439476 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

文章で飯を食う

文章で飯を食う

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

Category

Archives

2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01

Favorite Blog

■大谷選手 「Defy … New! まゆ3281さん

のちほど レスいた… New! alex99さん

2024年9月の読書ま… ばあチャルさん

Twin Piano Project … もんたまさん

SOKEN 宗 初末… hatsusueさん
O.G.Springsteen's W… O.G.Springsteenさん
ジョナサンズ・ウェ… Twistさん
ひまじんさろん msk222さん
あやしいふるほんや… はるる!さん
食べたり読んだり笑… とおり・ゆうさん
2005.06.06
XML
 本日は、前に”空想科学読本”について書いた時に、ちょこっとふれた「ゾウの時間 ネズミの時間」と、著者で歌う生物学者「本川達雄」教授について。


ゾウの時間ネズミの時間ゾウの時間 ネズミの時間


 「ゾウの時間 ネズミの時間」は、副題に”サイズの生物学”と、あるとおり、体の大きさが、生物に及ぼす影響である。

 ちょこちょこと数式が出てくるが、そこは無視して結果だけを見る。例えば、
 ほ乳類は息を一回吸って吐く間に心臓が四回打つ。そして、寿命を呼吸時間や拍動時間で割ってみると、
 5億回息をして、
 20億回心臓がドッキンドッキンすると、寿命となるらしい。
(このへんは、全部、平均であり、傾向であります。
 動物の寿命のきちんとした統計なんか取れないよね。) 

 してみると、昔から「長生きは長息である」と言って、ゆっくり呼吸するのが長生きの秘訣なのも、理由があるのか。

 他に、面白かったのは、体重増加とエネルギー消費量の増加の関係。体重が、増加すればエネルギー消費量も増加するが、単純に一対一とは行かない。
 体重が増えるより、エネルギー消費の増え方は小さい。
 つまり、10頭の馬と1頭のゾウが同じ重さだったら、馬10頭の方がたくさん食う。100キロの人と50キロの人が2人なら、50キロの人2人の方がたくさん食う。
 体の小さい方が、細胞の働きが活発だからだそうだ。
 なるほど、小さい方がちょこまかして、大きい方がのんびりしているイメージがあるなー。ゾウとネズミのイメージですね。

 さらに、極端な例をあげれば、トガリネズミは体重が3~10グラムしかないが、毎日自分と同じ体重を食べるそうです。(この本にある例ではありません)
 50キログラムの人間が毎日、50キロ、飯食ってたら大変だよ。


ナマケモノの不思議な生きる術ナマケモノの不思議な生きる術


 さて、「ナマケモノの不思議な生きる術」は、もともと「歌う生物学」という本を、文庫化にあたり、加筆再編集した物。「ゾウの時間 ネズミの時間」よりバラエティに富んで、数式も少ないから読みやすいかも。ゾウの時計は70年、ネズミの時計は2年って章もありますから。

 筆者が歌う生物学を、はじめたのは、あまりにも生徒の成績が悪かったから。一生懸命、密度の濃い授業をやっても、テストの出来はさんざん。マジメすぎたか、詰め込みすぎたか、気迫が足りないのか、黒板の字が大きい方がいいのか。
 試行錯誤を重ねた結果、ついに、歌まで飛び出した。

 巻末には、詞と曲がたくさんのっています。例えば「棘皮動物音頭」とか「ナマコの教訓歌」とか。「ナマケモノのうた」は素敵。

 1、ぼくのなまえは ナマケモノ
   じっとさかさに ぶらさがり
   あんまりうごかぬ ものだから
   からだにコケが はえてきて
   もりのみどりの いろになる

 歌詞は6番まである。
 「十八じかん ねむるんだ」とか
 「しんぞうゆっくり 肺ゆっくり」とか
 「だけどぼくらは 長生きさ」とか、魅力的な歌詞がいっぱい。

 わたしはナマケモノになりたい。

  type2size5  ← メールマガジン始めました。「応援メール」です。がんばる人の応援を毎日しています。

※1 本川達雄教授、琉球大学で研究していたころの事をたくさん書かれています。
 琉大の、のんびりした(イライラする)文化と、生物学の関係。
 「島と大陸の生物学」、「北と南の生物学」が、ちゃんとあるらしい。そう言う生物学から、沖縄の文化を理解していったのだ。

 メルマガのバックナンバーはこちら

※2 高校の学習参考書のコーナーで、筆者の「歌う生物学・必修編」CD3枚付きを見かけました。さすがに、3,990円は手が出なかった。


歌う生物学(必修編)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.06.06 23:13:22
コメント(16) | コメントを書く
[あの本、おぼえてる?] カテゴリの最新記事


Calendar

Comments

 pinba@ Re[13]:今日はみんなが知ってる本。一匹足りないブーブーブー。(03/29) ましちゃんさんへ はじめまして。 同じ物…
 COZY@ Re:今日はみんなが知ってる本。一匹足りないブーブーブー。(03/29) 小学校一年生の教科書の最後に載っていた…
 予備校バブル世代@ Re[2]:魔法の杖「国語入試問題必勝法」清水義範(05/09) 10年近く経ってからのコメント、失礼しま…
 ましちゃん@ Re:今日はみんなが知ってる本。一匹足りないブーブーブー。(03/29) はじめまして。 私も、確か小学校一年の…
 ついつい気になった作家@ 推敲について こんばんは。 突然、メッセージを書いて…
 Air Jordans@ Cheap Jordans しくしくとか、7979なくなくとか、変…
 子分@ Re:わかりやすい論理療法 国分康孝(05/15) 国分教授はアメリカのプラグマティズムに…
 tuitel@ Re[1]:表現したい人のためのマンガ入門(02/05) はるる!さん >「ケダモノ」と「調教師…
 はるる!@ Re:表現したい人のためのマンガ入門(02/05) 「ケダモノ」と「調教師」 という関係…
 tuitel@ Re[1]:メタボか?(02/07) ジョナサンさん >私は痩せ型で腹周りだけ太…

© Rakuten Group, Inc.
X