さすらいの天才不良文学中年

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  祝アクセス数、２７，０００突破

  祝アクセス数、２７，０００突破　本日、さすらいのカンチョーマンのブログアクセス数が２７，０００を突破しました（デビュー後３６７日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、奥村チヨ「恋の奴隷」（東芝音楽工業、６９年）をお披露目します。解説は不要と思いますが、一世を風靡した何ともエロっぽいねえちゃんです。う～、もだえますなぁ～。　次回は、２８，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。８月３１日（木）さすらいのカンチョーマン　記

  August 31, 2006

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  来期のセ・リーグ

  来期のセ・リーグ　寡聞にして知らなかったのだが、どうやら来季のセ・リーグはプレーオフを導入するらしい（写真はピッチャーの神様金田と豪打の神様別当）。　今年のジャイアンツはBクラスを低迷しているが、３０日現在の３位ヤクルトとのゲーム差は４．５ゲームである。これを考慮すると、今期、もしプレーオフが導入されていたとすれば、まだまだAクラス入りの望みがあることになる。　つまり、優勝のチャンスはまだ十分残されているという訳だ。何せ、Aクラスになりさえすれば、良いのである。パ・リーグが熾烈な争いをしているのは、このためである。Aクラス入りのマジックまで表示されている。　さて、プレーオフの導入である。確かに、短絡的な面では面白くなる可能性があるだろう。しかし、ちょっと待って欲しい。パ・リーグがプレーオフ制度を導入してから、一昨年は２位の西武が１位のダイエーを破り、日本シリーズでも優勝。昨年は勝率．４９３の西武がプレーオフに進出、優勝は２位のロッテが１位のソフトバンクを破って、これまた日本シリーズで優勝である。　これでは、シ－ズンを通して優勝したチームとは一体何なのだろう。つまり、プロ野球ファンにとって、シーズンでの面白さというのは何だろう。帳尻合わせでシーズン終了間近にAクラスに潜り込み、短期決戦で優勝する。これで本当にプロ野球が面白くなるのだろうか。　もし、セ・リーグが正式にプレーオフを導入したのであれば、何故もっと議論を重ねなかったのだろう。セ・リーグにもプレーオフを導入して欲しいという意見が多かったのだろうか。そんなことは、聞いたことがない。何故、ファンの声も聞こうとしなかったのだろうか。　ファンの意見無視も甚だしいのではないか。これでは、プロ野球の人気もなくなる訳である。***************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***************************************************

  August 31, 2006

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  びっくりしたなぁもう

  びっくりしたなぁもう　明日木曜日、今週の３１日で、ほとんどの学校の夏休みが終わる。　それで、今週、凄いのが図書館の混み具合だ。　朝早くから学生が大挙して押し寄せて来る。図書館構内の自転車置き場もびっしりである（写真は図書館内で、人の居ないところを探し回って撮った貴重な写真。苦労しました）。　しかも、夕方になっても閲覧者の数が全く減らない。皆、山の様な宿題を黙々とやっている。　びっくりしたなもぅ！！（古いギャグで申し訳ないザ～ンス。サイザンス。＜＝＝分かるかな～、分かんねぇだろうなぁ。）*************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************

  August 30, 2006

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  ワシントン・ポストへの全面広告

  ワシントン・ポストへの全面広告　相変らず胡散臭いメールが毎日のように海外から届く。 　ウイルス対策上、その手のメールは開けずにそのまま削除しているが、今回は「ワシントン・ポストへの全面広告」というタイトルである（写真はワシントンの議事堂）。　無視しようかと迷ったが、天下のワシントン・ポストである。誘惑に負けて、開けてしまった。読んでみると、何とあのワシントン・ポストにおいらの全面広告が掲載出来るという。なかなか魅力的である。　で、料金が掲載時期によって$33,000から$45,000。つまり、約４００万から５００万円である。同紙のビジネス版の後半に掲載されるという。同紙の宣伝効果は計り知れないと、まあ色んなことが書いてあるのだが、どうやらまともそうな内容である。　日本のクオリティ・ペーパーでは、確か朝日新聞の全面広告が１，０００万円程度と聞いたことがある。したがって、その水準から考えれば、あながち高いとも言えない。むしろ安すぎてしまうと逆効果になって、不審に思われる可能性もあるだろう。それに車一台分程度の値段である。一生のうちで一回位はワシントン・ポストに広告を掲載しても良い、と思う小金持ちがいて不思議ではない。　しかし、何でおいらのところにこんなメールが届くのだ。どうもそこが引っ掛かる。もし、これが新手の詐欺商法だとすると、手の込み方も日々進歩していることになる。誰か真相を知っている人がいたら、教えてちょ～。****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents****************************************************

  August 29, 2006

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  六本木に旨いものあり

  六本木に旨いものあり　過日、食通の知人に旨いものを食わせる店に連れていって貰った。気の置けない同士の三人が集合した。　六本木交差点を赤坂方面に歩いて少ししたところに、やや大き目の仏像が鎮座しているビルがある。その２階に通された。何の変哲もない居酒屋と思ったが、入って驚いた。造作は凝っている。土壁だ。コンクリートの打ちっぱなしを、土の打ちっぱなしにしたと思えば良いか。古民芸調で統一されている。落ち着いた雰囲気の店内である。　お通しの後、料理をお任せにしたら、最初に生きたどぜうが出て来た。から揚げにするという。早速頼んでみると、これが絶品。ビールの摘みに見事に合う。写真は少し食してから、慌てて写真を撮ったもの。小奇麗に配置したものが出てくる。 　造りなどいくつかの品を賞味した後、この店の手作りである焼きたてパンとチーズが出て来た。このパンがまた旨い。チーズはカマンベールの味で、まるごと出てくる贅沢さである。 　ワインはポルトガルにした。ポルトガルと言えば、ポートワインのイメージがあるが、地元ではダン（ぶどう酒）と言って、実は旨いワインが多い。赤のフルボディを頼んだ。これが大正解。しっとりした味で食が進む。　おっと、生ハムの王様、食べ物のダイヤモンドであるハモン・セラノまでが出て来た。それを社長が目の前でスライスしてくれる。居酒屋が何時の間にか高級ビストロの趣きである。 　締めをソーメンにした後（これがまた美味）、止めは、デザートの干し葡萄だ。房のまま出て来た。カリフォルニヤから直送という。味は少し甘めで、癖がなく、いくら食べても飽きが来ない。感激しておみやげにしてもらったほどだ。そうそう、このお店の器がまた良い。嬉しくなってしまう。 　さて、このお店、六本木に２軒の店があり、現在台湾（台北）への進出も計画しているという。　この店の社長は、「もっくん似」のいい男である。店の中を走り回っている。ヴァイタリティは人一倍ありそうである。その社長が２階のエレベーターで帰る我々を最敬礼でわざわざ見送ってくれた。礼儀上手である。見送ってくれた社長の噂をエレベーターの中でして、１階でエレベーターを降りようとしたら、その社長が何時の間にか１階のロビーで腕立て伏せのパフォーマンスをしていた。「奇遇ですねえ」とか言いながら。２階から１階に全速力で駆け下りていたのである。全くもってエンターテナーである。　社長の名前は堀さん、お店の名前は、おっと、良い店の名前は秘密にしておくのが礼儀でせう。　あの社長なら台湾でも成功間違いないだろう。なお、料金もリーズナブルであったことを付言しておきまする。　良い店、良い仲間、良い料理。六本木の夜は更け行く。*****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*****************************************************

  August 28, 2006

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  制裁対象国

  制裁対象国　国連決議を無視すれば、制裁対象国となっても止むを得ない。現に日本はミサイル発射実験を行った北朝鮮に対し、非難決議ではなく制裁決議を求めた。 　ここで話しは、イスラエルに変わる。　パレスチナ地域からアラブ人を追い出してユダヤ人国家イスラエルが建国されたのは、１９４８年（昭和２３年）のことである。爾来約６０年、国連はイスラエルの暴挙を制するために数々の決議、例えば４９年の「パレスチナ難民帰還の保証」や、６７年の「中東戦争の占領地からのイスラエル軍の撤退」などを求めてきた。しかし、イスラエルは国連決議を無視し続け、そればかりか攻撃を拡大しているのである。 　考えてみると、これって国連決議違反で制裁を受けたイラクや北朝鮮とどこか違うだろうか。　全くおかしな話しなのだが、イスラエルには同盟国であるアメリカが背後に控えているからこうなるのである（アメリカの軍事支援を受けて一方的に強くなったイスラエルが、弱者であるパレスチナ人を弾圧するという図式）。しかも、アメリカが拒否権を発動するから、国連決議無視の制裁が一向に発動されないのである。では、わが国はどうか。ご存知のとおり、アメリカの言いなりであり、追従するばかりである。　さて、そのアメリカは現在もイスラエルによるレバノン攻撃を容認している。まあ、今の中東問題と国連の抱える問題の縮図がここにあるのだが、これでは問題が解決する訳がない。　少なくとも日本はアメリカに追随するのではなく、自分の意見を持たなければ、北朝鮮の制裁を求めたときにイスラム諸国から受けた非難（北朝鮮を制裁するのであれば、それと同様に国連決議を無視するイスラエルを何故日本は非難しないのか）に反論することは出来ない、と思うのだが如何だろうか。*******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*******************************************************

  August 27, 2006

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  驚いた話し

  驚いた話し　昨日に引き続き、驚いた話しをする。 　随分昔の話しだが、仕事の関係で雪国新潟に勤務していたことがある。冬季間、雪が積もるとスノー・タイヤを装着した上にチェーンを巻く。　チェーンを巻きたくなければ、巻かなくても済むスパイク・タイヤが一世を風靡していた。しかし、環境破壊に繋がる（道路を傷つけ、粉塵の発生源となる）という理由で発売が停止され、その後、スタッドレス・タイヤ（冬用タイヤ）が誕生した。確かにチェーンは装着が面倒なのでチェーン不要のタイヤも魅力ではあるが、雪道走行でのチェーンの安定性が捨てがたいのもまた事実である。　さて、そのチェーンである。スキーをしに、越後湯沢に車で着いたところ、隣に車が止まった。併走している車である。何気なくその車を見たら、チェーンを巻いていない。この雪道をチェーンなしで大胆な奴だなと思っていたら、後輪にチェーンを巻いていた。　驚いた。その車は前輪駆動だから（日産チェリーだったような気がする）、チェーンは前輪に巻かなければ意味がない。誰も教えてくれなかったのだろうか。同乗している人間も知らないのだろう。それにしても信ずる者は救われるである。 　もう一つは、充電し続けているパソコンである。先日、図書館でおっさんが携帯パソコンをいじくっていた。良く見ると、バッテリーを装着したまま、コンセントに電源を繋いでいる。あっと思った。過充電になって、バッテリ－が消耗する。　親切に言ってあげようかとも思ったが、敢えて充電しているのかも知れず、助言してあげることが出来ない。お節介と思われても嫌だし、さりとてそのまま見逃すのも気になる。ここら辺の呼吸は、ちと難しい。**********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**********************************************************

