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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
本日二本目は、和田秀樹。
今や何十冊も本を出している、灘高、東大理3、精神科医という先生。 テレビに出ているのを、昔ちらっと見ました。明らかに、反感を買いそうな本音を、さらっと言っていました。 育ちが良いのか、波乱を巻き起こすのが好きなのか、おもしろかった。 「受験は要領」 今となっては、常識というか、この本が常識になったのか。 「受験は要領」 わたしたちが高校生のころは、マジメに勉強して、赤本は、最後の実力確認という感じだった。(田舎だったのよ) そのころ、進学校では、まず赤本をやって、傾向や自分の実力とのギャップをつかまえてから、受験勉強を始めたという。 まるで、仕事のやり方だな。 「たとえば、数学は解かずに解答を暗記せよ」 筆者が家庭教師をしていたときのエピソードを紹介している。 数学が好きで、得意な高校生。難問に当たると、何時間でも考えて解く。 それが、まちがいだと、筆者は言う。 同じ時間でも、解答を見て覚えていけば、何倍も効率がいい。 勉強と言うよりは、作業なのである。数学の範囲は決まっているし、問題のパターンも決まっている。 新傾向の問題を出すと、全員沈没になりかねない。テスト時間は決まっているのだから。 入学させたい者の選抜という、テストの機能が果たせなくなる。 だいたい、天才を1日2日で発見することはできないのだ。せいぜい、秀才を選り分けるぐらい。つまり、整理と要領と暗記の得意な人間を捜し出すのだ。 「大人のための勉強法」 で、そんな著者が書いたスマッシュヒット。 「大人のための勉強法」 中身は勉強法マニアのわたしには、常識的で、今ひとつでしたが。普通の人には、勉強法やモチベーションのあげ方などが、過不足無く書かれている。 何かで読んだのですが、著者は、この本を書くときに、きちんとマーケティングを考えて、受けそうな物を出したという。自分の書きたいものではなく。 さすがは、受験秀才である。きちんと80点ラインを狙って、しかも、結果を出す。 それは、それですごいな。 ← メールマガジン始めました。「応援メール」です。登録はこちら。よろしくお願いします。 ※1 この本を批判する人は多いと思います。ただし、受験は要領という基本的な部分は間違いありません。細かい方法論への批判は、いいと思いますが。 「受験は要領」という部分に文句があるなら、要領で受かるような試験はするな」、と、大学側に文句を言うのは正しいと思いますが。 勉強と受験勉強は違います。従って、受験勉強ができる人が、学問ができるかというと、大間違い。 でも、大学が受験秀才を集めるテスト方式しかとらないのだから、しょうがない。 人気blogランキング ←初めて、16位。すごいすごい。ありがとうございます。 ※2 この本の最大の欠点は、誰でも筆者ほどの記憶力、理解力を持つわけではないという事に、理解がとぼしい点。筆者自身が落ちこぼれだったと言っていますが。 灘と地方の中学校の落ちこぼれの差に無自覚なとこが、問題かな。 でも、できない人はできないなりに、効率アップに必ずなる本ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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