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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
前に書いた、「脳みそはどうなっているのか?池谷裕二」タイトルの日記で、「能力は、べき乗で伸びるという話」をしました。
Aを身につける。Bを身につける。 能力は2倍になったように見えるが、A、B、Aから見たB、Bから見たAと言うように、能力は4倍になる。 1つ、2つ、3つ、4つと、マスターしていくと、 能力は2倍、4倍、8倍、16倍と伸びていくのだ。 で、書き上げた後、どこかで聞いた話だな、と考えていました。 思いだして、見つけました。 「発想法」渡部昇一 - リソースフル人間のすすめ - 講談社現代新書 この本の中に、同じような話がある。 作家の発想の話。 単純にA、Bと二つのことを知っている作家がいるとする。 A、Bを、単独で出して2つ。 AB、BA、と出して2つ。 全部で4パターンである。 一つ加えて、A、B、Cと知っている作家がいるとする。 A、B、Cを、単独で出して3つ。 AB、BA、BC、CB、AC、CAと出して6つ。 ABC、ACB、BAC、BCA、CAB、CBA、で6つ。 結局15パターンの作品が書ける。 1個増えるだけで、11パターンも増えるのだ。 知識や経験を単純に数え上げることもできませんし、マスターの深さによって、応用も変わってくると思います。しかし、いろいろ知っている人は、知識のとぼしい人より絶対有利。 渡部昇一氏は谷崎潤一郎の例を引いて、京都の生活を身につけてから、創作の幅が広がったことを挙げています。 それから、堺屋太一氏の例。 堺屋太一は元通産官僚で、大阪の万博の原案を一晩で書き上げた人。さらに、実家は大阪の船場の旧家で、江戸時代の豪商が藩とどうつきあっていたか等の、おもしろい話を寝物語に聞いて育った。さらに、大河ドラマにもなった「秀吉」など、歴史にも造詣が深い。その後、経企庁長官になったから、政治方面の話もありそう。 あの、星新一も、「アイデアは異質な物の組み合わせである。」と明言しています。 わたしの話題の範囲は、うーん。きちんとマスターしたことは少ないなー。 池谷裕二「進化しすぎた脳」 ※1 池谷裕二「進化しすぎた脳」読みました。 講談社のブルーバックスが好きな人には、たまらない一冊では? わたしがおもしろかったのは、目はデジカメに例えると100万画素しかない、という話。デジカメの100万画素では、絵がギザギザする。でも、眼球の100万画素は、脳が解釈してきれいな絵にする。 脳の解釈が、これほど高度だから、逆に、錯覚などが起こるのだ。 ← メールマガジン始めました。「応援メール」です。登録はこちら。よろしくお願いします。 ※2 進化しすぎた脳の話題2 人間の記憶力があいまいなのは、理由がある。 例えば、一回で写真のように人の顔を覚えたら、その人が次回、ひげを生やしてきたら、もうわからない。顔の右半分と左半分で、誰だかわからない。メガネをかけたりハズしたりで、別人だと思う。 人間の記憶力は、顔の特徴だけを抽出するから、役に立つ。 その特徴を抽出するために、記憶には時間がかかる。 そして、特徴だけの記憶は、あいまいな記憶となる。 人気blogランキング ←瞬間風速、22位になりました。ありがとうございます。1日1押し有効です。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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