  August 26, 2006

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  NY時代のトイレ事情

  NY時代のトイレ事情　ニューヨーク駐在時代の休日は、マンハッタンを自転車で散策したものである。ミドル・マンハッタンに住んでいたので、ぶらりと南下してロワー・マンハッタンのワシントン広場に向かうこともよくあった。そのワシントン広場でトイレに入ったときの話しである（写真はワシントン広場）。 　彼の地での問題は、トイレは簡単に探せないということである。さらに、日本と異なり、治安上トイレには鍵がかかっている。トイレの個室で強盗に襲われたら、まず助からないからである。考えてみれば日本のトイレだって、いずれそうなるかも知れない。　したがって、外出時にどこでトイレを使うかは、大きな問題である。勿論ホテルやレストランの中では問題ないが、公衆トイレを見つけることは普通出来ない。あったとしても、危険だから近寄らない方が良い。このため、マンハッタンのどこにトイレがあるかは、経験的に覚えざるを得なくなった。例えば、「五番街では紀伊国屋書店のトイレが清潔で安全」などである。全く、外出も大変である。　さて、ワシントン広場である。のどかな場所ではあるが、かってここで麻薬の密売が行われたなど、意外に物騒な場所ではある。ところが、自然の摂理でトイレに行きたくなった。良く観ると、公衆トイレがあるではないか。周りには沢山の人がいる。安全そうなので、中に入った。　驚いた。便器が剥き出しなのである。何と表現しようか。そう、個室の仕切りがないのである。そこに何人もの大の男が丸見えにもかかわらず、しゃがんで用を足しているのである。無論、パンツを降ろして。これは異様な光景であったが、当の本人たちは別に当たり前の風であった。おいらが、ビビッて外に出たのはいうまでもない。　運転免許を取りにDMV(Department of Motor Vehicle、運輸局）に行ったときも驚いた。そこのトイレは個室ではあったが、前扉がないのだ。つまり、横からは見えないが前からは丸見えである。これもカルチャー・ショックであった。　それで思い出したのが、６９年にニューヨーク郊外のウッドストックで開催された大規模フォーク集会である。そのときの仮設トイレも仕切りのない剥き出しの便器であった。そこでうら若き女性が群集の面前で用を足すのだが、誰もそれが当たり前のように振舞っていたのである。実話である。海外のトイレで足が見えるなんて、ほんの序の口なのだ。　中国のトイレも仕切りがないと聞いたことがある（溝があるだけで、そこに一斉にしゃがむ。前の人間のケツが丸見えだそうだ）が、そうだとすると個室にこだわる日本人はデリケート過ぎる人種なのであろうか。***************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***************************************************

  August 25, 2006

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  ジャイアンツで一番偉大な監督

  ジャイアンツで一番偉大な監督　ジャイアンツで一番偉大な監督は、誰だろう。歴代の監督の中では、９連覇を掲げた川上が最も偉大な監督と思われがちだが、水原や三原の名前も忘れてはいけない。しかし、おいらが育った世代では、水原も三原も過去の人である。同じ時代に生きた監督として、さて、一人を挙げるとしたら誰になるだろうかと考えてみた。　まずは、１シーズン制以降の歴代監督の成績を見てみよう。藤本（昭和１４～１７、１９、２１）優勝４回、中島（昭和１８、２１）優勝１回、三原（昭和２２～２４）優勝１回（日本一なし）、水原（昭和２５～３５）優勝８回（日本一４回）、川上（昭和３６～４９）優勝１１回（日本一１１回）、長島（昭和５０～５５、平成５～１３）優勝５回（日本一２回）、藤田（昭和５６～５８、平成１～４）優勝４回（日本一２回）、王（昭和５９～６３）優勝１回（日本一なし）、原（平成１４～１５、１８）優勝１回（日本一１回）、堀内（平成１６～１７）優勝なしである。　こうして見ると、ジャイアンツで一番偉大な監督とは、藤田監督ではないか。長島監督の後を継いで、巨人を２回優勝（日本一１回）させている。王監督の後も継いで、巨人を２回優勝（日本一１回）させている。尋常ではない。　前監督の遺産を使っての優勝だと酷評する人もいるが、優勝を義務付けられての登板である。並大抵のプレッシャーではない。しかも、長島、王の座を奪った悪役でもある。実際、一時は国賊とまで言われた。さらに、１回だけの緊急登板なら良い。長島の後に継いで、王の後までもやらされているのだ。余程の勝負師でなければ、引き受けられない。　紳士然としていたが、その性格は瞬間湯沸かし器と言われる程短気だったという。しかし、その野球の手法が守りの野球を貫くという、手堅いものであったのだから面白い。第１次政権時代は江川、西本の両エース、第２次政権では斎藤、桑田、槙原を中心として投手王国を築いた。　現役時代から心臓に持病を持ち、ニトログリセリンを懐にしながら采配を揮った。まさに命を削りながら、優勝請負人を努めたのである。奥さんの節子さんが体調を崩しても、監督を続けなければならなかった。そう言えば、あの川上哲治氏も監督時代には奥さんが倒れて宗教に救いを求めたという。巨人の監督業というのは、奥さんにまでプレッシャーを与えるものらしい。　さて、藤田氏が、原監督が巨人の監督をわずか２年で解任されたことに抗議して、広岡氏と共に読売新聞・報知新聞の購読を打ち切ったというエピソードは記憶に新しい。また、２年前のプロ野球再編問題では、プロ野球1リーグ構想や球団削減案に反対を表明した数少ない巨人OBの1人でもあった。　その藤田元治氏が鬼籍に入ったのが、今年の２月、享年７４歳であった。　慶応時代はエースでノーヒット・ノーランを達成。巨人入団後もエースとして、新人王、最多勝、ＭＶＰなど数多くのタイトルを手にしていたので、２００勝投手のイメージがあるが、現役生活は８年と意外に短く、生涯成績は１１９勝８８敗、防御率２．２０、背番号１８であった（９６年野球殿堂入り）。合掌。*************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************

  August 24, 2006

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  電車内での化粧女

  電車内での化粧女　電車内で女性が化粧をする風景に良く出くわす。　便宜上、このような女のことを化粧女と呼ぶ（写真は関係ありません）。　はっきり言って化粧女は迷惑である。それについて、最近可笑しかったのは、桑原聡氏のエセーだ。「しばらくして妙な想念にとらわれた。会田雄次の「アーロン収容所」に、イギリス人女性兵士が日本人捕虜の前で平気で裸になるという記述があった。彼女たちは日本人など人間と思っておらず、ペットの前で裸になるのと同じ感覚だというのだ」（産経新聞７月８日「妙」）　なるほど、電車内で化粧する女性は、周りの人間を人間と思っていないのである。猿か何かの動物だと思っているのかも知れない。そういう理屈なら、簡単である。こちらもその化粧女を人間だとは思わずに、檻から放たれたメス猿と思えば良いのである。　しかし、このような風景は何も今更始まったことではないらしい。戦前にも同様のことがあったらしい。驚くことに、当時のマスコミも現代同様に、電車内でのマナーが守られていないとその風潮を嘆いている。昭和初期に田舎から都会に大量に働く女性が雪崩れ込んだのが原因であったような内容の記事である（申し訳ないが、昔読んだ記憶なので、出典を忘れた。横田順彌のエセーであったような気もするが）。　してみると、時代を問わず、今も昔もメス猿はいるという訳だ。何も現代の悪しき風潮だと、ことさら嘆く必要もなさそうである。***************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***************************************************

  August 23, 2006

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  そうだったのか、よど号機長

  そうだったのか、よど号機長　おいらが、大学２年生のとき（昭和４５年）、日航機「よど号」ハイジャック事件が起きた。そのときの機長だった石田真二氏（８３）が今月１３日、肺がんのため逝去と新聞の訃報欄に掲載されていた。　あまり、気にも留めなかったのだが、その数奇な運命を知って興味を持ったので、取り上げる。　よど号事件は７０年３月３１日に発生した。石田機長（当時４６）は国際線デビューを目前に控え、国内線最後のフライトであったという。武装した元大阪市大生、田宮高麿（当時２７）ら赤軍派９人により、よど号はハイジャックされたのだ。　この事件で、石田機長は冷静沈着な対応をした。１人の負傷者も出さず、韓国から北朝鮮を経て５日後、乗客１３１人はもちろん、機体に傷一つつけることなく無事帰還させた。当時、「奇跡の帰国」「勇気ある空の男」などと大絶賛を浴び、英雄扱いされた。　機内では、操縦席の隣で日本刀を突きつけられても、「煙草をくれ」と毅然と言い放つ。血気盛んにマルクス・レーニン主義を語る田宮幹部らに「何でこんなことをしたの？」と諭した。長女の渡辺妙さん（５２）によれば、　「自分が操縦しなければ、飛行機が飛ばないことを知っていたから出来たそうです。当時から度胸の座った人でした」と言う。　しかし、ここから石田機長の人生は一転する。過熱する報道合戦が、「ワケあり」の私生活を針小棒大に報じ、事件から２年後、日航を依願退職に追い込まれたという。　その後は、北海道や岡山の建設会社などの自家用機パイロットをし、６０を過ぎて奥さん（故人）の親戚を頼って、大阪に移住。６５歳からは、府内の病院の夜間警備員などで糊口を凌ぐ、エリートとはほど遠い寂しい晩年だったようだ。昨年、肺がんと診断され、療養中であった。　昨日、マーロン・ブランドのことを書き込んだが、こうして見ると人生とは、死ぬときに幸せではなくても、その人にしか経験出来ない稀有な人生であれば、それはそれでまた良いことも分かる。合掌。******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents******************************************************

