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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
終わらないと困るのかしら。
今回は、終末の周辺をあれこれ。 終末物のSFには、傑作が色々ありますが。・・・色々あるといったが、例が思いつかない。 それはさておき、 人間というのは、いつまでも続くというのに耐えられないのかな。 わたしは、完全癖というか、潔癖性の気があって、ちょっとうまく行かないと、ご破算にしてやり直したくなる。 調子が良い時は良いんだけどね。 で、日本全体が、オイルショックやら何やらで、ちょっとつまずいた時、大ブームになったのが、この本。 「1999年7の月に空からアンゴルモアの大王が降りてくる」だったかな。手元に現物無いから、はっきりしないけど。 1973年出版である。26年後の滅亡っていうのは、今考えたら絶妙な感覚ですね。100年先なら関係ないし、来年の話じゃ馬鹿にされてお終い。 26年後というのは、何かあってもおかしくない。うまい時期ですな。 で、「中島らものさらに明るい悩み相談室」に、「本当に1999年に人類絶滅はあるのか、それまで、どう過ごしたらいいのか」という趣旨の質問がありました。 それに対する、らもさんの回答がさすが、 今まで、主な終末予言は110個あり、既に七十数個は、外れているとのこと。 「あなたも1999年だからといってはしゃいで恥をかかないように・・・・」とのこと。 私の知り合いの親で「どうせ終わるんだから」と言って、年金払わない人がいた。今となっては、逆に良かったのかな。 他にも人生曲げちゃった人、けっこういたんじゃないかな。 しかし、私も人をとやかく言えない。「コンピュータ2000年問題」では、かなり、金かけて備蓄したからな。 何にも起きなくて、かなり、傷ついた。(地震対策だ、と言ってなぐさめましたよ。自分で) 今や逆に「終わりなき日常を生きろ」ですよ。なかなか、きついですな。 米ソの冷戦が終わったので、核戦争による終末は無い。 イラクのような、ずっと続く泥沼のテロの連鎖。こっちの方が大変ですね。特に日本人の感覚では。 こんな世の中嫌だ、というので、ニートや引きこもりが増えてるし。世の中が進歩している感じはしないのですが、変化だけは、どんどん進んでいく。 例えば、ケイタイという道具を、文化の中に取り込むのに、10年や20年は平気でかかると思うのですが。で、やっと、マナーやらを作り上げたら、もう別の物に変わっているのでしょう。 ヤケになる人が増えるような気がする。 終わりなき日常を生きろ ※1 終末物の話、色々あるといったが例が思いつかない。 「復活の日」小松左京、「渚にて」、「博士の異常な愛情」、「午後の恐竜」星新一、「霊長類南へ」筒井康隆。 もっと、ふさわしい傑作があると思うけど。 「霊長類南へ」を読んだころは、ひどい話だなと思ったけど。今考えたら、延々と世界が終わらない話よりは良いのかな。 ※2 昔話の王子様、王女様は「いつまでも幸せに暮らしました」って、本当のところ、どんな生活なのかな。この「いつまでも」って、苦しいよな。 ※3 今回、かなり悲観的ですな。「復活の日」でも、読んで解毒しよう。終末物ですが、最後は「復活の日」。希望の書です。 ← メールマガジン始めました。「応援メール」です。登録はこちら。よろしくお願いします。 バックナンバーはこちら 人気blogランキング ←1日1押し有効です。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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