンチョーマン Presents***********************************************

  November 11, 2006

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  いじめ撃退法

  いじめ撃退（げきたい）法　いたましい話しが続いている。いじめによる自殺である。 　いじめられている人がもしこのブログを読んでいたら、次のように考えてくれ。　いじめる奴（やつ）は最低である。生きている資格（しかく）はない。　しかし、現実問題として、学校に行けばいじめられる。学校に行かなくても、メールによるいじめに会う。これでは、おいらだってやってられない。　つらいのなら、そんな殺人学校に行く必要はない。恐らく先生は無能（むのう）だろうから、お母さんかお父さんに事情（じじょう）を話し、学校を休む。行きたくなければ、ずっといかなくても良い。ケータイのスイッチは切る。使わない。　次に、いじめている奴一人一人を見返すことを考える。あなたが逆にいじめをすると、今度はあなたが最低になるから、してはいけない。いじめではない方法を使って、そいつらをギャフンと言わせる方法を考える。　勉強でなくても良い。自分が得意の分野を思い出し、それを磨（みが）くのだ。スポーツでも良い。絵や音楽でも良い。パソコンでも良い。自分が打ち込めるものを探す。そして、それに熱中するのだ。　繰り返すが、いじめをする奴は人間の屑（くず）だ。大きくなっても、ろくな人間にはならない。そのとき、あなたはあなたの得意の分野を磨いて、ひとかどの人物になるのだ。そうして、大きくなったら、そいつらを見返してやれば良い。　それが、あなたにとって今取るべき一番良い方法だと思う。死ぬことだけは止めてくれ。見返すのだ。ギャフンと言わせてやれ。*****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*****************************************************

  November 10, 2006

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  日米野球のあだ花

  日米野球のあだ花　日米野球が終了した。米国５戦全勝で、米国の圧勝である。　やっぱり野球は面白い。久し振りに日米野球を堪能させて貰った。今回は日本チーム出場者に辞退が続出したのでアメリカの圧勝に終わったが、日本側に実力のある者が出て入れば、面白い試合になっていたはずである。　ニューヨークに住んでいた頃、ヤンキー・スタディアムとシェイ・スタディアムには何回ずつか行った。　感想を述べると、日本で見る野球とあまり変わりがないと思った。理由は簡単である。一定のレベル以上になれば、野球の試合そのものに変わりはない。そこが、日本で観た野球とほとんど変わらないと思った理由である。　つまり、日本のレベルも一定のレベル以上に上がった証左だと思ったのである。もしこれがイタリアとか中国レベルの野球であれば、レベルが全く違うため（凡打とエラーの連続など野球にならない）、はっきりとその差が分かるのである。　したがって、日米野球やWBCなどの野球を見ることが出来るとなると、これは面白い。一つは、日本が実力を備えたからである。何せ、WBCで優勝したのだ。二つ目は、実力が変わらなくなっているとはいえ、お国柄の差が出る。米国の圧倒するパワーに対して日本の小細工の野球がどこまで通用するかというのも楽しみである。今回の日米野球でいえば、結論ははっきりしたが。　ここでは、別の視点から、おいらは大リーグに軍配を上げる。　今でも耳に残っているのは、ヤクルトに戻った石井がドジャースに在籍していたときの言葉である。「大リーグではちょっと手を抜いたら、実力のある人間が無数に控えており、何時でも交代させられる。常に安心してはいられません」　これを聞いて、流石大リーグだと思った。日本は、そういうシステムになっていないのだ。ここに今の日本のプロ野球の問題があるのではなかろうか。旧態依然のシステムでは、活性化を望むべくもない。だから、若者の嫌気がさすのである。野球の人気がなくなるのである。　しかし、誤解しないで欲しい。野球の魅力そのものがなくなったのではない。だから、この問題は解決が可能だと思う。深刻になる必要はない。****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents****************************************************

  November 9, 2006

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  祝アクセス数、３０，０００突破

  祝アクセス数、３０，０００突破　本日、さすらいのカンチョーマンのブログアクセス数が節目である３０，０００を突破しました（デビュー後４３６日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから選りすぐって、「ニューヨーク・ヤンキース特製バット（おいらの名前入り）」をお披露目します。　このバットは、おいらの退職時に勤務先の米国提携会社が餞別としてくれたものです。おいらが野球好きと知って、心憎い演出だなぁ。　さて、このバットは実際にメジャー・リーグで使用されているもので、ヤンキースの刻印の他、おいらの名前も刻印されています（ゴメン、本名なので伏字扱い）。手に持つとズッシリと重く、硬い。もう、武器と言えますね。　球質の重い硬球を反撥力で打ち返すにはこれ位でなければダメなのでしょう。映画「アンタッチャブル（ケビン・コスナー版）」のカポネ（デニーロ）がバットで裏切り者を粛清する場面（I like baseball.）がありましたが、それを思い出して納得しました。米国野球、恐るべし。　次回は、３１，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。１１月８日（水）さすらいのカンチョーマン　記