  August 22, 2006

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  マーロン・ブランドの晩年

  マーロン・ブランドの晩年　あれほど栄耀栄華を極めたのに、マーロン・ブランド（８０歳で没）の晩年は惨めなものであったという。　マーロン・ブランドの友人で、自宅が隣同士であったジャック・ニコルスン（もう６９歳だそうだ）が、マーロン・ブランドのビバリー・ヒルズの大邸宅を購入して修復し、マーロン・ブランドの子息に役立てようと考えたが、邸宅の保存状況が悪く（カビだらけ）、また、子息も興味を示さなかったため、止むを得ず取り壊すことになったという。　マーロン・ブランドは、晩年子息の起こした殺人事件の賠償問題などを抱え、最後は自宅の電気代さえ払うことが出来ず、自宅の庭に電気ウナギを飼いたいと真顔で語るなど、その落剥（らくはく）振りが話題を呼んだのは、記憶に新しい。　彼の真骨頂は、内面から役に成りきるという、それまでの大袈裟な演技のハリウッド・スターにはない凄みであった（２度のオスカー受賞）。特に、表情を変えないで口ごもりながら喋る演技は秀逸で、東映の実録路線のヤクザ映画に出演して欲しいと思ったものである（安部徹に似ていなくもない）（写真はラストタンゴ・イン・パリ（７２年）左はマリア・シュナイダー）。　さて、そのマーロン・ブランドは、死ぬときに何を考えたのだろうか。人生の絶頂期のことを考えたのだろうか、それとも今際の際の不幸な自分のことを思いながら死んだのであろうか。死ぬときに幸せであるのが良い人生、死ぬときに惨めなのが不幸な人生だったとすると、マーロン・ブランドは不幸なまま死んだことになるのか。　おいらなどは小心者であるから、息を引き取るときは、良い人生だったと思いながらあの世に召されたい。死ぬときに幸せであれば、結局良い人生であったことになるのだ。人生こそ「終わり良ければ、全て良し」に違いない。******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents******************************************************

  August 21, 2006

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  コーヒー論争

  コーヒー論争　世の中にはよく分からないことが多い。コーヒー論争もその一つである（写真は、夢二のコーヒーを飲む画。右側の男性がリリー・フランキー似（笑））。　８月１６日付の英大衆紙デーリー・エクスプレスによれば、普段コーヒーを飲み慣れない、心臓病の人が飲むと、心臓発作に襲われる可能性が４倍に引きあがるという。また、毎日飲む人にとっても、１杯のコーヒーは発作のリスクを６割も引き上げるという。　え～、聞いてないよう。　これまでの話しだと、１日２杯以下のコーヒーを飲む人の糖尿病リスクは、４～６杯飲む人と比べて２８％減り、６～７杯飲めば３５％も減ることが報告されていた（オランダの研究）。 　また、昨年の厚生労働省の「肝臓がん抑制効果」では、コーヒーをほとんど飲まない人の発病率を「１」とすると、毎日１～２杯飲む人は「０．５２」、３～４杯飲む人は「０．４８」と約半分に。さらに、５杯以上飲む人は「０．２４」と４分の１までリスクが下がるという。　どないなっとんじゃ、コーヒー論争は。　おいらの結論。心臓に難のある人は、とりあえずは飲まない方が良いかも。　さて、コーヒー悪玉論の主流は、カフェインによる刺激だが、カフェインが好きでコーヒーを飲む人が多いのだから、話しはややこしい。まあ、おいらはもともとコーヒーが苦手なので、あまり気にする必要もないか。*****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*****************************************************

  August 20, 2006

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  踏切で待つ

  　踏切で待つ　自宅近くの図書館に通っている。途中、東横線の踏切を自転車で渡る。線路は２本だけの短い踏切である。　踏切の手前に着いた途端、信号が鳴り始めることも多い。先日、ふと、どれ位待たされるのかと、時計で計ってみた。　さて、信号が鳴り始めて電車が来るまで、何秒位踏み切りの前で待つと思われますか。　答えは、約５５秒。　信号が鳴り始めて遮断機が降り始め、遮断機が完全に降りるまで約２５秒、その後電車が来るまで約３０秒。東横線某踏切の実測結果である。　意外に長い時間である。それとも、踏切の真ん中にいるときに鳴ったら短いと思うのだろうか。******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents******************************************************

  August 19, 2006

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  老刑事の活躍

  　老刑事の活躍　ニューヨーク駐在のときは、New York Timesと読売新聞を個人で定期購読していた。駅売りのスタンドでは、毎日USA TODAYを買った。会社では日経と日系金融を読んだ。　USA TODAYはアメリカで唯一の全国紙である。肩の力を抜いて読める新聞だったので、日刊ゲンダイのノリで読んでいた。そのUSA TODAYは、昨年まで大手町に勤務していた時分、サンケイビルの地下でも１日遅れの見本紙がタダで手に入ったので、重宝していた。　USA TODAYと提携している産経新聞に、USA TODAYのコラム欄がある。それによれば、「全米各地で６０代、７０代の一線を引退した刑事たちが未解決事件の捜査にあたっている」という（８月１５日USA TODAYコラム欄）。　その刑事たちはボランティアで週２日程度勤務だが、たっぷり時間をかけて、迷宮入りしそうな事件を解決しているという。古くからの手法である「足での捜査」をベースとし、DNA鑑定に代表される新しい手法を取り入れ、成果を挙げているようだ。 　引退した刑事には捜査資料に丹念にあたる時間がいくらでもある。当初、見逃されていた情報に光を当てる力もある。しかも、現場に戻れば、活力も出る。こうした捜査によって、数多くの犯罪を解決しているらしい。　ボランティアの老刑事にとって、現在の捜査技術は格段に進歩している。特にDNA鑑定の威力はすごい。何よりも時間は十分にある。こうした、古いものと新しいものとを融合させての新しい解決手法は、グッド・アイデアである。ボランティアの老刑事が執念で迷宮入り事件を解決するとは、「砂の器」みたいではないか。日本でも真似たら良い（最も日本の硬直した官僚組織で出来る訳もないが）。　それにしても、時間がゆっくりとあるというのは、こういうことか。如何に現代は、効率的な仕事を求め続けられているのか。それによって失っているものを気付かないおいらたちである。　スローなヴギにしてくれ。蛇足　ひょっとしたら、ジョンベネちゃんの犯人逮捕も、ボランティア老刑事の活躍だったりして。******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents******************************************************

  August 18, 2006

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  朝顔（あさがほ）

  　朝顔（あさがほ）　朝顔の季節である。　花の命が短いため、中世から世のはかなさを象徴する花として見られているが、真夏の早朝に咲く朝顔はそれでも美しい。　日本の朝顔は、奈良朝の末期に遣唐使の一行によって中国から渡来したか、朝鮮の百済から持ち込まれたと言われるが、定説はないようである。古来、種は利尿剤（尿閉症の妙薬）や殺虫剤として珍重されたらしい。　朝顔は、一般に漏斗状の丸咲きの「大輪朝顔」のことを言う。しかし、歴史的には、渡来当初、淡青一色の「小輪咲き」であったものが、品種改良によって色も増え、大きさも大輪や様々な文様の朝顔が生まれるようになったという。実際、江戸時代（寛永・安政年間）の９代目市川団十郎にちなんだ濃柿茶の「団十郎」は大輪花の代表とされている（写真）。　朝顔が一般庶民に普及したのは、江戸時代からで、江戸の入谷では朝顔人形まで作られた（東京入谷で７月に開催される朝顔市は今でも有名だ）。　庶民の花、朝顔は、風情があって、これもまた良いものである。*****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*****************************************************

  August 17, 2006

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  恐竜都市の大規模停電

  　恐竜都市の大規模停電　それにしても脆いものである。クレーン船が送電線にひっかかるだけで首都圏は大停電である。　大都市の脆さを露呈したと言うが、要は、送電の上流部が遮断され、下流部が一斉にストップしたという話しである。予見され得た事故であり、それを未然に防ぐか、もし防げなかった場合には、被害を最小限にする危機管理やセイフティネットの措置が取られていなかったということである。　一昔前であれば理解出来ないこともないが（停電は日常茶飯事であった）、現在では安全確保を含め、格段に危機管理の技術レベルも上がっているはずである。それにもかかわらず、根本部分の対策がなされていなかった。特に、大動脈の送電線を地下に埋めていなかったことは問題である。さらに、停電の理由も直ぐには分からなかったという。不可解な話しである。　さて、ニュースで大規模停電と聞いたとき直感したのは、首都圏の規模と機能があまりにも大きくなりすぎたのではないかということである。一極集中の度を越えると、どこかに無理が生じるのは世の常である。恐竜は大きく成りすぎて滅んだ。投資理論では、卵を一つのバスケットに入れすぎたのである。　もう一つは、ひょっとしたら、無秩序に増大する都市の機能に対し、いわば「集客のため無理に増改築を重ねてきた老舗旅館」のように、都市のインフラをその場凌ぎで対応し続けて来たツケを払わされたのではないかということである。もし、そうであったとしたら、由々しき事態である。　それにしても日本人は群れたがる。極端に走り過ぎる。切り替えも出来ない。適度な分散、バランス感覚の必要性ということにまで考えが及ばないらしい。***********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***********************************************************

  August 16, 2006

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  航空機液体爆弾

  　航空機液体爆弾　全く持って迷惑な話しである。　液体爆弾で航空機テロを企んだ事件である。この程、犯人グループは英国で逮捕されてご同慶の至りであるが、もし同時多発テロが再燃していたらと思うとぞっとする。　それで思い出したのが、数年前のニューヨーク出張である。JFK国際空港で部下のMNさんが一瞬の間ではあるが、所在不明になったのだ。彼と二人で金属探知機ゲートを通過し、おいらが先に待合ロビーに入ったのだが、後ろから付いてくるはずの彼がいない。オカシイなあと狐に包まれていたら、「エライ目にあいましたよ」と後から追いかけて来た。「どうしたい」と聞いたら、手に持っていたペット・ボトルを指差して「飲め」と凄まれたらしい。今から思うと笑い話しだが、当の本人は大真面目である。冷や汗を流しながら飲んだようだ。それが今回の未遂事件で、洒落ではなくなってしまった。（最新情報によれば、この液体爆弾は２種混合爆弾と呼び、混合する前の単独液体では、危険性がない。しかも、混合する前に、比重の低い清涼飲料水を混ぜれば、清涼飲料水が上澄みとなるので、飲めと言われても問題がないようだ。）　さらに、ニューヨークJFK空港では、別の機会にこのようなこともあった。おいらの会社の社長KNさんが搭乗時の荷物チェックで捕まったのである。約３０分も拘束された上、ベルトをはずされ、しかも、靴まで脱がされたのだ。基本的人権など全く無視である。このとき同乗していたおいらは、運良くフリーパスであった。しかし、それはただ運が良かったということで、ランダム順に調べていたら偶々KNさんに当たっただけのようだ。おいらが逆の立場になっていたことも十分有り得た訳で、酷い話しではある。　さて、今回の未遂事件によって搭乗検査が厳しくなれば、それだけ安全性が増すというわけで、考えようによっては好ましいことかも知れない。しかし、物事にはおのずと限度がある。所詮、犯人との潜り抜けのイタチごっこである。　と言うことは、当分、飛行機に乗るのは止めにした方が良さそうだと言うことか。それとも、逆張りで、空いている分、乗りやすくなると考えるべきか。嫌な時代に生きることになったものだ。**********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**********************************************************

