カテゴリ:大物に育て!ハーフっ子
「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」に行ってきました。
そうか名古屋か、と単純に流してはいけません。所在地は「三重県桑名市」にあります。 千葉県なのに「新東京国際空港」、千葉県なのに「東京ディズニーランド」につづく地方蔑視のネーミングで(ちなみに成田空港はTui☆等の批判により現在は「成田国際空港」に改称)、日本人に隠然と根付く中央集権&一極集中志向が見えてしまうところはアレですが、まあそれは今回置いときましょう。 わたしも子供がいない頃は知らなかったのですが、コドモ界において「アンパンマン」の権勢は他の追随を許さないものがあります。コドモ向けのキャラクターというとアンパンマンより魅力的なものがいろいろあるだろうと思うのは大人の考え方で、コドモ(乳幼児)から見るとアンパンマンの殺傷力は圧倒的なのです。 わかりやすく例えると、アンパンマンが白鵬とすると、ドラえもんは魁皇、ミッキーマウスなぞ高見盛ぐらいの存在でしかありません。なに?わかりにくい?そういうこと言ってる連中は大相撲がどうのと上から目線で批判してんぢゃねーぞ(怒) というわけで、アンパンマンミュージアムについては大人の視点でいいだの悪いだの評価しても意味がないので、ほぼ毎日アンパンマンのアニメを鑑賞するほどのマニヤである「オリーブさん(3歳)」の感想をうかがうのがいちばんでしょう。 「もういっかいいきたーい」 だそうです。 入場するなりダッシュで目に入ったキャラクタの造形物に突進し、さわるは抱きつくはの大変な騒ぎだったので、かなりご満足だったようです。 ではオリさんの付き人である「長男ベビー(3ヶ月・ハンドルネーム未定)」はどうだったでしょう? 「うんめー」 はじめての遠出なので、なかなか楽しかったようですな。 さて、せっかくなので大人向けにコドモ界の帝王「アンパンマン」をもう少し研究してみましょう。 作者は「やなせたかし」というひとで、1919年生まれなのでナント「91歳」の長老であります。アンパンマン役の声優は「戸田恵子」で、三谷作品の常連女優としては知っていましたが、声優としてもかなりのキャリアがあったことは知りませんでした。毎回登場する「チーズ」という犬は、いつも「アウーン」というセリフしかありません。声優はさぞ肩身が狭いだろうと思っていたら、同じ声優がチーズだけでなくカバお、カバお父、かまめしどんなど、何種類もこなしているようです。ついでですが、サザエさんの「イクラちゃん」も「ぱぷー」と「はーい」と「ちゃー」ぐらいしかセリフがありませんが、カオリちゃん、リカちゃんといった脇役も兼ねているようです。考えてみれば当たり前の話ですが、コドモの世界に大人の分析を入れるとなんか興ざめしますな。 アンパンマンに登場したキャラクタ数は単独のアニメシリーズでは世界記録だそうで、ギネス認定もされているようです。食材や料理をモチーフにしたキャラクタが豊富で、コドモたちに親しみやすいだけでなく、好き嫌いの多い幼児に困っている親にとってもかなり助かっているのではないでしょうか?たとえば、普段は魚を全く受け付けない子が「鉄火のマキちゃん」が登場する回を見て、「あたちも鉄火巻きたべたーい」と言い出したりするでしょう。 幼児向けの知育教材として絵本やDVDなど豊富なプロダクトが揃えられていることも成功の大きな要因といえるでしょう。ただ、それはドラえもんやディズニーものなどの他のキャラクタでも同様のアプローチがとられているのですが、幼児たちの反応はアンパンマンが圧倒的です。 単純かつ定型的な勧善懲悪ストーリーにコンセプト明快なキャラクタ群でコドモの感性を惹きつけつつ、親から見ても実用的かつ安心できるコンテンツとして確立していることが安定した人気の秘密といえそうです。 おまけ:アンパンマンミュージアム限定、アンパンマン&不二家ペコちゃんのコラボ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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