  November 8, 2006

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  アジアから国連事務総長

  アジアから国連事務総長　来年から現在の国連事務総長であるコフィー・アナン氏（ガーナ）が韓国の潘基文外交通商大臣（６２歳）に変わる。　アジアで二人目の事務総長だというので、歴代事務総長を調べてみた。初代　トリグブ・リー（ノルウエー）１９４６～１９５２２代　ダグ・ハマーショルド（スエーデン）１９５３～１９６１３代　ウ・タント（ビルマ）１９６１～１９７１４代　クルト・ワルトハイム（オーストリア）１９７２～１９８１５代　ハビエル・デクエヤル（ペルー）１９８２～１９９１６代　ブトロス・ガリ（エジプト）１９９２～１９９６７代　コフィー・アナン（ガーナ）１９９７～２００６８代　潘基文（韓国）２００７～　いずれも知られた、馴染みのある名前である。この中で、ウ・タント事務総長がアジア出身であったとは驚いた。また、個人的なことだが、おいらがニューヨーク駐在のとき住んでいたアパートは、ダグ・ハマーショルド氏を記念して造られたアパートで、国連ビルのすぐ近くであった（ダグ・ハマーショルド氏は航空機事故で死亡）。　国連事務総長がどうやって選ばれるか知らなかったので、これも調べてみた。事務総長は、国連憲章により、安全保障理事会の推薦を受けて総会によって任命される。任期は５年で、どの事務総長も２期１０年以内にその職を退いている。世界の各地域から大陸ごとに持ち回りで選出され、安全保障理事会常任理事国や主要国首脳会議に参加している「大国」からは選出されない。以上の慣例から、日本人の事務総長の選出は事実上ない。　こうしてみると、歴代総長は欧州大陸３人、アフリカ大陸２人、アメリカ大陸１人、アジア大陸２人とうまくばらけている。今回はアジア大陸に順番が回って来たのだ。　潘基文氏には、頑張って貰いたいが、この事務総長の権限が如何にも危うい。事務総長には、予算や人事権がないのだ。これらは総会の専権事項とされている。少なくとも予算上の権限拡大くらいは認めても良いと思うのだが、この提案も途上国の反対によって今春、決議が否決された。　安全保障理事会の決定への影響力も限られている。これでは、事務総長ではなく、書記長か秘書室長だ。事務総長Secretary Generalの訳を変える必要がある。　しかし、一番の問題は、超大国アメリカとの関係だろう。アメリカがイラク攻撃を仕掛けたとき、アナン事務総長は何も出来なかった。事務総長として言わなければならないときは、言うべきなのである。しかし、アメリカに嫌われた事務総長は何も出来ない。問題の本質は、そこにある。だから、この問題は難しい。***************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***************************************************

  November 8, 2006

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  黒田、広島カープに残留

  黒田、広島カープに残留　カープの黒田がFA宣言せずに、広島に残留を決定した。黒田は偉い。本日は赤飯で祝う。野球は金ではない。志である。 　球団も、黒田がメジャー志向を持っていることから、契約期間中であっても大リーグに限っては移籍を認める姿勢を示した。広島球団も偉い。おいらの思うに、恐らく、このメジャーに関する合意が両者の琴線に触れたのであろう。　勿論、黒田には頭が下がる。しかし、カープ・ファンのおいらとしては、まずは感謝の言葉しか思い浮かばない。　黒田の気持ちに応えるには、彼の夢であるカープを優勝させることしかなかろう（大リーグは勿論許す）。勿論、カープ・ファンにとっても悲願の優勝であるが、来シーズンは３位までに入れば優勝の可能性があるのだ。　黒田は日本を代表するピッチャーである。黒田を投手力の軸とすることが出来れば、カープにも来年の優勝の目は充分ある。　採らぬ狸の皮算用。ちなみにカープの過去の栄光など、おいらはとっくの昔に忘れてしもぅたが、カープが優勝した最後の年は、９１年（平成３年）山本浩二監督の年である（カープは歴代６回優勝）。西武の森監督に４勝３敗で日本一の座を譲っている。と言うことは、来期日本一になれば、古葉監督以来の日本一（歴代３回）になる楽しみがまだ残っていることになる。　早くも、来期カープの活躍を期待する、おいらである。***************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***************************************************