  August 15, 2006

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  祝アクセス数、２６，０００突破

  　祝アクセス数、２６，０００突破　本日、さすらいのカンチョーマンのブログアクセス数が２６，０００を突破しました（デビュー後３５０日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、キネマ旬報「ベスト・テン&興行データ全史１９５１－２００５」（キネマ旬報社、２００６年、３１，５００円）をお披露目します。このDVDは、タイトルのとおり、戦後の全洋画・邦画封切作品データが収録されており、５５年間に渡る戦後映画界の歴史満載のおいらの宝物です。　次回は、２７，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。８月１４日（月）さすらいのカンチョーマン　記

  August 14, 2006

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  明日は公約の日

  　明日は公約の日　いよいよ明日は公約の日である。メディアも小泉首相が靖国参拝をするのかどうか固唾を呑んで見守っているので、おいらも意見を述べる（写真は靖国神社遊就館内に展示のゼロ戦）。　日本は自由な国家であるから、行くも自由、行かぬも自由である。しかし、ここまで焦点として議論されているのだから、「自由と責任」はコインの裏表だということを弁えて欲しい。つまり、行くのならそれに伴う摩擦も十分考慮に入れて行ってください。行かないのなら自分の信念をどうするのか、それも考えて下さいよということである。　総理というのは公人である。２４時間、国益を考える立場の人である。私人の立場などない。もし、あると主張する人がいたら、その人には総理になって欲しくない。合衆国大統領が私人として行動するというのが有り得ないのと同様である。つまり、もともと私人としての参拝など、総理という職責には有り得ない。　社会人という言葉は嫌いだが、おいらが社会人になってからの拙い経験でも、管理職になってからは（少々大袈裟であるが）２４時間仕事のことを考えていた。常在戦場である。私人の管理職など失格である。　したがって、以上の「自由と責任」は、職責としての判断をして欲しいと言っているのである。もとより、総理をお辞めになられてからであれば、私人として、毎日、靖国に行かれても問題はない（ただし、国会議員も公人であるという考えは十分有り得る。あの田中康夫氏が２４時間公人の立場を貫いたというのは、評価して良い）。　以上、おいらの結論は、「総理、自分の私的な考えだけで決めてもらっては困りますよ、それでは公人としては失格ですよ」ということである。*******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*******************************************************

  August 14, 2006

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  野球中継のないゴールデン・タイム

  　野球中継のないゴールデン・タイム　いよいよ巨人戦の中継が地上波から消えた。今週末の巨人・広島三連戦のテレビ中継を民放各局は止めたのである。巨人は４位維持をかけた大事な試合である。負ければ再び５位転落という後半戦での節目の試合である。それが放映されない。　その前の好カード、巨人・ヤクルト戦は気の抜けたビールのような深夜（録画）番組（フジテレビ）であったが、それさえもない。試合時間の延長がされないことに驚いたどころではない。とうとう試合そのものが放映されないことになったのだ。　野球は凋落である。何しろ、視聴率が取れないのだ。巨人が弱いからというのも理由の一つだが、視聴率が取れなければスポンサーがつかない。スポンサーがつかなければ、放映されなくなる。分かりやすい構図ではある。　このまま放置すれば野球人気はますますなくなる。それは、放映権料の値下がりを意味し、各球団の経営を圧迫することになるだろう。また、球場フェンスの広告もテレビに映らなくなるから取り止めになるなど、野球を取り巻くビジネス・モデルは負のスパイラルに突入することになりかねない。　しかし、戦後文化の崩壊を目のあたりにするというのは、こういうことなのだろうか。複雑な気持ちである。プロ野球と共においら達の時代は動いたのだ。長島がいて、王がいて、金田がいて、野球小僧とともに戦後の日本は推移したのだ。その図式が、今音を立てて目の前で崩れようとしている。新聞のテレビ番組欄に巨人戦の中継がなくなるということは、こういうことに他ならない。　サラリーマンのお父さんが自宅に戻って、風呂上りのビールを一杯飲みながら枝豆を摘みに楽しみの野球中継を見るという時代は、もう帰ってこない。*********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*********************************************************

  August 13, 2006

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  住みやすい都市

  　住みやすい都市　「世界で最も住みやすい都市」（EIU調査。２００５年ごろ）というのがある（写真は直接は関係ありません）。1位はバンクーバー（カナダ）2位メルボルン（オーストラリア）3位ウィーン（オーストリア）4位はジュネーブ（スイス）5位パース（オーストラリア）6位アデレード（オーストラリア）7位はシドニー（オーストラリア）8位チューリッヒ（スイス）9位トロント（カナダ）10位がカルガリー（カナダ）という。　オーストラリアが４都市、カナダが３都市、スイスが２都市、オーストリアが１都市である。こうして見ると、オーストラリアが多いことに驚く。何故だろう。調査基準や内容が不明のため何とも言えないが、欧米の白人を中心に調査したのではないか。オーストラリアが異国の地というイメージが先行しているような気もする。　しかし、東洋人として、１位にバンクーバーが挙がっているのは、共感が持てる。バンクーバーは北米西海岸で日本にも馴染みが深い。おいらも一度訪問したことがあるが、使用言語は英語だし、気候も日本に近いような気がする。物価さえ安ければ、移住するのも良いかも知れない。　ま、おいらは、その前にポルトガルへのロング・ステイを果たしたいと思っているのだが、現在は諸般の事情により、海外探訪さえ難しい様相である。とかくこの世はままならない。****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents****************************************************

  August 12, 2006

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  おいおい間違ってはいないかね

  　おいおい間違ってはいないかね　最近一番びっくりしたのは、あの人である。国債発行枠３０兆円の公約を破ったとき、「公約違反は大したことではない」と国会で豪語していた某国の総理が一転、「皆さんも公約は守るべきものと思っているんじゃないですか」と見得を切ったことである（写真は全く関係ありません）。　どうやら敗戦記念日に靖国参拝という可能性が強くなったが、あの人にはついていけそうもない。確か「一内閣一閣僚」もご本人が守るべき公約であったはずだが、早々と反故にした。　実社会では、こういう人のことを「信用出来ない人」という。残念だがお付き合いしたくない。ところが情けないことに、おいらの住んでいる国民はこの人に命を預けているのだ。　やけくそだから、もう一つ言うと、あの「在任中には消費税は上げない」というのも耳を疑った。これって、「次の政権では消費税を上げる」ということである。　政策とはそういうものではないはずだ。気に臨み、必要があれば消費税を上げることを選択肢に入れなくて、どういう政治が出来るのだ。これでは責任の回避と言われても仕方がないだろう。案の定、消費税アップを前提として次期総裁選が開始されている。　本来は、次期政権で消費税を上げない政策だって、有り得るはずである。それが、今や消費税は必ず上がるとして議論されているのだ（真に必要なら、現政権のときに消費税のアップを含めた税制改正も出来た。先進国の中で某国の借金は天文学的数字である）。そういう本質の問題を全て避けて通ってきた、５年間に渡る無責任な政権であった。人気取り政権、衆愚政治と呼ばれても仕方がない。おいらたちは、不幸な時代を過ごしたのではないか。******************************************************さすらいのカンチョーマン Preesents******************************************************

  August 11, 2006

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  極楽浄土に咲く花

  　極楽浄土に咲く花　自宅近くの菊名公園の蓮が満開を迎えようとしている。何とも風情のある景色で、春には桜、夏には蓮と、ますますこの公園が好きになりそうである。　蓮は、我々に馴染みの深い花である。まず、茎は食用としての蓮根（レンコン）である。蓮根の天麩羅は、ことのほか美味である。また、知らなかったが、蓮のほぼ全ての部分は薬用になるそうだ。　しかし、何と言っても、我々が美しいと思うのは、蓮が「極楽浄土に咲く花」とされるからである。平安時代以降、蓮の花は仏教色が強くなり、蓮台が生まれる。その後の仏像は、蓮の花（蓮華）をかたどった台座の上に置かれるようになった。　歴史的にはモヘンジョ・ダロ（古代インダス文明＝インドのインダス川流域）から蓮の飾りが出土しているそうだ。仏教以前の時代から、蓮は多産や生命誕生のシンボルとして扱われていたのである。　仏教誕生後は、上記のとおり浄土と結びついたが、バラモン教にも蓮の花が登場するなど、仏教固有のものではないという。また、エジプト・ハスもナイル川の命と生産力の象徴とされた。しかし、実際のエジプト・ハスは、スイレンを示すそうだ。英語では蓮のことをlotus（ロウタス）と言うが、lotusがスイレンを含めた蓮の総称であることを考えると、成る程と頷ける話しである。　しばし、菊名池で蓮の花に見とれ、往生安楽国の気分を味わいたい。*****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*****************************************************

  August 10, 2006

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  日刊スポーツ広島版（後編）

  　日刊スポーツ広島版（後編・あっと驚く地方版）　さて、その長谷川良平が２９日に逝去して、ブラウン監督が同日、２度目の退場となった。カープにしてみれば、弔い合戦である。弔い合戦は、勝たねばならない。幸い６対３で完勝し、翌日の広島駅スタンドを見ると、日刊スポーツ（朝日新聞系）１面トップは「長谷川良平元監督死去、広島弔い星」とあるではないか。あの全国紙の日刊スポーツである。デイリー・スポーツ中国版ではない。しかも、ブラウン監督退場である。　迷わず、横浜への帰りの新幹線での楽しみにと買い求める。そうか、流石に広島で読むスポーツ新聞は地元を弁えていると思ったのは、ほんの一瞬であった。何と開けて読んでみると、１面と地方版の１５面だけが広島カープ関連記事なのであった。羊頭狗肉である。　うーん、騙された。つまり、種を明かせば、日刊スポーツは１面のみを地元優先の記事とし、全国版の一部と地方版の記事を関連記事としてお茶を濁しているのだ。他紙も、多かれ少なかれこれと似たりよったりではなかろうか（他の地区、例えば東北楽天も同じではないか）。　これでは、中国新聞の方がまだカープ関連記事が多い。何せ、中国新聞は、社会面でも長谷川良平を取り上げるほどである。　しかし、そうは言っても、日刊スポーツ記事の中身は濃い。長谷川良平がカープの勝ち星３２勝の半分以上の１７勝を挙げた昭和２６年、この年のカープが勝率３割を切ったら球団はお取り潰し（強制解散）という危機を長谷川が救ったとある。しかも、この年のオフ、長谷川の地元である中日ドラゴンズがこの長谷川を引き抜こうとして「長谷川問題」事件が噴出し、最後は、コミッショナー裁定で広島に残留したというのだ。流石に、これは知らなかった。ドラゴンズが宿敵というのは、どうやら今に始まったことではないようだ。また、長谷川は中日のコーチも勤めていたことがあるのだ。日刊スポーツよ、貴重な情報、有難う。***********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***********************************************************

