カテゴリ:ほのぼのタイの田舎暮らし
年始のチェンマイ。西郊の運河通りを700年記念競技場に向けて北上すると、淫靡な五色の電飾がズラリと並ぶ光景が現れます。
そこは毎年恒例の「ミス・チェンマイ・コンテスト」が開催される会場・・・というのは正確な表現でなく、主体はチェンマイ県と赤十字社が共催する「冬祭り」のようです。 しかし現地では「ミス・チェンマイ」と認識されてるようなんで、まあいでしょう。 イベント自体は12日間の開催ですが、ミスコンがどういう段取りなのかよー知りません。会場を覗いてみると記念撮影をしてましたが、フィナーレにしては審査員席はダラーとしてたしVIP招待席もガラガラ。 もう終わりなの?と思ってたら、ドスの効いた大顔のニューハーフやら歴代受賞者らしき肥満オババたちが無駄に派手な衣装と満面のシュールな笑顔で登場。 キレイなねーねーを楽しみに入場したウチのコドモらはドン引きしてしまい、早々に会場を後にしました。 庶民にとってお目当てはミスコンでなく、広大な敷地内に展開される「露天街」と「仮設遊園地」の方でないかな? 娯楽の乏しいチェンマイでは、毎週各所で開催されてどれも変わり映えのしない「フリーマーケット」がいずこも大盛況。拙ブログでもお寺の行事で「ミニ遊園地」が忽然と現れる様子を何度か紹介してますが、こちらのイベントはそれらと比べて規模が桁違い! 定番の衣料・食いモン露天は意外と多くなく、進んでも進んでもひたすら続く「射的」「当てモン」露天街!! ギネスに挑戦してんのか?って疑うぐらいの夥しい出店数なのに、どこも押すな押すなの大混雑。風船割りもダーツも「当たり」かどうかなんて店の人間は見ちゃあいません。中にはルール違反ギリギリの「ズル」をするクソガキもいましたが、自己申告通り賞品をゲットしてました。 なるほど、タイのギャンブル狂いの国民性は幼少時にこうやってインプリンティングされるのか・・・と納得するしかないですね。 タイ名物「セクシー美女落としゲーム」も健在。的にボールを当ててねーちゃんを水を満載したバケツに落すという悪趣味な遊びですが、賞品は要らんしねーちゃんの日当なんて二束三文やろうし、利益率のよさそうな商売やね。 射的銀座を抜けて「仮設遊園地」の広場に出ます。観覧車・ゴーカートなどは田舎寺の縁日でも見かけますが、ジェットコースターが登場するのはチェンマイではこのイベントだけかな。 しっかしジェットコースターのエリアを仕切る安全柵はマトモに設置されておらず、こんな状態では歩行者がジェットコースターに接触して死傷する事態も普通に起こり得ます。ワタシもキョロキョロしながら歩いてたら鼻の先数センチにあるのがジェットコースターのレールと気づき、冷や汗が出ましたわ・・・。これで死んだって今どきの洗脳された日本人からは「自己責任」「自業自得」と嗤われてオワリですからね。 なんと「お化け屋敷」まで! タイのお化け屋敷の世界観はどんなやろう? と興味深々でしたが、入場するのはコドモばっかりでオッサンのワタシはとても入る勇気がありませんでした・・・(涙) こういう派手な電飾と露天の煙が交錯する光景は、映画「ブレードランナー」の冒頭で描かれた近未来、あるいは「ブラックレイン」で大阪を魔都市として描写したシーンを彷彿とさせます。チェンマイではこれが現実の風景なんですなあ・・・ テーマパークなど慣れっこの日本人から見ると正直言って「コドモ騙し」に感じますが、こんな素朴な娯楽でも無邪気にハシャギまくるタイ人たちを見ていると、自分の幼少時の原点に還ったかのように懐かしい気分にさせてくれます。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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