  November 7, 2006

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  ハリウッドのCM界進出

  ハリウッドのCM界進出　ハリウッドの大物スターが日本のテレビ・コマーシャルに相次いで登場している。　驚いたのは、トミーリー・ジョーンズだ。缶コーヒー・ボスの宣伝で老体を曝しながら、ギャラを稼いでいる。キャメロン・ディアスがソフトバンクのCMに出ずっぱりなのも、ちょっと異様だ。アンジェリーナ・ジョリーも資生堂のCMに出演している。　その昔、CMに顔を出す俳優は二流と言われた。ドラマやテレビ出演も二流の証しである。だから、チャールズ・ブロンソンも日本で隠れるようにCMに出演した。一流のスターは本業でしか稼がないのである。　しかし、ハリウッドが不振のようだ。日本の映画興行収入も今年、２１年振りに邦画が洋画を抜く勢いである。　さらに、本家アメリカのテレビで、キーファー・サザーランドが大活躍し、超大物俳優になった。もともとは二流映画俳優だったのだ。テレビの威力が見直されているようだ。しかも、最近では二コール・キッドマンやハル・ベリーのような大物映画俳優までが米国内でCM出演するなど、テレビ・アレルギーが消えようとしているらしい。　これも、結局、金なのか。もともと拝金主義の国、アメリカである。金のために無節操になるのは、今更驚かない。しかし、こうまで雪崩打ってテレビ・コマーシャルに出るようだと、「お前らに、志はないのか」を通り過ぎて、時代そのものの変遷ではないかと思ってしまうのだ。*****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*****************************************************

  November 6, 2006

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  吉田玉男死す

  吉田玉男死す　文楽と言えば、吉田玉男（立役）と吉田蓑助（立女形＝たておやま）である。その玉男が亡くなった。生前の玉男を国立劇場で２回だけ見たことがある。　もともと文楽とは、大阪の人形浄瑠璃のことだ。義太夫節をバックに３人の人形遣いが演じる人形芝居である。義太夫と三味線と文楽人形の世界は、独特である。品がなければ、只の人形劇だ。声色仕掛けだと腹話術。その世界を高い文学性と精神性という志で、玉男は観客を魅了した。　どうでも良いことだが、文楽の人形は２０キロするものまであるという。重いのだ。特に玉男は立役（男役）で人形が大きい。その人形が自然に動く。自然に表情が変わる。玉男の文楽を観ていると、あたかも命があるように人形に感情移入してしまう自分を見つけるのである。　玉男は至芸の文楽を見せてくれた。おいらが生きているときに観ることが出来たのは、幸せである。９月２４日没、享年８７歳。合掌******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents******************************************************

  November 4, 2006

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  殺人無灯火自転車

  殺人無灯火自転車　陽が暮れるのが早くなった。最近では横浜でも午後５時を過ぎると暗くなる。　夜間、自転車のライトを点けて走るが、無灯火の自転車は多い。しかし、これは危険だ。車に撥ねられても文句は言えない。中学生や高校生に多いような気がする。暗闇からすっと自転車が出て来る感じである。乗っている本人は良いだろう。その本人の自殺行為の話しだけだから。　しかし、問題は相手に迷惑をかけることである。闇夜に牛＝自転車が現れたとしたら、相手はビックリするだろう。夜の自転車は、凶器でもある。下手をすれば、相手は死ぬ。無灯火自転車は、殺人にも匹敵する犯罪だ。　酔っ払って自転車に乗るのも同じだ。それに呼応し、道路交通法は改正され、自転車の罰則は強化されている。　無灯火　酒酔い　傘差し　並行走り　これらには、全て罰金が適用される。罰則のある道路交通法を知らなかったとしても、そのまま罪になるのでご用心を。　特に自転車の酒酔い運転は問答無用の赤切符（交通切符＝刑事処分対象）で、３年以下の懲役または５０万円以下の罰金である。昨年は全国で１５件検挙され、警視庁は取締り強化を都道府県警に通達している。＜付言＞おいらが夜間自転車に乗るときは、後部に点滅灯を点けながら運転することにしている（車輪へ反射板も取付けている。いずれも百均ショップで売っている。写真）。自転車事故による死亡者数が世界で一番多いのは、日本だそうである。自転車は、撥ねられたら一巻の終わりだ。自分で自分の身を守るしか道はない。****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents****************************************************

  November 3, 2006

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