  August 9, 2006

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  日刊スポーツ広島版（前編）

  　日刊スポーツ広島版（前編・長谷川投手へのオマージュ）　カープファンにとって、また一時代が過ぎることとなった。あの不世出の名投手長谷川良平（元広島監督）が、肺炎のため鬼籍に入ったのである（７月２９日。享年７６歳）。　おいらが、幼少のみぎり、カープのピッチャーと言えば、長谷川、備前、大石であったような気がする。長谷川良平は半田（愛知県）出身にもかかわらず、何故か謎の広島弁を喋るRCCラジオ（中国放送）の名解説者でもあった。東京にいるとき、あの独特の長谷川節を聞くと、やっぱ、解説は長谷川良平しかないと思っていた。土屋五郎の名解説もはずせないが。　その長谷川良平である。生涯成績１９７勝２０８敗。防御率２．６５。背番号１８。身長１６７センチ。右投げサイドスロー。シュートが武器であった。　おいらが小学生のころのメンコで、ピッチャーの王者は長谷川だった。因みにジャイアンツは藤田、タイガースは村山、国鉄（現ヤクルト）は金田と覚えている。長谷川は、あの大投手金田を抑えて昭和３０年には最多勝利投手（３０勝）にまでなっている。広島の監督には、昭和４０年シーズン途中から白石監督の後をついで５位の成績を残し、以降、４位・６位であった。なお、広島カープが３位になるのは、翌４３年の根本監督時代が初めてである。それまでカープがAクラスになることなどは決してなかったのだ。したがって、長谷川監督が４位の成績を残したのは立派と言って良い。　ところで、長谷川で不思議だったのは、後３勝だけすれば名球会入りが出来たのに、それをせずに引退したことである。恐らく当時は名球会がまだ存在していなかったか、名球会の価値が今ほどなかった時代かも知れないと思い調べてみたら、名球会の発足は昭和５３年であった。なるほど、これでは止むを得ない。　しかし、長谷川投手の実力は誰もが認めるところで、２００１年に金田大投手から推薦を受けて、野球人の憧れである野球殿堂入りを果たしている。それはそうだろう、金田と一緒で、あの弱い広島カープにいて、１９７勝も挙げているのだ（金田は国鉄、巨人で４００勝）。長谷川以外が投げているときのカープはほとんど負けなのだ。何しろカープは点が取れない。長谷川は「俺が投げているときは、カープは相手と対等だ」と思って投げたという。また、金田投手と長谷川投手の投げ合いは名勝負として残っているという。脱帽である。　長谷川投手に乾杯！！***********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***********************************************************

  August 8, 2006

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  小百合様にお会いする話し、異聞

  　小百合様にお会いする話し、異聞　先月、吉永小百合様にお会いした話しを述べたので、その話しを関ネットワークスの「情報の缶詰８月号」に掲載した。本日は、そのマクラに使った話しを転載する。　「若い頃からミーハーである。有名人にお会するのが好きである。中でも作家や画家が好きである。今までお会いした有名人を思いつくままに列挙すると、阿川佐和子、桐野夏生、岸恵子、東郷たまみ、嵐山光三郎、原　リョウ、横尾忠則、吉行淳之介、手塚治虫、林真理子、桂文珍、春風亭柳昇、立川談志、古今亭菊千代にお会いしている。海外ではミワ・ファーローにも会った（以上、順不同、敬称略）。　まあ、しかし、お会いしていると言っても、そのほとんどが著者サイン会である。サイン会で憧れの著者と交わす会話や握手はことのほか楽しい。阿川佐和子さんとはツーショットまで撮ってもらった。お気に入りの写真である。彼女とは、結構会話を愉しむことが出来た。おいらのことを「○○く～ん」（本名）と親しく呼んでくれた。爺殺しであった。　林真理子さんと桂文珍師匠とは、おいらのテレビ出演（TBS）でご一緒した。一昔前だが、当時一世を風靡したタモリの「今夜は最高」の裏番組に出演したのである。楽屋で二人と馬鹿話しをした。おいらには芸人の素質があると思っていたのだが、文珍師匠の芸達者を目の辺りにして、おいらの吉本興業入りは無理だと諦めた。流石にプロは凄い。馬鹿に成りきれるのだ。このテレビ出演については、別の機会に譲る。　春風亭柳昇師匠とは、新宿歌舞伎町の酒場で一緒に酒を飲んだ。師匠と向かい合って座ったので、師匠の前で小噺までやってしまった。褒めてくれたが、勿論お世辞である。今から考えると、冷や汗ものである。師匠は好々爺であった。まことに惜しい人を亡くしたものである。立川談志師匠には目の前で色紙を書いてもらった。テレビで観るままのお人柄であった。　横尾忠則さんとは何回かお会いしており、握手までしている。横尾氏は「男とは握手をしないのだが」と言いながら、嫌がらずに握手してくれた。感激したのを今でもはっきりと覚えている。手塚治虫氏とは、六本木の上海料理「楼外楼」飯店で偶々近くの席に座った。氏はトレード・マークのベレー帽を被り、女性と会話の弾む食事中であった。おいらは、礼を失することなく、しかし、無謀にも割って入り、ひょうたんツギの絵（サイン付き）まで描いてもらった。今でも感謝しているとしか言いようがない。」　以上、おいらがミーハーを止められない理由の一端がお分かりになられたと思う。*****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*****************************************************

  August 7, 2006

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  痩せ我慢はするものである

  　痩せ我慢はするものである　今年に入って、近くのものを見ると疲れがひどくなるようになった。三年前に眼の手術をしているので、疲れ眼のときの点眼薬を多用しきたが、一向に良くはならない。特にパソコンに向かうと、眼から来るのか、イライラがひどくなったような気がしてきた。　医者に相談したら、事も無げにどうやって遠視対策をしているのですかと聞かれた。そうか、と目からうろこが落ちた。おいらは近視がひどいのでこれまで老眼にはならないと思っていたのだが、とうとう老眼になったのである。考えてみれば、５５歳という年齢だ。老眼鏡の世話になっても不思議ではない。　医者は、眼鏡をはずすか、虫眼鏡を使うか、老眼鏡にするか、その選択ですねと言う。遠近両用の眼鏡にされてもいいですよと言う。しかし、あの遠近両用だけは嫌いだ。鶏みたいだからである。近くを見るとき、意識的に眼だけ下を向かなければならない。それに痩せ我慢ではあるが、老眼鏡などは使いたくない。　放っておくしかないかとも思ったが、偶々100均の老眼鏡コーナーで老眼鏡を手に取る機会があった。しかし、ピントが全く合わない。どうしたものかと思っていたら、眼鏡にそのまま装着するタイプの老眼鏡があるではないか。いやはや、着けてビックリ、全く別世界の体験をすることが出来た。くっきり、はっきりである。老眼になったのであった。なお、このタイプの老眼鏡は、遠くを見るときには上にポップさせれば良い。こりゃ、まっこと便利なもんである。前言を訂正する。痩せ我慢などするものではない。******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents******************************************************

  August 6, 2006

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  欽ちゃん球団その後

  　欽ちゃん球団その後　欽ちゃん球団の解散撤回とその存続について、一言申し上げねばならない。　今回の顛末は、人間、判断を誤るとどうなるかという見本である。　その後の情報によれば、言うも憚られる淫行の事実が次から次へと出てきて、最早収拾がつかない有様である。欽ちゃんは、前言を翻さなければ良かったのである。翻したばっかりに説明のつかないことが噴出し、挙句の果ては痛くもない腹をさぐられたのである。今週の週刊誌などには、本人が赤字の球団経営を止めたがっていたので「渡りに船」とか、卑しい人気取りパフォーマンスだとか、果ては人間性そのものが問われるような記事まで出てくる始末である。撤回を煽った文化人、評論家風情までが血祭りである。　さらに、メディアの取り上げ方も酷い。これは、ほりえもんや村上ファンド、直近では亀田興毅と同じ構図である。よってたかって誉めそやしておいて、凋落するや否や、今度は一斉にバッシングの嵐である。この居心地の悪さは何だろう。気持ちが悪くなるのは、おいらだけなのだろうか。********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents********************************************************

  August 5, 2006

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  狼よ生きろ、豚よ死ね

  　狼よ生きろ、豚よ死ね　女子サッカーで北朝鮮が勝ち、なでしこ日本が負けた（７月３０日）。負けるべくして負けたのだろう、今更驚く程でもない。　ただし、北朝鮮が中国戦で行った、あの暴挙だけはいただけない。北朝鮮の執念でロスタイムに１対１の同点とするのだが、オフサイドと判定され結局１対０で負けたときのことである。審判に食ってかかったり、蹴りを入れるわ、で翌日の試合の日本戦は主力三人を欠いての闘いとなった。　今回は、それでも日本女子サッカーが負けてしまったことについて、うんぬんするつもりではない。この試合の結果を広島から横浜に帰る新幹線のニュース・テロップで見て思い出したのは、「狼よ生きろ、豚は死ね」である。　小学校低学年のころだったと思う。母親が買い与えてくれた絵本に、それはそれは恐ろしい画があった。満腹になっても美食を食べ続ける醜い様相をした金持ち達の絵であった。画は、テーブルを囲んだ中年や老年の王様然とした男達が食卓の上に山のように美食を積み、それぞれが箸やフォークで旨いものを頬張っているのだ。男達の体はぶよぶよに太り、顔は醜く弛んでいる。背景には黄金の屏風や豪華な調度品が並び、周りには妖艶な美女を侍らせている。美意識の欠片もなく、ひたすら醜悪な豚がどぎつい原色をした金襴緞子の世界の中で本能を剥き出しにして旨いものを食っているという画である。しかし、同時に、甘美さやエロチックの香りも漂うという不思議な地獄絵図である。　正直に言うと、おいらはこの画に子供心に震え上がった。旨いものばかり食っているとこうなるのだ。粗食にしなければ、天罰が下るのだ。同時に、画に漂う退廃的で甘美な雰囲気に強烈な蜜の味があるようだ、ということも盗み覚えた。当然のことながら思考は混乱したが、それでも、幼心に豚は絶対に死ぬべきだと思った。狼よ、生きろと思った。それは、自分が豚になる恐怖の裏返しであると同時に、強烈な美意識が自分に植え付けられた瞬間であったのかも知れない。　残念だが、この絵本は現存しない。我が家の母は物持ちが良く、恐ろしく古い物でもひょいと押入れから出してくるのだが、流石にこの絵本だけは出てこない。今から思えば、西遊記の一場面だったような気もする。孫悟空を瓢箪か何かの中に吸い込んだ化け物の宴会の一場面であったのかも知れない。そうでなければ、春本に匹敵するようなあのエログロ画が子供の目に触れるはずがない。　話しを元に戻す。北朝鮮の乱暴狼藉は無論言語道断であるが、実は、彼らはある意味では狼ではないかと思ったのである。恐らく６０年前の戦前の日本も、今の北朝鮮も、洗脳のされ方は似たようなもののはずだ。日本の特攻と全く同じことを今の北の若者が行っても不思議ではない。少し飛躍するが、今の日本は、あの絵本の中の豚になったような気がするのだ。おいらが震え上がった、あの画の美食に酔いしれる醜い男達そのものに日本はなってしまったのではないだろうか。「狼よ生きろ、豚は死ね」である。ハード・ボイルド好きのおいらが誤解を恐れずに敢えて言えば、北には狼の要素が残っており、そういう観点からは、北にも一部の理があると思っても良いだろう。念のために言うが、このことは北を擁護しているのではない。心のあり方を問うているのである。おいらは狂った狼でも良い、死んでも豚にだけはなりたくないのである。*********************************************************つるぎかずを Presents*********************************************************

