カテゴリ:大物に育て!ハーフっ子
長らくわたしの相方のことを本ブログでは「(タイ人)パートナーさん」と呼んできましたが、今更ながらよそよそしく感じてきたので、ハンドルネームをつけることにしました。
「ジェーンさん」 と呼ぶことにします。よろしくお願いします! さて、その「ジェーンさん」が、昨週唐突に、 「アリスのCDがほしいんだけど」 と言い出しました。 「屁っ?・・・アリスですか?・・・いきなり渋いヤツを・・・」 「シブイ?ニホンゴワカリマセン」 「ま、いい。じゃ近所のブックオフに行こう」 ということで、ブックオフに連れてって、「アリス」のCDを選ばせます。 「どの曲が聴きたいのだ?冬の稲妻?チャンピオン?君の瞳は一万ボルトなら堀内サンのソロだぞ」 と説明しますが、ジャケット写真を見てジェーンさん激怒です。 「なに?このオッサンたち?アリスって女の子なんだけど」 は?女の子?・・・えーと「杏里」の間違いではないですかい?これこれ。 「ちがーう!もっと若いねーねーだ。ピアノ弾くヒト」 イマイチよくわからんので、家でその「アリス」のビデオを録ってあるらしいので、それを見てから出直すことにします。 見せてもらったビデオは全く想定外の「クラシック」だったのでした。 へえ?タイ人のくせにクラシックに興味もつとは!? ジェーンさんも成長したもんだねえ! その「アリスさん」なのですが、わが家の安物ビデオ(いまどきVHS+モノ音声!)で見ても凄みがビシバシ伝わるほどの迫力の演奏! ぶったまげて早速CD屋に出掛けて購入しました。新作なので中古屋には出ておらず、いつもより輪をかけて金欠の年末年始には泣きの涙の「2500円」・・・ 「リスト:超絶技巧練習曲」/アリス=紗良・オット ユニバーサル ミュージック クラシック 「アリス=紗良・オット」サンはドイツ人父+日本人母のハーフっこさんで、20歳のねーねーということです。 幼少時代から数々のコンクールで賞を獲得しまくり、晴れて名門レーベルのドイツグラモフォンと契約して本作がデビュー盤とのこと。 わたしは今まではピアノ曲というと、いわゆる「老ピアニスト」の円熟した演奏ばっかり聴いておって、この種の新進若手ピアニストの奔放かつ華麗な演奏スタイルはなんとなく敬遠しとったんです。 しかし、「大和撫子」の血が流れる日系ハーフさんが、欧米人が裸足で逃げるような鬼気迫る演奏をしているのですから、これは応援しないわけにはいきません! クラシックに興味のない方は、タイトル見て「超絶技巧」とはなにごとか?とか「練習曲」なんて聴いておもろいモンなのか?と思われるでしょうが、充分楽しめるものですよ。ただ、全曲通しでCD化したりコンサートの演目として取り上げるピアニストはほとんどいないようです。聴けば「超絶技巧」の意味がわかると思いますが、中には素人にはどこが難しいのかわからん、と思うようなゆったりした曲も含まれますが、ピアノ弾きに訊くとかなりトリッキーな指使いをしなきゃならん難曲らしい。わたしゃ「ドミソ」しか弾けんからその辺はよくワカリマセン。 元々ピアノって楽器はガタイのデカい欧米人に合わせて寸法が決められているってこともあって、小柄な日本人から国際的に評価されるピアニストは出にくいのだそうです。そういう意味ではドイツ系ハーフのアリス=紗良サンは、欧米人のテクニックと日本的叙情感を両立させた大型ピアニストに成長していく可能性大ですかね! アリス=紗良サンのリストを聴いていると気力が漲ってくるようで、毎朝仕事前に本作を聴いて、精神の高揚と活性化に役立ててます。 みんなもぜひ聴いてみて、アリス=紗良サンを応援してネ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[大物に育て!ハーフっ子] カテゴリの最新記事
|
|