文章で飯を食う

　昨日の続き。
　「 郵政民営化の次は、学校民営化だ。」

　なぜ、わたしが「学校民営化」と言う、一種の天につばするような考えを持ったのか。（わたし公立高校の職員です）

　県の教育庁にいた時のこと。わたしのいた課は教員（高校）が７割、事務屋が３割ぐらい。

　ある日、同僚と居酒屋で飲んでいたら、義務教育課の先生が来た。元々は中学校の先生。で、うちの課の高校の教員（工業系）が、
「中学校でかけ算、わり算ぐらい何とかしてくれたら、工業系の資格は、ほとんど、取らせられるんだけどな」と、からんだ。
「義務はね、高校みたいに、やめさせることはできないんだよ。それで、生徒指導するのがどれほど大変か考えたことあるか？」
　しばらく考えて、うちの課の一同は、完全に降参。
　今は、手を出すこともできない。言うことを聞かない子は、小さい時から、さんざん叱られているから、多少のお小言、叱責にはびくともしない。

　困ったちゃんがクラスに一人いたら、先生は大弱り。二人いたら、授業は成立しない。困ったちゃんのために、普通の子が迷惑するのだ。
　私立なら簡単である。辞めさせればいいのだ。
　だったら、全部、私立にすればいいのである。行き場が無くなってまで、本人達もやんちゃはしないはずである。

　で、文科省は、「無理に勉強させるからつらいのだ」と、ゆとり教育などと言う小手先の技を出す。もはや破綻してしまいましたが。

　１００の内容を一生懸命やっても、８０しか出来ないからと言って、最初から８０しか教えなかったら、どうなるか？５０ぐらいしか入らない。
　身に付く時期に鍛えた方が親切ではないのかな？





　この本を読むと、日本の詰め込み教育だの受験戦争というのは、大昔の話。今や、世界で最も勉強しない先進国になってしまった。
　その分、家事やスポーツや労働、アルバイトなどをするかというと、そんな事もない。
　
　学校の民営化。多分、今までより安く上がって、教育の質は良くなります。少なくとも、悪い先生は排除されますしね。

　いじめた方が残って、いじめられた方が転校なんて馬鹿な学校もつぶれてしまうでしょう。

　 　←　メールマガジン、次の目標は１００回。「応援メール」です。登録はこちら。
　応援して下さった皆様、これから応援してくださる皆様、ありがとうございます。

※１　上の子が中学に上がる時、近所の公立中学の評判が、あまりにも悪かったので、私立に入れました。
　公立中に行った同級生の親に聞いたら、最悪な時には、逃げた子を追っかけたりするために、授業が自習になったりしていたそうです。先生方も放課後も生徒指導に追われて、大変だったとか。

※２　公務員の定数減らしや、人件費抑制というのが、世間で言われています。
　学校の民営化は、この辺から火がつくのではないかしら。国立大学も特殊法人化しましたし。
　地方では、一般職に対して、教育職が２倍近くいますからね。どこかの知事が言い出せば、さーっと、広がるのではないかな。