  August 4, 2006

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  どう考えても

  　どう考えても　どう考えてもおかしい。いや、おかしいを通り越してしらけてしまった。亀田興毅のライトフライ級王座戦である。　テレビで最初、判定を聞いていて、２対１の判定で負けたのだと思った。完璧に３対０で負けたと思っていたから、２対１でお情け、まあ善戦したなというのが感想であった。それが逆で、チャンピオンのランダエタが負けたと分かった途端、しらけて、次には嫌悪感に変わってしまった。こりゃ、八百長よりひどい。判定とは一体何なのだ。これでは、判定担当者を酒と金と女で釣っていたのだろうと思われても仕方がない。付言すると、韓国の判定はあまりにも露骨で、最終１２ラウンドを亀田のラウンドと判定している。誰の目にも亀田は１１ラウンド以降、足にきていた。　おいらは、もう亀田の応援はしない。WBAの試合も見ない。スポーツと思っていたから見るのだ。興行なら、プロレスかK1で良い。唯一、おいらをもう一度見させる気にさせようと思うなら、今度は、亀田がベネズエラ（興行上の理由があるならラスベガスでも良い）で王座防衛戦をあのランダエタとやることである。それしか道は残されていない。*********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*********************************************************

  August 3, 2006

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  広島帰省考７月編（後編）

  　広島帰省考７月編（後編）　帰路編である。７月３０日（日）新幹線のぞみ３８号広島１６時２７分発に乗りこむ。猛暑だ。広島はうだる熱さである。　前回も述べたが、広島の駅弁は制覇し尽くしたので、これ以上の駅弁選びは難しいと思っていた。ところが、探せば探すであるものである。今回は「瀬戸のじゃこ飯」を発見した（７７７円。写真）。実は、おいらの隣を「じゃこ飯、じゃこ飯」と早足で買っていった親子がいたので、釣られて買ってしまったというのが真相ではあるが。　じゃこ飯のベースは麦飯だ。その上に生姜風味ちりめんじゃこの佃煮が載せてある。海老のそぼろもあり、意外に旨い。こうして見ると、広島駅弁の旅はまだまだ続けることが出来そうだ。　さて、日曜日の午後、新幹線は満席である。二人席の通路側に座る。夏休みとあって、猫も杓子も移動である。前の席は、見るからにヤンキーの男女軍団である。コーラで酒盛りをしている。その先頭には、阪神タイガースの帽子を被った小太りのおっさんがこちらを向いて後方に何やら指示している。ここも団体さんである。かなわんな～、関西の人間は。ま、しかし、皆、新神戸か新大阪で皆降りるだろう。　さて、母の件である。今回帰省した２６日に母が７８歳の誕生日を迎えた。嬉しいことに母の様態は安定していた。日にちとリハビリが薬であることを実感する。また、流石に１ヶ月入所していると、余裕も出てくるようだ。今回も、おいらの帰省を母は大層喜んでくれた。次回は、二人の弟がお盆（広島では８月１３日から１５日）に帰省し、母と一緒に墓参りをしてくれる予定である。　さて、新大阪でヤンキーもタイガース軍団も降車した。新横浜まで久し振りに落ち着いた静かな旅となった（この項終わり）。*******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*******************************************************

  August 2, 2006

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  広島帰省考７月編（中編）

  　広島帰省考７月編（中編）　今回の帰省で見つけた、ちょっと面白いものをいくつか紹介する。　何の変哲もない、普通のバスである。しかし、乗車してみると広島東洋カープのバスであることに気付く。車内の内装は、カープ一色なのだ。これとは別に、サンフレッチェ広島の内装仕様もある（写真下）。双方とも、ファンを育てようという意気込みが感じられる嬉しいバスである。　「カープかつ」というのも発見した。スティックタイプである。ラッキーな７本入り（と書いてある）で、トマトケチャップが付いて２１０円。B級グルメの王者である。ビールに合う。「赤いいか姿フライ」５枚入りは１０５円。いずれも呉市（広島県）のメーカー「すぐる」が作っている、すぐれものである。　施設の側で向日葵が咲いている。広島は猛暑で誰もがぐったりしていたが、唯一この向日葵だけは、炎天下にもかかわらず太陽を目指して咲き誇っていた。夏に合う花の代表である。今月のトップ・ページに採用。　さて、広島といえば広島風お好み焼きである。今回の帰省では、親戚の法事に出かけたので、とあるお好み屋に立ち寄ることが出来た。「ねぎかけ」「ソバ入り」お好み焼きである。トッピングの葱が綺麗だ。　中に、ちゃんとソバが入っている。広島名物「広島風お好み焼き」は、やはり別格であると言いたい。**********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**********************************************************

  August 1, 2006

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  広島帰省考７月編（前編）

  　皆様、お久し振りです。さすらいのカンチョーマン、本日よりブログを再開します。昨日夕方、広島より帰浜しました。今回は、丁度６日間帰省していたことになります。広島帰省考７月編（前編）　再び母の看護のための帰省である。広島への帰路のお話し。　７月２５日（火）、今回も「のぞみ１９号」博多行き、新横浜１０時３２分定刻に発車する。広島着午後２時１９分予定。毎度のことながら、３時間４０分程度の乗車である。驚いた。平日とは言え、新横浜で早くも満席である。今回は三人席の通路側Cに座ったのだが、真ん中のB席まで埋まっている。夏休みだからだろうか。恐らく新大阪まではこの状態が続くのだろう。　乗車まもなく改札がやって来る。ん？　改札は東日本でもまた復活したのか。前回の往路ではなかったような記憶だ。聞いてみようかとも思ったが、朝早くからクレーマーと思われるのも嫌なので黙って切符を渡す。改札は、所詮無賃乗車（キセル）対策か、と思い知る。しかし、そうであったとしても、指定席の乗客の利用状況とその行き先は乗務員の持っている端末で把握可能なはずだから、自由席と不審者のみに改札をすれば済む話しである。JRの旧態依然の対応は、利用者のことなど考えていないようだ。こうしてみると、腹に据えかねることの多い日々である。　名古屋で運良くおいらの隣のビジネスマンが降車した。このおっさん、携帯メールの操作でやかましかったからいなくなって大正解。しかも隣の席は広島まで空いていた。新大阪まで箱（乗っていた列車）は満杯であったが、ラッキーであった。　名古屋到着後、新横浜駅で調達した「シュウマイ弁当」（崎陽軒）を食す。今回は、嫁はんの弁当を辞退し、一回食べてみたかったこの弁当とした。７１０円。流石に崎陽軒のシュウマイである、期待を裏切らない。　乗車早々、DVDを見始める。今回は、「GONIN」（９５年石井隆監督）である。ニューヨーク滞在中に、グリニッジビレッジで数年遅れのこの映画が上映されていた。そのとき、観たいなぁと思っていた映画である。　さて、見終わった感想を述べると後味の良くない映画である。何が悪いのか、石井隆の演出が細部にこだわり過ぎて、何が言いたいのか良くわからない映画に仕上がってしまったからである。別に映画に主張など必要はないのだが、男同士の心情を描くには中途半端な作品であるし、ハード・ボイルドに徹しているという訳でもいない。おいらの座右の銘であるMAKE DIFFERENCE.にはほど遠く、評価不能＝失敗作である。役者陣（佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人、ビートたけし、室田日出男など）が良いだけに残念と思う。　広島で降車する。おっと、同じ箱の外人アベックも一緒に降りた。前回と同じである。国際都市広島だ。達者でなぁ（続く）。**************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**************************************************

  July 31, 2006

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  広島帰省のお知らせ

  広島帰省のお知らせ　本日２５日から再び母の看護のため、広島に１週間程度帰省します。そのため、ブログの書き込みを一時お休みしますので、お知らせします（写真は東京目黒所在の五百羅漢寺所収「普賢菩薩坐像」）。　それでは、皆様ごきげんよう７月２５日（火）さすらいのカンチョーマン　記す

  July 25, 2006

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  ガタがくる

  ガタがくる　ここのところ、我が家の耐久消費財に、続いてガタがきている。　まず、最初にデジカメが壊れた。電源を入れて、ファインダーを覗いても被写体が写らない。おかしいなと思って、レンズを見たら、レンズ・カバーの部分が開いていない。電源を入れれば、自動的にレンズ・カバーが開くはずなのだが、開かない。手でこじあけると、開いた。これでは、手動デジカメである。レンズ・カバーの電気系統の故障が原因だろう。暫くしていると、今度は、ズーム機能がダメになった。流石に４年前の機種だとガタがくる。現在は、騙し騙し、手動で使っているというところである。　続いて、エアコンを作動させたら、風は来るのだが、冷風が来ない。７年目とは言え、デジカメのような精密機械と違いエアコンである。ガタがくる年数ではないと思うのだが、調べて見ると室外機（コンプレッサー）が作動していない。夏にクーラーが効かないのは、死活問題である。直ちに、メーカーのサポート・センターに電話を入れ、修理に来てもらった。室外機の内部にあるコンピュータ部品の不具合と判明する。基盤部分をそっくり交換した。コンピュータ部品の修理代は馬鹿にならない。　また、先日はブログでもご紹介したとおり、インターネットのADSLモデムが故障した。わずか２年の使用で壊れたことになる。　そして、昨日、我が愛機SONY/VAIO（ラップトップ・パソコン）までもが故障してしまったのである。DVD挿入のトレー部分がパソコン内部に入らなくなり、しかも中の部品がはずれて、外に出てきてしまった。まだ、購入して１年と１ヶ月である。１年の保証期間が終了したばかりだ。がっくし。　耐久消費財の平均寿命は何年だろう。もちろん物によって異なるのであろう（経済産業省または業界団体が指針を定めていると思う）が、日本製の製品は故障が少ないから買うのである。　しかし、ひょっとしたら、最近はその平均寿命まで品質が持てば良い、という作り方になっているのではないだろうか。考えられないことでもない。しかし、もしそうだとしたら、日本製の長所を忘れていることにはなりませんか。いずれは消費者からソッポを向かれるということになるのに、やれやれ。*******************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*******************************************************

