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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
昔のことを思いだして、恥ずかしさに赤面したりしませんか?
若いころは、自意識過剰で、大したことでもないのに、恥ずかしさに、夜中に七転八倒しておりました。 このブログでは、昔読んだ本のことなどを、思いだして、あれは良かった、これは良かったなどと、書いております。 すると、頭の中が引っかき回されるのか、妙なことを思い出したりします。 15年ぐらい前、学校事務職員の集まりのあと、飲み会になりました。 乾杯などのセレモニー的なことは終わり、人数も多かったので、あちらこちらで、気の合う仲間どおし、適当にやっておりました。 わたしとディック君(仮名)が片隅で、SFの話などをしておりました。本の話のできる人は、現実の世界では、大変少数で、特に、SFとなると3人ぐらいしか知りません。(現在までに) SFでもジャンルが細かくなったせいもあるかな。わたしも内気だし。 と、そこへ、学校事務職員のマジ子さん(女性)が、もう一人の女性を連れてきました。名前を忘れたので、ル・グインさんとしましょうか。 マジ子さんが言うには、ル・グインさんに、SF好きの知り合いがいると言ったら、ぜひ紹介して欲しいとのことで、連れてきたとのこと。 職場を聞いたら、学校事務ではない。何と、SFの話がしたくて、知らない人達の会合に押しかけてきたのだ。マジ子さんという知り合いがいるにしても、えらいことだ。 よっぽど、SFの話に飢えていたのだ。 わたしとディック君は、大変感激した。初対面の気まずさが、一発で破られたのだ。 後は、あれ読んだ?これ読んだ?と、一気に火星年代記。(じゃなくて、一気呵成) ル・グインさんの読書量は半端ではなかった。小松、星、筒井、平井、豊田等の日本SFでは、わたしと同じか、それ以上に読み。ハインライン、クラーク、アジモフ、ディックなどの海外SFでは、ディック君なみ。 われわれ2人がかりで、どうにかお相手ができる。 「もちろん、幻魔大戦は文庫も、新も、真も全巻読んでますよ」とディック君。 「そうですね」とル・グインさん。 しばし、平井和正で盛り上がる。 とにかく、SFのジャンルに関して量では、しばらく負けていなかったわたし。(田舎ですから)ここで、一発、必殺技を出そうと、 「実は」意を決して言った。ディック君にも内緒の話。 「グイン・サーガを読み始めているのだ」 「それは、まずい。100巻つきあうつもりですか?」と、ディック君。 「大丈夫ですよ。わたしも読んでますから」とル・グインさん。 「むむむ、三国志や水滸伝、徳川家康では勝てないな」 と、歴史小説も得意なディック君も、思わず、ため息をついた。 「笑わないで欲しいんだけど」と、ル・グインさん。 「ペリーローダン全巻読んでいるのよ。新刊が出るたびに買ってるし」 完敗である。乾杯である。後は、楽しく語り明かしたのだった。 ※1 幻魔大戦もグイン・サーガもペリー・ローダンも全部完結しておりません。 今は、全部おつきあいしておりません。悪しからず。 漫画の時間 ※2 図書館から借りてきた、いしかわじゅん「漫画の時間」読了。夏目房之介「マンガの力」読了。マジメな本はなかなか読めないのにな。まーいいか。 いしかわじゅんの本に「吾妻ひでお」が長い取材旅行から、帰ってこない話があった。理由はわかるが書けないと。ギャグの人は壊れやすいと。「失踪日記」だ。 ← メールマガジン始めました。「応援メール」です。登録はこちら。自分を変えるための、「最初の一歩」を応援します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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