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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
今日は、池谷裕二氏の本。
実は「海馬-脳は疲れない」 をやろうと思っていたが、読み返すと面白いおもしろい。一言では言い尽くせない。二言でもむずかしい。 で、今日は「高校生の勉強法」 実際に受験や、日々の勉強に困っている高校生向けに、書かれている。 だから、わかりやすく、役に立つ。 特に、記憶の実際について書かれているので、すぐにでも役に立つ。 高校生の勉強法 池谷氏の本はブルーバックスの「記憶力を強くする」依頼、愛読している。 2種類の面白さがある。 1、最新の脳科学、脳の不思議さにふれた部分。 2、記憶力や思考法について書かれた部分。(もちろん、最新脳科学の裏付けがある) で、「高校生の勉強法」は2の部分をメインにした本。高校生と書かれていても、一般の人にも役立つ。脳に違いがあるわけ無いのだ。(と言うか、高校生以降は丸暗記の効かない脳になるらしい) おもしろいエピソードはたくさんあるのだが、気に入ったのを一つ。 5-9「なぜ努力の継続が必要なのか」の章。 この章で、能力は、べき乗で伸びるという話。 例えば、Aを覚える。とても苦労する。次にBを覚える時に、Aを覚えた「覚え方」が生かせる。さらに、Bの覚え方がAに大して影響する。 例えば、ミステリもSFも書く作家がいる。ミステリも書けるし、SFも書けるが、 さらに、最初に謎を出して、その謎を追っていくミステリ的手法のSFも書ける。がっちりとSF的未来世界を構築し、そこでの犯罪を追うこともできる。 さらに、時代物に手を広げると、時代物のSFが書ける。時代物のミステリが書ける。ミステリの手法で歴史の謎にも迫れる。 と言うように、一つをマスターし、二つ目、三つ目とマスターするごとに、できることは、2、4、8、16、32、64と伸びていくのだ。 わたしたちがプロの芸を見る時に、すごいと思うが、プロと第一人者の間にはさらにすごい差があるのだ。 わたし達からは、同じように雲の上だ。だが、この理屈からいくと、上に上がれば上がるほど、一段ずつの差はドンドンと広がっていくのだ。初めは2、4、8、が千、二千、四千と広がり、後では、百万、二百万、四百万と広がっていくのだ。 進化しすぎた脳 ※1 「進化しすぎた脳」前から欲しいと思っていたのですが、お金と時間が。 今回、池谷氏の本を書こうと思って、買ってきましたが、おもしろい。 新しいほど、脳の研究も最新だからな。 ← メールマガジン始めました。「応援メール」です。登録はこちら。よろしくお願いします。 ※2 池谷裕二氏は東京大学大学院薬学系研究科助手。すでに、かなりの実績を上げているようですが、わたしの紹介できる範囲を超えております。 ホームページは、こちら↓。 池谷裕二のホームページ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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