  July 24, 2006

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  方向指示器を何故早く出さない

  方向指示器を何故早く出さない　最近、車を運転していて、気にかかることがある。　方向指示器（英語ではindicator。ウインカーは和製英語）を出すタイミングの遅い車が多いのである。右折・左折のレーンに最初から入っていても、曲がり始める直前に方向指示器を点滅させるのである。酷い車になると、曲がり始めた後から、方向指示器を点滅させる猛者もいる。　広島では特にその傾向が強かったような記憶があるが、最近、横浜で運転するようになってから、広島とあまり変わらないように思い始めた。これって、何か理由でもあるのだろうか？例えば、方向指示器を点滅させると、バッテリーが上がりやすいとか？　何故なんだろう。環境に配慮して、というのではないだろう。事故につながる可能性もあり、方向指示器は早く点滅させて欲しいと思うのだが。　この方向指示器については、ニューヨーク滞在中、「信用しない方が良い」と自動車学校の教官から耳にタコが出来るほど教わった。何故なら、かの国の自動車の運転はほとんど我流だからである。すなわち、NYでは方向指示器を点滅させないで右折・左折する車は、日常茶飯事であった。右折ランプを点灯させたまま直進走行する車もいた。しかし、最初から信用していないので、問題は起こらない。ところが、ここは日本である。一応皆ルールは守るという前提で、車を運転しているのだ。　今後、日本もこのルールがハチャメチャになるとすれば、米国同様に「他人を信用しないで走らなければならない」ということになる。しかし、そうなるには、まだ少し早すぎると思う気がするのだが。**********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**********************************************************

  July 23, 2006

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  人気の外国語

  人気の外国語　AOL Career（ウエブサイト）によると、英語以外での人気の外国語資格ランキングは、１．中国語２．韓国語３．フランス語４．スペイン語５．ドイツ語の順という。　中国語の依然として衰えない人気は当然として、韓国語が２位とは意外な結果である。資格を取るにはビジネスが背後にあるわけだから、韓国ビジネスもまだ頑張っているということか。　フランス語が健闘しているのは、ファッション関係か。最近発展著しいベトナムの公用語もフランス語のはずだ。スペイン語は南米を始めてとして広く世界で使われている言葉なので使用人口も多く、さもありなむという感じである。　さて、仕事抜きで外国語を学ぶというのであれば、やはりフランス語であろう。欧州文化を楽しむには、フランス語は必須である。いずれ、ポルトガルにロング・ステイするつもりだが、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語は乱暴な言い方をすれば同じ言葉の方言のようなもので、類似性が強い。遠藤周作はフランス語が出来たが（フランスに留学していた）、最初はイタリア語から学んだという逸話もある。　語学を学ぶということは、楽しい。文化を始め、その国の様々な世界に入るための簡単な入り口は、その国の言葉である。逆に言えば、言葉が分からなければ、その面白さも半滅するだろう。また、フランス語を齧ってみたいと思う。**************************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**************************************************************

  July 22, 2006

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  男の引き際

  男の引き際　近頃、稀に見る男の引き際の良さである。　茨城ゴールデン・ゴールズの監督、萩本欽一氏（コント５５号）が、同球団のメンバーである山本某（元極楽とんぼ）の不祥事を理由として、自分の夢であったチームを解散するという。　地元を始め、全国から「何も解散までする必要はない」と惜しまれながらも、見事に解散を表明した。天晴れである。近時、自分の地位に恋々とする輩が多い中で久し振りに本物を見た。身内の責任は自分の責任、メンバーの責任はチームの責任、被害者の気持ちを思うと解散するしかないという考えだ。　選挙と違って連座制にする必要はないとか、日本の悪しき連帯責任の風潮をまた作るのかと、辞めなくても良い理由をあげる人たちがいるが、それとは次元が違うのである。これは美学の問題なのだ。　実は、コント５５号ではジローさんの方が好きだった。欽ちゃんは根暗だと思っていたからである。しかし、今回は欽ちゃんを見直した。欽チャンは男を上げたのである。まだ、日本には侍がいたのである。世の中、捨てたもんではない。****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents****************************************************

  July 21, 2006

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  祝アクセス数、２５，０００突破

  祝アクセス数、２５，０００突破　本日、さすらいのカンチョーマンのブログアクセス数が２５，０００を突破しました（デビュー後３２５日目で達成）。　２４，０００達成後１０日目の達成なり、引き続きコンスタントに１日１００名程度の方々にアクセスしていただいた勘定になります。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションから、ポスター「新網走番外地　東映（高倉健）」（横尾忠則、１９６９年）をお披露目します。このポスターは、横尾忠則の初期の傑作で、おいらの自慢のコレクションの一つです。　次回は、２６，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。７月２０日（木）さすらいのカンチョーマン　記

  July 20, 2006

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  大和最後の勇姿

  大和最後の勇姿　産経新聞７月５日付の「大和」最後の勇姿によれば、昭和２０年４月の「沖縄特攻」直前の大和を米軍偵察機が高性能カメラで撮った写真（撮影の翌日に大和は撃沈される）が公開された（呉市海軍歴史科学館「大和ミュージアム」）。　大和の最後の写真は、攻撃を受けて炎上するものばかりで、このような形で発見されたものは珍しいという。実際、前年のレイテ沖海戦後に修理された際、対空用の２５ミリ３連装機銃が左右両舷に１４基増設されたのが分かるようだ。　それはそれで良い。おいらが、ん？と思ったのは、米国公文書館で保管されていたものを「同科学館などが接写し持ち帰った」と記事にあったからである。どうして、米国公文書館からネガの貸与を受けるなどして、完全な形で本邦での公開としなかったのだろう。何故、写真を持ち帰るのに接写などの安易な方法で済ませることにしたのだろう。最近は高性能デジカメの普及で高精度のものもあるようだ。しかし、所詮、接写は接写である。本物ではない。　ま、何か理由があるのだろうが、今一つ釈然としない話しである。****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents****************************************************

  July 20, 2006

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  雨天中止は早く発表を

  雨天中止は早く発表を　広島から同胞が上京した。生粋のカープ・ファンである。自然の成り行きで、神宮球場のカープ戦を観戦しようということになった。ヤクルトの成績好調で、予約席が取り難くなっているらしい。それでも昨日１８日（火）の三塁側内野席A指定の予約が二人分旨く取れ、当日の来るのが楽しみであった。　ところが、１７日（休日）から関東地方は雨である。１７日は関西から西日本にかけて梅雨前線の停滞による豪雨だ。東京もかなり酷い雨となった。しかし、当日、神宮球場の試合は最後まで続行である。ヤクルト圧勝、カープぼこぼこであったが、ヒーロー・インタビューをラジオで聞いていたら、ヒーローはずぶ濡れでまるで水泳選手のお立ち台みたいだと解説者が喋っていた。　昨日の今日である。しかも、朝から雨は強い。午後になって、神宮球場のピン・ポイント天気予報を見ると、午後から夜にかけて本降りと予想されている。流石にこれでは、中止も止むを得まいと思い、インターネットで神宮球場を開くと、２軍の試合は早くから中止と発表されているのだが、カープ戦の中止の記載はない。今度は、東京ヤクルトスワローズのホームページを開くが、こちらも午後３時５０分現在決行する様子である。こちとらは、横浜くんだりから都心に出張る必要がある。午後５時半、信濃町駅待ち合わせだからである。４時には自宅を出なくてはならないので、電話で神宮球場に問い合わせる。しかし、まだ決行か中止かが決まらないという。遅くても４時半の開門までには決まるとのこと、昨日はあの雨でもやりましたからねぇと、あたかも決行するような口ぶりであった。　止むを得ない。かねて用意の雨合羽を始め、タオル、着替えまでセットした観戦道具を背負って、午後４時すぎ、神宮まで出かけた。雨の観戦セットは、荷物になるのだ。ところが、途中、乗り換えの渋谷駅で神宮球場に再度電話したところ、「ごめんなさい、雨天中止です」という。バカヤロー。何で早く決めないのだ。結局迷惑を被るのは、おいらのようなファンである。　恐らく、主催者は試合を決行したかったに違いない。何故なら、今週末からオールスターだからだ。前半戦の試合を繰り延べにすると、下手すればカープ戦は後半で消化試合になる恐れがある。それにこの時期、カープ戦の入りは良い。やりたいはずである。昨日がその証左だ。しかし、それではおいらのようなファンは全く無視されている。　こういう場合、誰に向かって文句を言えば良いのだ。神宮球場か、東京ヤクルトスワローズか。責任者、出て来いと思う。「難しいことは、ゆうとらん。雨天中止なら、もう少し早く発表しろとゆうとるだけじゃ。」おいらは、神宮球場も東京ヤクルトスワローズも嫌いになった。*********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*********************************************************

  July 19, 2006

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  大阪警官発砲事件

  大阪警官発砲事件　大阪府堺市で警官による発砲事件が先週あった。警官は犯人の脚を狙ったようだが、弾は腹部を貫通して間もなく犯人の一人は死亡した。ニューヨークにいたときの感想から述べる。ニューヨークの警官はすぐに発砲する。現地で、それを前提に対応しない奴は、警官に殺されても同情されない。　記憶によれば、日本でも数年前から警官の自衛のため発砲が認められるようになった。時代は動くのである。後、何年かしたら、警官の発砲は日常茶飯事になっているかも知れない。それは、世の中が決めることである。警官を狙う凶悪犯罪が増えれば、警官は発砲する。分かりやすい。　おいらの主義は、「やられたら、やり返す」である。警官にもその権利はある。すなわち、警官が自衛権を持つのは当然である。しかし、それ以上に、警官にも様々なタイプの警官がいる。最初から拳銃を撃ちたくてたまらない警官がいてもおかしくはない。だから、おいらが思うのは、単純な警官擁護論ではなく、警官はそもそも発砲すると思った方が無難である、と言いたいだけである。*********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*********************************************************

  July 18, 2006

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  北の悪行

  　北の悪行　北朝鮮のミサイル発射問題が連日マスコミを賑わしている。制裁措置の動向は気になるところである。しかし、その件に関しては報道にまかせるとして、おいらが今一つ釈然としないことを述べる。　北は、ミサイル発射のほかに、工作員の潜入、諜報活動（訳の分からない暗号無線発信・傍受）、拉致、麻薬・覚せい剤・偽造煙草の製造・密売、果ては偽１００ドル紙幣の製造までしている。昔流行った言葉では、「悪の総合商社」「悪のデパート」である。　では、北の言い分を百歩譲って、ミサイル発射は軍事訓練の一環だとしよう、また、諜報活動はどこの国でもやっていることだとしよう、しかし、両者についてそうだと認めたとしても、麻薬・覚せい剤・偽造煙草・偽札の製造については、申し開きが出来ることではないだろう。子供でも分かる理屈である。これ以上の悪行はない。特に、偽札造りは、国家に対する第１級の反逆罪である。アメリカも偽ドルに怒って、北朝鮮の資金凍結に踏み切ったのだろうが、昔ならとっくに戦争である。　拉致も勿論悪行だが、国家が組織的に偽札・麻薬を継続反復して製造するという悪行をしても、放置されたままにされている国が世界のどこかにある。しかも、居直っている。これって、今一つ釈然としないのだが、そう思うのはおいらだけなのだろうか。*************************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************************

  July 17, 2006

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  蚊には悩まされる

  　蚊には悩まされる　一戸建てに移って、早１年になろうとしている。これまで花鳥風月の極みを逐次ご紹介してきたが、良いことばかりではない。この時期、蚊取り線香とムヒ（虫さされ薬）が必需品なのだ。ちょっと油断するとボコボコである。　考えてみれば、おいらの少年時代の夏は、いつも蚊取り線香のやっかいになっていたような気がする。しかし、何時の間にかそんなことも忘れていた。高度経済成長時代、世田谷で暮らしていたころには、全く無縁であった。それが今や、蚊取り線香はなくては暮らせない必須のツールである。実は、自分の家のことだけかと思っていたら、近所のスーパー「オーケイ」で蚊取り線香が山積みにされている。　まあ、自然の中に生きるということは、こういうことなのだろう。ところで昔あった蚊帳、あれは風流の極地であった。懐かしいが、今でも生産しているのだろうか。「蚊帳の外」の意味を知っている若い世代も、もういないのだろう。蚊帳があれば、是非とも吊ってみたいと思うのだが。*****************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*****************************************************

  July 16, 2006

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  ニンニク「焼ラーメン」は旨い

  　ニンニク「焼ラーメン」は旨い　過日、日本における公共放送の料理番組を観ていたら、ニンニク特集をやっており、料理の得意なグッチ裕三がニンニク尽くしの料理を披露していた。早速録画して作ったのが写真のニンニク「焼ラーメン」である。　これが、美味である。飲んだ後の締めに最高であるが、メイン・ディッシュにしても良い美味しさである。おいらが最も得意とするヤキソバを遥かに凌駕している。ニンニクとサラダオイルと出汁醤油の良く効いた麺が口の中でからまるのである。イメージとしては「焼きうどん」のうどんをラーメンに換えて考えて貰えれば良いのだが、うどんと異なる独特の味となり、絶品である。嫁はんなどは、あまりの美味しさに悶絶した。百読は一食に如かず。是非ともお試しあれ。＜２人分の作り方＞（１）生中華麺２個を沸騰したお湯で２分間茹で、すぐに水で冷まし、水切りしておく。麺は固めにするのがコツ。（２）フライパンにサラダオイル大さじ４杯と「木べらで押しつぶしたニンニク４かけらのみじん切り」を入れ、３分間ニンニクを焦がさないように炒める。３分後、赤唐辛子４本を入れて炒め、（１）の麺を入れて適当な時間（数分）炒める。その際、出汁醤油大さじ２杯と塩を少々入れて炒める。これで、出来上がり。簡単。あなたも名コックである。＜レシピ＞生中華麺２つニンニク４かけ赤唐辛子４本サラダオイル大さじ４杯出汁醤油大さじ２杯塩少々お好みによって、胡椒、味の素を少々とたまねぎ４分の１を適当にスライスしたものを入れるとこれがまた旨い（写真は、新じゃがのスライスも入れてみた）。　最近料理にはまっている。旨いものを食いたいからである。したがって、料理にはまるというのも、なかなかオツなものである。**********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents**********************************************************

  July 15, 2006

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  本当の手締めとは

  　本当の手締めとは　「関東一本締め」は邪道か。　行事の閉会には、手締めが付き物である。おいらの勤務していた某社ではこの「関東一本締め」が大好きで、何かにつけて「それでは、一本締め」でと、「いよ～ん、ポン」で締めていた。　しかし、詳しく調べてみると、どうもこの「関東一本締め」では締まらないようである。そもそも、一本締めとは、「シャン・シャン・シャン、シャン・シャン・シャン、シャン・シャン・シャン、シャン」のことしか呼ばない。別名「十締め」だ。これは、十回手を叩くから命名された。そして、それを三回繰り返すことを、三本締めと呼んだのである。　では、何故、十回手を叩くことを一本締めと呼んだのか。それは、シャン・シャン・シャン、シャン・シャン・シャン、シャン・シャン・シャンで九回手を叩く。九回だから漢字の九である。最後の一回を点と考え、九に点を書き加えるのだから、九が丸に成る。つまり、これで丸く収まったということになる。「皆さん、この手締めで丸く収まりました」と江戸っ子の粋を見せたのである。　では、一本締めが正しいのか、それとも三本締めが正しいのか。答えは、三本締めが略式のようである。正式には、始めと中締めと大締めの三回、それぞれ一本締めをするのが由緒正しいのだが、中締めで三本締めとするのは、それをまとめたということらしい。　ついでに、二本締めはあるのか。ある。江戸時代以前の作法では二本締めとしていたようだ。手締めは、もともと神社に参拝するときの「二泊三拝」の変形と言われ、大昔は二本締めが主流だったという。　よって、「関東一本締め」では、締めたことにはならないようだ。なかなか、この世は難しいものよ。*********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*********************************************************

  July 14, 2006

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  ジダンは何を言われたのか

  　ジダンは何を言われたのか　ワールド・カップの続きである。　仏ジダンの頭突き退場を巡って、西マテラッツィの暴言の内容が何だったかで揉めている。一部の報道によれば、人種差別、宗教上または家族に関する侮辱とも言われているが、「汚いテロリスト」とか「母か姉が売春婦呼ばわりされた」、「お前の母に醜い死を」と言うのもある。　テリー伊藤説は「ハゲ」と呼ばれたと言う秀逸の推理だが、おいらはその中身は何でも良いと思っている。それは、売られた喧嘩は損得抜きに買わなければならないときが、男にはあるからである。恐らく今回のマテラッツィの暴言は、挑発の度合いを超えていたのだろう。実は、こういうときに男の価値が決まるのである。どうしても殴らねばならないときは、殴る。それだけである。負けると分かっていても、殴る。損すると思っても、殴る。そうしなければ、永遠に男として腰抜けになってしまうからだ。　三島由紀夫の不道徳教育講座にもある。長い人生の中で、その人の一生の価値を決めるときは突然やって来る。それはまさしく一瞬のタイミングかもしれない。ジダンは、そのタイミングを見誤らなかったのだ。英雄である。サムライである。したがって、暴言の中身など何でも良い。ジダンの取った行動は正しいのである。ジダン、万歳！である。************************************************************さすらいのカンチョーマン Presents************************************************************

  July 13, 2006

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  ワールド・カップで知ったこと

  　ワールド・カップで知ったこと　４年に１度のワールド・カップがイタリアの優勝で終わった。おいらのような野球派でもサッカーは実に面白いものだと思う。　さて、今回はそのサッカーで「眼から鱗の落ちた話し」を一つ。　それは、サッカーは「攻撃か、守りか」である。おいらの勤めていた会社は、馬鹿の一つ覚えで「攻撃は最大の防御なり」という考えの会社であった。また、サッカーの醍醐味は何と言ってもミドル・シュートを鮮やかに決めることである。それに、村上龍が「サッカーにまぐれはない。強いものが必ず勝つ。」と言っているように、攻撃のイメージが強い。このように、おいらのサッカーのイメージは、どうしても攻撃であった。早い話しが、攻撃なくして勝利なしである。　しかし、イタリアは違った。守りのサッカーであった。大会を通じて失点２である。守って、守って、守って、攻撃するのである。この考えの背景には、「スラッガー（サッカーではストライカー）は才能である。松井や長島は努力もあるが、天性である。誰でもなれるというものではない。しかし、守りは誰でも創り上げることが出来る」がある。つまり、守りのチームは創れるのだ。そして、その鉄壁の守りが勝利を生むのである。結局、守りなくして勝利なしである。　何だ、これではサッカーも野球と同じではないか。野球は突き詰めれば投手力と守りが要諦である。中日の落合監督が理想とする野球である。そうだったのか。そこで、日本のサッカー代表監督は（オシムも良いが）、ここは一番、思い切って落合監督にしてみたらどうだろうか。案外、いい線行くのではないかと思うのだが如何だろう。*************************************************************さすらいのカンチョーマン Presents*************************************************************

  July 12, 2006

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  ジャイアンツの中途半端な戦略

  　ジャイアンツの中途半端な戦略　今のジャイアンツと勝負して負けるチームは、どうやらないようだ。ジャイアンツは、今シーズン唯一相性の良かったカープ（それまで４勝１敗であった）にも３タテを喰らい、とうとう５位転落である。今回のジャイアンツの連敗は６だが、その前にも８連敗、１０連敗と続いたから、ジャイアンツが勝った試合はいよいよ天然記念物扱いである。新聞もニュース扱いをしなくなった。　さて、先日もジャイアンツを強くする方法を取り上げたばかりだが、今回再び取り上げたのには理由がある。それはメキシカン・リーグ（ティファナ）から元オリックス・阪神のアリアス（３４歳）を取ったからである。また、同じ事を繰り返したのである。また、２流品を買ったのである。しかも、原巨人は、そのアリアスを６番に据えているのである。これでは勝てる訳がない。どうして１流を取ろうとしないのか。どうして１流が取れないなら、活きの良い若手を２軍から抜擢しようとしないのであろうか。　何故か、同じことの繰り返しである。学習効果という言葉はジャイアンツにはないらしい。戦略のないジャイアンツ路線は、何時まで続く。***********************************************************さすらいのカンチョーマン Presents***********************************************************

  July 11, 2006

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